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2023年4月10日
サイディングってなに?
サイディングという言葉をご存じでしょうか。サイディングには外壁材のことで、国内で主流に取り扱われています。サイディングには様々な種類や特徴があり、モルタルと並ぶ代表的な外壁材となっています。今回はサイディングについてご紹介していきたいと思います。

サイディングとは
外壁に貼る壁材のことで、近年では7~8割の住宅で使用されています。少し前まではモルタルが主流でした。しかし、工期が長いことや費用がかかることから、デザインの種類が豊富で、金銭面の負担が少ないサイディングへと流行が移っていきました。
サイディングの種類
・窯業系サイディング
窯業系サイディングはセメントと繊維質を主な原料としたサイディングです。サイディングの中で最も主流で、住宅外装シェアの7割を占めています。
セメントを使用しているため衝撃や火に強く、全体的に耐久性が高くなっています。また、レンガ風や石積調などデザインの種類も豊富なことから、人気のサイディングとなっています。
・金属系サイディング
金属系、というと少し前までは「トタン」が主流でした。しかし近年では「鋼板ガルバリウム」という素材を使用することが多く、窯業系サイディングに次いで人気のサイディングです。
裏材に断熱材が用いられるため、断熱性が高いのが特徴です。また、金属でできているので窯業系サイディングと比べて長期間メンテナンスを要しません。
・木質系サイディング
木の温かみを感じることができるサイディングです。木の性質上、経年劣化のダメージを受けやすく、こまめなメンテナンスが必要になります。そのため、屋根がついている所に一部分だけ使用するなど、工夫して使用してみましょう。
また、他のサイディングに比べて費用がかかるため、デザイン重視の方におすすめのサイディングです。
・樹脂系サイディング
フィルムやプラスチック製のパイプなどに使用される、塩化ビニル樹脂が主な原材料のサイディングです。日本ではあまり普及していませんが、アメリカでは外壁材全体の50%以上のシェア率を占めています。
軽量で撥水性があるため、主に寒い地方で普及しています。シーリングを使用せずに施工できるため、劣化しにくいのがポイントです。高機能ですが、取扱業者がまだまだ少ないため、施工のハードルは少し高めのサイディングです。
サイディングの耐用年数
サイディングの材質にもよりますが、
・窯業系 … 20~30年
・金属系 … 20~30年
・木質系 … 15~25年
・樹脂系 … 20~30年
とされています。サイディング自体の耐用年数は長めですが、シーリング部分や塗膜の防水性を保つには10年に1度、外壁塗装などのメンテナンスを行う必要があります。
シーリング材の耐用年数は5~10年、塗料の耐用年数は、使用する塗料にもよりますが、おおむね10年前後です。シーリングにひびが入っていたり、外壁にチョーキング現象が起きている場合はメンテナンスのサインです。
上記のようなサイディング本来の耐用年数を保つためには、シーリングや塗装のメンテナンスが欠かせません。

まとめ
サイディングは劣化が遅く、耐久性に優れた外壁材です。一方でサイディング本来の耐用年数を保つには定期的なメンテナンスも欠かせません。毎日目にするサイディングなので長く綺麗に保つように心がけましょう。
外壁塗装でお悩みの方は、お気軽にプラニング・Kにご相談ください。
カテゴリ:外壁
2023年4月6日
外壁はなぜ汚れるのか
新築から何年も経つと外壁が汚れてきてしまいます。汚れは外壁の塗膜を劣化させるので放置は良くありません。軽い汚れであればご自身で掃除をすることによって落とすことができますが、業者に依頼しないと落とせない汚れもあり、その見極めが重要になってきます。今回は外壁の汚れについてご紹介していきたいと思います。
【原因1】 カビ

外壁が黒ずんでいる場合、カビが原因であることが分かります。カビはジメジメした所を好むので、主に日当たりの悪い北面や風通しの悪い所で繁殖します。
日当たりでなくても根を広げてしまうので、カビの菌が発生するとお家がどんどん汚れていってしまいます。
【原因2】藻・コケ

