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2020年6月19日

鉄筋コンクリートの外壁塗装は下地補修が重要!

耐久性に優れている鉄筋コンクリートは、建物の構造材や基礎に使用されています。

鉄筋コンクリートの耐久性を長持ちさせるためには、他の構造材と同じで定期的なメンテナンスが必要です。

今回は、鉄筋コンクリートの劣化の症状と適切な補修メンテナンス方法をご紹介します。

鉄筋コンクリートの特徴

鉄筋コンクリートは、文字通り鉄筋とコンクリートが組み合わさり耐久性を高めた素材です。

シンプルモダンな見た目が、お洒落な雰囲気を印象付け、デザイナーズマンションなどの外観にはよく取り入れられています。

コンクリートをそのまま外壁にするだけでは高い耐久性は期待できません。コンクリートは引っ張る力に弱く、引っ張る力に対抗力を発揮する鉄筋があることで機能します。

また、鉄筋も単体では圧力に負け曲がったりズレたりしますが厚く重いコンクリートで保護することで圧縮力に対抗できるようになります。

鉄筋コンクリートの劣化症状

鉄筋コンクリートは耐久性が高いことから、集合住宅や橋梁などに多く採用されています。

最近では、一般住宅の基礎部分で耐震性を高めるために「ベタ基礎」として多く使用されていて、木造住宅にはなくてはならない存在となっています。

そんな鉄筋コンクリートですがメンテナンスを行わなければメリットとなる耐久性は活かせません。

■鉄筋コンクリートの劣化症状

カビやコケ

アルカリ性のコンクリートは、水分を吸収してもすぐにカビやコケが繁殖することはありません。

しかし、日当たりの悪い面は中性化が進みカビやコケが繁殖しやすくなることがあり、水洗いでも落ちなくなったり広範囲に黒ずみが広がることもあります。

シンプルでモダンな外観の印象を損ねるだけでなく、アレルギーの原因にもなりかねないため、根本から除去することが大切です。

◆ひび割れ(クラック

凍害や、地震の揺れ、コンクリート施工時の硬化不良などによって生じるのが表面のひび割れです。

※凍害…コンクリート内部の水分が凍結したり溶けたりすることで膨張し、徐々に耐久性を落とす現象のこと

ひび割れが0.3㎜未満のものはヘアークラックと呼ばれ、すぐに耐久性に直結するものではありません。一方、0.3㎜以上の構造クラックとだと、割れ目から雨水が浸水し鉄筋のサビやコンクリートの中性化に繋がってしまいます。

◆白華

白華とは、コンクリートに含まれる成分が表面に白く溶けだしてくる現象です。

白華が起きたコンクリートは白っぽく見えますが、コンクリート自体の耐久性が落ちるわけではありません。

◆中性化と鉄筋のサビ

コンクリートはアルカリ性ですが、空気に触れると徐々に酸性に近づいていきます。これをコンクリートの中性化と呼びます。中性化が進むと内部の鉄筋が錆びてしまうことがあります。

錆びた鉄筋が内部で膨張し表層を押し上げるとモルタル層は浮いたり爆裂が起き、ひどい場合は鉄筋が露出してしまう場合もあります。そうなると建物の強度を大きく落とすことになります。

外壁塗装前の下地補修

下地処理は、鉄筋コンクリート造以外の建物を外壁塗装する場合でも、必ず行う工程の一つです。

カビやコケ、藻などの異物除去

コケや藻、剥がれた塗膜や、水垢などは、高圧洗浄機で落とし残った細かい汚れも手作業でしっかり除去していきます。除去し表面を整えておくことで、後から塗る塗料がコンクリートに密着しやすくなります。

除去が不完全であったり、洗浄後の感想が不十分だと塗料の硬化不良が起きる可能性が高くなりますので、丁寧な作業が大切です。

◆ひび割れ(クラック)補修

0.3㎜未満のヘアークラックは、微弾性フィラーなどで埋めて補修します。

ひび割れが0.3㎜以上の構造クラックになると、ひび割れに沿って工具でV字にカットし、カット部分にシーリング材を充填して、ひび割れと浸水を防ぎます。

◆爆裂補修

爆裂により露出した鉄筋のサビを、ケレン作業できれいに落とし防錆塗料を塗ります。コンクリートが剥がれた部分はエポキシ樹脂やポリマーセメントなどで埋めます。

重要なポイントとしては、露出した鉄筋のみだけの補修をするのではなく、サビが広がっている範囲までコンクリートを剥がし、サビが残らないように補修することです。サビが残ったままだと再度、爆裂を起こすことが考えられますので、経験豊かで、実績のある業者に依頼しましょう。

まとめ

鉄筋コンクリートは、耐久性に優れた優秀な素材ですが、コンクリート、鉄筋のどちらか一方でも劣化が進むと、一気にその耐久性は落ちてしまいます。

耐久性の低下を防ぐためにも、劣化が表面に留まっているうちに外壁塗装によるメンテナンス補修を行いましょう。

また、塗装業者を選ぶ際はコンクリート補修の実績があるかどうかを確認しておくと良いでしょう。

カテゴリ:外壁

ブログ執筆者:プラニング・K

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