- HOME
- >
- ブログ
ブログ
2024年9月9日
塗料の匂い、いつまで続くの?
塗装工事が始まり、養生の関係で窓が開けられなくなると臭いや空気がこもってしまいます。
これがストレスになり、塗料の匂いはいつまで続くんだろう、と不便に感じる方が多くいらっしゃると思います。
今回は塗装工事中の換気問題についてご紹介していきます。
工事中の塗料の匂いはいつまで続く?
工事が始まってしまうと多くの方が埃や臭いが気になります。塗装作業は、3回塗りでワンセットの工程です。
下塗り・中塗り・上塗りを、それぞれ1日ずつかけて行います。つまり、塗装作業が行われる最低3日間は臭いが続いてしまいます。
しかし、塗装工事中でも、場合により換気は可能です。窓が開けられない状況を避けるための事前準備として、作業員への事前確認、換気扇の利用、養生タイミングの調整などが必要です。
換気をするためのポイント
業者に伝える
工事開始前に、作業員に窓を開けたいことを伝えることが大切です。
たとえば、換気のために窓を少しでも開けておきたい場合や、特定の時間帯に自然の風を入れたいという希望を伝えます。
事前にこのような要望を伝えることで、作業員は養生の方法を調整し、窓の開閉が可能な状態を作ってくれます。
換気扇を使用する
外壁塗装の工事中、窓が開けられない状況でも、換気扇の使用は可能な場合があります。
業者と事前に相談し、換気扇の養生方法を工夫することで、室内の空気を新鮮に保つことができます。
とくにキッチンやバスルームなど日常的に換気が必要な場所では、この対策はおすすめです。
養生のタイミングをずらす
窓を養生するタイミングをずらしてもらうことで換気できるようになります。塗装工事は、家の窓を養生シートで覆うため、窓を開けられず換気が難しくなります。
しかし、工事業者に相談して、養生のタイミングを調整してもらうことで、換気できるようになります。
換気以外の臭い対策
・できるだけ外出する
外壁塗装期間中は、なるべく外出することをおすすめします。期間中は塗料の臭いや作業音など、居心地の悪さを感じる場合があります。
家を空けることで、これらの不快な要素から一時的に逃れ、ストレスを軽減できます。
さらに、工事中は作業員の出入りが多いと、落ち着いて家の中で過ごすことがむずかしいですが、外出することによってそれもなくなります。
・マスクを着用する
工事中、家にいなければいけない場合はマスクを着用しましょう。
マスクは臭い対策だけではなく、健康を守るうえでも重要です。
・水性塗料を使用する
外壁の塗装に、水性塗料を選択することもまた対策の一つです。水性塗料は、塗装時の臭いの発生を大幅に減らすことができます。
さらに、乾燥速度が早いため、工事の進行もスムーズになります。水性塗料は塗装後のメンテナンスもしやすく、環境にも優しい選択肢として高く評価されています。
注意点
体の弱い人は避難!
気管支が弱い方、アレルギーのある方などは、外壁塗装工事中は、長時間建物の中にいるのは避け、空気がきれいな場所に避難しておくことをおすすめします。
特に、赤ちゃんや妊婦の方、足腰の悪い高齢者の方、ペットなど、自力での移動が困難な方は、現場から離れた場所に避難するとよいでしょう。
まとめ
外壁塗装は、換気が非常に行いにくい工事です。しかし、いざ工事がはじまってから換気が行えないことに気づくのと、前もって対策しておくのとでは、後者のほうが工事中のストレスは少なくなります。
工事中に外出の予定を立てたり、臭いが少ない塗料を選んだり、業者に相談して養生方法を工夫してもらったりして、換気対策を進めておきましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年9月2日
ケイカル板の塗装とは?
