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2023年7月6日
外壁塗装の下地処理
外壁塗装の工程で重要なのは”下地処理”です。下地処理がどうして重要なのか、塗装業者でない限り、知らない方が多いと思います。下地処理がしっかり施されていないと上から塗料を塗っても本来の機能が発揮されず、早期に劣化してしまう原因となります。今回は下地処理についてご紹介したいと思います。
下地処理を行う理由
下地とは塗装をする面の事です。塗装は下地に密着することによって長く保つことができます。下地処理が重要なのはこの密着性が関係してくるからです。
下地処理をせずにそのまま塗装をしてしまうと下地についているホコリや汚れなどの異物により、下地と塗料がきちんと密着せず、色ムラや早期劣化などの施工不良が起こります。
下地処理を行わないと起こる施工不良
ひび割れの再発
ひび割れの補修をせずに、そのまま塗装を行うと塗料はひびに追随できなくなり、やがて割れてしまいます。
塗膜の剥離
塗装面の汚れの除去が不十分だった場合、塗料が下地に密着せず数年で塗膜が剥がれてしまいます。また、塗料メーカーが指定する乾燥時間を守らずに塗ってしまった場合も同様のことが起こります。
塗装の膨れ
下地材を塗った後の乾燥時間が不十分だと、閉じ込められた水分が気化し、塗膜に膨れが発生します。
サビの再発
サビは金属の腐食で、金属と水がふれあい、酸化することで起こります。サビの再発はけれんが不十分であったり、防錆剤がきちんと塗られていない場合に発生します。
下地作業の種類
・ひび割れの補修
0.3㎜未満のひび割れ(ヘアークラック)二はひびにシーリング材などの補修材を擦り込みます。
0.3㎜以上のひび割れ(構造クラック)には、ひび割れ箇所を電動工具で溝を作り、シーリング材で溝を埋めます。
・高圧洗浄
建物は汚れやコケ、白亜化した塗膜などが付着しており、塗料が非常に密着しづらい状態になっています。
このまま塗装するわけにはいかないので、高圧洗浄機を使用して建物全体を洗い流します。
・サビの下地処理
金属部に発生したサビをけれん作業で除去し、汚れを拭き取ってから錆止めを塗布します。
除去したサビが塗装面に残っていると、塗料の密着度が低くなるため、塗装面を綺麗にしてから錆止めを塗ることが重要です。
まとめ
外壁塗装において下地処理の工程は必要不可欠な工事です。劣化した部分を補修しないまま塗装をすると、どんなに性能の良い塗料を使用しても、すぐに不具合を発生させてしまう可能性があります。
また、素地に合わせて適切な下塗り剤を選定することも、上塗り剤を発揮させるために重要な役割をします。高品質な塗装工事はこの下地処理で決まると言っても過言ではありません。
ぱっと見では分からないからこそ、業者の技術や信頼が問われる部分だと言えます。美観の維持や耐久性の向上が目的の外壁塗装において、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装をご検討の際はぜひプラニング・Kまで、お気軽にご相談ください。
カテゴリ:塗装工事
2023年6月29日
外壁塗装と屋根塗装は同時にするべき?
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと費用面や労力、時間など大きなメリットがあります。塗装工事は、約10年周期で行われる、お家にとって大切なメンテナンスのひとつです。
定期的に行う必要があるということは、そのぶん費用もかかるため、少しでもかかる費用を抑えて、普段の生活に回したいですよね。今回は外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
メリット
費用が抑えられる
屋根と外壁塗装を同時に行うことで費用が安くなる理由は、足場費用にあります。外壁塗装と屋根塗装を別々にした場合、外壁塗装時と屋根塗装時でそれぞれ足場を設置する必要があるため、2回分の足場設置費用がかかります。
しかし、外壁塗装と屋根塗装を同時にすると足場の設置が1回で済むため、1回分の足場の設置費用を節約することができます。足場費用は塗装工事費用全体の20パーセントを占めます。
一般的な住宅でも15~30万円程度かかるので、1回分の足場費用を削減できると、大きな費用削減になります。
色選びが自由
外壁だけを塗装する場合、既存の屋根色に合わせて色を選びます。逆に、屋根だけを塗装する場合、既存の外壁に合わせて色を選ぶようになります。しかし、屋根と外壁を同時に塗装する場合は、外壁の色も屋根の色も変えることができるため、自由に配色を決めることができます。そのため、外壁も屋根も大きく印象を変えることができます。
