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2024年8月19日
ゲリラ豪雨に備えよう!雨漏りしやすい箇所とは?
台風、ゲリラ豪雨、線状降水帯などの大雨による自然災害は、各所に大きな被害をもたらします。
近年では、気候変動の影響により頻度や勢力が、今後増加する可能性があるとも言われています。
特に建物においては短時間で大量かつ勢いのある雨が降ってしまうため屋根の排水が間に合わず、雨漏りが発生するケースが多くあります。
今回は、ゲリラ豪雨が発生しても雨漏りにならないメンテナンス方法をご紹介していきます。
大雨の頻度
台風やゲリラ豪雨、線状降水帯は、非常に激しい雨をもたらす気象現象です。
気象庁の観測データによると、「大雨の年間発生回数は1980年頃と比較して、おおむね2倍程度に頻度が増加している」といいます。
地球温暖化の進行に伴い、大雨や短時間に降る強い雨の頻度は今後さらに増加すると予測されており、台風や豪雨による被害発生リスクが高まっています。
雨漏りしやすい箇所
シーリング
雨漏りというと、屋根から雨が落ちてくるというイメージされる方が多いと思いますが、実際には経年劣化によって発生した僅かな隙間から雨水が侵入し、天井や壁にシミが出てくるというケースが大半です。
特に多いのがシーリングの劣化です。シーリングは外壁材と外壁材の繋ぎ目や、窓やサッシに生じる隙間を埋めるために使用されているゴム状の素材のものです。
シーリングの寿命は5~10年程で、上記の写真のように劣化したシーリングは弾性がなくなり、ひび割れや隙間、剥離などの劣化を引き起こし、雨水の侵入経路となります。
屋根材・防水シートの劣化
屋根材が経年劣化によってひび割れやズレが生じていると、そこから雨水が侵入してしまう恐れがあります。
また、棟板金を固定している釘が経年劣化によって浮いていたり抜けていたりすると、そこも雨水の侵入経路になってしまう可能性があります。
仮にひび割れやズレが発生していたとしても、屋根材の下には防水シートが敷かれているため、多少の雨であれば食い止められますが、防水シートが劣化していると雨を防ぎきることができず、雨漏りとなってしまいます。
事前にやっておきたいメンテナンス
・屋根
定期的に瓦やスレートの割れ、ひび、ずれ、めくれ、はがれなどがないか点検依頼をしましょう。劣化が見つかった場合は修繕をしておきましょう。
また、アンテナ類が傾いたり、飛んだりしないようにしっかり固定しておきましょう。
・外壁
定期的な塗替えのメンテナンスを行い、外壁のひび割れ、すき間、腐食などがないか確認しましょう。
また、シーリングがひび割れ等で劣化しているようであれば、業者に依頼し、打ち替えを行いましょう。
・雨樋
継ぎ手のずれやはずれ、腐食などがないか外壁や屋根に固定されているか確認しましょう。
枯れ葉やゴミがたまるのを防ぎ、雨水がスムーズに排水できるよう、防護ネット等を設置しておくと良いでしょう。
大雨で被害に遭ってしまったら…
ゲリラ豪雨は、時に私たちの住む家に甚大な被害をもたらします。もしも被害にあってしまった時は、火災保険があなたを助けてくれるかもしれません。“火災”という名称からつい忘れがちですが、実は火災保険は“水災”にも適用されます。
雨漏りに関しては、建物の老朽化によるものと判断され補償の対象外となる場合が多いようですが、暴風雨によって屋根が破損するなど自然災害が直接の原因となる場合は対象となる可能性もゼロではありません。
被害にあう前にご自身が加入している保険の内容を確認しておきましょう。
まとめ
屋根や外壁のメンテナンスなど、本格的なゲリラ豪雨や大雨対策には、専門的な知識や技術が必要なものが多いです。
危険を伴う作業もあるため、自分で対処するのが難しいと感じたときには、専門事業者へ依頼しましょう。
大切な住まいを守るため、定期的なメンテナンスに努めるとともに、家の状態や住んでいる地域に応じて本格的なゲリラ豪雨・大雨対策を行いましょう。
カテゴリ:防水