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2020年7月16日
外壁が変色する原因と対処法
新築時や、塗装リフォーム後から10年も経過すると、施工時に比べて外壁の色が変わってしまった、変色してしまったという方が大半でしょう。
変色してしまったら、塗装リフォームを行った方が良いのでしょうか?
今回は、外壁が変色してしまう原因と、その場合の対処法をご紹介しましょう。
外壁が変色する原因
塗膜の劣化
外壁塗装に使用される塗料は、紫外線の影響などにより施工から年数が経つと塗膜が劣化し変色を起こします。
塗膜に紫外線が当たると表面の分子結合が破壊されて、表面がざらざらに変化してきます。
これが塗膜の劣化で、光の反射が不規則になり白っぽく変色してしまいます。
錆による変色
金属製の外壁材に塗装している場合や、外装に金属を使用している場合はサビによる塗装の変色が起こります。
雨で溶けだしたサビが塗装表面を流れることで、塗装の成分と結合して色素が定着してしまうのが原因です。
雨の流れに沿って赤褐色の変色が見られたり、金属部分の周りに赤褐色の汚れが見られたら、サビによる変色の可能性が高いといえます。
苔やカビによる変色
日当たりが悪い場合や湿気が多い箇所には、苔やカビが生えてしまいます。
塗装や外壁材の隙間に苔やカビが繁殖するため、緑や黒っぽい色に塗装が変色してしまいます。
放置している期間が長くなると、塗膜の中にまで繁殖が進みますので洗浄では変色が取り除けない状態になります。
変色している場合の対処法
再塗装による対処が必要
赤錆や苔やカビなどの汚れで変色している場合は洗浄で対処することができますが、塗膜が劣化して変色している場合には洗浄だけでは対処できません。
このような塗膜そのものが変色している場合は再塗装の対処が必要です。
再塗装を行う時期
外壁塗装に使用される塗料には、それぞれ耐用年数が設定されています。
この耐用年数に満たない年数でも塗膜の状態によっては塗り直しが必要です。
塗装リフォームの目安は、表面のチョーキング現象が発生しているか、表面に細かな亀裂がないか、塗装が部分的に剥がれていないか、などいくつかのポイントがあります。
■チョーキング現象
■細かな亀裂
■塗装の剥がれ
このように塗膜の状態がよくない場合は、業者に現場調査の依頼をしましょう。
塗料の原材料による違い
外壁塗料に使用される塗料は、原材料に違いがあり、材料の違いにより耐用年数や耐久性に違いがあります。
一般的に使用されている塗料の場合、アクリル樹脂系塗料は5~7年、ウレタン樹脂系塗料は8~10年、シリコン樹脂系塗料は10~15年、フッ素樹脂系塗料は12~15年が目安とされています。
建物の立地条件や外壁洗浄の頻度によっては耐用年数以上に長持ちする場合もあります。
まとめ
外壁塗装のリフォームでは、塗料の耐用年数だけを目安にするのではなく、変色などの現状から塗膜の状態を判断することが重要です。これは、素人ではなかなか難しい事と言えますので、依頼できる専門業者に診断を依頼しましょう。