外壁が緑色・黒色・黄緑色のような色になっていると、藻やコケが発生している場合があります。藻やコケは光合成をしますが、湿気も好みます。
ある程度日当たりがあり、湿気もたまりやすい部分の外壁に発生しやすく、お家の近くに草木がたくさん生えているようであれば、そこから藻やコケの胞子が付着してしまう可能性もあります。
【原因3】排気汚れ

外壁全体がくすんでいるグレーや黒のような汚れは車の排気ガスによって外壁が汚れている可能性があります。近くに高速道路や大きな幹線道路がある住宅は排気汚れが付きやすくなります。
また、排気汚れは徐々に拡大していくので2階や3階、屋根の下などよく確認しましょう。
外壁の汚れを除去する方法
水洗い

水洗いでほとんどの汚れを落とすことができます。スポンジで外壁を傷つけないようにやさしく擦ることで汚れが落ちます。
洗剤
コケやサビなどは外壁専用の洗剤を使用してスポンジで優しく擦ると落とすことができます。カビの根が深くまで浸透していると洗剤で落とすのは難しくなります。その場合、強く擦っても汚れは落ちず、外壁が傷んでしまうので注意が必要です。
業者に依頼
手の届かないところの汚れや、落ちにくい汚れがある場合は業者に依頼して汚れを除去してもらいましょう。業者であれば高圧洗浄機を用いて外壁を洗浄することができ、2階部分や屋根などご自身では手入れが難しい箇所も洗浄できます。
外壁の汚れを防止するには
汚れの目立ちにくい外壁カラーにする
白や黒といったカラーは塗った当初はかなりきれいに見えますが、経年劣化により黒ずみやコケなどが目立ちにくいカラーです。グレーやブラウンなど汚れが目立ちにくいカラーを選択すると良いでしょう。
汚れに強い塗料を使用
外壁の黒ずみ汚れを防止するには低汚染塗料を使用して外壁塗装をするのが有効です。低汚染塗料は親水性効果があります。親水性とは、外壁に水が付いた際、玉のように弾かずに表面に薄く広がることを言います。この効果があると、外壁と汚れの間に水が入りやすくなり、そのまま外壁から汚れを落としてくれます。
まとめ
外壁の黒ずみや汚れは様々な原因から発生します。汚れを放置すると見た目が悪くなるだけではなく、住宅の寿命にも関わってきます。外壁の汚れでお悩みの方は、業者に1度相談してみましょう。

カテゴリ:外壁
2023年3月30日
目地の補修・重要性
目地とは外壁同士の境目やドア・サッシ廻りの継ぎ目のことで、ゴム状の部材(コーキング)が入っています。目地は劣化しやすく、ひび割れたりすることで雨漏りに繋がるので放置するのは良くありません。
あまり目立たないところですが、重要な役割を果たしています。今回は目地についてご紹介していきたいと思います。

なぜ目地があるのか
セメントを主原料とする窯業系サイディングやALCパネルは衝撃や歪みによって、割れたり欠けやすくなるといった性質があります。これにより外壁が破損することを防ぐため、外壁パネルを施工する際は、余計な負荷がかからないよう、外壁パネル同士の間に適度に隙間(目地)を開けて張り付けていきます。
そのまま隙間が空いた状態にしておくと、雨水や湿気が外壁内部に入り込んで建物を劣化させてしまうため、外壁パネル同士の隙間にコーキング剤と呼ばれるゴム性の樹脂を注入して目地を塞ぎます。外壁は温度や湿度による膨張や収縮、地震や車による振動などの影響を長期的に受けるようになります。
これらの影響を緩和し、外壁をいい状態で保つために、ゴムのように柔軟で弾力があり、追従性の高い樹脂製のコーキング剤を目地に充填する必要があるのです。
コーキングの劣化原因

