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2021年3月11日
🔰初めての外壁塗装 塗料選びに知っておくと安心なポイント!
新築から10年も経過すると、新築時の艶があせて周囲の住宅もポツポツと外壁の塗替えリフォームを行うところがでてきます。「うちも、そろそろ塗り替えリフォームかんがえないとなぁ~」と思う気持ちはあるけれど、なかなか何から手を付ければいいのかわからいというのが正直なところでしょう。
今回は、初めて塗り替えリフォームを行う方へ塗料を選ぶ際に知っておくと安心なポイントをご紹介します。
外壁塗料の種類と特徴
外壁塗装で塗料の選択は最も重要といえます。塗料の耐久性や塗料の持つ性能、価格の違いなどを知っておくことは塗料選びの参考になります。ここでは、各塗料について紹介します。
アクリル塗料の特徴
アクリル塗料は、塗料の主成分がアクリル樹脂の塗料のことをいいます。
軽量で重ね塗りに適しており、光沢があり発色しやすい特徴があります。
調理家電や自動車の上塗り等でよく使用されています。
また、塗料の中では最も安価な塗料ですが、その耐用年数は3~8年ほどと短く塗り直しのメンテナンスが短い周期で必要になります。
アクリル塗料が向いているのは?
・とにかく施工費を安く抑えたい場合
・こまめに塗装メンテナンスをしたい場合
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料は、主成分がウレタン樹脂の塗料です。柔らかい素材なので密着性に優れています。その密着性を活かし細かい箇所や曲面にも対応でき複雑な形状の外壁にも対応できます。
また、鉄・アルミ・コンクリート・モルタルの外壁等とも相性が良いのが特徴です。
硬度があり剥がれにくく、耐用年数は5~10年ほどです。
ウレタン塗料が向いているのは?
・できるだけ施工費を抑えたい場合
・剥がれが気になる箇所の補修をしたい場合
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は、主成分がシリコン樹脂でできている塗料です。
住宅の保存維持にかかるコストを大きく削減できて、コストパフォーマンス性の高い塗料です。
耐久性・耐水性・費用とのバランスが良く耐用年数は7年~15年ほどです。
透湿性に優れているため結露に強いといわれるのも人気の理由です。
シリコン塗料が向いているのは?
・塗り替えと同時に結露対策もしたい場合
・コストパフォーマンスが高い塗料を使いたい場合
フッ素塗料の特徴
フッ素塗料は、フッ素樹脂を使った塗料です。
耐熱性・耐寒性が高くあらゆる気候に対応できるのが特徴です。
耐用年数も12~20年ほどと非常に長いのも特徴です。
費用は高くなりますが、酸性雨や紫外線に強く汚れが付着しても雨で流れ落ちるため長期間メンテナンスの必要はありません。
主には陸橋や鉄塔、高層ビルなどの塗装に採用されています。
フッ素塗料が向いているのは?
・長く家族が住めるように家を長く維持したい場合
・頻繁にメンテナンスをしたくない(塗り替え頻度を減らしたい)場合
セラミック塗料の特徴
セラミック塗料とは、セラミックが配合された塗料です。
セラミック塗料には3つのタイプがあります。
・親水性が高いため外壁が汚れにくくなる低汚染性の機能がある
・陶磁器の材料を吹き付けることにより石材調のデザインを作ることができる
・セラミックビーズをプラスすることで熱を遮断し断熱や遮熱の効果を発揮する
耐用年数は約10~20年ほどですが、合成樹脂の成分により変化します。
セラミック塗料が向いているのは?
・夏場の外からの熱気を和らげたい場合
・お洒落な石材のような外観にしたい場合
・省エネ効果を狙い光熱費の削減を期待したい場合
塗料の構成と分類
前述では塗料の種類をご紹介しましたが、ここでは塗料の構成や分類について見ていきましょう。
塗料は主に4つの材料により構成されています。
①顔料
カラー(色)に使われる。
※クリヤー塗料には顔料は入っていない
②合成樹脂
塗料の耐久性を左右する。
フッ素・シリコン・アクリルなど
③希釈剤
顔料や合成樹脂を溶かして塗りやすくする。
「水」または「シンナー」などの薄め液
④添加剤
機能を付加する。
艶を加減する「艶消し剤」、密着性を上げる「湿潤剤」、防腐剤、乾燥剤など
希釈剤により水性塗料か油性塗料か分かれる
希釈剤の違いにより「水性塗料」か「油性塗料」かに分かれます。
水性塗料には水が、油性塗料にはシンナーなどの有機溶剤が使用されます。
油性塗料のが耐久性があると長年いわれていましたが、シンナーの強い臭いや、引火性、環境への影響を考え最近では環境に優しい水性塗料の商品が増えました。
艶あり、艶なしはどう作られる?
外壁塗装では艶の有無を選ぶことができます。その艶にも「艶消し」「3分艶」「5分艶」「7分艶」「艶あり」と5種類のパターンがあります。この艶はどのようにして作られるのでしょう?
販売されている製品の多くは「艶あり」塗料です。
「艶あり」以外のその他4種類の艶のパターンは、添加剤の『艶消し材』を混ぜることで光沢を抑えています。
※最初から艶消し塗料として製造されている水性塗料もあります。
まとめ
塗料には、たくさんの種類があり特徴も様々です。まずは、塗装リフォームにあたり、どこに重きを置き塗料選びをするのか考えましょう。費用を最優先にするのか、塗り替え頻度を減らすことを優先するのかで、選択する塗料は変わってきます。なかなか自身で決められないという方は、複数の業者に見積り依頼をしておススメ塗料の説明を聞いてみるのも良いでしょう。
塗装経験が豊富な業者と最適な塗料を選びをして、大切なお家を長く守っていきましょう。
カテゴリ:外壁