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2020年7月10日
外壁・屋根塗装に求める塗料の効果
外壁・屋根塗装リフォームの際は、塗料を選ばなければなりません。全てにおいて満点な塗料はなく、家の状況に合った塗料を選ぶことが大切です。
一般的には塗装業者より薦められた塗料を塗ってもらうということが多いようですが、その際に塗料にどのような機能があるかを事前に知っていることは工事内容を知るうえで決して無駄なことではありません。
今回は塗料の性能について、詳しく見ていきましょう。

塗料の性能は様々
塗料の説明カタログを見ると、○○性に優れ…、△△性が高く…などと書かれています。
○○性、△△性と言われても何だかよくわからないという方も多いでしょう。
主な性能を見ていきましょう。

耐候性・耐久性
耐候性・耐久性の文字をカタログではよく見ます。
耐候性(耐久性)とは、塗装を施してからどれくらいその状態を保つことができるか、という事です。耐候性が高いということは、塗料として優れているということになるわけです。
促進耐候試験により1種に分類される、シリコン塗料、フッ素塗料は耐候性が高い塗料といえます。
■耐久性・・・物体の保護、美粧など、塗料の使用目的を達成するための、性質の持続性
■耐候性・・・日光、雨風、露霜、寒暖、乾潤などの自然の作用に対しする抵抗力
促進耐候性試験
塗料の耐侯性を客観的に知ることの出来るもので、簡単に言うと『日光、雨風、露霜、寒暖、乾潤などの自然の作用に対してどれだけ強いか』を計るための試験です。

透湿性
雨風に常にあたっている外壁内に溜まる湿気を外に逃がす力を透湿性といいます。
湿気が溜まりすぎると、塗装面が中性化し塗膜が崩れてしまう可能性があります。
透湿性が高い塗料であれば、壁の内部構造に湿気がたまりません。
弾性
家は少しずつ時間の流れと共に変形しています。それに耐えられなくなるとひび割れが等が起こります。
そこで、ゴムのように少し伸びる性質を持つ塗料を使用することにより、ひび割れようとする力に塗料は伸びる性質を発揮し、ひび割れにくくすることが可能となります。
この伸びる性質のことを弾性といいます。
親水性・耐水性
親水性とは水との相性、水と仲良しかどうかという事です。
親水性が高いと、水は壁の表面に広がり汚れを洗い落としてくれます。
耐水性とは水に対して耐性があるという事です。
水が塗料を突き抜けないような性質をいいますが、外壁塗装は雨漏り等を防ぐために施すことから、耐水性は標準的についている塗料を使用しています。
意匠性
意匠性とは、見た目のかっこよさのことです。外壁塗装は家を守るためだけでなく、見た目の美しさも重要です。
綺麗な模様や、デザインの外壁を意匠性が高いと表現します。

まとめ
外壁・屋根の塗装リフォームで使用させる塗料には、様々な性能が表記されています。塗装リフォームを検討の際は、まずはプロの現状診断を依頼し今現在の家の状態や材質に適切な塗料を見極めてもらいましょう。
2020年7月9日
屋根材の劣化に要注意!
みなさんはご自宅の屋根を見ることってありますか??普段から目に入る位置ではないため、多くの方がご自身では劣化に気が付きません。
しかし、気が付かなかったからと言って放っておいてはいけません。屋根は日々強い紫外線を浴び、雨風にさらされています。劣化は日々進行しているのです。
では、見えない場所で実際にはどのような症状が起こっているのか見てみましょう。

まずは屋根の材質について知りましょう!
屋根の材質は主に4種類です。
ご自宅の屋根はどの材質を使用しているのか確認しましょう。
スレート系
セメントを混合した厚さ5㎜程の薄い板状の素材。軽量であることが大きな特徴です。
「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれていて、色やデザインが豊富なため近年では使用されることが多い人気の材質です。
粘土系瓦
粘土を焼いた屋根材で瓦屋根の中で最も代表的とされています。屋根材に厚みがあるため遮音性や断熱性が高くなります。高品質で価格は高めですが、耐久性に優れておりメンテナンスコストを抑えることができます。
セメント系
セメントと砂を水で混ぜ、型に入れて形成したもの。塗装することでカラーバリエーションが豊富になり、和風・洋風どちらの住宅にも使用できます。
金属系
軽く耐久性に優れ、地震などによる家屋崩壊の危険性が少ない。
加工しやすい材質で継ぎ目が少ない施工のため雨漏りが起こりにくい。
そもそも劣化するとどうなるの?
材質ごとに起こりやすい症状は違います。メンテナンス時期を知らせる劣化を見逃さないようにしましょう。
■スレート系