目地を埋めているコーキングが劣化してしまう理由は、上記でも書いたように温度や湿度による膨張・収縮、地震や車による振動の影響、紫外線や経年劣化など様々な理由があります。
目地は常に周囲からの負荷やダメージがかかっているため、ひびや剥がれ、痩せなどで目地が露出する場合もあります。
補修方法
目地の場所や状態によって様々な補修方法があります。
①打ち替え
外壁同士の繋ぎ目は基本的に打ち替えになります。劣化したコーキングをカッターで切り込みを入れてラジオペンチなどで剥がして取り除き、新しくコーキングを充填する方法です。劣化したコーキングを綺麗に取り除かないと、新しいコーキングとしっかり密着しないので、丁寧な作業が必要になります。
②打ち増し
サッシやドア廻りの目地には打ち増しを行います。これは打ち替えとは違い、劣化したコーキングは剥がさず、その上からプライマーを塗り、新しいコーキングを充填する方法です。
これらの箇所は目地を剥がそうとカッターナイフなどを入れると、外壁内側にある防水紙を傷つけて逆に雨漏りしてしまう恐れがあるためです。そのため、上から補修材を追加して目地に厚みを持たせる打ち増し工法を行います。
DIYはできるの?
目地の補修はご自身でも行うことができます。しかし、あまり技術や知識ない方が目地の補修を行うと隙間ができたり、しっかり密着できていなかったりときちんと施工できていない場合が多いです。

まとめ
目地は普段ほとんど注目されることのない箇所ですが、外壁を含めた家屋全体を雨水や振動のダメージから守るといった重要な役割を果たしています。目地を長持ちさせたい場合は、外壁塗装が必須です。
目地を補修した後、外壁塗装をすることによってお家を長持ちさせることができます。目地は補修だけで終わらせず、塗装もセットで行ってみてはいかがでしょうか。
カテゴリ:外壁
2023年3月16日
外壁塗装は何日かかる?
ご自宅の色褪せや汚れが気になってきた頃、塗り替えを検討されるかと思います。
その際に気になるのが、工事にかかる費用と日数ですよね。
今回は、工事にかかる日数について見てみましょう。

工事にかかる日数
お風呂やキッチンなど室内で行う工事とは違い、外で行う外壁塗装は天候に左右されることもありますが、一般的には7~10日程度と言われています。
外壁塗装に加えて屋根の塗装を行う場合は、10日~2週間程度かかります。
これはあくまで天候に恵まれた環境の目安で、職人の数や住宅の規模によっても変わってきます。
外壁塗装の流れ
塗装工事には以下の工程があります。どのような流れで作業が行われているのかを把握することで、ご自宅が今どの工程を行っているのかを知ることができます。
工事の進行度を知ることで安心にも繋がります。
①足場の仮設(目安:1日)
②高圧洗浄(目安:1~2日)
③養生(目安:1日~)
④下地処理及び補修(目安:1~3日)
⑤下塗り(目安:1日~)
⑥中塗り(目安:1日~)
⑦上塗り(目安:1日~)
⑧施工後確認(目安:1日)
⑨足場解体(目安:1日)
⑩引き渡し(目安:1日)
下地処理の重要性
塗装工事は塗装が主になり、下地処理は影の薄い存在かもしれません。
しかし、塗装の工程に入る前の下地処理や補修によって、塗料の密着性や耐久性が高まる重要な作業なのです。従って、日数がかかっても適切に行う必要があります。

塗装の塗り残しや塗りムラとは違い、下地の処理が甘い場合でも一見して気付くことは難しいかと思います。
信頼のできる業者に依頼し、ご自宅はどのような下地処理を行う必要があるのか、事前にしっかりと確認することをお勧めします。
工事に必要な条件
塗装工事ができない季節は特になく、基本的には年間を通して工事は可能です。
しかし、季節によっては天候の影響で工事期間が長くなってしまうケースもあります。
塗装に適さない天候とは
以下の3つの条件さえクリアできれば、一年中工事は可能ということになります。

①気温が5℃以下の真冬日
②湿度が85%以上の日
③雨天などで悪天候の日
工期が延びてしまう可能性
前述したように一般的に外壁塗装にかかる日数は7~10日ですが、工期が延びてしまう要因として以下のことが挙げられます。
・下地補修が必要な箇所が多い
・劣化が進んでいるため、補修に時間を要する
・建物の規模が大きい
工程表を依頼しよう
工程表には着工日~完工日が記されております。
天候によって遅延が生じることはありますが、事前に工程表をもらっておけば、工事が完了する日を予測しやすく、安心して工事をお任せすることができます。
工事期間を短縮することは可能!?

