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2024年5月27日
サイディングの種類と見分け方
サイディングは、レンガ調やタイル調、天然石を切り出したような石材調、漆喰調、木材調、モダンなものまで、数え切れないくらいあります。
戸建て住宅の場合、外壁に使われる建築資材は限られていますが、どの外壁材が使われているかは見た目だけで判断するのは難しいです。
ご自身の家がどのような素材でできているか正しく理解していれば、適切にメンテナンスをすることができます。
そこで今回は、外壁材の種類や特徴、見分け方をご紹介していきます。
サイディングの種類
窯業系サイディング
セメントに木質系の繊維を混ぜて成型、加工したものです。
型に流し込んでよって成型するので、どんな形にもでき、塗料によって色付けされているので、塗装で自由に色を変えることもできます。
見分けるポイント💡
窯業系サイディングの大きさは455×3030mmがほとんどです。
3030mmの位置に目地ができるため、それを隠すために幕板をつけているケースも多くみられます。
ほかのサイディングと比べると、目地の存在感が強いといえます。
金属系サイディング
ステンレス、アルミ、ガルバリウム鋼板などの金属から作られた外壁材です。
金属の種類によって差はありますが、比較的耐久性があり、腐食にも強いとされています。
見分けるポイント💡
シンプルなデザインがほとんどだったものの、近年はレンガやタイルを模したデザインも増えてきており、窯業系サイディングとの区別が難しくなってきています。
目地が目立っているものは窯業系、目地が目立たないのが金属系です。
ALC
コンクリートに発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませることによって計量化したコンクリートパネルです。
耐火性や断熱性に優れ、パネルの内部に補強材として金網が入れ込まれていることから高い強度を誇ります。
見分けるポイント💡
ALCにはタイルを張り付けたものや、表面を切ったり削ったりして加工したものなどさまざまな種類があります。
いずれも目地がなく、全てシーリングで処理されているところが見分け方のポイントです。
木質サイディング
非常に硬く、虫害にも強い天然木を加工したサイディングです。腐食に強く、耐火性を備えたものもあります。
見分けるポイント💡
天然木を切り出して加工したものなので見分けるのは容易です。
タイル
粘土などを焼き固めたものです。粘土瓦とほぼ同じものであることから、耐用年数もかなり長いです。
見分けるポイント💡
窯業系サイディングや金属系サイディングでタイルを模したものもありますが、目地とタイルが一体化しておらず、違う素材が使われているため、すぐに見分けることができます。
お手入れ方法
窯業系サイディング
窯業系サイディングのお手入れは、塗膜面に傷を付けないように行う必要があるため、ホースまたは雑巾を使用して水洗いをしましょう。
汚れが落ちにくい場合はやわらかいブラシや中性洗剤を使用して、汚れを落とします。洗剤を使った場合は、しっかりと水洗いをしてください。
金属系サイディング
金属系サイディングは「表面塗膜の耐久性の低下」「サビ」などを引き起こす可能性があります。そのため、定期的に水洗いを行うのがおすすめです。
金属系サイディングの水洗いは、やわらかい布やスポンジを使って行い、汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を薄めて洗浄しましょう。
木質系サイディング
木質系サイディングは、水に弱いため高圧洗浄は実施せず、薬品を使用して汚れを落とします。
その後、サンドペーパーやケレンを使って表面を磨くことで、古い塗膜や汚れを落としていきます。
まとめ
近年、様々なデザインのサイディングが増え、パッと見ただけでは何のサイディングか見分けることが難しくなっています。
もし、ご自身の住宅が何のサイディングか分からない場合、業者に依頼してサイディングの判断、適切なメンテナンス方法をアドバイスしてもらいましょう。
カテゴリ:外壁