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2022年8月29日
水性塗料の特徴
外壁塗装を検討していて、業者との話が進むにつれて「油性塗料」と「水性塗料」を選ぶ場面があると思います。一般的に水性塗料は人体に有害がなく、環境にやさしい塗料といわれています。
今回は水性塗料のメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
水性塗料とは
塗料は「合成樹脂」「添加剤」「顔料」「水・溶剤」の4つの成分で出来ています。合成樹脂とは、塗料の耐久性を決める主成分です。シリコン、アクリル、フッ素などがあります。
添加剤は塗膜に機能を追加し、顔料は塗膜に色を付ける役割を果たします。水・溶剤は塗料を液体化するための成分です。水によって液体化された塗料を水性塗料といい、水以外の溶剤で溶かされたものは油性塗料となります。
水性塗料のメリット
あまり臭いがしない
水性塗料は有機溶剤を使用しないため、油性塗料よりの臭いが抑えられます。人体への被害を心配せず、近所の方にも迷惑かけることのない、とても扱いやすい塗料です。
環境にやさしい
※①シックハウス症候群や大気汚染の一因とされている「※②VOC(揮発性有機化合物)」の排出が少ないことから、環境にやさしい塗料とされています。
※①シックハウス症候群…建材から発生する化学物質などによる室内空気汚染が原因で引き起こされる健康被害のこと。鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛などによって症状が様々。
※②VOC(揮発性有機化合物)…Volatile Organic Compoundsの略称。常温常圧で容易に揮発する有機化合物のこと。この有機化合物は主なもので約200種類ある。
価格が安い
水性塗料は油性塗料に比べて安いものが多くあります。シンナーなどの有機溶剤が含まれていないため、その分値段が安くなります。
水性塗料のデメリット
塗膜の寿命が短い
水性塗料は油性塗料に比べて、有機溶剤が含まれていない分、塗膜を作る機能が劣るとされています。しかし、近年では水性塗料の性能が進化し、耐久性も油性塗料に劣らないものがでてくるようになりました。
乾燥が遅い
水性塗料に含まれる水分は、一定の温度に達しないとしっかり乾燥しないことがあり、低温での施工は難しいです。そのため、寒冷地や冬季では水性塗料の使用を控えたほうが良いかもしれません。
塗布できない素材がある
鉄部やアルミ、ステンレスなどの金属でできた素材は、水をはじいてしまうため、水性塗料での塗装に向いていません。
完全に塗料が乾くまでは雨に弱い
水性塗料なので完全に乾くまでは雨に弱い傾向があります。外壁塗装中に雨が降ってしまうと、流れるように塗料が落ちてしまう可能性があります。施行する日は晴れた日を選んだり、梅雨避けて塗装を行うようにしましょう。
まとめ
水性塗料にもメリット・デメリットがあります。臭いや耐久性、素材、価格などご自身の住宅に合わせて水性塗料と油性塗料を選ぶようにしましょう。
カテゴリ:塗装工事