外壁の色褪せは気になっているけど、工事によって日常生活が制限されるのは嫌…
ご近所に迷惑にならないよう早めに終わらせたい。
工事の期間を短縮することはできないの?という方もいらっしゃるかと思います。
確かに工事中は、足場が家の周囲を覆っているため暗く閉塞感を感じてしまったり、作業中の工事音が気になってしまうこともあるかと思います。
しかし、『早く工事を終わらせてほしい…』と思っても、工事期間を短縮することはできません。
工事期間を短縮するということは、作業の工程を早めることになり、後々になって塗装に不具合が起きてしまう可能性が高くなります。
一つ一つの工程をしっかり丁寧に行うことで、耐久性に優れた外壁になります。
ここで注意するポイント
少しでも早く終わらせたいからといって、7日以内で済む工事を提案する業者には注意が必要です。
通常、塗料にはメーカーが定めた乾燥時間が存在します。その規定を守らずに乾燥時間を短縮したり、重要な工程を省略している可能性も考えられます。
正しい工程で行われなかった場合、塗装の耐久性や持続性が著しく低下します。
まとめ
工事を少しでも早く終わらせたいというお気持ちはわかりますが、工期の短縮は本来の塗装の品質と耐久性を低下させてしまうため禁物です。
最短でも10日は工事にかかるということを念頭に置き、余裕を持って計画しましょう。
プラニング・Kでは施工の工程をHPに掲載しております。
外壁塗装をご検討中の方は、ぜひご覧ください。
施工事例はこちらをクリック https://www.puraningk.jp/case
2023年2月6日
外壁に生えたコケの対処法
ふとお家の外壁を見てみるとコケが生えていた、ということはありませんか?外壁に付いたコケは、防水性が落ちている証拠です。今回はなぜコケが発生してしまうのか、お手入れ方法や予防方法についてご紹介していきたいと思います。
コケが発生するのはなぜ?
外壁にコケが生えてしまうのは、湿気が溜まりやすい環境になっていることが原因です。大きく分けると外壁周辺の環境と外壁材の特徴に分けられます。

周辺の環境
住宅の周辺に池や川があったり、日光が当たりにくい北側の環境にあるとコケは発生しやすくなります。川べりからコケの胞子が飛んできて外壁に付着し、水分を吸収してどんどん繁殖していきます。
室内と室外の気温の差が大きい
エアコンなどの影響で、室内と室外の温度差が大きいと、結露が生じやすくなります。結露が発生すると外壁の湿度が高くなってしまうため、コケも繁殖しやすくなります。
塗膜の防水性がなくなっている
外壁塗料には防水効果がありますが、時間が経つにつれてその効果は薄れていきます。そのため、だんだん水を弾かなくなり、コケが発生してしまいます。
外壁材に凹凸がある
外壁材が凹凸しているものだと、平らなものより水が溜まりやすいため、コケが発生しやすくなります。防水の機能が残っていればコケができる可能性も低いため、コケが発生するほとんどの場合は外壁の機能性がなくなったことが原因とされています。
お手入れ方法
自身でお手入れすることも大切ですが、コケが広がったり、根が張ってしまい重度な状態になっていると、業者に依頼したほうが良いケースもあります。
軽度のコケ
軽度のコケは拭き取れる場合が多いです。低い位置に発生しているコケは、市販のコケ洗浄剤を使用してスポンジや雑巾などで拭き取ると良いでしょう。高い位置に発生しているコケは柄の長いロングモップや家庭用洗浄機でもお手入れは可能ですが、それでも届かないところは業者に依頼して足場を組んで清掃を行ったほうが良いでしょう。
重度のコケ

