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2024年12月12日
外壁塗装中の養生は大切!
養生といえば、引っ越しの際に目にしたという人も多いのではないでしょうか。
引っ越しの作業では、建物に傷がつかないよう段ボールを敷いたり、柱に布を巻きつけたりしますが、外壁塗装での養生もそれと近い目的があります。
今回は外壁塗装における養生についてご紹介いたします。
外壁塗装における養生とは
養生とは、建築現場で広く取り入れられている作業工程です。建築現場において、「建物の保護」を目的として家屋をビニールシートやメッシュシートで覆うことを意味します。
外壁塗装における養生とは「塗料の飛散防止のための保護作業」のことを意味します。
外壁の塗装工事を行う前に、基礎として塗料が付着してはならない場所をビニールやマスカーと呼ばれる特殊なテープなどを使用して保護する作業のことを言います。
養生の費用
これらから養生費の費用総額を一般的な住宅の面積である30坪で試算すると、およそ30000円~60000円となります。養生が必要な面積が多ければ多いほど、費用は高くなります。
また業者によって見積書の表記は異なり、養生費という項目があることもあれば施工費という項目に含まれている場合も多いため、見積もりをよく確認しましょう。
養生をしないとどうなる?
養生が不十分だったり、養生をしないと、さまざまなトラブルやリスクが発生する可能性があります。
塗料の飛散による被害
養生が不十分だと、塗料が周囲に飛散しやすくなってしまいます。特に窓ガラスやサッシ、植栽に塗料が飛び散ると、汚れや損傷の原因になります。
結果的に、塗装後のクリーンアップ作業が増え、時間とコストがかかってしまいます。
作業効率の低さと追加費用の発生
養生が不十分だと、後から塗料の拭き取りや修復作業が必要となり、作業効率が低下します。塗装工事全体の進行が遅れ、追加費用が発生することもあります。
近隣住民への影響
養生をしないと、塗料が飛散し、近隣の車や建物に付着してしまうことがあります。損傷や汚れが発生し、補償問題に発展する可能性もあります。
近隣住民への配慮することは、信頼関係を築くためにも非常に重要です。
養生に使用される道具や材料
・養生用ポリシート&マスカーテープ
主に窓枠の養生で活躍する養生用ポリシートは、マスキングテープとセットで使われます。
一般的なビニールより特大サイズの養生用ポリシートと、布テープより粘着力の弱いマスキングテープを使用することが多いです。
窓枠全体をビニールで覆ったあと、窓枠を縁取るようにマスキングテープで留めていきます。
・マスカー
マスカーとは、養生用ポリシートとマスキングテープの機能が合体したものです。
マスキングテープのように貼るだけで、「貼る+覆う」という作業が同時にできます。
・ブルーシート&布カバー
足元に敷く養生では、ブルーシートや布カバーを使う場合もあります。
ブルーシートには滑り止め機能はありませんが、布カバーは滑りにくいのが特徴です。
飛散防止ネット
家全体を覆うメッシュシートのことです。足場の設置と同時に施され、ひもでくくって固定するタイプが主流です。
通気性を持ちながら、風の影響も考慮してあるのが特徴。ずっしりとした重みがあります。
工事期間中の注意点
窓の開閉
塗装工事中は窓全体を養生するため、窓の開閉は基本的にできません。
「施主様に伝えたものの、ご家族に伝わらず窓を開けてしまい、養生が破け、塗料が飛散した」という事例もあるようです。
換気をしたい時は、現場の職人や塗装業者に相談してみましょう。
風の強い日
風の強い日は養生作業が特に難航します。風が強い場所では、養生シートが飛ばされないようにしっかりと固定しなければいけません。
マスキングテープを二重に貼る、重りを使用して固定するなど、工夫をしながら行います。
まとめ
外壁塗装工事において養生は重要な工程です。養生が不十分だと、塗料の飛散による被害や追加費用の発生、近隣住民への影響など様々なリスクが生じます。
天候や状況に応じて、周囲への塗料の被害がないようにしっかりと養生を行ってくれるような塗装業者に工事を依頼しましょう。
カテゴリ:塗装工事