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2020年5月2日
外壁に1~3㎜ほどの無数の気泡が!
外壁塗装後の外壁をよく見ると、約1~3㎜程の小さな穴(気泡)がみられることがあります。これを「ピンホール」といいます。
ピンホールをよく見ると、針でつついたような穴が開いているのがわかります。数個なら問題はありませんが、穴の数が多ければ注意しなければなりません。
今回はこの「ピンホール」について、詳しくみていきましょう。
ピンホールは、なぜ起こる?
ピンホールの原因として多いのは、施工不良です。
どのような点が施工不良へとつながることになるのでしょうか・・・。
高圧洗浄が不十分
塗装前の外壁や屋根は汚れやゴミ、古くなった塗膜などがたくさん付着しています。高圧洗浄でそれらを洗い除き表面をきれいにしておかなければなりません。
洗い残しがあったり、洗浄機の水圧が不足していたりすると汚れやゴミが残り空気が溜まりやすくなってピンホールが発生してしまいます。
下地処理が不十分
塗装前のひび割れや凹凸、傷といった下地処理を十分に行わないと空気が溜まりやすい穴ができてしまいます。
空気が溜まった穴の上から塗料を塗ってしまうと、塗料が乾燥したあと穴に溜まっていた空気が抜けてピンホールになってしまいます。
気温の考慮が不十分
外壁や屋根の塗料は希釈溶剤(水やシンナー)で薄めて使います。外壁や屋根の上に塗られたあと、水やシンナーが蒸発することで外壁の表面に膜を作ります。
気温が高すぎると、塗料に含まれるシンナーなどの蒸発速度が早くなってしまい急速に乾燥することでピンホールが生じます。
塗料の乾燥が不十分
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りと塗料を重ねていきますが、しっかり乾燥させなければなりません。
下塗りでは下塗り用塗料を使用し、中塗り、上塗りは仕上げ用の上塗り塗料を使用します。
塗った塗膜層が乾燥しきらないままで、次の層を重ねて塗ると内部の層が乾燥できずに表面だけが乾いてしまいます。そうすると内側の溶剤が遅れて抜けてピンホールとなってしまいます。
使用する道具による空気混入
ローラーや刷毛を使って塗装をしますが、塗料の粘性にローラーや刷毛の糸や毛が引っ張られてしまい、塗膜に空気が混入し気泡が潰れ、その部分がピンホールとなってしまいます。
ピンホールをみつけたら
ピンホールをみつけたら、どのように対処すればよいのでしょうか。
施工業者に連絡
塗装後すぐにピンホールができてしまった場合は、すぐに施工業者に連絡して対応を依頼しましょう。
先に記述したようにピンホールのたいはんは、施工不良により起こります。施工業者の施工ミスの場合は、無償で補修工事の対応をしてくれるでしょう。
自分で補修しようと触ってしまうと、施工不良による保証を受けられなくなる事も考えられますので、知識と経験を持つプロに任せる方がいいでしょう。
まとめ
ピンホールは小さな穴だからと放置していると徐々に雨水などが外壁内部に浸透してしまい、躯体自体を傷めることも考えられます。ピンホールが出来ないように適切な施工をしてくれる業者に依頼する事が大切です。
業者選びは予算第一に考えられがちですが、値段だけで決めずに、しっかり見積の内容、塗料や工程などを説明してくれる経験豊かな業者を選びましょう。
また、「ピンホール」が発生してしまった場合のことも考え、無償保証やアフターサービスが整っている業者かどうかも確認しておきましょう。
カテゴリ:外壁