手間が少なくて済む
業者を探して依頼をし、現地調査、工事の打ち合わせ、日程の調整などを行うためにはそれなりに手間がかかります。業者探しなどは最も難しいため、一か所の業者に依頼してしまった方が気持ち的にも時間的にも負担が少ないかもしれません。一度に外壁と屋根を施工してしまえばこういった手間を少なくすることができます。
デメリット
1回に支払う金額が高くなる
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、当然外壁塗装と屋根塗装の費用を同時に支払うようになります。別々に塗装する場合と比べて、1回に支払う金額が高くなるのはデメリットと言えます。しかし長期的に見ると、塗装メンテナンスにかかるトータルの費用は抑えることができます。
工期が長くなる
外壁だけor屋根だけ塗装する場合と比べると、工程や作業内容が増えるため、工事期間が長くなります。大体2週間ほどかかりますが、天候によるずれや劣化状況によってはもう少し伸びる可能性があります。
外壁と屋根が同じ劣化症状とは限らない
屋根と外壁では屋根の方が劣化しやすいと言われています。同じタイミングで塗装工事を行ったとしても、次の塗装工事のタイミングはずれてしまう可能性があります。
もし同時に塗装する場合は、どちらかが塗装が必要になった時点で施工する必要があるので、外壁の劣化がそれほどひどくない状況で施工をすることになる可能性もあります。
ただし、劣化状況に差はあったとしても、数年程度で外壁の塗装も必要になります。メンテナンスはあまりギリギリに行うのもよくないので、少し余裕をもって早めに施工しても良いでしょう。
まとめ
外壁塗装と屋根塗装は同時に行うのがおすすめです。実際、多くの方が外壁と屋根の塗装を同時に行っています。一度にまとまったお金を用意しないといけませんが、長期的に見ると安く抑えられるで一度検討してみても良いでしょう。
また、費用以外にも依頼を一度に済ませられるなどのメリットもあります。業者選びはその分慎重に行う必要がありますので、必ず複数業者に依頼して対応や実績、見積額などを確認するようにしましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年6月26日
ベランダの手すりは塗装したほうが良い?
外壁塗装は付帯部も塗装をします。一部でも塗装が古くなっている所が残っていると、そこが却って目立ってしまうため、建物全体を綺麗にすることが美観を保持することに繋がります。ベランダの手すりも例外ではありません。
今回はベランダの手すりの塗装の必要性についてご紹介したいと思います。
手摺塗装の必要性
結論から言うと手摺の塗装はしたほうが良いです。もともとベランダは雨漏りしやすい箇所で、塗装はもちろんコーキングやパッキンなどで防水処理が施されています。塗装をすることで美観を保つ目的もありますが、雨から住宅を守る役割もしています。
また、錆によって手摺が朽ちてしまう可能性もあります。鉄製で作られている場合は、錆びると脆くなるため、そこに手を置いたり体重をかけてしまうと折れてしまう可能性があり、安全性に欠けます。
錆の浸食が進んでしまうと表面がボコボコになり仕上がりが悪くなってしうため、傷みが出てこないうちに塗装しておくことが重要です。
手摺の劣化症状
塗装の色落ち(チョーキング)
チョーキングとは手にチョークのような白い粉がつくことで白亜化現象とも呼ばれています。
これを放置するとさらに塗膜の劣化が進み、塗膜の剥がれが起こります。そのため、チョーキングや色褪せが発生しているのは劣化しているサインです。
塗膜の剥がれ
塗膜が剥がれて下地が見えている状態だと、手すりの建築材そのものの劣化が進んでいる可能性があります。この劣化を放置すると塗装だけではカバーできず交換しないといけなくなるため、早めの塗装をお勧めします。
錆の発生
上記の塗膜の剥がれに加えて、剥がれた内部の下地が錆びている場合、かなり劣化が進んでいると言えます。
軽度の錆であれば塗装でカバーできますが、サビの程度が酷くなっていると手摺の交換が必要になってきます。
損傷している場合の補修方法
錆が広がり腐食が起こってしまった場合、塗装では損傷した所を補修することはできません。ひどい場合、穴が開いていたり折れていたりするとそこから水が張り、さらに脆くなってしまう危険性があります。損傷した所は早く直す必要があるので、部分補修を行いましょう。
手摺のDIYは難しい?
