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2023年11月9日
屋根工事の種類
屋根材は素材や工法によって寿命が違ってきます。屋根が劣化してきたので改修工事を検討されている方もいらっしゃるかもしれませんが、屋根を直す前にご自宅の屋根に合った工事方法や屋根工事の基礎知識を知っておくと便利です。
今回は屋根工事の種類についてご紹介していきたいと思います。
葺き替え工事
屋根を全部交換する工事のことを指します。表面の屋根材を全て撤去し、下地の交換・補修を行います。その後、新しい屋根材を葺きます。屋根工事として最も大規模なものとなり、屋根のトラブルを根本的に解決可能です。
工事が必要な症状・状況として、築年数が30年以上立っている場合や、コロニアルなどのスレート屋根の劣化が激しい場合に、屋根の葺き替え工事を必要とします。
重ね葺き工事(カバー工法)
今ある屋根の上から、新しい屋根を重ねる工事のことです。既存の屋根を撤去しない分、材料費や工費などのコストを節約できます。工事が必要な症状・状況として、2004年以前にスレート屋根で家を建てた方や、次にメンテナンスをする時期を遅くして、生涯かかる屋根のメンテナンス費用を抑えたい場合に、重ね葺き工事を行います。
既存の屋根には手をつけないため、既存の屋根の防水シートや野地板がすでに腐食・カビや劣化が進行していた場合、上から新しいもので蓋をしてしまうと、劣化の進行が早まる可能性があります。
屋根塗装工事
屋根の塗装を塗り替える工事です。主に、屋根の見た目を回復するために行います。屋根材を新しい塗装に塗り替えることで、イメージチェンジもできます。
工事が必要な症状・状況として、屋根材の防水機能の低下や塗料の剥がれで自然環境から受けるダメージを直接建物が受けてしまう状態の場合、塗装工事が必要となります。
漆喰補修工事
瓦の接着用粘土である漆喰(しっくい)を塗り直す工事です。古くなった漆喰を剥がし、新しいものに塗り替えます。漆喰は年月の経過により傷んでしまうので、定期的な塗り替えが必要です。
工事が必要な症状・状況として、家を建ててから15年以上経っている場合や、台風や雨の多い地域で暮らしている場合は、漆喰の剥離や瓦のズレなどが発生するので、漆喰の補修工事行う必要があります。
棟板金交換工事
屋根の頂上にある棟板金を交換する工事です。棟板金は屋根の他の部分に比べて傷みやすいため、この部分だけ交換することも多いです。
スレート屋根や金属屋根が対象です。工事が必要な症状・状況として、屋根を止めているてっぺん部分の金属板が、劣化によって固定していた釘などが緩み、台風などの強風によって浮き上がってしまう症状が発生します。
そのまま放置すると雨漏りの原因にもなるので棟板金交換工事が必要となります。
雨樋修理・交換工事
雨樋の修理や交換を行う工事です。雨樋の詰まりを解消したり、壊れた雨樋を交換したりします。雨樋が壊れたままだと雨水が屋内に入ったり、外壁を伝ってしまったりするため、家全体の寿命に影響してしまいます。
まとめ
屋根材は沢山の種類があり、工事方法もたくさんの選択肢があります。このような劣化症状をしているからこの工事方法が適切である、という判断は工事業者に診断と提案をしてもらう必要があります。
屋根工事は、屋根自体はもちろん、家全体を長持ちさせるために必要な工事です。経年劣化によって、どうしても傷んでしまう場所が多いため、屋根工事は定期的に行いましょう。
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