ブログ
2025年3月31日
外壁塗装で養生をしないとどうなるの?
「養生」という言葉は、引っ越しを経験したことがある方なら誰もが聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
養生の目的は何れも「該当箇所の保護」です。外壁塗装工事における養生は、塗料が飛散したら困る箇所を守ったり、色分け部や見切り線の塗装の仕上がりを綺麗にするためにとっても重要な工程になります。
今回は養生について詳しくご紹介していきます。

養生の目的
塗料は一度ついてしまうと落とすのが難しいため、絶対に塗料がついてほしくない箇所・塗ってはいけない箇所にテープやメッシュシートなど、それぞれの用途にあった養生を施します。
外壁塗装における養生の目的として、塗料のはみ出しや飛散から該当箇所を保護する目的の他、高圧洗浄による洗浄水の飛散を防ぐ目的もあります。
養生をしないとどうなる?

外壁塗装工事で養生をしない場合、外壁の美しい仕上がりは期待できない他、塗料の飛散や汚染を防ぐことができなくなります。
もし「仕上がりの美しさは気にならないし飛散も気にならない」という考えの方でも、塗料や洗浄水の飛散は自宅のみに留まらず、ご近所トラブルに発展する場合もあります。
養生は外壁塗装工事にとって大切な 工程になりますので、必ず養生は行うようにしましょう。
塗料飛散によるトラブル事例
塗料や洗浄水の飛散
養生が中途半端な時も起こりやすいトラブルですが、どんなに気を付けて養生しても、突風などで塗料や洗浄水が飛散する可能性もあります。
リスク管理ができている業者を選ぶことが大切ですが、自身も季節や天候を十分に考慮し、養生されていない気になった箇所は業者に指摘するなど、ご自身でもよく確認しておくと安心です。
長期間の養生で植物が枯れた

長期間植物に養生をしてしまうと、日照りや酸素不足になり、枯れてしまう場合があります。
大切な植物につきましては、塗料を使用する期間のみでの養生を業者に依頼してみてください。
窓を開閉し、養生が破れて塗料が飛散

塗装工事中は窓全体を養生するため、窓の開閉は基本的にできません。
「施主様に伝えたものの、ご家族に伝わらず窓を開けてしまい、養生が破け、塗料が飛散した」などという事例もあるようです。
お風呂やキッチンといった、窓を開けたい箇所があればあらかじめ伝えて、その箇所のみ作業後に養生を外してもらうなど現場の職人や塗装業者に相談してみましょう。
養生で使用する道具
・マスカー

マスカーは、テープと折りたたまれたビニールシートが一緒になっている、非常に便利なアイテムです。
ビニールシートの幅は30㎜~1,800㎜以上のものまで様々なサイズが販売されているので、養生箇所に合わせたビニールシートのサイズのマスカーで施工できます。
ビニール部分については簡単に破ったりハサミでカットすることができるので、形状に合わせての保護や、植物の保護時などに通気性を保つことができます。
・カーシート

自動車の保護には、自動車用養生シート(カーシート)を使用します。
車のサイズに合わせたカーシートで保護することで、高圧洗浄の際の洗浄水や、強風時に塗料が飛沫してしまっても、塗料や洗浄水がつくことを防止することができます。
・ブルーシートや布カバー
足元に敷く養生にはさまざまな種類がありますが、ノンスリップマスカーの他にブルーシートや布カバーを使うこともあります。
ブルーシートは滑り止め機能こそありませんが、幅広で長さがあるものが多いため広い範囲に養生したいときにぴったりです。
養生の期間
養生にかかる期間は、一般的に6〜8日程度です。足場の仮設とともにメッシュシートが設けられ、高圧洗浄や下地処理が終われば家自体への本格的な養生が始まります。
窓などの各部分が養生され、開口部の開閉ができなくなる点に注意が必要です。
まとめ
外壁塗装における養生は、周囲への塗料の飛散を防いだり塗装の仕上がりを美しくしたりするために重要な工程です。
しかし養生によって換気のしづらさや植物への悪影響が生じ、ストレスになる場合もあります。
事前に養生の仕方や期間に配慮するよう相談しておくと、塗装期間中も快適に過ごしやすくなります。気になることは遠慮せず、業者に相談しましょう。

カテゴリ:塗装工事