「手すりくらいなら自分で塗装できそう」と思われがちですが、手すり塗装は非常に難しいのです。鉄部の塗装では下地調整を正しい知識と技術で行うことが非常に重要で、これができないと塗装しても塗料を塗った部分にしっかり塗膜が形成されず、すぐに剥がれてしまう恐れがあります。
また、手すりや鉄柵の塗装というのは外壁や屋根などの塗装を行う際に併せて行うケースが多いです。外壁塗装はお住まいを囲むように足場を設置して塗装を行うので、同じ足場を使えば手すりや鉄柵も塗装しやすい状況になっています。しかしDIYで手すりや鉄柵だけ塗装する時に足場を仮設することはありません。
足場がなければ手すりや鉄柵をしようとしてもどうしても塗装できない箇所も出てきますし、何より手すりや鉄柵は高所に設置されている場合が多いため非常に危険です。そういった安全面でもDIYでの塗装はおすすめできません。
まとめ
今設置されている手すりや鉄柵の塗装は必要かどうか、手すりや鉄柵だけの塗装は依頼できるのかなど依頼前の検討段階で悩む方がいらっしゃいます。
私たちプラニング・Kでは外壁塗装はもちろん、手すり塗装のご依頼も承っております。点検やご相談、お見積りの作成は無料ですので、お住まいのことでお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。
カテゴリ:塗装工事
2023年6月22日
和風住宅で人気の外壁塗装カラー
重厚感のある瓦や竹垣のフェンスなど、独自の趣がある和風住宅は、外壁塗装の際、和のテイストを表現できる色を選ぶことはもちろん、雰囲気を損なわないことが重要になります。今回は和風住宅で人気のカラーについてご紹介いたします。
和風住宅とは
和風住宅と聞くとどんなイメージをお持ちですか?古い・寒いなどのマイナスなイメージが多いかと思います。しかし最近では、古民家をリノベーションしてカフェを経営するなどといった動きも増えてきています。
和風住宅は日本の風土・気候に合わせて様々な自然素材が使用されており、調湿・調温・吸音機能にも優れています。
和瓦の使用や、モルタル外壁を使用していることが多い、木材が多く使用されている、塀や植木なども庭園に置かれるような竹垣や石などが使われることが多く、建物全体が直線で構成されている点も、和風住宅の特徴です。
伝統色
和風を表現するためにぜひ使いこなしたいのが、和の伝統色です。外壁塗装におすすめの伝統色としては、主に以下のような種類があります。
和風の伝統色は、ややくすんだ落ち着いた色味のものが多い傾向にあります。このようなくすんだ色は「彩度が低い色」と呼ばれ、反対に、真っ赤や真っ青などはっきりとしたポップな色は彩度が高い色になります。
外壁は、彩度が高すぎると周囲から悪目立ちしてしまうことが多いため、彩度が低い色を選ぶと失敗しにくくなりますので、色選びの失敗を防ぐという点でも、伝統色を積極的に使用することをおすすめします。
人気のカラー
・黄色系
淡黄(たんこう)、くちなし、鳥の子色(とりのこいろ)、女郎花(おみなえし)などがあげられます。
鳥の子色は、ごく淡い黄褐色、あるいは黄色がかった白色で、鎌倉時代から現れた日本の伝統色として使われています。
・グレー系
桔梗鼠(ききょうねず)、鈍色(にびいろ)、呂色(ろいろ)、卯の花(うのはな)などがあげられます。
呂色は漆工芸の塗りの技法のひとつである呂色塗からきた色名で、黒漆の濡れたような深く美しい黒色をしています。
和風・和モダン住宅に、高級感をプラスしてくれます。
・緑系
若草色、薄青、天鵞絨(びろうど)、夏虫色(なつむしいろ)などがあげられます。
色の中に深みがあり、住宅を落ち着いた雰囲気に演出してくれます。
和風住宅では伝統色を基本にシックなブラウンや、少しくすみのかかった黄色や白っぽい色が人気です。また、和の伝統色といっても、ベースとなる色合いによっても大きく変化します。
特別な色を使用しなくても、無彩色やそれに近い色など、シンプルなカラーをチョイスする、落ち着いた色を選ぶと明度差をうまく活用でき、和風・和モダン住宅に良さを引き出してくれます。
まとめ
和風住宅は自然素材を活かした温かみのある印象で、適切なメンテナンスを行いつつ今後も残しておきたい日本独自の建物です。和風住宅の外壁塗装で重要なのは色決めと配色やバランスです。
基本的な色選びのコツも押さえておくことができれば、家全体で調和が取れた、趣のある和風デザインを作ることができます。ご自身の住宅にぴったりな和風デザインを見つけていきましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年6月19日
ワンランク上の外壁塗装
外壁塗装が決まれば、次に何を考えますか?
