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2021年9月13日
家の外壁を塗り壁に!
新しいデザインや機能性が高い外壁材が増えている中、昔ながらの塗り壁の魅力が見直されています。
塗り壁と聞くと和のイメージが強いかもしれませんが、洋風の塗り壁もあります。
今回は塗り壁の魅力についてご紹介します。
そもそも塗り壁って何??
一般的に塗り壁の材質は漆喰と珪藻土が主流です。
漆喰とは
漆喰=石灰石といわれる岩石を原料とする壁材。
昔から塗り壁と言えば漆喰というイメージが強く、1400年以上もの歴史を持つ日本の伝統的な壁材。城や蔵の外壁などにも多く重宝されています。
珪藻土とは
珪藻土=植物性のプランクトンの死骸が付積み重なってできた土のこと。
水分や酸素を通す穴が無数に開いている多孔質素材。湿気が多いときはその穴から湿気を吸収し、乾燥しているときは水分を吐き出すことができます。
違いはあるの?
■漆喰は原材料の石灰自体が空気中の二酸化炭素によって固まる力を持っています。それに対し珪藻土は単体では固まらないため、固めるためのつなぎ(固着剤)を混ぜる必要があります。
■漆喰も珪藻土もどちらも湿度を調整する機能を兼ね備えていますが、珪藻土は『呼吸する壁』と言われるくらい湿気を吸う能力が優れています。
■漆喰はつるりとした質感で上品な光沢があるのに対し、珪藻土はざらざらとした質感で光を分散させ柔らかな印象を与えます。
塗り壁の魅力
漆喰や珪藻土の塗り壁って素朴な中にこだわりが感じられて素敵ですよね。
左官職人の手仕事による意匠性、耐久性や安全性など塗り壁にはたくさんの魅力があります。
左官職人のコテさばきや刷毛の使い方、塗装の仕上げ方次第で、独特な風合いを演出できるのが塗り壁の強みです。形に拘った家も塗り壁なら形状に合わせやすく、継ぎ目がない施工ができます。
それぞれのメリットとデメリット
■漆喰のメリット・デメリット
◎メリット
・耐久性に優れている
・耐火性がある
・湿気を吸収し、防カビ性がある
・抗菌・消臭効果がある
・デザイン性が高い
・シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを吸収し、分解する性能がある
×デメリット
・乾燥するのに時間がかかる
・工事費用が高い
・防水性が低い
・傷がつきやすい
■珪藻土のメリット・デメリット
◎メリット
・調湿機能が高い
・消臭効果がある
・防火性がある
・防音性がある
・シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを吸収し、分解する性能がある
×デメリット
・剥がれやすい
・カビが生えやすい
・工事費用が高い
適している住宅とは?
漆喰
城の外壁に使用されるほど耐久性が高いため、住宅の内外装として活躍します。陽当たりが悪く湿気が多い立地に建つ住宅の外壁や、室内でペットを飼っている部屋の内壁などにもおすすめです。
珪藻土
衝撃に弱くひび割れが生じやすいため、家の内部に使用されることが多くあります。調湿性に優れ消臭効果も高いので、靴箱のニオイが気になる玄関の内壁などにも活躍します。近年では水分や湿気を吸収する機能を活かし、バスマットやコースターなどの生活用品としても注目されています。
洋風の塗り壁
●ジョリパット仕上げ
耐久性の高い塗料を使った塗り壁。塗料と砂を混ぜ合わせたものをモルタル外壁の上に吹き付けする工法。
モルタル塗装よりも厚みがあるため、耐久性に優れ、耐火性や防火性、耐候性も期待できます。
まとめ
塗り壁の最大の魅力は天然素材を使用した安全性、そして塗り壁が生み出す独特の風合いです。
色や模様の種類が豊富でデザインの自由度も高く、熟練された職人が手作業で仕上げる唯一無二の外壁になるでしょう。
外壁リフォームの際は是非、塗り壁にされてみてはいかがでしょうか。
カテゴリ:外壁