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2024年6月20日
外壁に無数の気泡…?
外壁塗装が完了してしばらく時間が経ってから、もしご自宅の外壁にたくさんの気泡が発生してしまっていたらびっくりしますよね。
せっかく塗装工事でピカピカになったのに「これって施工不良なの?」と心配になるかもしれません。
今回は外壁塗装における気泡の発生原因と影響、気泡発生を防ぐための対策をご紹介していきます。
💡気泡とは
気泡とは、針で刺したような小さな穴のことを意味しています。外壁塗装において、施工が完了した後に外壁表面の塗膜に発生する、小さな穴のことをピンホールと呼びます。
気泡の発生原因
・下地処理不足
塗装前の外壁や屋根表面にはホコリやカビ、コケ、油分、耐久性を失った古い塗膜などの異物が付着しています。
これらが残っていると塗装しても塗料が異物で邪魔されて密着できず、浮いてしまったり塗料自体の乾燥が阻害されたりします。
塗膜が浮いた箇所や正常に塗料が乾燥しなかった箇所は施工後に気泡や穴が発生してしまいます。
・乾燥時間を守らなかった
外壁塗装工事においては乾燥時間をしっかり守ることも大切ですが、気泡は乾燥時間を破った場合にも発生します。
外壁塗装には乾燥時間を守るべきタイミングが2回あり、高圧洗浄後と3回塗りの各工程の後で乾燥をさせます。
その乾燥時間を守らずに塗料を塗り重ねると気泡ができる原因になります。
・塗料に厚みがありすぎた
塗膜には最適な厚みがありますが、厚く塗りすぎても薄く塗りすぎても品質が落ちてしまいます。厚みがありすぎると気泡の原因となる場合があります。
・道具の選定を誤った
外壁の形状に対し適切ではない道具を使用したときにも気泡が発生することがあり、道具そのものが気泡を作り出してしまうこともあります。
スプレーガンの内側が汚れていたり圧力調整が間違っていたり、ローラーの毛の長さが適切でないと、凹凸の多い外壁の場合は奥まで塗料が行き渡らず空洞を残してしまうことがあります。
気泡ができると…
外壁塗装で気泡が発生したことに気付くと、見た目が気になってしまいますよね。
しかし気泡ができると見た目が悪いだけではなく機能面でも問題が起こることがあります。
塗装は外壁材や屋根材の表面を覆って守るバリアのような存在です。そのバリアに穴が空いていれば防水性は当然低下し、雨水が穴から入り込んでしまい塗膜を内部から傷めてしまいます。
気泡はほんの小さな穴に見えたとしても、雨水が侵入して外壁の下地や構造部分の劣化を引き起こしてしまうこともあります。
内部に湿気が溜まるとシロアリの原因にもなりかねないため注意が必要です。
気泡を見つけたら
気泡はさらなる劣化につながる可能性があるため、放置しないようにしましょう。
実際に外壁塗装を行ったあとで気泡を見つけたら、どのような対応を取るべきなのかご紹介します。
施工業者に連絡
外壁塗装の後にピンホールを見つけてしまった時は、程度の大小に関わらず、まずは施工業者に連絡しましょう。
きちんとした業者であれば、ピンホールの状況を確認して、適切な処理を行ってくれます。
保証書の内容確認
気泡を見つけて施工業者に連絡する場合、保証書の内容を確認しましょう。もし対応してくれない場合でも、保証書があれば適切な対応をしてもらえるように主張できます。
施工業者が対応してくれない場合は、第三者機関へ相談
施工業者に連絡しても対応してもらえなかったり、保証書がなく補修してもらえないケースも稀にあります。
業者とのやり取りだけでは話が進まない場合、消費生活センターなどの第三者機関に相談するという選択肢もあります。
まとめ
塗膜にできる気泡は一見ささいな現象のように感じてしまいますが、実は外壁の耐久性が短くなる劣化症状です。
しかし、正しく施工さていれば気泡ができたり穴が空いたりすることはありません。
塗装前の下地処理や道具の使い方を守ってくれる優良業者に依頼し、塗り替えが必要になっても工事保証ですぐに対応してもらうことが大切です。
カテゴリ:塗装工事