せっかくの機会だから、お洒落に仕上げたい。他のお宅と差をつけたいという気持ちにもなるでしょう。
今回はそんな方にワンランク上の外壁塗装についてご紹介します。
外壁塗装のこだわりとは
外壁塗装は10年毎に行うのが理想とされています。
こだわるポイントは、人それぞれかと思います。
実際に住んでみて気が付くこともあるでしょう。次回の塗り替えの際の参考にしてみてください。
成功させるためのポイント
➊トレンドを取り入れる
人気の色を取り入れ、お洒落な印象にしたい。せっかくの塗替えの機会に好きな色にしたい。など、様々な意見があるかと思います。
全体を好きな色にするのは、仕上がりがどうなるか不安という方は、外壁のベースとなる色を白やベージュにし、好きな色をアクセントカラーで取り入れるのもお勧めです。
❷周囲の景観に合わせましょう
建物周辺の環境に合わせて色を選ぶことも大切です。
あまり奇抜な色の外壁にすると、周囲から目立ってしまい、近隣の方からクレームが発生してしまうケースもあります。
また、色を決める際の注意点として、住んでいる地域に『 景観法 』というものが定められているところがあります。条件は地域によって異なりますが、色だけに限らず、建物の高さやデザインなども含まれます。
❸建物の形状やデザイン、材質を活かす色にしよう!
ツートンカラーにする際は配色やその色の分量など、家のどの部分の色を変えるかによって印象はガラっと変わります。
例えば、木製の箇所は自然なカラーにし、レンガ調の外壁はクリアー塗装など、外壁材の凹凸や特徴を活かすことで、上品にまとまります。
また、モダンな建物はグレーやネイビーなどを塗ることで、よりシャープでスタイリッシュな印象に仕上がります。
次の外壁塗装で重視したいこと
■汚れにくさ
汚れが目立たないための色選びも必要ですが、汚れが付きにくい性能の塗料を選ぶことも重要です。
ポイント👆
美観を保持する事に特化した低汚染塗料や、親水性や防水性に優れているフッ素塗料は、付着した汚れを雨で流してくれます。
■価格
外壁材に費用をかける新築に比べ、塗替えリフォームは選ぶ塗料の種類によって価格が違ってきます。
耐久性や品質がコストに見合うものかどうかをしっかり吟味しましょう。
ポイント👆
高品質な塗料は価格も高くなりますが、耐久性を考えるとトータル的に塗替えコストを抑えることができます。
まとめ
外壁塗装の主な目的は、健康な状態を長く保つためのものですが、建物を美しく見せることも外壁塗装の重要な役割です。
家の外壁に合う色や性能の塗料を選択することで、ワンランク上のおしゃれな家にすることができます。
外壁塗装についてのご質問やご相談は、お気軽ご相談ください。
▼▼色のことでお悩みの方は、プラニング・Kの施工事例をご覧ください▼▼
https://www.puraningk.jp/case
2023年6月15日
外壁塗装中の洗濯の問題を解決!
外壁塗装中は洗濯物が干せないの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。今まで当たり前のように干していた洗濯物も、塗装中は室内星やコインランドリーを利用するといった対応が必要になります。
今回は外壁塗装中の洗濯物の疑問についてご紹介していきたいと思います。
なぜ外干しできないの?
外壁塗装中はなぜ外干しができないかというと、
・洗濯物に塗料の臭いが移る
・洗濯物に塗料や汚れがついてしまう
という理由があるからです。外壁塗装はいきなり塗装を始めるわけではなく、足場を組み立てて、高圧洗浄を行ってから塗装に取り掛かります。
足場建設中は汚れやほこりが舞いますし、高圧洗浄中は水しぶきや外壁についていた汚れが飛び散ります。塗装中はローラーや刷毛などの塗装器具を使用していても塗料は飛び散る危険性があります。
外壁塗料は一般的な塗料とは違うため、服についてしまうと簡単には落とせません。そのため室内干しにする必要があります。
どうしても洗濯物を室内に干したい!
