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2021年6月7日
外壁塗装 艶消し塗料でシックでお洒落な外観にしたいけれど・・・
せっかく外壁塗装するのだから、お家を高級感のあるシックな印象にしたいなぁ…とお考えの方には「艶消し塗料」を選択するという方法があります。
「艶消し塗料」とは文字通り、艶を抑えた塗料のことで塗装後のピカピカした艶感を抑えて落ち着いた印象に仕上げることができる塗料です。最近では和風住宅や、大人かっこいいモダン住宅などでよく採用されており、テーマに沿った落ち着いた雰囲気を造りだしています。
今回は、この「艶消し塗料」について詳しく見ていきましょう。
「艶消し塗料」とは?
艶消し塗料とは、どのような塗料のことを指すのでしょうか。また、通常の光沢ありの塗料と性能に違いはあるのでしょうか。
光沢率5パーセント以下の塗料
そもそも「艶消し塗料」とはどういったものを指すのでしょうか。
艶消し塗料は「艶なし」「フラット仕上げ」「マット仕上げ」とも呼ばれ光をあまり反射しない落ち着いた印象の塗料です。
艶の度合いについて公的に定められた基準があるわけではありません。
塗料業界では、外壁面に光を反射させて光沢度というものを測定しています。平らに塗装された面に60度の角度から光を当て、そのうちどれくらいの強さの光が正反対の方向に反射されるかを測定し光沢度を測るのです。
一般的に光沢度が70%以上の塗料が艶有りとされ、艶消し塗料の光沢度は5%以下となっています。
艶消し塗料は多くの場合、ポリエステルやアクリルなどの微粒子を艶消し剤として塗料に混ぜていて塗膜表面にミクロレベルの凹凸を作り出しています。その微細なざらつきが光を拡散させ、光沢度を低下させています。
艶有り塗料との違いは?
艶消し塗料は艶あり塗料とどこが違うのでしょうか。
艶あり塗料は塗りたてのピカピカ感が感じられる一方で、艶消し塗料は光沢のない落ち着いたマットな仕上がりになります。
艶ありの場合は新築同様のピカピカな仕上がりに、艶消しの場合はシックでモダンな落ち着いた仕上がりになっています。
艶消し塗料で塗る前に確認しておくこと
艶消し塗料で塗る前に以下の事を確認しておくと良いでしょう。
屋外で実際に塗る色の確認
実際に外壁の色を決める際には業者から色見本表を見せてもらったり、PC上でカラーシミュレーションをして見せてもらうことがあります。この時に注意するべきは、部屋の中と屋外での光の当たり方が全く違う点です。
落ち着いた色を選んでいざ塗り替えてみたら、想像していたよりも明るい色に仕上がってしまった、イメージと違う色に仕上がってしまった、そんな事態に陥りかねません。
外壁の模様に近い形状の下地に塗装して、屋外で様々な角度からチェックしましょう。凹凸のある下地のほうが乱反射で光沢を感じやすくなります。その点も考慮して色選びは慎重に行いましょう。
マイホームの立地条件を確認
マイホームが汚れやすい場所に立地している場合は汚れが目立つ艶消し塗料を使用するのかどうか慎重に判断をしなければなりません。
例えば大通りに面した外壁などでは、車の交通量は多くなります。排気ガスや雨が降った後の泥ハネなど注意を配る必要があるでしょう。
艶消し塗料にするかどうか迷った場合は、5分艶や3分艶などの艶調整塗料を選ぶと良いでしょう。光沢をほどよく抑えつつ、完全に艶を消した塗料を選ぶよりも汚れを和らげることができます。
まとめ
塗料選びは、一見簡単そうに思いますが一度塗ってしまうと、たとえ仕上りに納得していなくても約10年間は付き合っていかなければならないことを考えると、慎重に時間をかけて行うことが重要です。艶消し塗料はシックでお洒落な外観を創りだしますが汚れに対しての抵抗は低く、十分に検討した上で艶の度合いを決定することが大切です。色見本だけで判断せずに、実際に艶消し塗料を採用している展示場などを見て回ってみるのも参考になるでしょう。納得がいく仕上りを目指して塗料選びは、慎重に行うことをおススメします。
カテゴリ:外壁