苔やカビ…塗膜の劣化により防水機能が低下することで、水分を吸収し苔やカビが生える。

色あせ…色あせが悪化するとひび割れや破損が生じ、雨漏りが起こる場合がある。
■粘土系瓦

ズレやひび割れ…瓦を固定している漆喰が崩れ、瓦のズレが生じる。台風や大雨によって落下しないよう早急な対処が必要。

苔の発生…苔が雨水などの水分を吸収するため、放置していると苔の範囲が広がり湿気を保った状態になる。
■セメント系

色あせ…強い紫外線や雨風により、塗装の色褪せが生じる。
定期的な塗替えが必要。

ひび割れや欠け…塗膜の劣化により、セメントがもろくなりひび割れや欠けが生じる。
■金属系(銅板)

サビや剥がれ…サビは表面に発生することが多いが、湿気が多い裏側にも生じることがある。サビを放置すると穴が開き、雨漏りの原因となる。
浮き…板金を止めているボルト(釘)のサビや浮きにより、屋根材の反りが起こる。
反った屋根の隙間から雨が浸透すると内部にまで影響を及ぼす。
まとめ
このように、使用している屋根材によって劣化の症状は違います。
そして屋根の劣化は自分で気が付くというのが非常に難しい場所です。前回の塗装、もしくは新築してから約10年が経過していたら、一度塗装業者に見てもらうことをおすすめします。
プラニング・Kでは無料で診断を行っておりますので、ご自宅の屋根の状態が気になるという方はお気軽にご相談ください。

カテゴリ:屋根
2020年7月8日
住まいの耐久性を高める雨樋の役割
日常の生活において、雨樋を意識することはあまりありません。
しかし、雨樋は気付かないところで、大切な家を雨水から守ってくれています。
今回は、雨樋の役割やメンテナンスの仕方についてご紹介します。

雨樋の役割
雨樋には、どのような重要な役割があるのでしょうか。

軒樋の役割
軒樋は屋根の周囲を囲うように設置されている樋の部分です。
屋根に降った雨を受け止めて排水口に向けて導く雨樋で、屋根から雨が流れ落ちる部分に取り付けられています。
切妻屋根なら屋根の2辺に、寄棟屋根なら屋根の4辺に設置されています。
集水器の役割
軒樋により集められた雨水を竪樋に流す役目があります。
屋根全体の雨水が集められるため、ある程度に水量を溜め込めるよう作られています。
縦樋の役割
集水器に集められた雨水を地面まで落とし排水口へ排水する役割があります。
一般の住宅では、雨水の飛散を防ぐために円筒形の製品が採用されています。
雨樋は目立たず地味な部分ですが、住まいを守るために非常に大切な役割を担っています。
雨樋のメンテナンス
長年住み続けているうちに、雨樋にも不具合が生じてきます。
どのような不具合が起きるのでしょうか。
また、どのように対処すれば良いのでしょうか。


落ち葉の詰まり
雨樋の不具合の原因の多くは、
軒樋、縦樋、集水器に溜まる落ち葉やゴミが原因です。
落ち葉やゴミが排水の邪魔をして、うまく排水ができずに雨が溜まってしまいます。そうすると、溜まった水の重さにより、樋が破損し外れてしまう危険があります。
排水口へ排水がうまくできていないなぁと感じたら、早いうちに点検依頼をしましょう。
軒樋の傾斜の問題
軒樋から縦樋への傾斜がきちんとできていないと、雨水は排水できません。
この場合は、プロの業者へ依頼して傾斜を改める必要があります。
また、新築して間もない場合は施工不良が疑えますので、施工会社へ連絡をして早急に修繕工事をしてもらいましょう。
まとめ
なかなか気に止めて、じっくりと見る機会がない雨樋ですが私たちの住宅を雨水からしっかりと守ってくれている無くてはならない存在です。高い場所の樋は業者さんに依頼をするとして、手の届く範囲の樋は定期的にゴミが溜まっていないか、水はきちんと流れていくかのチェックを心掛けましょう。
カテゴリ:屋根
2020年7月7日
はじめての屋根・外壁リフォーム
屋根と外壁は、紫外線や雨風などから家を守ってくれています。
厳しい自然から家を守るにあたり、屋根がズレたり外壁にひび割れが生じたりすると、雨水が侵入し家の構造部を腐食させる原因になります。
そうならないためにも、定期的なメンテナンスや取替えリフォームが重要となってきます。
今回は、はじめての屋根・外壁リフォームの流れをご紹介します。