浴室に乾燥機がない場合や、部屋で洗濯物を干すスペースが確保できない場合、どうしても屋外に干したい場合の方法についてご紹介します。
干してはいけない工程を避けて干す
洗濯物を干してはいけない工程は、足場の設置解体作業時、高圧洗浄時、塗装時です。業者に工程表を提出してもらい、どの日程なら干しても良いか相談しましょう。
塗装をしていない側のベランダや庭に干す
外壁塗装の作業中であれば、塗装を行っていない反対側で洗濯物を干すことは可能です。しかし、基本的に外壁塗装中の洗濯物は外干しできないものと考え、施工業者にその都度確認して干すようにしましょう。
屋根塗装の場合は上から水や塗料が飛散するので外干しするのは難しいです。
夜間に干す
外壁塗装を行うのは日中です。夜間は作業がないため、塗料や水が飛散することもなく、作業員の出入りもありません。
完全に乾かなかったりするなどのデメリットはあるものの、冬を除いた春・夏・秋の気候の良い季節であれば夜間に洗濯物を干すのも一つの方法です。
近隣宅は大丈夫なの?
万が一、洗濯物が汚されてしまった場合はすぐに洗ったりせず、現状のままで業者に連絡をしましょう。業者に明確な過失がある場合は、業者の保険内で保証してもらえる可能性があります。そのままにしておくのが難しい場合は何枚か写真を撮っておきましょう。
近隣の洗濯物を汚してしまった場合も、業者の保険で補償してもらえる可能性があるので、同様に対処しましょう。
弁償してもらえたとしても、近隣の方の気分はよくないですし、お金で解決できないような大切なものを汚してしまった場合は、後々の近所関係の悪化に繋がります。
そのため、汚してしまった時の対処も重要ですが、事前に汚さないための注意あいさつを徹底してトラブル自体を回避しましょう。
まとめ
基本的に外壁塗装中は洗濯物を干すことができません。そのため、工事前に洗濯物をどうするか対策を考えておきましょう。室内干しにする場合は問題ありませんが、どうしても外に干したいという方もいらっしゃると思います。
その場合は、上記でご紹介した方法を参考に施工業者ともよく相談しましょう。また、近隣の方への配慮も忘れずに行いましょう。
もし不安なことがある場合は施工業者に相談することで解決する場合があります。なるべく疑問や不安なことを解決して、外壁塗装中も快適に過ごしましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年6月5日
塗装工事でできること・できないこと
外壁・屋根塗装はどんどん進化しており、それにより様々なことが可能になりました。例えば、汚れにくい家にできる、涼しいもしくは暖かい部屋にできる、など塗料の選定次第で実現が可能です。
耐用年数や機能の向上など塗料に求められる品質はどんどん上がっています。そのことからか、「塗料の能力」を拡大解釈している方が多いように思われます。残念ながら、どのような高性能・高機能の塗料であってもお住まいすべての問題を解決することはできません。
そこで今回は塗装工事でできること・できないことをご紹介していきたいと思います。
塗装工事でできること
まず、外壁塗装をすることでどのような効果が得られるのでしょうか。美観を保つために行うと考えている方がほとんどだと思いますが、それ以外にも塗料によってたくさんのメリットがあります。
①防水機能の回復
住宅に使用される屋根材や外壁材(サイディングなど)は工場から出荷された際や現場で表面を塗装されることによって塗膜ができ、雨水を防いでいます。
やがて経年劣化により、防水機能が失われると水の侵入を許してしまうようになります。これは再塗装を行うことにより塗膜が復活し、防水機能も回復されます。
②美観の維持・回復
経年劣化により、防水機能がなくなると汚れが付着しやすくなります。また、カビや藻なども生えることがあり、住宅の見栄えが悪くなります。汚れやカビ・藻を綺麗に洗い流して塗り替えれば、住宅が新築のように綺麗になり、汚れも付きづらくなります。
③遮熱・断熱機能
近年、戸建だけではなく工場や倉庫などでも使用されているが、塗装工事による遮熱・断熱効果です。遮熱は太陽光から出る紫外線を反射する効果があり、室内に入ってくる熱量を減らすことができます。
断熱は熱伝導を抑え、夏は外からの熱を伝わりにくくし、冬は暖かい空気が逃げないようにするものです。遮熱や断熱塗料を選択することによって、快適に過ごすことができます。
しかし、最初にご紹介したように、こういった塗料の効果の拡大解釈をする方が増えています。
④低汚染
製造メーカーや塗料によって、「超低汚染塗料」「防汚塗料」など様々な呼ばれ方をする塗料です。基本的に汚れが付きにくく、親水性があるので雨が降ると汚れが洗い流される仕組みを持っています。
汚れには塗膜を劣化させるものもあるので、それらを綺麗に洗い流すことによって住宅を長く綺麗に保つことができます。