ケイカル板とは、軒天や室内天井、外壁などに使われる建材のことです。「ケイ酸カルシウムケイカル板」の略で、耐火性に優れている、湿気に強いなどの特徴があります。
ケイカル板を使うのにはどのようなメリットや理由があるのでしょうか?今回は、ケイカル板の特徴やメリット・デメリット、ケイカル板のメンテナンス法などについてご紹介します。
ケイカル板とは
ケイカル板の正式名称は「ケイ酸カルシウム板」で、主に一般住宅などの軒天井材として使用されています。
ケイ酸質原料、石灰質原料、補強繊維を主原料としていて、建物の内外装に使用されている主要な建築材料の1つです。
内装材としては、水に弱い石膏ボードの代わりに、主に水回り部分に利用されていて、トイレの天井や壁などにもよく使われています。
ケイカル板は耐火断熱材であることから、外壁材としても用いられています。
メリット
ケイカルボードは軽く、木材と比較して断熱性が高いメリットがあります。
更に、水に強く、カビが生えづらいので、水回りに使われてことが多いです。
国土交通省認定の不燃建材なので安心して屋根や外壁などに使えるメリットは大きいです。
デメリット
ケイカルボードは、薄いもので数ミリ、厚いもので数センチと幅が広いです。薄いものは割れやすいというデメリットがあるので、施工の際は注意が必要です。
また、ケイカルボードをビスなどで固定する際に、ヒビが入りやすいといったデメリットもあります。
ケイカル板のメンテナンス方法
ケイカル板を塗装した後は、定期的なメンテナンスが必要になり、時期をみて塗り替えを行わなければいけません。
またケイカル板の劣化が激しい場合は、塗り替えでは対処できない場合があり、張り替えが必要になるケースも少なくありません。
素人がケイカル板の状態を正しく判断することは難しいので、専門業者に頼りましょう。
ケイカル板の劣化原因
ケイカル板の劣化原因となるのは、主に以下のようなものがあります。
・紫外線
・熱
・雨や雪、湿気などの水分
・ほこり
・水分の融解と凍結
軒天に使われる場合、照り返しによる紫外線の影響や雨や雪などの湿気の影響などがケイカル板の劣化につながります。
室内の利用ではコンロからの熱やほこりなどが影響します。
ケイカル板を塗装する流れ
清掃・高圧洗浄
まずは塗装する前に、対象部分を綺麗にします。室内の場合は、濡れ雑巾などで汚れをふき取ります。
タバコのヤニのような強い汚れがない場合は、ほうきでホコリを払う程度でも大丈夫です。
屋外の場合は、室内よりも汚れがついているので、高圧洗浄機を使って綺麗にします。
ケレン
ケレンとは、表面を削って滑らかにする作業です。汚れを落とし表面を平らにすることで、塗料がつきやすくなります。
ケイカル板表面の汚れをサンドペーパーなどで落とします。釘の跡などへこんでいる部分があればパテで埋め、でこぼこ面を平らにします。
養生
塗料が他の部分に飛散しないように養生を行います。特に室内では、家具などを汚してしまわないように、細心の注意を払います。
下塗り
次に下塗りを行います。壁際などの部分はハケを、平面の部分はローラーを使って塗ると効率的です。
規定の乾燥時間に注意します。下塗り塗料を塗っておかないと、密着性や耐久性が下がり剥がれの原因になってしまいます。
上塗り
下塗りが十分に乾いたら、上塗りを行います。上塗りは2回に分けて塗るのが一般的で、 1回だけで仕上げるよりもきれいに整います。
まとめ
ケイカル板は外壁と同様、10年に1回くらいの頻度でメンテナンスが必要です。
正しくメンテナンスをして耐久性と美観を維持していきましょう!
カテゴリ:塗装工事
2024年8月26日
下塗材の種類
外壁・屋根塗装を行う場合には、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本で、1回目に行う塗装を下塗りと呼びます。
下塗り用塗料には様々な種類があり、塗装面に合わせて塗料を選ぶ必要があります。
下塗り塗料を使わずに塗装してしまうと、見た目の仕上がりに影響が出るだけではなく、剥がれや膨れなどの施工トラブルが発生してしまう可能性があります。
今回は下塗り剤の種類と違いについてご紹介いたします。
下塗りの役割
外壁塗装リフォーム工事は基本的に、劣化した外壁で行われます。
その劣化した外壁にいきなり塗料を塗っても、塗料が外装材に吸い込まれてしまって色ムラができてしまったり、外装材と塗料の相性が悪く弾かれてしまったりすることがあります。
塗料の密着性を高める
下塗り用塗料には、塗装面と上塗り塗料の密着性を高める接着剤のような役割があります。
上塗り塗料だけでは密着力が弱く、塗装面にそのまま塗料を塗ったとしても、すぐに剥がれてしまいます。
塗料の吸い込みを防ぐ
劣化が激しい塗装面にそのまま塗料を塗ってしまうと、スポンジのように塗料を吸い込んでしまうため、性能を十分に発揮するために必要な厚みをつけることができなくなってしまいます。
