ブログ
2021年3月22日
外壁のひび割れは雨漏りに繋がる?
皆さんのお家の外壁は、モルタルの外壁ですか?それともサイディングやタイルを張った外壁ですか?
いずれにしても外壁は経年により劣化や乾燥収縮が原因で「ひび」が入ることがあります。
今回は、外壁にできた「ひび」が雨漏りにつながる原因となるのかどうかを詳しく見ていきましょう。
外壁に起こるひび割れの種類
外壁にはどのようなひび割れが起こるのでしょうか?
主なひび割れの種類を見ていきましょう。
構造クラック
構造クラックとは、ひび割れの幅が広く長いクラックのことです。構造クラックは、建物の構造に欠陥が発生した場合や地盤沈下などで家が傾いている場合に発生するクラックです。
ヘアクラック
ヘアクラックとは、0.3mm未満の幅のひび割れのことを言います。ヘアクラックは、外壁材ではなく外壁の塗膜に発生する事が多いクラックで、主に塗膜の劣化や施工不良が原因で発生するクラックです。
縁切りクラック
縁切りクラックとは、外壁の塗装の境目に発生するひび割れのことです。塗膜の境目に一直線に発生するため、外壁塗装時に部分的に塗装し直したり一部分を塗装したことが原因で発生するのが特徴です。
補修が必要なひび割れ
外壁にクラックがあるからといってすぐに補修しなければならないわけではありません。一般的に0.3mm未満のクラックであれば初期段階とされているため、早急に補修しなくてもいいとされています。
しかし、0.3mm以上の場合には応急処置を検討しましょう。
また1mm以上のクラックの場合、放置することで雨水が浸透し外壁の内部を腐食させたり外壁自体の劣化が進み、最悪の場合建物の構造部分まで劣化させてしまう恐れがあります。
1mm以上のクラックはできるだけ早めの補修が必要です。
補修するべきかどうか判断が難しい場合は、専門業者に一度診断をしてもらいましょう。
外壁に起こるひび割れで雨漏りの危険があるものと原因
外壁に起こるひび割れにはいくつかの種類がありますが、雨漏りにつながるようなひび割れはどのようなものなのでしょう。
また、その原因とは何なのでしょうか?
クラックからの雨漏り
地震等により外壁に力が加わると、クラックができることがあります。
クラックの亀裂部分の幅が2mmよりも広い場合は、外壁部分だけでなく内部にまでクラックが入っている可能性があり、外壁のクラック部分から雨水が入ると、内部の壁にまで雨漏りの影響を受けてしまうことも考えられます。
外壁の劣化によるひび
モルタル外壁
モルタルの場合、特に経年による劣化や乾燥収縮が原因でひびが入ることが多くあります。
しかし、ひび割れたからといってそのどの部分からも雨漏りにつながるのではなく、亀裂部分の幅が約2mm以上の場合には、雨漏りの原因となることがあるので注意が必要です。
サイディングやタイル外壁
またサイディングやタイルなどもそのつなぎ目の劣化や素材自体の劣化でひびができ雨漏りにつながることがあります。
サイディングの耐久性は、窯業系のものは約7年~8年、木質系は約10年~、金属系は約10年~15年、樹脂系は約10年~15年といわれています。タイルの耐久性は、40年ほどといわれていますが、あくまでも目安ですので建物が建っている立地条件や製品の質によって異なります。
壁のひびの状態によって雨漏りを引き起こしますので、長雨や台風の後には壁のひびのある箇所から雨漏りがしていないかチェックすることをおすすめします。
まとめ
モルタル外壁でも、サイディング外壁やタイル外壁でも「ひび割れ」が起こることがわかりました。外壁に「ひび割れ」を確認したら、ひび割れが2㎜以下なのか、2㎜以上なのかを、まずは確認しましょう。2㎜以下の場合は、すぐに雨漏りにつながる心配はないものの応急処置が必要ですので、専門業者に診断を依頼しましょう。また、ひび割れが2㎜以上の場合は、雨漏りのリスクが高い状況ですので、梅雨の長雨がやってくる前に専門業者へ修繕依頼をしましょう。
カテゴリ:外壁