ブログ
2020年5月30日
外壁コーディネート ~ vol.2 テクスチャー編 ~
外壁の種類により住宅のイメージは左右します。外壁には色の塗替え以外に、使用する外壁材の材質や質感で外壁のイメージを表現することもできます。素材選びは外観デザインの大きなポイントになります。
では早速、どのようなコーディネートがあるのかご紹介します。
外壁材の種類と特徴
外壁は経年劣化の影響を受けやすいため、防水性や耐久性が必要になります。
まずは一般的に使用されている外壁材の種類と特徴を知りましょう!
●窯業用サイディング
セメントと繊維質などの原料を形成したもの。 |
〇メリット
・デザイン性が高く、美しい柄や色が豊富。 ・耐久性が高く、コストパフォーマンスが良いことから人気の材質。
×デメリット ・つなぎ目にシーリング材を使用しているため、経年劣化によりシーリング材のひび割れが生じる。 |
●金属系サイディング
裏面には断熱材を使用し、金属板を成形したもの。 |
〇メリット
・耐水性が高い。 ・寒い地域での凍害の影響も受けにくい。 ・断熱性や防音性に優れている。 ・外壁材の中でも軽量で、重ね張りするリフォームでの使用も増えている。
×デメリット ・費用は高めだが、メンテナンスの頻度は少ない。 |
●モルタル
セメントと砂を混ぜ合わせた素材 |
〇メリット
・防火性に優れている。 ・混ぜ合わせた素材を職人が塗り上げていくので、手仕事の風合いを感じる。 ・仕上げ方によって様々な表情になる。
×デメリット ・材質が硬く、地震などによる衝撃でひび割れが生じやすい。 |
●タイル
粘土などの原料を焼き固めてつくられたもの。 |
〇メリット
・耐久性や耐候性に優れている。 ・硬く傷がつきにくい。 ・防水性が高く、雨水も吸収しないため耐用年数も長い。 ・重厚な印象が高級感を演出する。
×デメリット ・高級な材質のため、費用も高額になる。 |
●ALC
軽量の気泡コンクリート素材 |
〇メリット
・耐久性が高い。 ・断熱性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい。 ・耐火性に優れている。 ・遮音性が高く、防音壁として使用されることがある。
×デメリット ・費用が高い。 ・防水性が低いため、防水性の高い塗料で塗装を行い保護する必要がある。 |
テクスチャー(材質)の選び方
テクスチャーとは、材料の表面の視覚的な色や明るさの均質さ、触覚的な強弱を感じる凹凸といった部分的変化を全体的にとらえた特徴や材質感覚、効果を指します。
では実際にどのような組み合わせがあるのかご紹介します。
◆左右張り分け
2種類の材質を使用し、縦に張り分ける方法。
上下に目線がいくので、シャープにすっきりとした印象を与えます。
◆上下張り分け
1階と2階で柄の違う質感で張り分けることで安定感を与えます。
上下どちらかに凹凸感のある素材を選ぶとメリハリが出て、より立体感を演出できます。
◆全面張り
1種類の外壁材で全面張りにすることで統一感のある落ち着いた印象になります。
例えば下の画像のように同じ柄でトーンに変化をつけ張り分けすると、上品な中にもアクセントが生まれます。
まとめ
材質でイメージを変えるというのはどうしても難しく感じてしまいますが、外壁材の特徴を活かした組み合わせで素敵に大変身します。
外壁材は材料費と耐久性のバランスが大切です。外壁リフォームを検討する際には、いかに外壁材の種類や特徴を理解した上で選択するかが外装コーディネートの成功に繋がります。
理想の材質の組み合わせや張り分けを見つけ、魅力的な外観を作りましょう!
カテゴリ:外壁