写真のように繁殖して立体化しているようなコケは非常に危険な状態です。市販のコケ洗浄剤では落ちにくく、強く擦ると却って外壁材を傷める可能性があります。
また、外壁の防水効果がなくなっているので外壁材が腐敗している可能性があります。重度のコケの場合はご自身でお手入れすることは難しいので業者に依頼することをおすすめします。
予防方法
コケを除去したらその後も外壁を長く綺麗に保ちたいですよね。
塗料で予防
光触媒塗料や防藻塗料を使用してみましょう。光触媒塗料とは光が当たると触媒反応を起こし、カビやコケを死滅させる塗料です。外壁が日光に当たりやすい場合、使用を検討してみても良いかもしれません。
防藻塗料はその名の通り、藻の発生を防ぐ塗料です。しかし一度塗ると効果が持続するわけではないので、定期的なメンテナンスが必要です。
日々のお手入れ
月一回の頻度でタオルにお湯を含ませて、外壁を拭きましょう。コケは熱に弱いので45度以上のお湯で死滅させることができます。また、お酢を薄めて外壁を拭くことでコケの発生を予防することができます。
上記で塗料の紹介をしましたが、塗料でコケを完全に防げる訳ではありません。難しいかもしれませんが、日々のお手入れは欠かさず行いましょう。
まとめ
コケは建物の見栄えを悪くするだけではなく、外壁の劣化が始まっているサインでもあります。重度なコケが発生している場合は、塗装または外壁材の交換を検討しましょう。
また、日々のお手入れも必要不可欠です。外壁の美観を綺麗に長く保つことを心掛けましょう。
カテゴリ:外壁
2023年1月30日
クラック補修
外壁にクラックが発生していませんか?クラックは外壁メンテナンスのサインです。放っておくと外壁だけでなく、住宅全体にも影響を及ぼす可能性があります。適切な下地処理、塗装をして補修を行うことが大切です。今回はクラックについてご紹介します。
クラックとは
クラックとは英語で「割れ目」「裂け目」を意味する言葉で、建築の現場では外壁のひび割れのことを指します。クラックには4種類あります。

ヘアークラック
細く長い髪のようなクラックで、顔を近づけないと分からないほどの軽微なクラックです。すぐに補修する必要はありませんが、注意しましょう。
構造クラック
地震などで住宅に力が加わることによってできたクラックです。ひび割れが外壁の下地まで及んでいる場合が多く、住宅内部まで損傷が広がる可能性があります。そのため、早急に補修する必要があります。
乾燥クラック
モルタル外壁で多く見られ、水分が蒸発したときに起こるクラックです。
縁切れクラック
外壁の1面を2回に分けて塗装した際に、新しい塗り口と古い塗り口の間に起こるひび割れです。これは外壁塗装を1度で仕上げることにより、予防できます。
クラックの補修方法
ヘアークラック
早急に補修する必要がないとはいえ、割れから雨水が浸水する可能性がないともいえません。軽度のヘアークラックであれば塗装だけでカバーすることができます。
ひび割れに下地材のフィラーを塗装し、その上から通常の上塗り剤を使って、重ね塗りを行うことで、割れのない均一な塗面が完成します。また、割れの内部に粉末状のコンクリートやパテを注入して塞ぐことも可能です。
構造クラック
構造クラックの補修では、クラック部分をカットし、内部にシーリング材を注入して割れを塞ぐ作業が行われます。構造クラックのように割れが深い場合、表面を塗装で処理しただけでは、すぐに内部の割れが表面の塗膜に伝わってしまうので、シーリング材をしっかり内部に密着させないといけません。
構造クラックには電動工具を使って、ひび割れ部分をVカット、またはUカットし、汚れを除去した後、内部をプライマーなどの下塗り剤で下地処理して、その上から、シーリング材(コーキング剤)を注入するカットシーリング方法を使用します。
クラックが引き起こす外壁の劣化
・爆裂
モルタルやコンクリートが内部の膨張により剥がれ落ちる現象です。クラックから雨水が入ると内部の鉄部が錆びてしまい、その錆が膨張して表面のモルタルやコンクリートを押し出してしまいます。
・外壁内部の腐食
クラックを長い間放置していると、外壁内部に雨水が浸透し、木材や鉄筋などが腐食していきます。木造住宅であれば木材の腐食・シロアリの誘発、鉄筋住宅であれば鉄筋の錆が生じ、家の基礎はみるみる耐久性を落としていきます。

