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2021年9月21日
外壁塗装の疑問『クリヤー塗装ってどんな塗装?』
屋根・外壁塗装をインターネットで検索していると、様々な専門用語を目にしますよね。
その中でクリヤー塗装やクリヤー仕上げという言葉を聞いたことはありませんか。
今回は、クリヤー塗装についてご紹介します。
クリヤー塗装とは
クリヤー塗装は簡単に言うと、素地(下地)が透けて見える無色透明の塗料を使った塗装のことです。
仕上がりによる分類
塗膜の仕上がり(見た目)状態で分類されます。
主に薄付けで外観の保護や美観を主目的としており、意匠性は下地によります。
顔料が入ったタイプ(エナメル塗料)と、透明なタイプ(クリヤー塗料)に分類されます。
エナメル塗料
色付きの塗料。樹脂に着色顔料が混ぜてあり、多種の色艶を作ることが出来る。
■水系ファインコートフッ素(菊水化学工業)
【特長】
・酸性雨や紫外線等による外的劣化要因に対する耐候性がよく、長期的に変退色や塗膜劣化を抑える。
・低汚染性に優れている。親水性に優れた塗膜は、汚れが付着しても雨と共に徐々に流れ汚染を抑える。
・透湿性を有する。
・防藻・防カビ性に優れている。特殊配合によりカビや藻の発生を抑制し、美観を保つ。
・滑らかな塗膜を形成し、優れた光沢を発揮する。
クリヤー塗料
その名の通り透明な塗料。着色顔料が入っておらず、無色透明な塗膜が出来ます。
下地の多彩感(色々な色を使っている柄)を生かしたまま、保護及び光沢の回復が可能です。
■キクスイSPパワーフッ素クリヤー(菊水化学工業)
【特長】
・紫外線や酸性雨等で劣化している面に塗布することにより、表面保護・光沢の復活が可能。
・フッ素樹脂の優れた性能により、超低汚染性を実現
・防藻・防カビ剤を配合。藻やカビの発生を防ぐ。
【用途】
・サイディングボード各種(窯業系、金属系)
・磁器タイル
・石材調塗材用
クリヤー塗装を選ぶメリット
①外壁のデザインを最大限に生かせる
最近は外壁デザインにこだわった住宅も増えています。
外壁のデザインや風合いを維持したまま塗装をしたい場合は、クリア塗装を行うのがおすすめです。
②外壁に光沢を与える
クリヤー塗装は外壁に艶を出すことができます。
艶にも光沢感の強い『艶有』や、光沢感を少し抑えた『3分艶』などがあります。塗料によって艶の種類が異なるため、事前に確認しましょう。
③外壁の保護
屋根や外壁が塗装されていることにより、強い紫外線や雨風から建物を保護しています。
新しい塗膜の層は防水機能が高く、塗替え時をピークに経年とともに防水の機能は低下していきます。そのまま放置していると美観が損なわれるだけでなく、塗膜の保護性能が無くなり建物内部に水が入り込むようになります。
定期的な塗替えで新しい塗膜層をつくり、住まいを守りましょう。
クリヤー塗装が適さない外壁
傷みや色あせなどの劣化が激しい外壁
クリヤー塗料には外壁の表面を保護する機能はありますが、傷みや色あせ、ひび割れなど劣化した外壁の上からクリヤー塗料で塗装した場合、劣化部分が透けて見えてしまうので不向きと言えます。
クリヤー塗料が密着しづらい外壁材
光触媒・親水性・無機などでコーティングされている外壁にはクリヤー塗装は適していません。
これらのコーティングはクリヤー塗料が密着しづらく、塗装後に剥がれが生じやすくなります。
まとめ
クリヤー塗装は、現在の屋根や外壁のデザイン性を保つことができるのが最大のメリットです。
外壁にきれいなツヤを持たせ、親水性やUVカット機能などによる保護力が高く、防水機能を高めたいという方にもおすすめです。
まずは、クリヤー塗料がご自宅の外壁に適しているかを施工業者に診断してもらってください。製品によって機能性に違いがあるため、専門の知識を持った業者としっかり相談し、ご自宅に合った塗料を選択しましょう。
カテゴリ:外壁