リフォーム計画を立てよう
満足のいくリフォームは、事前の計画が大切です。
外観や、商品はキレイになり新しくはなったけれど、使い勝手が悪いのでは満足いくリフォームとは言えません。
現在、不便に思っていることを書き出すなどして明確にし、リフォームアドバイザーにしっかりと伝えられる準備をしましょう。
不便に思っているお悩みポイントをあげる
外観に関しては、「色褪せして古く見える」「すぐに汚れる」など感じることを書き留めましょう。
塗装リフォームにするのか、「葺き替え」「張り替え」リフォームを選択するのか重要な選択材料になります。
既存の屋根材や外壁材についても、しっかりチェックをすることが重要です。
予算を含めて家族会議
不便に思っていることや、不満に感じることは家族間でも違うことがあります。
家族で、しっかり話し合いをしましょう。
予算の面では、リフォーム後の生活が苦しくなるようなことが起こらないよう家族で話し合い上限を設けることをおすすめします。

リフォーム会社を探そう
意見がまとまれば、リフォーム会社を探しましょう。
ホームページや雑誌などを参考にリフォーム会社を選びましょう。
優良会社かどうかはホームページの会社概要や、施工実績を見ると良くわかるでしょう。

外観リフォームの工事の流れ
はじめての屋根・外壁リフォームはどのように進んでいくのでしょうか。
おおまかな工事の流れを事前につかんでおきましょう。
外壁塗装の場合

①足場の組立・養生
・建物の四方に作業用の足場を立てる
②高圧洗浄・下地処理
・外壁の汚れをしっかり落として、ひび割れなどを補修する
③下塗り
・塗料を外壁に密着させるための下塗りをする
④上塗り(2回)
・塗膜をしっかり作るため二度塗りする
サイディングの張り替えの場合

①足場組立・養生
・建物四方に作業用の足場を組み立てる
②既存撤去・下地補修
・既存の外壁材を取り外し、下地の補修
③新規取付
・新しい外壁材を取り付ける
屋根の葺き替えの場合

①足場組立・養生
・建物四方に作業用の足場を組み立てる
②既存撤去。下地補修
・既存屋根材の取り外し、下地の補修
③新規取付
・新しい屋根材を取り付ける
まとめ
屋根・外壁のリフォームは大きく分けて「塗装」か「取替え」になります。
屋根材、外壁材ともに塗料の塗膜で守られていますが、一定の期間が過ぎると劣化が始まり、塗装リフォームが必要になります。
10年~20年で塗装を施し、それを2~3回繰り返すと屋根材、外壁材は取替えの時期を迎えることになります。
「塗装」「取替え」どちらの選択でも、現状の不満点や不便に感じることを解消できてこそ、リフォームして良かったと満足感を得られるものです。
信頼できるリフォーム会社と満足度の高いリフォームができるように、リフォームの目的をしっかりと決めましょう。
2020年7月6日
木部塗装(木材塗装)の注意点
家の外装の大半は、モルタルやサイディングボードと呼ばれるパネルが主流ですが、温かみのある家にしたいと天然の木材を使用される方もいます。
また、家の一部分のみを木で仕上げるケースも多くあり、例えば「軒天」「破風板」「ウッドデッキ」などが上げられます。
今回は、この木部に塗装する際の注意点や使用する塗料について詳しく見ていきましょう。

天然素材だけにメンテナンスが重要
独自の風合いを持つ天然の木は、居心地の良い暖かみを伝える素材として人気ですが、木材だけが持つデメリットも多くあることから、その点をしっかり理解したうえで採用することが大切です。
木材の塗装は難しい
木材の使用にあたっては、塗装せずに放置してしまうと、紫外線や雨、風などによって汚れが生じて劣化していきます。
木造住宅で外観部分に木材をそのまま使用すると、木材はすぐに腐ってしまうのです。
そうならないためには、木材に保護塗料を塗り防腐対策を取る必要があります。
定期的に塗替えメンテナンスを施すことで耐候性を付けておくことで、木材を長持ちさせることができるのです。
木材は呼吸している
木材は呼吸をして膨張したり収縮したりを繰り返します。
木材の呼吸とは、水分を吸い込み、吐き出すという木材が持つ性質のことを指します。
木は空間が湿度が高いと、高くなりすぎないように湿度を吸い取り、空間が乾燥しているときには自らの水分を吐き出し湿度を調整してくれます。
このような木材の湿度調整機能は「調湿作用」と呼ばれ、木材をあしらった部屋は調湿作用により自動的に湿度が調整されるため快適に過ごすことができます。
外壁塗装においては、この調湿作用で生じる膨張と収縮がやっかいな問題を引き起こすことになります。
外壁塗装では、塗装することにより塗装した面に塗膜を形成します。
これは木材に塗装をしても同様で、表面の塗膜は固まりますが、湿度により膨張と収縮の動きが起きると、塗膜が剥がれたり、ひび割れを起こしてしまいます。
塗装しても塗膜がもたない