まとめ
クラックは長い時間放置していると住宅も劣化してしまいます。ひび割れの種類によって劣化の深刻さは変わりますが、もしクラックを発見したら放置せずに、一度業者に見てもらうことをおすすめします。
カテゴリ:外壁
2023年1月23日
塗料の艶有と艶なしどっちがいいの?
外壁塗装の塗料を決める際、色選びで悩む方が多いと思いますが、艶について悩む方は少ないと思います。「新築時のようにピカピカさせたい」という方もいれば「艶を抑えてマットな落ち着いた感じにしたい」という方もいます。今回は塗料の艶についてご紹介していきます。

外壁の艶とは
外壁塗装における艶とは滑らかな平面や曲面に浮かぶ光の反射や光沢のことです。艶有の塗料を使用することによって光沢のある外壁に仕上げることができます。
また、外壁の艶の有無の尺度は、60度の角度から100%の光を当て、正反射した光が反対側に何%届いているかで決まります。艶は全部で5段階あり、艶有・7分艶・5分艶・3分艶・艶消、となっています。
・艶有
光沢度70%以上の状態。塗った後はツヤツヤとした印象になります。
・7分艶
光沢度60%前後の状態。曇りの日など、天候により艶がないように見えます。
・5分艶
光沢度35%前後の状態。半艶とも呼ばれ、中間度合いの艶感になります。
・3分艶
光沢度15%前後の状態。ほんの少し艶があり、天気のいい日に見る角度によっては艶があるように感じられます。
・艶消
艶が全くなく、マットな仕上がりになります。
7分や5分という数字だけを見ると、7分艶だと70%、5分艶だと50%程度に思えてしまいますが、実際はそれよりも低い数値になります。
艶有塗料のメリット
艶有塗料は、表面が滑らかなので埃や排気ガスなどの汚れが溜まりにくくなります。塗膜を劣化させる原因がなくなると、それだけ塗膜を長持ちさせることができます。
艶消塗料のメリット
艶なし塗料は、仕上がりがマットになるため、経年による見た目や雰囲気の変化が少なくなります。また、和風の住宅と相性が抜群です。
塗料を選ぶ前に

A4サイズ以上の大きさで色見本を確認
艶の程度や艶なしの確認はAサイズ以上の見本で確認しましょう。また、色の確認もこの見本で行います。カタログなどの小さい見本を見て決めてしまうと、仕上がってみたらイメージと違った、という場合が多くあります。うまくイメージがわかない場合は、塗装業者に相談してみましょう。
屋外で見本を確認
艶の程度は、室内の蛍光灯などで見るのと、外の自然光で見るのとでは全く違います。外で見たほうがより強く艶が出ていると感じることが多いようです。また、時間帯によっても艶の見え方が変わるのでこだわりたい方は、朝、昼、夜と時間帯を変えて確認することをおすすめします。
まとめ
外壁塗装における艶についてご紹介しました。艶の有無や程度についてはお客様の好みで選ぶのが一番良いです。こだわりがない方は、艶有塗料を選択すると良いでしょう。
せっかくの外壁塗装なので「イメージと違った」ということが無いよう、ご自身の納得がいく工事を行うようにしましょう。
カテゴリ:外壁
2023年1月5日
外壁塗装-足場が必要と言われたら-
家は、長い間住んでいると必ずメンテナンスの時期が訪れます。
それは雨漏りなどにより異常をきたした場合、または外壁の汚れが気になって塗り替えを検討した場合など、理由は様々です。
実際に見積書を依頼した際に、足場仮設や仮設工事といった表記があるかと思います。これが足場代の費用となります。
そもそも『足場って必要なの?はしごをかければいいんじゃない?』と思われる方も多いのではないでしょうか。
出費を抑えたいのは当然ですが、足場が必要なのには理由があります。
納得して塗替え工事を依頼できるよう、疑問を解決していきましょう。

足場とは
屋根や外壁の塗装工事をする際、住宅の周囲に足場を組立て、安全に施工できるようにするためのものです。
足場の緊結部分に日本古来のくさびの原理を採用しており、手すりや足場板の組み合わせ方によって、建物に合わせた足場を作ることが可能です。
足場が必要な理由
安全に施工するため
足場の設置は、高所で作業する作業者を墜落などの危険から守るためです。
万が一、自宅の工事中に墜落事故が発生してしまったらどうでしょう。家がきれいになることを楽しみにしていた気持ちも台無しになってしまいます。
作業員を守るためにも、気持ちよく工事を終わらせるためにも足場は必要です。
作業効率の向上
足場の仮説は大掛かりに思えてしまうかもしれませんが、高品質な塗装に仕上げるためにも必要と言えます。
高所での作業は足元も不安定です。長年従事した作業員でも、はしごに上って作業をすることは非常に危険です。