塗装工事でできないこと
塗装工事の目的は「外観や屋根の防水機能を保ち、美観を維持すること」であり、その他には住宅に快適機能を付与するものです。そのため、目的外のことは実現するのが不可能になります。
①雨漏りの修理
塗装工事は建材の防水効果を保つという目的があるので、塗装工事をすれば雨漏りもしない、と解釈する方もいらっしゃるかと思います。しかし、雨漏りはシーリングの劣化や接合部、クラックからの雨水の侵入により起こります。外壁材や屋根材の補修をしない限り、雨漏りの根本的な解決にはなりません。
②エアコンがいらなくなるほどの遮熱機能
遮熱・断熱塗料で塗装工事を行うと、まったくエアコンがいらなくなる!と拡大解釈をする方が多くいらっしゃいます。確かにエアコンの稼働日数や稼働時間を減らし、光熱費削減ができる、室温を高めに設定してもしっかりと涼しくなる、ということは事実ですが、エアコンを全く稼働しないというのは認識違いです。
③クラックの補修
外壁や屋根の0.3㎜未満のヘアークラック程度であれば、弾性塗料で塗装して補修しても問題はありません。しかし、それ以上のクラックとなると塗装工事を行う前にクラックを補修しなければいけません。
クラックの上からそのまま塗装を行うと下地は何もない空間になってしまい、時間が経つと塗膜が凹んでしまいます。また、塗膜が硬化してくるとクラックが再発する可能性があり、雨漏りの心配もあります。
まとめ
今回は勘違いされがちな塗装工事でできること、できないことをご紹介しました。近年は塗料の開発が進み、機能性塗料は効果を大きく伝えられがちです。そのため高機能塗料の拡大解釈が増えているように思います。
訪問販売などでかなり話を大きくして営業をかける業者が増えているため、言葉をうのみにせず、ご自身で判断しましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年5月29日
シンナーは身体に影響がある?!
外壁塗装の塗料はシンナーを混ぜて使用する場合があります。シンナーは臭いがきつい、身体に悪い、危険などよくないイメージがありますよね。
臭いに敏感な方や赤ちゃん・ペットがいるご家庭では、不安で外壁塗装を躊躇う方もいらっしゃると思います。今回は塗装に使用されるシンナーについてご紹介していきたいと思います。
外壁で使用するシンナー
外壁塗装で使用するシンナーは塗料を薄めるために使用します。外壁塗料は塗料本体と硬化剤を混ぜて作ります。この2つを混ぜ合わせることによって、塗料が本来の効果を発揮します。
しかしこのままでは粘度が高いため、そのまま塗ってしまうとムラになってしまいます。そこで、適正な粘度に薄めるために水やシンナーを使って希釈する必要があります。シンナーを使用することによってスムーズに塗装することができます。
また、塗装で使用する刷毛やローラーにこびりついた塗料を落とすことにも用いられます。
シンナーの身体への影響
結論から言うと、シンナーは身体に影響が全くないとは言い切れません。厚生労働省も塗料を扱う仕事には特殊健康診断、作業環境測定、作業主任者の選任などを義務付けるほど危険な作業になります。
シンナーの吸いすぎによる健康被害は軽度のもので頭痛やめまい、吐き気などがあります。長期的に吸い続けると、ノイローゼやシックハウス症候群、呼吸困難などに陥る可能性があります。
また、赤ちゃんやペットにはより強く影響があります。できるだけシンナーを吸わせないようにしましょう。
健康被害を防ぐ方法
水性塗料の使用
水性塗料とは、塗料を希釈する液がシンナーではなく、水の塗料です。昔はシンナーで希釈をする有機塗料が主流でしたが、現在では水性塗料のクオリティが上がり、種類も豊富なので様々な塗料から選択することができます。しかし、塗料の臭いが完全になくなるというわけではないので注意が必要です。
換気
シンナーの臭いが来ないように窓を閉め切っていても、隙間から臭いが入ってきてしまいます。
すると部屋に臭いが溜まり、充満していきます。また、外壁塗装で足場を組み、養生ネットをしているため、余計に臭いがこもりやすくなっています。
そういった場合は、換気をすることでいくらか解消されます。家にある物での対策として、扇風機を外に向かって回すと臭いの流れが外に向くので効果的です。
塗装中は別の場所へ移動
シンナーの影響を避けるためには短期的に他の場所に移動することが最も良いと考えられています。実家、親戚等の家を頼るか、費用はかさみますが、マンスリーマンションやウィークリーマンションも検討してみると良いでしょう。
周囲への配慮
外壁塗装をする際に忘れがちなのが近隣への配慮です。シンナーは自身が気になるのと同様に近隣住宅の人々にも影響を与えます。外壁工事が行われる前に近隣の住宅を訪問し、挨拶を行いましょう。
・外壁塗装工事時に臭いが出ること
・工事車両が出入りすること