調湿作用による膨張と収集苦のため、木材に塗った塗装は長くは持ちません。
下地処理をしっかりした後の塗装でも、モルタルやサイディンの塗装に比べると木部の塗装は寿命が短く、モルタルやサイディングの塗装が10年ほど維持できるとすると、木部はその半分の5年ほどで塗膜が持たずだめになってしまいます。
木部の塗装に適した塗料
木部の塗装には、主に「木目を消してしまう塗装」と「木目を生かす塗装」の2パターンがあります。
木目を消す塗装 造膜タイプの塗料

造膜タイプの塗料とは、木材の表面に塗膜を作る塗料で、撥水性を持ち耐水性が高く耐久性に優れています。
木材の塗膜強度は強くないため、下地処理や下地塗料が悪ければ木材の伸縮に塗膜が負けてしまい、ひび割れや剥離を起こす可能性があります。
木材の伸縮する性質に対応した、弾力性の高い弾性塗料などを使うと良いでしょう。
造膜タイプの塗料は、木の木目を消してしまう代わりに、強力な保護膜を表面に形成するため、浸透タイプの塗料よりも耐久性に優れています。木目を消してもデザイン性に影響が及ばない付帯部の塗装におすすめです。
※付帯部…破風板、軒天、鼻隠し、縁台など
木目を生かす 浸透タイプの塗料

浸透タイプの塗料は、塗料が木に染み込み木の内側から保護してくれます。
木部の表面には塗膜ができないため、木が持つ質感を損なうことがありません。
ただし、浸透タイプの塗料は木の表面に保護膜が作られないため、保護膜を作る他の塗料と比べると耐久性は低く、数年に一度は再塗装をしなければ木材の劣化を防げません。
また、浸透タイプの塗料は防カビ効果はあるものの、防水効果は弱いため耐水性には欠けます。
まとめ
木は大変デリケートな素材で、木部の塗装は簡単そうに見えますが、大変難しい作業です。
DIYで塗装と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、適した塗料を見極めるためには、熟練の塗装のプロに任せた方が良いでしょう。
木部の塗装に詳しい塗装のプロと、大切な家を腐食や劣化から守りましょう。
2020年7月5日
ベランダ床の劣化原因と補修方法
ベランダの床が劣化すると、ひび割れや水溜まりなどの症状が現れてきます。
そのような症状が現れた場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
今回は、ベランダ床の劣化原因やその劣化の補修方法をご紹介します。

ベランダ床の劣化症状と原因
ベランダ床のひび割れなどを放置していると、劣化が進み漏水することがあります。
漏水してしまうと、ベランダ修復には高額な費用がかかってしまいます。
劣化かなぁ?と疑った時は、まずはプロの診断を仰ぎ、症状が初期のうちに修復をしましょう。
塗膜の剥がれ
ベランダ床に生じた亀裂から水分が侵入すると、気化した水蒸気が塗膜を押し上げます。それにより、表面の膨れや剥がれを引き起こしてしまいます。
ベランダ床に塗装されたトップコートは、経年劣化や施工不良などにより、ひび割れや剥がれ症状が出てきますが、紫外線によってトップコートが劣化すると、白っぽく白化することがあります。
ベランダ床を手で触ったときに、白い粉が付いたら白化したのが原因です。
防水層のひび割れ
ベランダ床のトップコートの下は防水層になっています。
この防水層にひび割れがあると漏水している可能性が高くなります。
下の階から見上げた時に雨染みや雨漏りを確認できた場合は、ベランダ床は劣化が進み深刻な状況になっているサインです。
早急に、プロの診断を仰ぎましょう。
ベランダ床の補修方法
まずは、補修箇所の特定が必要です。
劣化しているのが、トップコートなのか防水層なのかを診断しましょう。
トップコートの劣化の場合