塗装面の吸い込みが多い場合や、1回の下塗りで吸い込みが抑えられない場合は、下塗りを2回塗ることもあります。
下塗用塗料の主な種類
・シーラー
シーラーとは、「密封」という意味のSeal(シール)が名前の由来となっており、密着性を高めることに加え、塗料の吸い込みを防ぐことができる下塗り用塗料です。
・フィラー
フィラーとは、シーラーやプライマーに比べ、ドロドロとした粘り気のある材質をしています。
基本的には、凹凸の模様がある下地材に使用されることが多く、凹凸の激しい下地を平らに均したり、ひび割れが浮き出ないように覆う役割をする下塗り用塗料です。
・プライマー
プライマーは、基本的にはシーラーと同じ役割を持つ下塗り用塗料で、明確にシーラーとの違いが決められているわけではありません。
様々な材質に対応していて、プライマーとして販売されている商品の中には、錆止めの効果を持つものがあるため、基本的には鉄やステンレス、アルミなどの下地材に使用します。
・微弾性フィラー
微弾性フィラーとは、シーラーとフィラー両方の役割を持った下塗り塗料です。塗料の密着性を高めることに加え、細かいひび割れや凹凸を平らに均すことができます。
塗膜が柔らかく伸びる性質があるため、建物の動きに追従し、ひび割れが起こりにくいという特徴があります。そのため、モルタルなどのひび割れが起きやすい下地材によく使われます。
下塗前のチェックポイント
高圧洗浄で下地の汚れを除去
どの外壁も、塗装が必要な時期に差し掛かっていれば、長年の汚れが蓄積しており、汚れやカビがついて通常の水洗いでは取れなくなっていることもあります。
この汚れやカビを無視したまま外壁塗装をしてしまうと、塗装の耐久年数は著しく落ちてしまいます。
外壁・屋根下地に異物が残ったまま、高品質の塗料で塗装しても、下塗り・上塗り塗料が外壁に密着できず剥がれや膨れなどの施工不良を引き起こします。
下地処理が丁寧に行われているか
建物の防水性・防カビ性を高めるという点でも、下地処理は特に重要な工程です。
金属部分はケレン作業(鉄製の外壁や付帯部の表面に発生したサビをやすりなどでこすって除去する作業)をしているか、コーキング打替え作業(サイディングボードの間の目地を埋める作業)があるかどうか見積もりなどで確認しておきましょう。
まとめ
下塗材には、塗料の吸い込みを防ぎ、塗装面と塗料の密着性を高める役割があり、塗装工事の中でも非常に重要な作業です。
業者に見積を作ってもらう際は、下塗材のメーカー名や塗料名までしっかり書いてもらい、確実に下塗りが行われていることを確認しましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年8月22日
外壁のコケを綺麗に落とす!
新築時から10年ほど経過してくると、外壁の汚れが気になってきたという方がいらっしゃいます。
「新築時に綺麗だったのに、なんだか薄汚れてきた…」そんな印象を抱く1つの原因が、外壁に付着したコケです。
コケは美観を損ねるだけでなく、お家の健康状態を悪くしてしまいます。
今回はコケの特徴やコケがついてしまった外壁のお手入れ方法をご紹介していきます。
コケはどうしてできるの?
外壁につくコケって煩わしいですよね。コケはどうして繁殖してしまうのでしょうか。
・日当たり、風通しが悪い
日当たりが悪いと、外壁は常に湿った状態になってしまいコケが繁殖しやすくなります。
また、風通しが悪いと、外壁表面が乾燥しづらくコケが繁殖しやすい環境になってしまいます。
・森や林など植物が周りにある家
植物の胞子などが風で飛来し、外壁に付着することでコケが生える原因となります。
植物の量がわずかであればコケのリスクはそこまで高くありませんが、家の周りに整地されていない雑木林などがあると、樹木側の外壁・屋根でコケが繁殖しやすくなってしまいます。
・水場に近い家
コケは地球上のあらゆる場所に生息していますが、池や川、または畑や田んぼなど、水場が近くにある家は、外壁が濡れやすくコケも届きやすいため、特にコケの被害を受けやすくなります。
コケを放っておくと…
建物内部に水が侵入
コケには、水分が含まれており、そのコケがずっと外壁に付着することで、外壁内部にどんどん水分がしみ込んでいきます。
外壁内部に水分が入ってしまうことで、躯体の劣化や雨漏りの原因になり、最悪の場合リフォームが必要なケースもあります。
コケの増殖
コケを放っておくと、水分を吸ってさらに増殖していきます。
美観性を損なうのはもちろん、常に外壁材が湿った状態になるので建物内部への水の侵入リスクも高くなります。
コケの落とし方
【軽度のコケ】
外壁の低い位置で軽度のコケが生えている場合は家庭用のコケ洗浄剤を使用してご自身で掃除するだけで充分です。
一般的にブラシかスポンジで擦り洗いする場合が多いですが、固いものでなく柔らかいスポンジ等を選ぶのがおすすめです。
高所にコケがある場合は、家庭用高圧洗浄機や柄の長いモップ等を使用して掃除をしましょう。
