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2021年3月4日
屋根のリフォーム 塗装or葺き替え?
屋根のリフォームと聞いて、どのようなイメージがありますか?
マンションと違い、戸建ての場合は定期的な屋根リフォームが必要になります。
一般的に屋根のリフォームには、塗装と葺き替えがあります。では、どちらを選べばよいのでしょう。
今回は屋根のリフォームについてご紹介します。
屋根のリフォームとは
劣化の進行は建物の立地条件や気象環境、屋根に使用している材質によっても異なります。
セルフチェックが難しい屋根は劣化を見逃しがちになってしまいますが、屋根の劣化を知らせるサインを見逃さないことが重要です。
塗装工事と葺き替え工事の違い
塗装工事
塗装工事は定期的に塗替えることで屋根材を保護し、屋根の寿命を延ばすことができます。
築10年以内の住宅や屋根材の傷みが少ない場合に実施され、葺き替えに比べ安価でできます。
屋根材に特に傷みがなくても耐久年数を目安に定期的に再塗装を行うと、屋根材の劣化を防いでくれます。
葺き替え工事
屋根材ごと新しいものに取り替える葺き替え工事は、塗装に比べ費用がかかります。
しかし、塗装工事では対応できず屋根材自体が劣化している場合は、葺き替え工事が必要になります。
劣化の状態を知る
ご自宅の屋根、どのような症状がありますか?
材質別に劣化の症状と対策について見てみましょう。
【スレート系】セメントを混合した厚さ5㎜程の薄い板状の素材。
特徴:軽量であることが大きな特徴。「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれ、色やデザインが豊富なため近年では使用されることが多い人気の材質。
■苔やカビの発生
塗膜の劣化により防水機能が低下することで、水分を吸収し苔やカビが生える。
➡塗装工事が必要
■艶の減少・色あせ
色あせが悪化するとひび割れや破損が生じ、雨漏りが起こる場合がある。
➡塗装工事が必要
■剥がれ
劣化が進行しているため、このまま放置し続けると雨漏りが発生する。
➡早急な葺き替え工事が必要
【粘土系瓦】粘土を焼いた屋根材で瓦屋根の中で最も代表的。
特徴:屋根材に厚みがあるため遮音性や断熱性が高い。高品質で価格は高めだが、耐久性に優れておりメンテナンスコストを抑えることができる。
■色あせ
塗膜の劣化により、色あせが生じてる。
➡塗装工事が必要
■ズレやひび割れ
瓦を固定している漆喰が崩れ、瓦のズレが生じる。台風や大雨によって落下しないよう早急な対処が必要。
➡葺き替え工事が必要
【セメント系】セメントと砂を水で混ぜ、型に入れて形成したもの。
特徴:塗装することでカラーバリエーションが豊富になり、和風・洋風どちらの住宅にも使用できる。
■色あせ
強い紫外線や雨風により、塗装の色褪せが生じる。
➡塗装工事が必要
■ひび割れやかけ
塗膜の劣化により、セメントがもろくなりひび割れや欠けが生じる。
➡葺き替え工事が必要
定期的なメンテナンスをしよう
屋根は定期的なメンテナンスやリフォームが必要です。
室内にいると快適に過ごせていても、過酷な環境下にある屋根の劣化は避けることができません。
10年ごとに塗装を繰り返しても、湿気などの水分が影響し屋根材に傷みが生じることもあります。
屋根の状態が悪くなり雨漏りが発生した場合は、屋根材の破損や下地の劣化が進んでいる証拠なので早急に専門業者に連絡しましょう。
そのまま放置していると、家を支えている柱や内部まで劣化してしまうので注意が必要です。
まとめ
塗装工事なのか、葺き替え工事が必要なのかはケースバイケースです。
早期発見が工事の内容や工事費用を左右する可能性もあります。
まずは専門業者に現場を見てもらい、工事内容をしっかりと把握したうえで正式に依頼をしましょう。
カテゴリ:屋根