トップコートの劣化(ひび割れ)の場合は、トップコートの塗り替えが必要です。
主にベランダ床に採用されるのは、FRP防水工法が多いです。
~ FRP工法のトップコート塗替え手順 ~
■高圧洗浄機で汚れをしっかりと落とす
■表面のサビや既存の塗膜の残りをケレン作業で除去する
■油膜をふき取り、プライマーを塗る
■トップコートを塗装する
防水層まで劣化している場合
防水層の補修工事には、3種類の工法があります。
FRP防水工法
FRP防水工法とは繊維強化プラスチックを使った防水工法のことです。
FRP防水工法では、防水用ガラスマットと防水ポリエステル樹脂でベランダ床に防水層を作り、水の侵入を防ぎます。
シート防水工法

シート防水工法には、合成ゴム系シートと塩化ビニール樹脂シートの2種類があります。
ベランダ床に直接貼り付ける工法となり、FRP防水工法よりも安価なのが魅力ですが、シートが劣化した場合は既存のシートを撤去した後の交換工事となるため、撤去・処分費が別途かかってきます。
ウレタン防水工法
ウレタン防水工法は、液体状の塗料を使用します。
液体状の塗料のため、複雑な形のベランダでも施工できるのがメリットです。
耐用年数こそ短めではありますが、定期的にトップコートを塗り直すメンテナンスを行えば効果を長く維持できます。
劣化を放置は危険
ベランダ床の劣化放置は、雨漏りを引き起こす要因となります。
ベランダ床のひび割れや剥がれが進行すると、水分が内部に入り込み腐食をはじめ、腐食が酷くなるとベランダの手すりが外れてしまったり、ベランダの床が抜けてしまうなど大変危険です。

ベランダを良い状態に保つためには、何と言ってもお手入れが大切です。
定期的なベランダ床の掃除により、細かいひび割れや、剥がれなどに初期に気づくことができます。
初期の劣化で食い止め修繕することにより、修復費用は安く済みます。
まとめ
今回はベランダの床について、ご紹介しました。外壁や屋根は建物全体の外観を美しく保つうえで、小さな劣化症状にも比較的早い段階で気付くことができますが、ベランダ床の劣化は気を付けて見ていなければ、なかなか気づかないものです。
日々のお手入れが、小さな劣化で抑えられるかの鍵を握ります。洗濯を干す前、取り込んだ後の、少しの時間をベランダお手入れに充ててみましょう。
2020年7月2日
屋根塗装の縁切り作業とは?
屋根塗装の作業工程の中に、「縁切り」という作業があるのをご存じでしょうか。
屋根の耐久性にも関わる重要な作業の一つですが、一般的なにはあまり知られていません。
今回は、屋根塗装の縁切りの内容や注意点などを見ていきましょう。

縁切り作業とは
屋根材には様々な種類がありますが、どの屋根も重なり合って一つの屋根を形成しています。
重なり合った部分には、隙間が生じますが、この隙間が屋根内部に入り込んでしまった雨水を排水する役目があるのです。
屋根塗装を施すと、屋根が重なり合った部分の隙間が塗料により埋まってしまいます。
そうなると内部に溜まった雨水を排水することができなくなり、排水できずに溜まってしまった雨水は屋根材の下の野地板を腐りやすくする結果となり雨漏りのリスクを高めてしまいます。
そのため、塗料で埋まってしまった屋根材の隙間を専用の道具を使い取り除いていかなければなりません。この作業のことを、「縁切り」といいます。
縁切りに使う道具「タスペーサー」

縁切りとは、主にカッターナイフや皮スキといわれる道具を使い、隙間をひとつひとつ丁寧に手作業で処理していく作業のことをいいます。
そのため、非常に手間も時間もかかる作業となります。
近年では、多くの塗装会社で「タスペーサー」という道具が採用され、下塗りが終わった時点で、「タスペーサー」を屋根が重なる部分に取付ることにより、中塗り、上塗りを重ねても「タスペーサー」が塗料を遮り隙間が塞ぐのを防いでいます。
こうすることにより、手間と時間がかかる縁切り作業を効率よく進めることができています。
■「タスペーサー」が使用できない屋根もある
「タスペーサー」は、もともと屋根材同士の隙間が4㎜以上空いている屋根や、屋根勾配が三寸に満たない屋根には使用できません。
なぜなら、隙間が大きすぎるとタスペーサーは自体が安定せず、また傾斜が緩やかな屋根に挿入すると屋根材を傷めるリスクがあるからです。
縁切りをしないと起こるトラブル
屋根と屋根の重なり合う部分は、雨が降った時に屋根の内部に雨水が溜まらないように水が排出される構造になっています。
縁切り作業が不十分だと、屋根の内部に雨水が溜まることとなります。
屋根に水分が溜まった状態が続くと様々なトラブルが発生するリスクがあります。
屋根の通気性を失う
縁切りをしないと、隙間は塞がれたままの状態となり屋根の通気性は失います。
そうなると、屋根内部には水分だけでなく湿気までこもることとなり、腐食を進めてしまうことになります。
せっかく塗り替えたにも拘わらず、縁切りを行わなかったことで起こる症状の一つです。
屋根下地材の劣化
縁切りをしないと、排水されなかった雨水がどんどん雨水を引き寄せ、屋根材下部にある下地を腐食させてしまいます。
屋根の下地は、防水シート(ルーフィング)が敷いてあるため、少しの水であれば下地を腐らせる心配はありません。
しかし、長時間雨水に晒されてしまうと防水シートも下地材も防水力を失い最終的には建物内部にまで水が達して雨漏りを引き起こします。
縁切りが必要な屋根