それでも手の届かない場所にあるコケは無理をせず、業者に掃除を依頼しましょう。
【重度のコケ】
重度のコケは家庭用洗剤で落とすことは難しいです。また、コケを落とそうと強くこすりすぎると外壁材を傷めてしまいます。重度のコケは業者に掃除を依頼しましょう。
コケの付着予防方法
・外壁塗装
特殊な塗料で外壁塗装をすることでコケを防ぐことができます。
光触媒塗料には、塗料に含まれている酸化チタンが外壁に付着した汚れを浮かせてくれる効果があり、それが雨によって洗い流されるので、綺麗な外壁を長期間保つことができます。
また、環境上どうしてもカビが生えやすい場所に家がある場合は防コケ・防カビ性の高い塗料をすることでコケの発生を防ぐことができます。
・熱湯で外壁を掃除
月に1回程度、外壁のお掃除をしましょう。その際に、水ではなく45度以上のお湯を使うことでコケやカビの菌を死滅させることができます。
まとめ
現状、外壁にコケが付着しているということは、既に外壁が劣化している可能性が高いです。
目視で確認できる症状のほか、触ると手に白い粉が付着するチョーキング現象、黄色や白に変色したコケや藻もあるので注意が必要です。
特に北側の外壁や屋根では、劣化が激しいケースが多いので、お家の北側をよく確認してみてください。
そろそろコケが目立ってきたな、と気づいた際には、コケの除去、外壁塗装を検討してみてはいかがでしょうか。
カテゴリ:塗装工事
2024年8月8日
塩害を塗料でメンテナンス
海の近くに住宅があると海風によって様々な困りごとが出てきます。
例えば、車や自転車がサビやすい、洗濯物が海風でべたべたになってしまった、ということがあります。実は外壁も塩害によって傷んでいます。
今回は塩害で起きる劣化症状を、塗料でメンテナンスする方法をご紹介していきたいと思います。
塩害とは
塩害とは、主に海水・潮風が吹き付ける事によって様々な場所に被害をもたらす事を言います。
最も塩害が顕著に表れる場所は、外壁や屋根に使われるトタンやアルミといった金属素材に生じる「錆」です。
金属を保護する塗装が劣化する事で錆が発生し、たちまち強度を低下させてしまいます。そしてその錆を促進させている一つの要因が「塩害」です。
塩害で起こる劣化症状
・外壁に錆
塗膜が劣化した金属系サイディングに、塩分を含んだ雨水や風が当たると錆びてしまいます。
ガルバリウム鋼板やアルミは錆に強い素材ですが、塗料のコーティングが剥がれると次第に錆びていきます。
・チョーキング
塩分を含んだ雨が外壁に付着し続けると、内陸の住まいより劣化の進行が早くなります。
壁面の劣化初期症状としてチョーキング(樹脂や顔料が粉状になり表面に浮いてくる現象)が起こりやすくなります。
・金属部の錆
サッシや雨戸、戸袋などの鉄部に塗られた塗膜が剥がれると、塩分を含んだ風や雨が当たり、鉄部に錆が発生します。
塩害を塗料でメンテナンスする方法
塩害の放置ではさまざまな建物の劣化を引き起こします。塩害から家を守るには、塗料によるメンテナンスという方法があります。
塩害対策としておすすめの塗料は、「フッ素系塗料」や「変性無機系塗料」です。これらの塗料は一般的なウレタン塗料やシリコン塗料と比べ、緻密な被膜を形成することができます。
その細かな樹脂被膜によって紫外線や塩害などから建物を守ってくれます。これらの塗料は耐久性や耐候性があり非常に優れていますが、その分価格も高めです。
また、外壁面を塗装する場合、サッシや雨戸などの金属製の部分も同時に塗装することをおすすめします。外壁部分と金属の付帯部への塗料の耐久性に差があると、先に付帯部が劣化してしまうことがあるからです。
塩害を放置してしまうと…
金属サイディング
金属サイディングの錆が劣化すると、錆び始めた部分にさらに塩分が付着し、腐食が起こります。最悪の場合、サイディングを取り替えるしかないほど錆が進行する場合もあります。
窯業系サイディング・モルタル
沿岸部は内陸部より早く劣化が進むため、チョーキング現象などを放置しておくと躯体部に水が浸透して構造部分が腐ってしまう可能性があります。
金属部の付帯部
鉄部に塗られている塗装が剥げてしまうと内部まで錆が浸透します。放置してしまうと最悪の場合、穴が開き、取り換えるしかないほど錆が進行する場合もあります。
まとめ
塩害は表面的にはまだ大丈夫なように見えても、じわじわと劣化が進行していきます。塩害が引き起こす劣化症状は主に錆で、ひどい場合は金属部に穴をあけることも。
そのため、沿岸部にお住まいの方は、「傷みはじめてからメンテナンスをしよう」と考えずに、「傷むまえにメンテナンスをしよう」という意識を持つことが大切です。
また、家の寿命を長く保つために、塩害対策は専門の業者に相談することをおすすめします。
カテゴリ:塗装工事
2024年8月1日
モルタルの外壁塗装