足場は作業員の足元を安定させるだけでなく、塗りムラや塗り残しを防ぐこともでき、作業効率の向上にも繋がります。
汚れ飛散防止のため
塗装工事をする際には必ず高圧洗浄という工程を行います。高圧洗浄を行うことで、屋根や外壁に付着した長年の汚れや劣化した塗膜などを洗い流します。そうすることにより、新しい塗料が密着しやすくなります。

高圧洗浄は水を高圧で噴射させ埃や汚れを取り除くため、汚れた水が周囲に飛び散ります。足場に沿って住宅を囲うように養生ネットを取り付けることで、高圧洗浄による水分や塗装中の塗料の飛散を防ぐことができます。
近隣のお宅とのトラブルを未然に防ぐためにも足場を設置し、飛散防止シートを貼ることが大切です。
挨拶回りは必須
足場の設置や解体時は、金属を打ち付ける『カンカン』という音や、足場材を地面に置いた時の『ガシャン』といった金属音が響きます。静かだった生活に普段聞き慣れていない金属音がしたら、強いストレスを感じてしまう可能性もあります。
事前に騒音がすること、作業時間や工期の予定など、近隣の方へ事前にお知らせしておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
挨拶回りは施工業者が行うケースが一般的ですが、ご近所さんとよく顔を合わす方はご自身で報告されるのもいいかと思います。
最低でも工事が始まる1週間前までには挨拶回りを済ませるようにしましょう。

足場設置をする際のポイント
足場は不可欠という理由はお分かりいただけたかと思いますが、足場の設置には平均で15〜25万円の費用がかかります。

工事中の生活の不便さも一度で済ませられ、足場代も一回で済み結果的に15~25万円の節約ができます。
従って、足場が必要な外壁塗装や屋根塗装はまとめて行うことをお勧めします。
まとめ
足場は作業員の安全性や作業性を高め、それが最終的に外壁・屋根塗装の品質に影響するため、絶対に必要です。
足場の設置時には近隣への配慮が重要になります。足場が必要な工事はなるべくまとめて行うよう、計画的に工事依頼をしましょう。
工事に関するご不明点や気になることは、お気軽にお問合せください。
2022年12月29日
冬は外壁が傷みやすい?!
外壁はどんなに耐久性の良い素材を使用しても、住宅を建てた時点で雨風や紫外線にさらされ、劣化してしまいます。特に冬は雪や結露などで外壁が傷みやすい時期です。
家の状態によってはすぐにメンテナンスが必要な場合があり注意が必要です。今回は冬の劣化症状についてご紹介していきます。

冬の外壁劣化原因
雪
雪は水分を多く含む柔らかいものや、氷のように固いものがあります。硬い雪が外壁に当たると衝撃で外壁が凹んでしまったり、表面に穴が開いてしまうこともあります。また、雪で外壁が埋もれてしまうと、塗膜が剥がれたり、外壁がもろくなったりします。
凍害
外壁が雪で覆われたり、気温が上昇して溶けたりを繰り返すと外壁内部に含まれている水分も氷になったり水になったりします。氷の状態だと体積が大きくなるため、外壁が膨張し、ひび割れを起こします。
次に水に戻るとひび割れた隙間から水が入り込み、より大きな氷になる…ということが繰り返され、徐々に内側から破損していきます。これを凍害と言います。
凍害により外壁が激しく劣化した場合は、塗装による保護ができなくなり、張り替えが必要になります。湿気の多い水廻りや日が当たりにくい建物の北側でよく起こります。
対処法
積雪や凍害のような症状が出た場合、どうすればよいのでしょうか。
雪をどかす
外壁が雪で埋もれている場合は雪をどかしましょう。まずは外壁を雪に触れさせないことが重要になります。
塗り替える
小さなひび割れやポップアウト(コンクリートの表面が割れ、剥がれ落ちる劣化現象)のような凍害の初期症状がある場合は塗装がおすすめです。既存の外壁の上から塗装を行うのでひび割れなどの劣化箇所が多い住宅は外壁塗装を検討してみてはいかがでしょうか。