縁切りが必要と言われる屋根は、スレート屋根です。
スレート屋根には、近年多くの家庭で使用されている「カラーベスト」「コロニアル」「化粧スレート」と呼ばれるものがあります。自宅の屋根がスレート屋根の場合は塗装リフォーム際は、縁切り作業が必要です。
縁切りは、屋根の耐久性に関わる重要な作業にも関わらず見積書の中にその工程が記載されておらず、縁切りを行わないとする業者もいます。
見積書の内容を見て、縁切り作業が含まれているか否かを、しっかり確認しましょう。
まとめ
縁切りは家の耐久性を保持するためにリフォーム工事の中でも重要な作業です。
屋根のみでなく、室内に雨漏りを起こさないためにも必ず実施しておかなければなりません。
屋根の塗装リフォームをご検討中の方は、是非「縁切り」という作業が必要だという認識をもったうえで、業者に見積り依頼をしましょう。
カテゴリ:屋根
2020年6月30日
屋根塗装の必要性
建物には屋根が必ずあり、その屋根は毎日紫外線や風雨にさらされています。
屋根には瓦を敷きつめる三角屋根と、屋上として人が行き来できる陸屋根があります。
どちらのタイプの屋根でも、屋根を守るためにメンテナンスは必要です。

なぜ屋根塗装は必要なのか
どうして、屋根塗装は必要なのでしょうか。その理由を見ていきましょう。
塗装により屋根材を守る
塗装は美観だけではなく、瓦などを守る役目があります。
塗装を行うことで、屋根に使われている瓦の品質を保持します。
塗装をしないまま紫外線や雨などによる劣化がすすんでしまうと、最終的には瓦はボロボロになり、崩れてしまいます。
そうなると瓦は家を守ることができなくなるのです。
瓦が塗装されていると、瓦そのものではなく塗装することでできた表面の塗膜が劣化をしてくれます。
しかしながら、瓦に塗装していた塗料には寿命があり5年~15年ほどで、その耐久性はなくなり屋根材の保護ができなくなります。
そうなる前に、屋根塗装をすれば再び屋根材を保護する塗膜が作られ家全体の保護へと繋がるのです。
屋根塗装をせずに放置すると
屋根塗装をせずに放置してしまうと、屋根材は家を保護することができません。
守れれていない家は、紫外線や、雨水による浸食で構造部や木部を傷めることとなり、家ごと建て替えないと住めない環境にまで陥ってしまいます。
塗装が劣化した状態なら、塗装することで屋根材を守ることができ屋根塗装のみの費用で抑えることができますが、屋根材が劣化してしまうと、屋根材を全部取り替える「葺き替え」工事が必要になり、かなりの費用がかかってしまうことになります。
高い場所である屋根は、なかなか自分でチェックすることは難しいでしょう。
定期的に信頼できる業者に点検チェックをしてもらうことを、おすすめします。
屋根材の種類
屋根材には非常に多くの種類があります。その中でも、多く採用されている屋根材をご紹介しましょう。
粘土系瓦

粘土系屋根で広く知られているのが和瓦(日本瓦)です。
粘土をかわらの形に成型して1000℃以上の高温で焼き上げたものです。耐候性はとても高いですが、屋根材としては重たいため地震などの衝撃を受けると落ちてしまうことがあります。
粘土系瓦は塗装は不要です。
どうしても古く見えて嫌だという場合は、塗装ではなく葺き替えを行い瓦ごと買える必要があります。
セメント系瓦

