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2020年6月7日
ベランダ塗装・塗り替えのポイント
普段あまり気にすることのない、多少の劣化は見逃しがちなベランダ。しかし、ベランダも年月が経てば、床や手すりなどが劣化していきます。
そこで今回は、ベランダ塗装の目安とメンテナンス方法についてご紹介します。
ベランダを塗り替えるタイミング
ベランダは、家を建てる際に必ず防水加工が施されています。
しかし、雨風や直射日光の影響で年々塗装は剝がれ、気がつかないうちに防水効果がなくなっている場合があります。そうすると、雨水が建物内部に染み込み、最悪の場合 屋内の壁や天井、家の躯体を腐らせてしまいます。
とはいっても、塗り替えのタイミングが分からないという方も多いでしょう。基本的にベランダ防水の寿命は、新築や前回の防水工事から約10年といわれています。この10年というのは屋根や外壁を塗り替える時期でもあるので、一般的には屋根や外壁とともにベランダ防水をすることが多いです。
また、塗装工事は時間も手間もかかりますので、外壁や屋根、その他気になる部分の工事と合わせて行うことをおすすめします。
塗り替えが必要な状態って?
先ほどベランダ防水の寿命は約10年とお伝えしましたが、場合によっては10年が経っていなくても塗り替えが必要になることがあります。
①ひび割れ
ベランダの表面の塗装がひび割れていると、その部分から急激に劣化が進んでしまいます。深さによっても補修方法が変わってきますので、「これくらいなら大丈夫」と思わずにメンテナンスをしましょう。
②剝がれ
剝がれもひび割れ同様に、程度によって補修方法が違います。色あせているくらいなら表面の塗装を塗り直すだけで済みますが、防水層の部分から剝がれている場合は防水層のメンテナンスが必要になってきます。
どちらにせよ、ベランダ防水の効果がなくなっている合図には変わりませんので、気づいた段階で早目に対処をするようにしましょう。
③雨漏り
最も深刻な症状が雨漏りです。雨漏りといえば屋根のイメージですが、ベランダも雨漏りをする場合があります。
ベランダには、雨水が溜まらないように排水溝が備わっています。しかし、その排水溝の手入れを怠るとごみが詰まり水が流れなくなってしまいます。その状態で雨などが降り込むと、ベランダ内に水が溜まって溢れだしてしまい、雨漏りを起こすことがあります。
また、ひび割れた部分から雨水が入り込み、ベランダ内部の建材が腐食して、ベランダ下への雨漏りにつながることもあります。
ベランダのメンテナンス方法
一般的なベランダのメンテナンス方法には、FRP防水とウレタン防水というものがあります。
ウレタン防水
ベランダ防水の中でも、比較的安い費用で高い効果が期待できるのがウレタン防水です。ウレタン防水は、主に液体状のウレタン樹脂液状を塗り広げる作業のことをいいます。
そのため、ベランダの素材や形状・面積を問わずに施工することができます。しかし、ウレタン防水の塗膜は、耐用年数が近づいて薄くなってくるとあっという間に紫外線や熱に弱くなるので、定期的な塗り直しが必要になります。
FRP防水
FRPとは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略称です。
樹脂繊維を含んだシートを貼り付けてコーティングするFRP防水は、施工にかかる時間が短く、軽量で耐久性が高いという特徴があります。
一方、ウレタン防水と比べると材料費も手間もかかるので、費用は少し高めです。また、地震などの揺れによってはトップコートがひび割れたり剝がれたりする恐れがあります。
まとめ
日常でベランダを意識することはあまりないと思います。しかし、ぜひこの機会にご自宅のベランダを見てみてください。もし、ひび割れや剝がれがあった場合は早めの対応をすることをおすすめします。
また、ウレタン防水やFRP防水などメンテナンス方法によって様々な特徴があります。どの方法が合うのか分からない場合は、気軽にプラニング・Kにご相談ください。お待ちしております。