・足場設置・解体の際に大きな音がすること
・工事期間
などをお伝えし、了承を得ましょう。挨拶回りでは施工業者のみが近隣住宅に挨拶へ伺う様子がよく見られますが、施主本人も同行したほうが良いでしょう。
一般的に住宅同士が離れているとクレームは起きにくいですが、住宅密集地での外壁塗装は近隣住宅への配慮が必要なため、注意しましょう。
まとめ
シンナーは長く吸い続けると体に重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。妊婦や赤ちゃん、ペットがいるご家庭は、塗装期間は別の場所で過ごしたり、それが難しい場合は塗装中だけでも外出してその場を離れましょう。
ご自身やご家族の健康にかかわることでもあるので、軽く考えずに細心の注意を払うことをおすすめいたします。
カテゴリ:塗装工事
2023年5月25日
機能性塗料とは
機能性塗料をご存じでしょうか。あまり聞きなれない言葉ですが、どのような塗料があるのでしょうか。
今回は機能性塗料についてご紹介します。
機能性塗料
機能性塗料とは、特別な機能や効果を持った塗料のことを言います。塗膜が形成されることで効果を発揮するので、塗膜の厚さが適正でなければ効果が発揮されません。
断熱性塗料や低汚染塗料、防カビ塗料、防火塗料など挙げるとキリがないほど多くの機能性塗料が存在します。
どんな塗料があるの?
遮熱性塗料
遮熱性とは太陽光の熱を反射する機能の事です。屋根や外壁が高温になることを防ぎ、夏の室温を下げる効果があります。
断熱性塗料
断熱性とは外壁や屋根部分から伝わる熱の量を少なくすることです。遮熱とは違い、熱を断つことで家に熱が入ることを防ぎます。また、外からの熱を防ぐだけではなく、冬は暖かい空気が外に逃げるのを防いでくれます。
低汚染塗料
低汚染性は親水性が高く、水と馴染む性質があるため、汚れが付きづらくなる機能です。親水性が高いと塗膜に付着した汚れと塗膜の間に雨水が入りやすく、雨水と一緒に汚れが落ちます。
また、雨水を弾かずに薄く広がり、排気ガスなどの油性の汚れを弾いて防ぐ効果や、雨筋を防止する効果があるので、交通量の多い道路に面した建物や、洗浄の手間をかけたくない場合などに有効です。
防カビ・防藻塗料
防カビ・防藻は塗膜にカビや藻を発生しにくくする機能があります。カビや藻は、日の当たらないところや湿気が多いところ、植物が生えている箇所で発生しやすく、建物の劣化や美観を損ねてしまいます。
防火塗料
防火性は火災発生時に生じる火炎から可燃性の建材を守り、延焼を防止する機能があります。また、火災が発生した際に塗膜が数十倍に発泡しながら膨張して、不燃材となる塗料もあります。
これは、耐火塗料と呼ばれ、商業施設やショールームや展示場、倉庫や工場などで使用され、戸建でほとんど使用されることはありません。
オリジナル塗料に要注意!
塗装業者によっては、独自で開発されたオリジナル塗料を勧めてくるところもあります。そういった業者は悪徳業者の可能性が高いです。
「一般的なメーカーのものより費用が高いですが、その分高い機能が備わっています」と言っておきながら、実は中身はオリジナルではなく、一般的な塗料メーカーの商品であったり、余っている安い塗料を使われていることがあります。
オリジナル塗料を持つ塗装業者すべてが悪い業者というわけではありませんが、このような手口でだましてくる業者もいるということを、覚えておきましょう。
機能性塗料を使用するには?
機能性塗料を使用して住宅を塗装したい時にはどうしたら良いのでしょうか。
・どんな風に過ごしたいか考える
た建物のある土地の環境によって、劣化の仕方はバラバラです。そのため、塗装工事をしてどのように生活していきたいかを考えることはとても大切です。「
住んでいる地域が夏は気温が高くなるから、熱に強い家にしたい」、「川沿いに住んでいるのでカビや藻がつかないようにしたい」、「老後は掃除が大変なので汚れない家にしたい」など住んでいる地域や環境、暮らしの形に早生て塗装工事を行いましょう。
・使用したい塗料を取り扱っている業者を選ぶ
使用したい塗料が決まっている場合は、業者のHPを見て、塗料を取り扱っている業者を探したり、取り扱っている塗料の種類が多い業者を選ぶようにしましょう。
HPではおすすめの機能の塗料を紹介している所もあります。どんな塗料を取り扱っているか分からない場合は問い合わせをしてみても良いでしょう。
まとめ
現代の塗料は数えきれないほど様々な機能を持つものがあります。住宅の劣化状況や環境に適切なものを選択すれば、より住宅の保護や美観を保つことができます。
塗料は耐用年数や色に注目しがちですが、機能性の面もしっかりチェックして環境や暮らしに合った塗料を選択しましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年5月15日
倉庫や工場も塗装工事は必要?
