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2020年6月21日
ケレン作業の重要性を知る
皆さんは「ケレン」という文字を目にしたことがありますか?
外壁や、屋根の見積りを見ると「ケレン作業」と書かれていることがあります。また、A社の見積書には書かれているけれど、B社の見積書には書かれていない、ということもあります。これは一体どういうことなのでしょう。また「ケレン作業」とはどのような作業のことをいうのでしょう。
今回は「ケレン作業」について詳しく見ていきましょう。
ケレン作業とは
■異物の除去
ケレン作業とは、外壁の異物を取り除く作業のことです。外壁塗装では、最初に外壁表面の汚れを高圧洗浄機で落としていきます。
しかし、金属部分にこびりついたサビや古い塗膜などは高圧洗浄機で落とせないことがあります。
そのため、高圧洗浄の後に残った汚れを取り除くためのケレン作業を行うのです。
どんな塗料でも、サビや汚れが残っている上から塗ってしまうと、異物が塗膜に影響を及ぼし長持ちしません。
サビを残したまま塗装するとサビは塗膜の下で成長をし塗膜を食い破る事態となってしまいます。
サビの成分により塗料は耐久性を落としてしまうのです。強力な防錆材を塗布してもサビを根本から除去しなければ、何度もサビの脅威に悩まされる事となります。
表面を滑らかにする
ケレン作業は、屋外にある金属製の手すりや屋根の板金などの付帯部分のサビ除去のために行われますが、外壁表面処理作業としても行われます。
見積書の中にケレン作業を確認する
ケレン作業は、外壁塗装工程の中でも省かれやすい工程です。
業者から見積書を受け取った際は必ずケレン作業の工程が含まれているか確認しましょう。ケレンは本来は鉄部のサビの除去を指しますので、業者によっては外壁表面の処理については、「素地調整」「下地補修」などと記載していることもあります。
見積書の記載内容にケレン作業が含まれているか、わからない場合は見積り業者に連絡をして聞いてみましょう。
実際に外壁塗装の契約はしたけれど、きちんとケレン作業が行われるか心配という方は、施工業者に施工中の写真の記録を依頼しましょう。
まとめ
外壁塗装といえば、ペンキを刷毛やローラーで塗ることと考えられがちですが様々な工程があります。
その中でも今回ご紹介したケレン作業は塗装の完成度を左右する非常に重要な工程です。塗料や足場の説明だけでなく、ケレン作業を含む下地処理の説明もしっかりしてくれる、丁寧で信頼できる業者へ外壁塗装工事を依頼しましょう。