セメント系瓦は、名の通りセメントを原料に成型した屋根材です。
粘土瓦と比べると非常に軽いのが特徴です。
屋根材として弱いのが欠点で塗装をこまめに重ねることでセメント瓦自体を守る必要があります。
セメント系瓦には他にも、コンクリート瓦やモニエル瓦などがあります。
スレート系屋根材

スレート屋根材には、天然スレートと人工スレートがあります。
天然スレートは天然の粘板岩を加工したもので、天然の原石を使用した屋根のため不揃いで風情がある屋根材です。
一方、人口スレートには、石綿スレート、無石綿スレート、セメントスレートがあります。今現在では、石綿(アスベスト)が使われていない無石綿スレートが主流となっています。
ほとんどが塗料で着色してあり(化粧スレート)経年劣化で色褪せることから塗装メンテナンスが必要です。
化粧スレート材には、カラーベスト、コロニアル、フルベストなどがあります。
スレート屋根の場合は、必ず縁切りという作業が必要となります。
縁切りとは…塗料が乾いた後に、スレートとスレートの間に金属ヘラなどを入れてバリバリと隙間を離す作業のことをいいます。
これは、上下のスレート材がくっついたままだとうまく水が流れなくなり屋根の内側に水が入り込んでしまう事態を招くことを防ぐために重要な作業です。
金属系瓦

金属系瓦の最大の特徴は軽さです。軽い特徴を活かして、既存の屋根の上からそのまま取り付けるカバー工法にも可能です。
金属なので経年劣化が進むとサビが発生するがあります。また、金属系ですので熱を室内に伝えやすいため、断熱材を必要とします。
今現在では、ガルバリウム鋼板が主流となっています。
まとめ
屋根材にも様々な種類がありますが、スレート系とセメント系は塗替えは絶対に必要です。金属系のガルバリウム鋼板の塗装には技術を要します。適切な時期に塗装リフォームを心がけて、大掛かりな工事で費用がかさばらないように注意しましょう。塗装リフォームは豊富な経験と知識を持つ塗装のプロに依頼しましょう。
カテゴリ:屋根
2020年6月29日
トタン屋根の塗り替えリフォーム
最近では、スレート材やガルバリウム鋼板の普及により、めっきりトタン屋根の家を見ることが少なくなりました。
そんな中でも、敷地内の物入小屋や、作業場などの屋根にはトタン屋根が使用されていることも多いです。
他の屋根材同様に、トタン屋根にもメンテナンスは必要です。
今回は、トタン屋根にはどのような塗装リフォームが可能なのか見ていきましょう。

トタン屋根の塗り替えリフォーム
ケレン作業と高圧洗浄
トタン屋根の塗る変えリフォームでは、最初に「ケレン作業」を行います。
ヤスリやワイヤーブラシなどを使い、屋根に発生しているサビや汚れを落としていきます。
塗料の付着を良くするために重要な「ケレン作業」が不十分だと、せっかく塗装を施しても剥がれてしまう可能性があり、注意が必要なポイントとなる工程です。
「ケレン作業」で除去したサビや、ホコリ、苔などの細かい汚れは高圧洗浄機でしっかり洗い落とします。
錆止め塗料 (下塗り)
屋根の汚れをしっかり落とした後、ひび割れや釘の浮きなどの不具合箇所を修繕していきます。
その後、錆止め入りの下塗り材を塗ります。
トタン屋根は鉄の板に亜鉛メッキを施した素材のため、錆止めはとても重要です。
中塗りと上塗り
下処理をし、錆止めを塗った後に仕上げよう塗料を中塗り、上塗りと2回塗ります。重ねて塗ることで塗料本来の効果を発揮することができます。
使用する塗料は主に4種類あります。
「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」
この中でも「フッ素塗料」が最も耐久性に優れています。

自分でトタン屋根を塗り替える場合のメリットとデメリット
メリット
トタン屋根の塗装リフォームを自分で行う場合のメリットは費用を大幅に抑えることができることです。
業者に依頼する場合では、足場の設置費用をはじめ人件費がかかってきます。それに比べ自分で行う場合は、材料費こそ必要ですが人件費はかかりません。
デメリット
高所での作業となりますので、危険が伴う作業になる点がデメリットといえます。建築業界のその道のプロでも、その事故の約3割は転落事故です。
もう一点は、リフォーム完成までに時間がかかるという点です。
トタン屋根の塗装には、ケレン作業が必要です。塗装を開始するまでの下処理を含めるとかなりの時間を要します。
一見綺麗な仕上りでも、ケレン作業が不十分だと塗膜の劣化は早まります。
まとめ
トタン屋根の塗装にも、他の屋根材同様にメンテナンスは必要です。
トタン屋根の場合は、塗装に剥がれが見られたり、表面にサビが発生しているのを確認できた時が塗装リフォームのタイミングです。
トタン屋根の塗り替えは、後々の不具合のリスクを考えると自分で行うよりも専門の塗装業者へ依頼したほうが良いでしょう。
塗装リフォームをご検討の方は、プラニング・Kへご相談ください。

