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2021年7月29日
外壁塗装 塗料の臭いと人体への影響
外壁塗装をすることに決めたけど、塗料の臭いって大丈夫かなぁ…と不安を感じている方も、いらっしゃることでしょう。
日常生活では関わりの薄い塗料の臭いですが、塗装期間中にその臭いにふれて人体に影響はないのでしょうか?
今回は外壁塗装の臭いについて正に今お悩みという方から、これから外壁塗装をするのに臭いが不安になっている方まで、外壁塗装の塗料の臭いの仕組みと、臭いの対策についてご紹介します。
そもそも塗料はなぜ臭う?
外壁塗装の臭いの原因
そもそも、外壁塗装の臭いの原因はなんなのでしょうか?
「臭いの原因=シンナーの臭い」と考えておられる方が多いでしょう。それは半分正解であり、半分間違いです。
外壁塗装の臭いの原因は主に2つあります。
原因①塗料そのものに含まれる化学物質の臭い
外壁塗装に使う塗料は、どのようなものであっても、多かれ少なかれホルムアルデヒドという化学物質を含んでいます。
このホルムアルデヒドが外壁塗装の刺激臭の原因の一つです。発散量が多いほど、臭いも強くなります。
※ホルムアルデヒド
私たちの身近で多く使用されている化学物質です。 主な用途として、合成樹脂の製造原料、消毒剤、防腐剤、接着剤、医薬品等が挙げられます。 ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質の一つです。
原因②塗料を溶かす溶剤の臭い
外壁塗装に用いる塗料には、油性塗料と水性塗料という分類があり、油性塗料の塗装にはシンナーなどの有機溶剤が必要になります。
このシンナーなどの溶剤も外壁塗装の刺激臭の原因となります。なお、水性塗料の場合、溶剤は水なので、溶剤による刺激臭はほとんどありません。
※シンナー等の有機溶剤
シンナーとは、塗料を薄めるために使用される有機溶剤のことをいい、トルエン、接着剤、塗料、充てん料とともに「毒物及び劇物取締法」により、その乱用等が規制されています。
外壁塗装の臭い対策
塗料の臭いをどうにかしたいと考えていらっしゃる方に、手軽に試せる臭い対策とおススメ塗料をご紹介します。
水性塗料を使う
臭いが心配な方は、水性塗料を選ぶ事をお勧めします。
水性塗料は、油性塗料と異なり有機溶剤(シンナー)を使用しないため、臭いの主な原因であるシンナー臭が抑えることができます。
臭い対策にマスクをする
まずは臭い対策用のマスクをしましょう。
消臭成分入りのマスクや、活性炭入りのマスクを選べば、臭いも普通のマスクより軽減されます。
換気をする
臭気は下の方に流れる性質があり、1階の方が臭いを感じやすくなります。1階から空気を追い出すように換気をしましょう。
1階の窓を開けて、外に向かって扇風機やサーキュレーターで風を送りましょう。
※塗装工事中、窓などの開口部は通常「養生」という作業で覆われています。
「臭いが気になって換気をしたいので、ここの窓を開けたい」と具体的に施工業者に相談して対応してもらいましょう。
外出する
臭いが気になって日常生活がままならない場合は、ショッピングモールやカフェなど外出をして塗料自体から離れましょう。
まとめ
外壁塗装の臭い対策は、臭いの感じ方に個人差があるため、実際に工事が始まり体験してみないとわからない面もあります。工事が始まってから不安に過ごすよりは事前に対策法や知識を持っておくことは大切です。
大きなお金を掛けて行う塗装工事です。不安や不満が残らないように、契約前から細かい事でも話を聞いてくれるような気遣いをしてくれる業者を選びましょう。
カテゴリ:外壁