塗装工事が必要なのは家だけと思われますが、建物は基本的に定期的な塗装が必要です。
工場や倉庫など、塗り替えをしないまま放置されていませんでしょうか?
今回は、工場や倉庫の外壁塗装についてご紹介します。
外壁塗装をするメリット
1.雨漏り防止
倉庫や工場の屋根は、台風などによる被害や雨漏りが起こってからの依頼が多く、その時驚くほど劣化しているケースがあります。
経年劣化によって古くなった外壁は防水機能が低下し、雨漏りが発生する可能性があります。
2.資産を守る
倉庫には商品や機材など会社にとって資産にあたるものを置いています。それらが雨漏りによって濡れ、壊れてしまったり売り物にならなくなっては大きな損失です。
雨風や紫外線、埃などの外的要因から守るためにも塗装工事は必要と言えます。
3.環境の改善
室内の温度にも影響を及ぼします。倉庫内の室温が暑すぎたり、寒すぎたりするとエアコンをフル稼働させることになり、電気料金も上がってしまいます。
従業員が快適に作業ができ、作業効率の向上にも繋がります。
4.イメージアップ
古く劣化した外壁は色褪せやひび割れが生じ、暗い印象を与えてしまいます。
自宅の近くに古びた工場や倉庫があると、あまり気持ちのいいものではないですよね。
特に、食品を取り扱う工場や倉庫は、清潔感が必要です。
綺麗に塗装された屋根や外壁は、明るく清潔感のある印象を与え、安心感や信用にも繋がり、トラブル回避にもなります。
屋根の修繕方法
倉庫・屋根の代表的な屋根の修繕は「葺き替え」「カバー工法」「塗装」です。一般の住宅とは屋根の面積が大きく異なります。倉庫や工場の屋根は広く、その分工事期間も長く、費用もかかります。
工法や使用する材料にも差があり業者間でも見積り金額に差が生じることがあります。
葺き替え
既存の屋根材をすべて剥がし、新たに屋根材をのせます。既存の屋根材は廃材となり廃材の処分費も高コストとなります。雨漏りの原因が屋根の裏にある場合は屋根を剥がすことで修繕することができます。
もしアスベストを含んだ屋根を使用している場合は、アスベストが飛散してしまうため、処理をするための費用がかかります。
カバー工法
既存の屋根は剥がさず、上から新しい屋根材を被せます。
既存の屋根が古い場合アスベストを含んでいる場合がは、剥がすことでアスベストが飛散するため処理に費用がかさみます。しかし、カバー工法の場合は飛散も避けることができ、同時に廃材処理の費用も抑えることができます。
塗装
根本的な修繕より、メンテナンスに強化した施工方法です。
塗料の種類は主に【アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素】を用います。
中でもフッ素塗料は、その他の塗料に比べ高額ではありますが、優れた耐久性から耐用年数も長くなります。
塗替え頻度を減らすことができるため、特にマンションやビル、工場など大規模な建物に適しています。
保険適用も可能??
雨漏りの原因が経年劣化によるものであれば、保険適用はされませんが、台風や豪雨、地震などの自然災害によって引き起こした被害であれば、火災保険に含まれる『風災』が適応されます。
災害時に被害が発生した場合は、保険が適用されるか確認しておきましょう。
プラニング・Kの施工事例
■香川県 屋根塗装工事 M様邸
https://www.puraningk.jp/case/519
■香川県 外壁,屋根塗装工事 Y様
https://www.puraningk.jp/case/17071
まとめ
工場や倉庫はいわば会社の顔のようなものです。メンテナンスを怠ることはデメリットしかありません。外観の改善は会社イメージを保ち、信用にも繋がります。
小さな傷みの状態で修繕ができれば、費用の負担も軽減します。定期的なメンテナンスをお勧めします。
プラニング・Kでは、一般住宅はもちろん、工場、倉庫、アパート、マンションの現場調査も受付しています。お気軽にご相談ください。