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2021年6月17日
適正な価格で外壁塗装を行うための基礎知識
外壁塗装を検討する時に複数の業者から見積りを取ることがありますが、各会社で価格が全然違って判断できないことはありませんか?各会社の見積り説明を受けても、提案された塗料メーカーや種類も違っていたり、そもそも同じ家を塗るための見積りが、塗料も価格もバラバラでは、どこの会社の見積りが適正なものなのかの判断も付きません。
外壁塗装の価格は使用する塗料や建物の状態によって変わってくる為、一概にいくらとは言えませんが、その価格の根拠を知れば業者から提案された価格が適正なのかを判断することはできます。
今回は、外壁塗装にかかる適正な見積り価格を判断できるポイントを紹介します。
外壁塗装の適正価格を知るために必要なこと
外壁塗装の価格は使用する塗料や建物の大きさ、劣化状態によって差がでてきます。また、業者によって設定している人件費や諸費用も異なる為、見積りの価格が違ってくるのです。
ポイント①外壁塗装の価格相場を知る
30坪 | 40坪 | 50坪 | 60坪 | |
アクリル塗料 | 40~70万円 | 50~80万円 | 60~90万円 | 70~100万円 |
ウレタン塗料 | 50~80万円 | 60~90万円 | 70~100万円 | 80~110万円 |
シリコン塗料 | 60~90万円 | 70~100万円 | 80~110万円 | 90~120万円 |
フッ素塗料 | 70~110万円 | 80~120万円 | 90~130万円 | 100~140万円 |
無機塗料 | 80~130万円 | 90~140万円 | 100~150万円 | 110~160万円 |
一般的な価格相場を知っていることで、業者から取った見積書の価格が相場価格からかけ離れた膨大な価格でないかどうかの判断をすることができます。悪徳業者に騙されないためには、必要な知識の一つです。
ポイント②メーカーの設計価格を知る!
見積書をよく見ると、使用する塗料メーカーと塗料名が記載されていませんか?また、そこには材料と工賃の区分の記載がされていますか?
塗料には1㎡施工した場合の材料代と工賃を合わせた基準価格となる、「設計価格」というものがメーカーから公表されています。
設計価格は各メーカーのWEBサイトなどで確認することができます。
この、設計価格より見積書に記載されている材工価格の㎡単価が高い場合は、業者が利益を多く設定しているという事になり、適正な見積価格とはいえません。
業者によって価格が違う理由
下請けの有無
外壁塗装の施工業者は、ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、ホームセンター、塗装専門店など形態がさまざまです。
ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社が塗装を行う場合は、塗装業者が下請けで入ります。下請けが入ることにより元請けの利益分のマージンが価格に上乗せされます。
すべての会社がそうとは言い切れませんが、このような下請け構造があるため、ハウスメーカーや工務店に頼んだ場合は直接塗装専門店に頼むよりも価格が高めになる傾向があります。
◆ハウスメーカー・工務店・リフォーム会社
企業の安定性や定期的なメンテナンスサービスは安心できる。実際に塗装をするのは下請けの塗装会社となり、元請け利益分の中間マージンがかかる為、割高になる傾向。
◆塗装専門店
直接頼んだ場合は中間マージンが発生しないため他の形態の業者より割安になる傾向がある。塗装工事を行なう場合は価格・工事ともに一番お得。
使用する塗料の違い
業者によって扱っている塗料に違いがあります。塗料が変われば当然価格も変わってきます。塗料に含まれる樹脂の種類により耐用年数等にも違いがあり、最近ではコストパフォーマンスが高い、シリコン樹脂系の塗料が人気となっています。
まとめ
外壁塗装の検討をする際は、複数の業者に相見積りを取って価格を比較し、価格だけでは判断せずにしっかりとした工事をしてくれる業者を選ぶことが大切です。相場より安くても手抜きの施工をされては結果的に追加のコストが発生してしまいます。相場よりも多少高くてもしっかりとした施工を行ってくれる業者なら、結果的に建物が長持ちしてメンテナンスコストが安く上がるかもしれません。サービスの品質に見合った価格かどうかということを判断して信頼できる業者へ工事の依頼をしましょう。