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2024年1月25日

外壁の色を変えない塗料~クリア塗料~

外壁のデザインが気に入っている、サイディングボードの柄をそのまま残して塗装したい、という理由からクリア塗料を使用しての外壁塗装を行う方も少なくありません。

上記のような考えの方のためにクリア塗料とは何なのか、メリットやデメリットについてご紹介していきたいと思います。


クリア塗装

クリア塗装は顔料を含まない無色透明の塗料を使用し、外壁のデザインをそのまま残して、性能や耐久性を高めることを目的とした塗装です。せっかく気に入っている家の外壁を塗装で塗りつぶしたくない、という方におすすめの塗装です。

クリア塗装ができない場合

傷や損傷が激しい外壁

色を付ける塗装であれば、補修した後に塗装することで補修跡を見えなくすることは可能ですが、クリア塗装は補修跡がそのまま跡が残ってしまうので、見栄えが非常に悪くなります。

チョーキング現象を起こしている外壁はチョーキングの粉がクリア塗装に混ざり白っぽい仕上がりになる可能性があります。

外壁塗装を行う時期の一般的な目安は築8年~10年後と言われていますが、クリア塗装を検討している場合は一般的な目安よりも早めに施工するように計画をしましょう。

クリア塗料を弾く外壁

光触媒・無機・フッ素などで加工をした外壁には、クリア塗料を塗ることはできません。

光触媒機能(日光で汚れを浮かせる)や親水性機能(雨水で汚れを流れ落とす)がついた塗料で塗装を行った外壁は、クリア塗料を塗装しても弾いて剥がれなどの施工不良の原因となるため、クリア塗料による塗装は適していません。

クリア塗料について

種類

外壁塗装用の塗料は、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料と含まれる樹脂成分によって4段階のグレードに分かれています。顔料が含まれないというだけで、この4段階のグレードがあることに変わりはありません。

クリア塗料に含まれる樹脂成分の違いは、塗料の耐久性や費用に影響するので、業者からの見積にどの樹脂成分が含まれたクリア塗料であるかを確認しましょう。もし書かれていないのであれば問い合わせましょう。

上記の樹脂成分以外にも、シリコン変性樹脂塗料クリアや、無機コーティングクリア塗料、フッ素樹脂よりさらに耐久性が高いものなどがありますので希望によって外壁塗装業者に相談しましょう。

耐用年数

クリア塗料の耐用年数は以下の通りです。

・アクリル系クリア塗料:耐用年数8年程度

・ウレタン系クリア塗料:耐用年数8年~10年

・シリコン系クリア塗料:耐用年数10年~12年

・フッ素系クリア塗料:耐用年数15年程度

耐用年数と費用は比例しています。今後塗装をする住宅で何年暮らすのか、家自体の築年数や掛けられる費用など、専門家に相談しながら計画を進めましょう。

艶の有無

クリア塗料にも艶の有無を選択できます。艶ありのクリア塗料を選ぶと光を反射し、新築のような艶のある仕上がりになります。

一方で艶感のある仕上がりよりも落ち着いた仕上がりが希望の場合は、艶のないマットなクリア塗料を選びましょう。

また、塗料によっては艶あり・なしの中間ともいえる3分ツヤの指定が可能です。3分艶とは、艶ありを100%とした場合の30%ほどの艶感のこと。艶とマットの中間くらいの感じで、太陽が当たると少しだけ艶を感じられる程度です。

艶感は少しあった方が良いけれどあまりツヤツヤになるのは好みではない方におすすめです。

まとめ

クリア塗料は外壁にきれいなツヤを持たせ、外壁のデザインを残すことができるため、好んで選ぶ方も多い塗料です。

しかし、外壁によってはクリア塗料ではなく、色付きの塗料で保護した方が見栄えがよくなることや、クリア塗料と相性が悪かったりすることもあるなど、制限やデメリットもあります。

正確な知識や診断のもと、クリア塗装をして、より一層魅力的なご自宅を作りましょう。

カテゴリ:塗装工事

ブログ執筆者:プラニング・K

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