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2025年2月13日
屋根の錆は放置すると危険
雨風や直射日光、海の近くであれば塩にも晒される鉄製の屋根は、経年により錆が発生します。
「錆が少しできているけど、これくらいなら放置しても問題ないか」と放置していると、とても危険です。
今回はさびを放置することのリスク、対策についてご紹介いたします。

屋根に錆が発生する原因
もらいサビ

もらいサビとは既に生じたサビが雨水などに溶けだし、他の部分に付着することでサビが拡がっていく現象です。
本来は外的刺激に晒されにくくサビにくい部分や金属以外の屋根材でも、もらいサビを受けることはあります。
手すりやソーラパネルの金属部分などがもらいサビの起点となります。
また、サビは水に溶けやすいため、雨が続いたり、空気の流れが悪くなったりした時には浸食スピードも早くなり、気が付くと屋根全体の色がサビによって変わっているということもあります。
経年劣化
屋根には水がたまらないように、防水塗料を塗布したり、下地を活用して隙間から雨水が浸入しないように工夫がされています。
しかし経年劣化で塗装が剥がれると、劣化箇所から雨水が浸入しサビが発生します。
また、長期間空気が乾燥しなかったり通気性が悪くなったりするとサビが発生しやすくなります。
塩害

沿岸部の建物は潮風に乗って海中の塩分が運ばれます。
金属屋根は塩分に弱く劣化が進行しやすいため、金属屋根に付着すると酸化を促進し、サビが発生してしまいます。
とくに、屋根が横葺きだと溝に雨水や塩分がたまりやすくなり、サビにつながります。
錆を放置してしまうと…
・雨漏り
サビが広がっていくと板金が弱くなってしまいます。サビが発生し、穴があいた箇所から雨漏りが起こりやすくなり、住環境が悪化する恐れがあります。
雨漏り室内設備にも影響を与え、住宅のダメージを広げる可能性があります。屋根の修理やメンテナンスには迅速な判断が必要です。
・見た目の悪化
サビが広がると、遠くからでも肉眼で確認できるようになり、建物全体が暗い印象を与えることがあります。外観の美観が損なわれると、周囲に対してもネガティブなイメージを与えてしまいかねません。
特に賃貸住宅や商業施設では、サビが放置されることで見た目が悪くなり資産価値が低下するだけでなく、周囲の住人や訪問者に不快感を与える要因となる可能性があります。

・屋根材の劣化
サビが広がると屋根材が劣化しやすくなり、耐久性が大幅に低下するリスクがあります。本来であれば数十年程度の寿命が期待できる屋根材も、その寿命が大幅に短くなるかもしれません。
サビの早期発見と対策を行うことが屋根の寿命を延ばし、建物全体の耐久性を維持するために重要です。
塗り替えるタイミング
一般的に、屋根に錆止めを塗装しなおすメンテナンスの期間は10~15年が目安です。ただし、これは建物や環境が健全な場合であり、以下のように錆止めの持ちが悪くなる条件や環境であれば、数年で錆止めの効果がなくなってしまうこともあります。
・トタンや瓦棒などの屋根の材質が錆びやすいもの
・もともと錆のある建物に錆止めを塗っている
・グレードの低い錆止め塗料を使っている
・海沿いなどつねに塩害を受けている
屋根の錆止めのメンテナンスは「〇年までなら大丈夫」と一概には言えません。定期的な屋根の状態チェック、必要に応じたメンテナンス、そして屋根の材質や環境に合わせた錆止め塗料を選ぶことが、屋根の錆防止には重要です。
まとめ

屋根に生じたサビの補修には専門知識や専用の工具が必要となるので、必ず業者に依頼しましょう。小規模だからと放置したり節約のためにDIYで補修したりするのは、安全面や品質面の観点からおすすめしません。
屋根材を長持ちさせるためには、定期的な点検が重要です。日ごろから意識して住宅をチェックするように心がけましょう。
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