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2023年9月28日
基礎は塗装できる?
外壁や屋根のリフォームとなると、屋根や外壁そのものに目が行きがちですが、その外壁や屋根を支えているのは基礎です。普段あまり目に留まらない場所ですが、改めて見てみるとひびが入っていたり、黒ずんでいるかもしれません。外壁塗装をする際に、基礎部分は塗装をするのでしょうか?
今回は建物を支える大切な役割を持つ基礎部分の、塗装の必要性やメンテナンス方法をご紹介します。
建物の基礎とは
基礎は建物の重みを支える重要な役割をしています。建物の荷重や、強風や地震などの外的要因でくわえられる力を地盤にバランスよく伝えるためのもので、地盤と建物をつなぐ重要な役割をしています。
基礎がないと建物の重みを支えるものがなくなり、地面の揺れが直接外壁に伝わったり、外壁に加わる力をうまく逃すことができず、建物の劣化を早めてしまう可能性があります。
基礎の塗装は必要?
基礎の塗装にはメリットもデメリットもあり、一概にこうすべき、ということは言えません。基礎塗装をすると外観も良くなり、劣化をある程度抑えられるのがメリットです。
しかし、すでに劣化してしまった基礎は塗装だけでは直せません。劣化症状があるなら塗装よりも先に補強工事をしたほうが良いです。
また、一度塗装してしまうと、その後も定期的に塗り直すことになり、維持費用もかかります。自宅の基礎の状態やメンテナンスの予算に応じて、慎重に判断する必要があります。
基礎の劣化症状
基礎も外壁と同じように経年劣化が起こります。主な劣化症状として、「ひび割れ」「剥がれ」「浮き」「サビ」「中性化」などがあります。建物を支える重要な構造体なので、強度を落とすような劣化は早期に対処しなければいけません。よく症状に現れるのはひび割れや剥がれです。
基礎を塗装するメリット
日本の住宅の基礎は主にコンクリートやセメント、モルタルが一般的です。コンクリートやセメントは素材自体に防水性がなく、吸水性が高い素材です。そのため、塗装をすることで防水性を高めることができます。さらにカビやコケの発生を抑え、美観を保つこともできます。
基礎を塗装するデメリット
基礎を塗装すると良くも悪くも塗膜で覆われるため、劣化や損傷があっても気が付きにくくなるというデメリットがあります。また、防水されることで、屋内で水漏れが起きても屋外に症状が出にくくなり、発見が遅れるといったケースも考えられます。
塗装は永久的なものではありませんので、基礎塗装をした場合は定期的に塗替えが必要になることも知っておきましょう。
注意点
保証の対象外になりやすい
基礎部分は、外壁塗装時についてくる保証の対象外となるケースが多いです。通常、基礎塗装は外壁塗装に含まれないオプションであることや、塗装が剥がれやすい部位だということが理由です。基礎塗装を依頼する場合には、保証範囲を確認しましょう。
まとめ
外壁塗装をする際に、基礎部分も含めて塗装するかどうかは、ケースバイケースです。業者の考え方によっても異なりますし、建物の立地条件によっても向き不向きがあります。基礎部分への塗装のメリット・デメリットを知ったうえで、業者と相談しながら決めると良いでしょう。
カテゴリ:塗装工事