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2024年6月6日
重要!ベランダの紫外線対策
紫外線はベランダ防水機能の低下につながる要素のひとつです。ベランダの防水層を守り防水機能を維持するためには、紫外線から床・防水層を守ることが重要です。
今回はベランダの床の紫外線対策について解説していきます。
ベランダ防水がなぜ大切なのか
ベランダ防水は、建物の屋外にあるベランダやテラスなどの床面に対して、雨水や湿気などから浸食や漏水を防ぐために行う工事です。
雨水が床や建物内部に浸透してしまうと、下の階への雨漏りにつながるほか、床材そのものがもろくなってしまって建物の寿命が短くなります。
また、シロアリの発生する可能性が高くなります。防水工事をせずに長期間放置していると、建物内部に雨水が浸透して湿気が多くなり、シロアリが発生しやすくなります。
建物を長持ちさせるためにもベランダ防水は必要不可欠なのです。
紫外線対策
オーニング・サンシェード
オーニングとは「日よけ」「雨よけ」という意味です。
日本では、建物の外側に設置して、日差しを調節したり、雨をよけたりする機能をもつ可動式テントをオーニングと呼んでいます。
オーニングを設置することにより、紫外線からベランダの床を守ることができます。
また、サンシェードと呼ばれる、アームによる開閉を行わず、サッシ上や2階テラス屋根などから地面や手すりにかける布があります。
これらを活用してベランダの床を保護することができます。
腰壁・屋根
ベランダの床の紫外線対策は腰壁やテラス屋根が有効です。ベランダの幅が狭い場合、腰壁によって床全体を日陰とすることができます。
直射日光が床にあたらない分、紫外線を大幅にカットできます。同様にベランダの先端までスッポリと被るテラス屋根も直射日光を遮ることができ有効です。
しかし、ベランダが広い場合は、一部しかカバーされないためこの対策は適しません。
敷物を敷く
床面にタイルマットなどの敷物を敷くことにより紫外線を防ぎ、ベランダの床の劣化を遅らせることができます。
敷物は紫外線だけでなく、飛来物による衝撃や鳥害などによる破損、掃除や人が歩くことでの摩耗などからも保護できます。
敷物の上を歩行することになるため、よく使うベランダであれば、歩きやすさも視野に入れておきましょう。
注意点
ベランダの敷物は、雨が降った時には水分・湿気が溜まる原因となり、コケ・カビの発生リスクなどが高まってしまいます。
タイルマットの下は隙間ができるため、その隙間にゴミや土埃などが貯まりやすくなります。
大雨時にはそれらが流れ出し、排水溝を詰まらせないように注意が必要です。
雨の日の翌日などに ゴミが貯まっていたら、その都度、マットを上げて清掃を行いましょう。
ベランダ防水の寿命
ベランダ防水の耐用年数は約10~15年です。防水層の素材や建物の立地などで、劣化具合には多少の差が生じます。
見てわかるほどに大きなひび割れがあったり、ベランダに接する壁や天井に雨漏りがあったりする場合は、早急な補修が必要です。
大規模な改修工事を避けるためにも、基本的には10~15年に一度のサイクルで防水層のメンテナンスを行いましょう。
ベランダ防水の種類
FRP防水
FRP防水は、新築時のベランダに多く利用される防水工事です。
液体状の防水材と、ガラス繊維などの補強材が含まれている強化シートを組み合わせて施工します。
耐用年数は10~12年で、複雑な形状のベランダにも対応でき、強度があるので上から物を置いても変形しにくいといった特徴があります。
ウレタン防水
ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を何度も塗り重ねて防水層を形成する工法です。
耐用年数は10年程度で、下地の素材や施工箇所の形状・面積を問わず施工でき、一般住宅では広い面積のベランダや鉄骨造・RC造の屋上でよくみられます。
ウレタン樹脂は硬化後も柔軟性を保つため、広い面積でもひび割れしにくいという特徴もあります。
シート防水
防水シートを敷き詰める防水工法です。
シート防水には素材により「塩ビシート防水」「ゴムシート防水」「アスファルト防水」がありますが、一般住宅のベランダや屋上に使用されることが多いのは「塩ビシート防水」です。
耐用年数は10~15年で工事費用が安く、耐久性に優れています。
まとめ
ベランダの防水機能を維持するためには、紫外線から床・防水層を守ることが重要です。
今回ご紹介したような紫外線対策や定期的なメンテナンスを行い、きれいなベランダを維持しましょう。
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