1990年頃までお住まいの外壁の主流はモルタルでした。築30年程度が経過しているお住まいは圧倒的にモルタル外壁のお住まいが多いと思います。
しかし、モルタルはひび割れしやすい、防水性が低いため、定期的なメンテナンスをする必要があります。
今回はモルタル外壁塗装のポイントについてご紹介します。
モルタル外壁とは
モルタルは古くから住宅の外壁として使われてきた素材です。不燃性があるため、木造建築が主流だった日本家屋でよく普及したと考えられています。
モルタル塗装では、セメントと土を混ぜたペースト上のモルタルを、職人が一軒ずつ手作業で塗っていきます。
吹き付け塗装で仕上げるため、さまざまな模様やパターンを自由に付けられるデザイン性の高さがメリットです。
しかし、耐水性が低くひび割れを起こしやすいため、定期的なメンテナンスが必要となります。
モルタル外壁の劣化症状
ひび割れに弱いモルタル外壁は、何もトラブルが無かったとしても基本的に10年サイクルで塗り替えします。
10年以上経過すると劣化の進行が早まるため、遅くても15年以内には必ず実施しましょう。また、劣化症状は以下のようなものがあります。
・クラック
・チョーキング
・剥がれ
・カビやコケ
おすすめの塗料
モルタル外壁には下塗りに弾性塗料を使うのがおすすめです。弾性塗料とはゴムのように弾力性に優れた塗料のことをいいます。
外壁の動きに柔軟についていくので、モルタルの弱点であるひび割れをうまくカバーしてくれます。
単層弾性塗料
単層弾性塗料とは粘度の高いゴム系塗料のことで、弾性シーラーを塗って2回上塗りします。上塗材を密着させてムラのない塗装に仕上がるのが特徴です。
また、塗装回数が3回で済むため、少ない工程数で終えることができます。ただし、重ね塗りの回数が少ない分、強度は低めです。
微弾性塗料
単層弾性塗料と複層弾性塗料の中間に位置するのが微弾性塗料です。微弾性フィラーという下塗り材を塗り、上塗りを2回行います。
小さなクラックなら埋めることが可能で、密着性と下地の強化に優れています。塗装回数が3回なので費用を抑えられますが、複層弾性塗料に比べると耐久性はやや低めです。
複層弾性塗料
5回塗りが基本で、3種類のなかでは最も強度・耐久性の高い塗料です。弾性シーラーを塗ったあと、中塗り2回、上塗り2回と念入りに重ね塗りを行います。
しっかりとひび割れ対策したい方におすすめです。デメリットとしては、他よりもコストがかかる点が挙げられます。
また、工程数が多くなるため工期も長くなります。
注意点⚠
模様が消える
モルタル外壁はリシンやスタッコなど意匠性の高いデザインが特徴です。しかし、塗装してしまうと表面が均一になり、せっかくの柄や模様が消えてしまいます。元の風合いを残したい場合は、再度吹き付けにするのも一つの手段です。
ヒビの補修跡が残る
ひび割れには隙間を補修材で埋めるという対処法が一般的ですが、どうしてもひびを塞いだ部分だけ質感が変わってしまいます。
幅0.3mm以下の小さなひびであれば、塗装だけで隙間を埋められるため、跡がそれほど目立ちません。そのため、できるだけひびがないうちに塗装しておくことが大切です。
まとめ
モルタル自体は防水性が低いため、塗装による防水効果が切れる前にメンテナンスを行うことが重要です。
すでにひび割れしている場合は、劣化症状に合わせて適切に対処しましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年7月22日
工場や倉庫の屋根塗装
「工場の屋根を塗装するにはどんな塗料がいいのか分からない」「屋根の塗り替えをするタイミングが分からない」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
今回は、倉庫やプレハブ、工場などの屋根メンテナンスについて解説いたします。
屋根メンテナンスのメリット
建物を長く維持できる
外壁塗装や屋根塗装は、建物を紫外線や雨水などの影響から保護するというのが大きな目的になります。
しかし外壁や屋根の塗膜は、経年劣化していき、本来の保護機能が失われ、建物の躯体にダメージを与えてしまい、最悪の場合雨漏りが起きると倉庫や工場の中にある機械や部材が濡れてしまいます。
そうならないようにするためにも、定期的に塗装メンテナンスをすることで建物を長く維持することができます。
塗料によっては省エネ効果も
近年では、遮熱や断熱などの効果をもたらす機能性塗料が登場しています。これらを使用すれば、建物の遮熱性能や断熱性能が向上し、外気温の影響を受けにくくなります。
すると建物内の気温を一定に保ちやすくなり、夏場や冬場の光熱費削減・省エネなどの効果が得られるというメリットがあります。
企業イメージの向上
建物の塗装が劣化しているのにそれを放置してしまった場合、会社そのもののイメージ悪化や信用の低下を招きかねません。
たとえ、工場内は整理整頓されていたとしても、外部からは建物の外観しか見えないので、塗装剥がれやサビなどが放置された汚い工場に見え、悪いイメージを持たれてしまいます。
