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2022年10月20日
塗料の臭い対策
外壁塗装は多かれ少なかれ塗料の臭いがつきものです。中には、その臭いが原因で体調不良になる方もいらっしゃいます。特に乳児や高齢者がいる家庭、ペットを飼われている方は健康被害が出る可能性があるので注意が必要です。
今回は塗料の臭いの原因・対策についてご紹介していきたいと思います。
塗料の臭いの原因
塗料は「樹脂」「溶剤」「顔料」の3つの成分に分かれています。顔料は色付けする物質で、これがないとクリアー塗料になります。樹脂は塗料のメインとなるもので塗装する表面を保護し、美観を保つ役割をします。樹脂は硬く、単体では塗装することができないため、溶剤を加えて混ぜることで流動性を良くし、塗装できるようにします。
塗料には油性塗料と水性塗料があり、油性塗料は溶剤にシンナーなどの有機溶剤が使用されます。この有機溶剤が刺激臭の主な原因になります。また、水性塗料は溶剤に水が使用され、無臭とはいきませんが有機溶剤と比べると臭いがしません。
塗料が与える健康被害
塗料に含まれている化学物質には少なからず人体に影響があります。主な症状はめまい、頭痛、鼻づまり、呼吸器障害、皮膚への刺激、アレルギー症状などがあります。
人によって症状は様々ですが、時には重大な健康被害が出る可能性もあります。お年寄りやペットはもちろん、特に小さいお子さんや赤ちゃんには体が小さい分、より影響があるので注意しましょう。
対策
水性塗料を使用
上記でもお伝えしたように、水性塗料は有機溶剤を使用しないため、油性塗料よりも臭いが少ないです。しかし、耐久性や費用面で差があるので外壁をどのくらい先まで持たせたいか、ご家族への影響を考えて、など目的に応じて水性塗料を選択しましょう。
臭い対策用のマスクをする
臭い対策用の防毒マスクはホームセンターや薬局等で購入でき、効果も期待できます。価格が3000~4000円と少し高いですが、塗装面を間近で見たい方や、家の外で作業をしたい方におすすめです。また、活性炭入りのマスクなど消臭効果のあるタイプを使用するのも良いでしょう。
換気
自宅にいる際の臭い対策として換気が有効です。周期は下に流れるので1階の塗装場所から離れた場所の窓に扇風機やサーキュレーターを向けて臭気を外に送り込むようにしましょう。
そうすることで家にこもった臭気を外に出すことができます。
外出・避難
とくに塗装中や乾燥期間中は臭気が強くなります。どうしても家にいるのがつらい場合は外出、もしくはご実家やウィークリーマンションなどに避難すると良いでしょう。
まとめ
近年では人や環境にやさしい塗料が開発されています。水性塗料の質も年々上がっており、塗料の選択肢も広がっています。ただし、臭いは軽減はされますが完全にはなくならないのでご注意ください。塗装業者と相談し、ご家庭に合った塗料を選択しましょう。
カテゴリ:塗装工事