張り替える
新しい外壁に張り替えることで劣化箇所はなくなり、建物の防水性や耐候性が格段に上がり、凍害の予防にも繋がります。
対策
防水塗装
防水塗装は積雪や凍害から外壁を守る最も効果的な方法です。塗装の効果を持続させるためには防水性の高い弾性塗料がおすすめです。弾性塗料は伸縮性が高く、ひびが外壁表面に現れにくいため、水の侵入を防ぐことができます。
また、外壁目地の隙間やヒビからも水が侵入するため、シーリングが劣化している場合は新たに打ち替える補修工事も行いましょう。
水切りを付ける
窓廻りやサッシ、換気フードなどは湿気が溜まりやすく、凍害が発生しやすい箇所になります。そのような箇所には水切りを付けることをおすすめします。
外壁の伝い水を防ぐことができ、周辺の湿気を減らすことができます。水切りを使用することで凍害防止になるだけでなく、伝い水による雨筋汚れも抑制できます。
まとめ
冬は外壁の傷みやすい時期です。寒冷地域で起こりやすそうな積雪や凍害ですが、その他の地域でも起こることがあります。油断せずに、対策や建物の定期的なチェックを心掛けましょう。
カテゴリ:外壁
2022年12月19日
ブラウンの外壁
最近ブラウンの外壁の住宅をよく見かけます。オシャレで上品に見えるため人気の色です。実はブラウンカラーを選択することによりメリットもあります。今回はブラウンの外壁のメリットやおすすめのカラーや組み合わせをご紹介していきます。

ブラウンの風水
木や土の色を現わしているブラウンは大地の色、ということで土台を支える、安定といった意味があります。また、土は植物を育てるということから、家業や事業の発展、こどもの健やかな成長にも通じます。緊張をほぐし温もりを与えるといった効果もあります。
メリット
ブラウンの外壁には様々なメリットがあります。
汚れが目立たない
ブラウンは汚れが目立ちにくい色なので、長く美観を保つことができます。住宅の外壁は雨風や紫外線、排気ガスにより汚れが発生しています。
特に白の外壁は汚れが目立ってしまいます。汚れを避けることはほぼ不可能ですが、目立たないようにすることは可能です。
周りの景観との調和

ブラウンは土や木を連想させるアースカラーです。落ち着いていて自然に合うカラーなので周囲の家とも調和しやすい色になります。
日本の住宅は白や黒、ベージュが主で、現職を選んでしまうと目立って周囲から浮いてしまい、施工後に後悔することも少なからずあります。
そこでブラウンを選択すると周りの環境に馴染むことができます。
ブラウンと相性の良いカラー
ブラウン×ベージュ
柔らかい色味のベージュと落ち着きのあるブラウンを組み合わせると、かわいらしく優しい印象になります。アースカラーで同色系なので相性が良く、どちらも主張しすぎない色で、配色もしやすいため人気の組み合わせです。
ブラウン×白
ホワイトと濃いブラウンも相性が良く、1階部分にホワイト、2階部分にブラウンを持ってくると視差効果で家を大きく見せることができます。逆の配色にすると重厚感が出て、存在感を演出することができます。
ブラウン×黒
黒はどの色と組み合わせてもシンプルかつスタイリッシュな印象になるため、ブラウンと組み合わせると落ち着いた上品さを演出することができます。

まとめ
外壁をブラウンにすると、温かい、柔らかい、落ち着きがあるというような印象いなります。ご自宅を暖かい雰囲気にしたい方には特におすすめのカラーです。
また、一口にブラウンと言っても、こげ茶のような濃い色からベージュのよう名薄い色味のブラウンまであります。どのようなブラウンを選択するかによって、家の印象もガラッと変わります。
イメージ通りのブラウンにするためにはカラーサンプルをよく見比べたり、カラーシミュレーションをしてもらいましょう。不安なことがあれば塗装業者に相談することをおすすめします。