工場は、会社の『顔』と言っても良いものです。常に美観が維持された工場であれば、さまざまな面で企業のイメージ向上にも貢献するはずです。
メンテナンス時期
どのような建物でも適切なタイミングで塗装メンテナンスが必要です。
しかし、外壁や屋根の塗装工事は、多額のコストがかかることから目に見える劣化症状が無ければ先延ばしにしてしまうケースが多いです。
以下のような項目に該当する場合は屋根塗装を検討する必要があります。
・塗料の耐用年数が過ぎている
既存の塗装が耐用年数を超えている場合は、特に不具合が見当たらなくても塗り替えが必要です。
定期的に塗り替えることで屋根の保護ができるので、材料の劣化防止につながります。
既存屋根の塗料を調べて、メーカーが設定している耐用年数を確認しましょう。
屋根の汚れや傷みが目立つ
少しの傷や傷みが雨漏りや経年劣化に繋がります。
定期的に屋根の状態をチェックして傷みが目立っているようなら塗り替えを検討しましょう。
防水や断熱性を高めたい
屋根自体の性能を高めたいときは、グレードの高い塗装への塗り替えを検討しましょう。
基本的にはグレードの高い塗料ほど、防水や断熱の性能が高くなります。
また、グレードが高い塗料は耐用年数が長く、長期的に考えると維持費を抑えられます。
メンテナンス方法
塗装工事
色褪せや錆、チョーキングなど屋根材の劣化状況に合わせ塗装にて補修をします。
また屋根材と室内の温度上昇を抑え空調の負荷を軽減できる遮熱塗料など優れた効果を持つ種類もあり、美観だけでなく機能面でも効果が発揮されます。
カバー工法
現状の屋根材の上から新しい屋根材をかぶせる工法で、既存屋根材の解体などが無いため葺き替えよりもコストを安くできます。
一方で新たに屋根材を被せる分「屋根が重くなる為、構造上施工できない」などの注意点もあります。
葺き替え
古い屋根材を撤去し、下地材を補修し新しい屋根材に張り替える工法です。
屋根材の傷み具合によっては、傷んでいる部分だけを交換するのか、全体を交換するのかによって費用も期間も大きく変わってくるので、構造全体を確認する必要があります。
まとめ
屋根は不具合が起きるとその施設自体、さらには施設内部にまで悪影響を及ぼします。
大切な製品や機材をしっかりと守るためにも、また遮熱塗装や防水塗装などで職場環境をさらに快適にするためにも、工場・倉庫の屋根の定期的なメンテナンスを行いましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年7月18日
外壁塗装中の台風対策
外装塗装工事は、天候によって工事の内容や日程に影響が出ます。「強風で足場が倒壊しないか、家は大丈夫かな」と不安になる方も多いかと思います。
過去の台風でも工事中のビルの足場が倒壊した現場がニュースで映し出されているので、自宅で事故が起きないかと余計に心配になりますよね。
今回は外壁塗装の台風対策をご紹介していきます。
どんな被害が想定される?
まずは、外装塗装や外構工事中の台風による被害にはどんなものが想定できるのか、見ていきましょう。
足場が倒壊する可能性がある
塗装する場所の周囲を囲むように組む足場は、崩れないよう頑丈に組まれています。
しかし、強風などの影響で足場が倒壊する可能性はゼロではありません。そのため、施工側は台風が来る前に事故防止の対策を立てます。
外壁材の落下の危険性
外壁材は劣化してくると剥がれ落ちたり、強風が当たって落下したりする可能性があります。また、台風で雨が降ると塗料が完全に乾きません。
乾燥しきっていない塗料の上にさらに重ね塗りすると塗料がひび割れて剥がれ落ち、外壁材が落下する原因となることもあります。
雨漏り
外壁にひび割れなどがある場合、台風によって雨が割れ目から入り込み、雨漏りする可能性があります。
また、染みこんだ水をそのまま放置しておくと、室内の天井や壁のカビ、クロスの剥がれなどにつながってしまうこともあります。
工期の延長
湿度85%以上や雨が降っている場合は、施工不良に繋がる可能性があるため塗装工事は行えません。
延長に対して費用はかかりませんが、工事中のストレスが長引いてしまいます。
対策
・メッシュシートを畳む
外壁塗装施工中の台風被害のなかで、最も避けたいのは足場が倒れることです。強風によって足場が倒壊し、近隣住宅や歩行者にまで被害が及ぶことは何より危険です。
外壁塗装ではメッシュシートと呼ばれる薄い膜のようなものを貼って塗料やゴミの飛散を防ぐようにしています。
しかし、台風の際にメッシュシートが広がったままだと、強風を受けて足場が揺れ、最悪の場合は倒壊してしまいます。
そのため、台風が近づくと、シートを足場に巻きつけるようにして畳みます。これはどの外壁塗装業者も行っていますが、不安な場合は事前に確認しておきましょう。
・壁あてで足場を固定
外壁塗装業者が台風対策として行っている作業が、「壁あて」で足場を固定することです。
