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2020年7月13日
屋根の雨漏りのパターンと修理代の目安
屋根からの雨漏りが起きると、壁や天井に水が浸入し家を傷めてしまいます。
高温多湿の日本では、侵入した水は湿気となり残りカビを発生させる原因となります。
雨漏りに気づいた時は、早めに修理依頼をしましょう。
屋根の雨漏りのパターン
屋根の雨漏りにも、様々な原因があります。原因が違えば修理方法や内容も変わります。
よくある雨漏りのパターンを紹介していきましょう。
カラーベスト屋根の雨漏り
新築の屋根に施工されることが多くなった屋根材「カラーベスト」。このカラーベストと呼ばれる中には、コロニアル・スレート瓦・化粧スレートも含まれています。
セメントや粘土を薄く加工して塗装を施した板を隙間なく敷き詰めた屋根で、瓦と比べると非常に軽いのが特徴です。
カラーベストは、カラーバリエーションが豊富な点も人気の一つですが、色褪せしやすいため定期的な塗装メンテナンスは必要です。
カラーベスト屋根の雨漏りの主な原因は、重なり合う部分の縁切りが不十分なことから起こります。
カラーベストには、瓦のような水返しがありません。ない代わりに、重なり部分に隙間を作って施工することにより継ぎ目から雨水が侵入した際の逃げ道としています。
カラーベストの雨漏り修理内容
塗膜による縁切り不足が原因の雨漏りでは、一枚ずつヘラを使って縁切りを行います。
■塗膜の縁切り : 約10万円~
経年劣化による痛みが原因の場合は、痛み箇所の部分補修か全体の張り替えとなります。
■全体的な張り替え : 約70万円~
■部分的な張り替え : 約3万円~
瓦屋根の雨漏り
最も多い瓦屋根の雨漏り原因は、瓦のズレや割れです。
瓦はきちんと並んでいて初めて防水効果を発揮できます。この「並び」が乱れると、雨の流れが乱れてしまい、激しい雨が降った時に瓦の下の防水シートまで雨水が入り込んでしまいます。
また、雨樋の詰まりが原因の場合もあります。
瓦を伝ってきた雨水を地面まで誘導し排水させることが雨樋の役割ですが、落ち葉やゴミで雨樋が詰まってしまうと、雨水は排水されずに溜まってしまいます。
長い時間溜まり続けると、雨水は瓦の隙間に侵入することとなり屋根の下地材を腐食させてしまいます。
瓦屋根の雨漏り修理内容
瓦の一部のズレの場合は、瓦を元の位置に戻します。
瓦の割れは新しい瓦に交換になります。
■瓦のズレや割れ : 約3万円~
雨樋の詰まりが原因の場合は、詰まりを取り除く必要があります。
■雨樋の掃除 : 約2万円~
ガルバリウム鋼板の雨漏り
ガルバリウム鋼板は、軽量で耐震性に優れた屋根ですが、劣化するとサビが発生し穴があいてしまうことがあります。
ガルバリウム鋼板の雨漏り修理内容
部分的に穴があいてしまったら、穴のあいた鉄板を張り替える修理が必要です。
経年劣化での雨漏りの場合は、雨漏り箇所以外の鉄板も傷んでいることが考えられますので全体の張り替えがお勧めです。
■部分張り替え : 約5万円~
■全体張り替え : 約70万円~
屋根の雨漏り修理代を抑える方法
屋根の雨漏り修理代を抑えるには、雨漏り被害が大きくならないうちに対処する事です。
定期的な点検
約10年を目安にして、定期的な点検を依頼しましょう。その際に雨漏りの原因になりそうな箇所を修理しておけば、大きな雨漏り被害を防ぐことができます。
点検を受けた際に、修繕工事を勧められた場合は業者に写真などで確認させてもらい、どのような修繕を行うのかその方法も確認しておきましょう。
台風や大雨が続いたら点検
経年劣化により屋根の傷みが起きているところへ、台風や大雨、強風が続くと屋根の傷みはどんどん進みます。
台風や大雨が続いた後は屋根の点検を依頼して傷んだ箇所の補修をしましょう。
そうすることにより、雨漏りは最小限に抑えることができるでしょう。
まとめ
雨漏り被害は、定期的な点検により最小限に抑えることができます。
雨漏りかも?と気づいたら、放置はせずに早めの点検依頼をしましょう。
早めの対処は修理費用を抑え、大切な家を水による腐食から守ることにつながります。
10年以上点検をしていないという方は、ぜひ一度点検を受けましょう。
カテゴリ:屋根