カテゴリ:屋根
2020年6月27日
外壁・屋根塗装の剥がれの原因
家の外壁や屋根は、降り注ぐ紫外線や風雨にさらされています。
少しずつ経年劣化をしていきますが、外壁の劣化のうち剥がれに関しては一概に経年劣化が原因と言い切れないことがあり、経年劣化以外の原因も考えなくてはいけません。
今回は、外壁・屋根の塗装の剥がれ現象について、詳しく見ていきましょう。

外壁・屋根塗装の剥がれの原因
下地処理の不足
塗料をしっかりと密着させるためには、下地を整えることが重要です。
これを「下地処理」と呼びます。
下地処理には主に「高圧洗浄」「クラック補修」「ケレン作業」があります。
高圧洗浄
高圧洗浄は、風に乗って運ばれ外壁や屋根に付着したホコリや土、排気ガスのほか、日当たりの悪い箇所で繁殖しやすいカビや苔などを、強力な水圧により洗浄することです。
ホコリやカビなどが付着している壁の上からそのまま塗料を塗っても、汚れが付着している部分の外壁には塗料は密着できず、せっかく塗っても施工後すぐに剥がれてしまう可能性があります。
外壁・屋根塗装をする時は、施工面の汚れをしっかり取り除いておくことが、塗装の耐用年数を延ばすためにも重要なのです。
クラック補修
外壁のひび割れ(クラック)も、塗装の前に補修が必要です。
外壁のひび割れを見てしまうと、「ひび割れがどんどん進み家が崩れてしまう」と心配される方も多いでしょう。しかし、これは経年劣化による表面上の浅いひび割れで、建物の耐久性に害を与えるようなものではありません。
耐久性に問題がないからと、そのままずっと放置してしまうと、ひび割れているところから雨や汚れが入り込むようになり、外壁材の劣化へとつながります。
塗り替えリフォームをする時は、必ずひび割れの補修工事を先に行うことが大切です。
ケレン作業
ケレン作業では、高圧洗浄でも取り除けなかった古い塗膜やサビを丁寧に除去していきます。
外壁の塗替えでは下地調整の段階で、いかに塗面の状態を整えるかが重要なポイントとなり、下地調整の中でも「ケレン作業」は重要な工程といえます。
下塗り塗料の選択ミス

外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りと3回の重ね塗りが基本です。
下塗りでは、下塗り専用塗料を使用します。この下塗り塗料は、外壁下地と仕上用塗料の密着力を高める接着剤のような役割があります。
下塗り塗料には様々な種類があり、下地の劣化状況に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
下地の状態や材質を調べずに下地材を選択してしまうと、塗った塗料がうまく付かずに塗料の剥がれの原因になってしまいます。
施工不良により剥がれが起きた時は
施工業者へ連絡
優良業者では、業者独自に発行する「自社保証」というものがあります。
この「自社保証」は、保証期間や内容は法律で定められておらず、業者に委ねられています。
塗装工事の契約を交わす際には、必ず確認しておきましょう。なぜなら、剥がれが起きるのが施工から2~3年後ということが多いからです。
施工後何年か後に剥がれが起きた時は、剥がれた部分の写真を撮り記録を残したうえで、施工業者へ連絡しましょう。
連絡を受けた施工業者は「自社保証」により無償で再工事を行うでしょう。

そのまま放置は危険
通常、剥がれは一ヵ所に留まらずに範囲がどんどん広がります。
剥がれた範囲が広くなれば、雨水が侵入しやすくなり家を支える構造体や木部にまで水分が浸透すると、天井や壁から雨漏りが起こり耐久性は低下し、部材の腐食にも繋がります。
放置しても、剥がれが収まることはなく状況を悪化させてしまうだけです。
早急に、施工業者へ連絡を入れましょう。
まとめ
塗膜の剥がれは、経年劣化により生じているように思えますが、施工不良でも起きやすい劣化の一つです。塗装工事後、数年で剥がれが起きた場合は施工不良の可能性が高いといえるでしょう。
このような事がないようにも、業者選びは慎重に行ないましょう。