壁あてとは、足場が強風でも倒れないようにしっかり固定するための器具です。塗装の邪魔になってしまうため、普段は緩めています。
注意点
施工スケジュールを確認する
雨などの天候によって工事に遅れが生じることは、リフォーム会社にとってはある程度想定内です。
しかし台風の時期は、雨や風などの影響が大きいこともあるため、リフォーム会社が予想しているより工期が長くなる可能性があります。
当初の予定よりもどれくらい工事の遅れが出るのか、など気になる点は外壁塗装業者に問い合わせてみましょう。
台風通過後の損害チェック
台風による飛来物が外装に当たって損傷や雨漏りをすることもあります。台風通過後は、通過する前と後とで変わったことがないか、必ずチェックしましょう。
まとめ
これからの時期、台風が増えてくる時期になり、雨や風のため工事が延長されることが多く、不安に思う方も多いかもしれません。
施工スケジュールを調整してくれたり台風対策を万全に行っている外壁塗装業者に工事を依頼するようにしましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年7月1日
塗料の撥水性と親水性
塗料には様々な種類があって、種類によってそれぞれの塗料が持つ機能が異なります。
そして塗料の機能の中には“撥水性“と”親水性“があり、この2つの機能は大きく異なります。
どんな効果を期待するのかによって塗料の選択が変わってしまうため、塗料を選ぶ際にはこれらの機能の違いを良く知っておくことが大切です。
今回は撥水性塗料と親水性塗料の違いについてご紹介します。
撥水性・親水性とは?
撥水性
撥水性とは、水を含む液体が物質の表面に触れると、その表面と液体との間に強い張力が働き、液体が表面に広がることなく小さな滴を作り、却って転がり落ちる性質を指します。
この性質により、撥水性塗料は外壁に水が浸透するのを効果的に防ぎます。
親水性
親水性とは、文字通り「水を好む」という意味であり、親水性塗料は水分と接触すると表面が水を均一に広げる特性を持っています。
これにより、水分が均一に広がることで汚れを包み込み、水が流れる際に汚れを一緒に洗い流すことができます。
どのようなところに使用されるの?
◎撥水性塗料
撥水性塗料は、特に雨の多い地域や、壁面の汚れや藻の発生を防ぎたい場所で使用されます。
主に住宅の外壁、ビルの外壁、橋梁、駐車場など、露出したコンクリート表面に適用されることが多いです。
また、屋外の木製品や金属製品の保護にも使用されます。
◎親水性塗料
親水性塗料は、特に汚れやすい環境に存在する建物の外壁に適用されます。
例えば、交通量が多い道路に面した建物や工業地帯近くの建物など、従来の塗料では定期的な清掃が必要だった場所でも、親水性塗料を用いることでメンテナンスの労力とコストを大幅に削減できます。
メリット・デメリット
撥水性塗料のメリット
防水性
撥水性塗料は水を弾くことで、壁面への水分の浸透を防ぎ、雨水による壁の劣化を大幅に防ぐことができます。
特に、風雨が強い地域や台風の多い地域では、撥水性塗料のこの機能が建物を守るのに役立ちます。
保護機能
撥水性塗料には、外壁を紫外線や酸性雨などの外的要因から保護する機能があります。
これらは建物の外壁を徐々に劣化させるため、撥水性塗料による塗装は建物の寿命を長く保つことができます。
撥水性塗料のデメリット
通気性がない
外壁の表面をコーティングするような特徴があるため通気性に劣ります。
内部からの水分や湿気も通さないので、内部に結露が発生することがあり、寒暖差が激しい地域や冷暖房を頻繁に使う場合には向いていません。
親水性塗料のメリット
汚れに強い
親水性塗料は表面に水膜を形成し、汚れが水と共に流れやすい特性を持っています。
そのため、塵埃や黒ずみが付着しにくく、美しい外観を維持することができます。また、親水性の効果は耐用期間と同じ期間持続することができます。
自己洗浄機能
親水性塗料には雨が降ることで自然に汚れを洗い流す、自己洗浄機能があります。
これにより、定期的な外壁のクリーニングが不要となり、メンテナンスコストの削減に繋がります。また、この自己洗浄機能は、塗膜の寿命を延ばす効果も期待できます。
親水性塗料のデメリット
コストがかかる
親水性塗料は、撥水性塗料と比較して高価になります。
初期投資は高くなりますが、長期的にはメンテナンスコストの削減により、その差額を相殺できる可能性があります。
まとめ
外壁塗装において、親水性塗料と撥水性塗料はそれぞれ独自のメリットとデメリットを持ちます。
撥水性塗料は建物の防水、防汚機能に優れており、親水性塗料は長期間防水効果を発揮し、自己洗浄機能でキレイな外壁を保つことができます。
塗料選びやメンテナンスなどでお困りの際は、プラニング・Kにお問い合わせください。
カテゴリ:塗装工事
2024年6月27日
店舗の外壁塗装で集客率UP!
