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2020年5月8日
スレート屋根『コロニアル』とは?特徴やメリット・デメリットの紹介!
スレート屋根『コロニアル』とは?
『コロニアル』とは一般住宅で広く使用されている、スレート屋根のことです。
屋根材として普及しているコロニアルですが、ガルバニウム鋼板や日本瓦に比べると耐久面では劣りメンテナンスは定期的に必要となります。
今回はコロニアルの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
コロニアルの特徴
コロニアルの材質
コロニアルは、セメント繊維質の素材を原料とした練り生地を薄い板状に成形、加圧して造ったものです。
コロニアルそのものには、防水性はなく表面に塗装をすることで防水性や耐久性を持たせています。
コロニアルの耐用年数
コロニアルの耐用年数は約20年といわれています。
表面の塗装の劣化が進むと屋根材としての防水性や耐久性が失われることから、10年前後でメンテナンスは必要となります。塗装することで防水性や美観は維持でき、雨漏りの心配もなくなります。
コロニアルの過去製品
コロニアルの過去製品にはアスベストが含まれていました。健康被害の原因となるアスベストは2006年にすべての製品が禁止されました。
2006年以前に建てられた住宅の屋根にはアスベストを含むコロニアルが使用されている可能性があり、葺き替え工事の際には注意が必要となります。また、アスベストを含む製品の解体や撤去費用は通常の解体、処分とはいきませんのでよぶんに費用がかかると覚えておきましょう。
コロニアルのメリット
価格が安い
広く普及していることから他の屋根材よりも費用を抑えられる。
コロニアル 約 4,000/㎡ |
ガルバニウム 約 6,000/㎡ |
日本瓦 約8,000/㎡ |
※価格は参考価格です
デザイン・色が豊富
住宅のスタイルやイメージに合わせて、色や形状を選ぶことができる。
葺き替えが簡単
コロニアルは薄く軽いため、重い日本瓦と比べると解体・撤去に手間がかからず費用も抑えることができる。
また、ガルバニウム鋼板と比べてもケレン作業の手間がかからず費用を抑えられます。
コロニアルのデメリット
割れやすい
薄いコロニアルは、強風で飛来物がぶつかると容易に割れてしまい注意が必要です。
屋根の点検などで屋根に乗り踏んでしまうとコロニアルを割ってしまうことも考えられます。
耐久性に劣る
日本瓦やガルバニウム鋼板と比べると耐久性は劣ります。
対策として定期的に塗装することで耐久性を維持することができます。
コロニアル劣化のサイン
紫外線による変色
紫外線の影響を受けて塗膜の劣化が始まると変色します。
チョーキング現象が確認できたら、専門家に点検依頼をしましょう。
ひび・反り
コロニアルのひびや反りは表面の塗膜の機能が失われてコロニアル本体に雨水が浸み込むことで起こります。
浸み込んだ雨水でコロニアルが膨張・乾燥を繰り返すことで、ひびや反りが生じます。
コケ・藻
表面の塗膜が劣化して防水性が落ちると、表面に残る水分や汚れによりコケや藻が繁殖します。
コケや藻は水はけを一層悪くするため劣化のスピードを早めてしまいます。
早めに屋根塗装による補修を考えましょう。
劣化のサインをみてきましたが放置したままでは劣化は進む一方です。
雨漏りの危険が高くなるため、劣化サインが確認できた場合は早急に補修をしましょう。
まとめ
コロニアルの特徴とメリット・デメリットを紹介しました。
定期的なメンテナンスをきちんと行えば、低価格でデザイン性に優れるコロニアルは良い屋根材といえるでしょう。
皆さんのお家の屋根はどうですか?色あせてきたなぁ‥コケかしら‥と思いあたるところはありませんか?
コロニアルの塗装、点検をご検討の場合は、お気軽にお電話ください。専門スタッフが親切丁寧に、あなたのお家の診断をさせていただきます。
カテゴリ:屋根