店舗として使われている建物も、一般の住宅と同じように、外壁や屋根の経年劣化が起こるため、塗装リフォームをして建物を保護する必要があります。
店舗の外壁塗装リフォームをうまく行えば、集客率や売り上げのUPに繋がります。
そろそろ外壁の塗り替えを検討しようかな…とお考えのオーナー様必見です。
💡外壁塗装の効果💡
・色の効果で購買意欲を促進
色の効果は人に絶大な影響を与えます。
・赤…情熱、行動、危険
・茶…温かみ、大地、ヴィンテージ
・青…冷静、知的、静けさ
・黒…高級感、威圧感
・黄…元気、若さ
・緑…穏やかさ、エコ、環境、植物
・白…清楚、フェミニン
といった印象があります。外壁の色としては目立ちすぎて不向きであるため、赤、青、黄といった原色をそのまま塗ることはありません。
色が人に与える効果をきちんと知り、来てくれるターゲット層に対してどの色を使うのが一番効果的かを考えることが、売り上げUPのカギになります。
・イメージアップ
店舗の外壁塗装を行うことによって、イメージアップを図ることができ、集客の促進効果を高めます。
外壁塗装を行うと、「キレイになる」「らしさが出る」といった特徴が生まれ、周囲からの興味関心度が高まります。
「外装がこんなにオシャレだから、内装も素敵になったはず」「リニューアルして新しい商品を扱っているかもしれない」「今まで知らなかったけどキレイなお店だから入ってみようかな」という風に、お客様がお店に足を運ぶきっかけになるかもしれません。
・記憶に定着させる
店舗の外壁は、店舗のイメージを決める顔と呼べる存在でもあります。
初めて店舗を訪れる人、またはリピーターとしてきてくれる人は「外壁」の印象でお店の位置を覚えていたり、店舗のことを思い出す時に外壁のイメージを思い浮かべて思い出します。
このように、見る人・来る人の記憶の中にあなたの店舗のイメージを植え付けることで、あなたの店舗が思い出されやすく選ばれる確率を高めることができます。
・資産価値を高められる
店舗の外壁や屋根の塗装リフォームを行うと店舗の外観の雰囲気や色が変わるだけではなく、外壁の劣化箇所の点検が行われ、新しい丈夫な塗料で外装が保護されることにより店舗の寿命が伸び、資産価値を高めることができます。
💡店舗の外壁塗装のポイント💡
店舗の外壁塗装をする場合、一目でどんな業種なのか分かるようにすることが大切です。店舗の外装は業種によりそれぞれ特徴があり、お客はそのイメージでお店の業種を判断します。
店舗に合った外壁の色を選ぶ
飲食店であれば食欲減退の効果がある青や緑を避け、激辛ラーメンのお店なら赤、高級感が売りの和食のお店なら黒をベースにするなど、お店のイメージに合う色を選ぶことが大切です。
飲食店やサロン、アパレルショップなど、業種ごとの外装の共通点を把握しておくことをおすすめします。
お店のコンセプトを伝える
もうひとつ大切なのは、どのようなコンセプトのお店なのかということを伝えることです。同じ業種のお店でもコンセプトが違えば、お客様の客層は違います。
例えば、飲食店であればリーズナブルでワイワイがやがや楽しめるところなのか、それとも価格帯が高めで大人な雰囲気のお店なのかでターゲットとする客層は違います。アパレル店舗でも扱う衣類のテイストで大きく変わります。
どんなものを扱ったお店であるのかと共に、どんなコンセプトのお店なのかを明確に伝える必要があります。
まとめ
店舗の外壁塗装は、知名度や集客力、売り上げUPに繋がるなど、経営戦略としても非常に大きな意味を持つリフォームです。
外装では、「気づいてもらえるか」「何のお店かわかってもらえるか」「入りたいと思ってもらえるか」を意識しながら、「どのようなコンセプトのお店か」まで伝えられるようなメッセージ性のあるデザインや施工が理想です。
店舗の外壁塗装をお考えの方は、プラニング・Kまでご相談ください。
カテゴリ:塗装工事