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2022年4月28日
外壁にカビが発生する原因
外壁にもカビが発生します。外壁のカビを放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、外壁そのものが劣化したり、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
今回はカビが発生する原因や予防法、解決策についてご紹介していきたいと思います。
カビが発生する原因
カビはお風呂場やキッチンなどの水回りで発生するイメージがあると思います。しかし外壁にもカビが生えることがあります。

外壁にカビの栄養となるものがある
カビは汚れを栄養としています。主に有機物と呼ばれる動物や植物、その中で作られる脂肪やたんぱく質なども栄養にでき、プラスチックや外壁の塗装に使われている塗料も栄養源になってしまいます。
温度が適している
カビが繁殖しやすいのは25~30℃ですが、5℃程度でもカビは繁殖すると言われています。そのため、真冬以外のほとんどの季節がカビの繁殖しやすい温度になっています。
湿度

湿度が60%以上あるとカビを繁殖させるといわれています。外壁は天気の影響を受けやすく、室内より湿度が上がりやすいため、カビにとって適した環境です。
長い時間放置されている
上記のような環境でも定期的にメンテナンスをしていると繁殖を防げます。また、壁に凹凸があると水分やゴミが溜まりやすく、カビが繁殖しやすくなってしまいます。
カビを予防するには
カビを除去
外壁や屋根に付いたカビは業者に依頼して取り除くことができます。業務用の高圧洗浄機などで外壁を綺麗にすることができます。また、カビが生えやすい箇所は水で洗い流し、スポンジでこするとカビの再発を予防することができます。
日当たりや風通しを良くする
壁の前や周辺に物を置いておくと日が当たりにくく、風も通らず湿気がこもるため、カビにとって過ごしやすい環境を作ってしまいます。
防カビ塗装をする
カビが生えやすい外壁、環境にお住まいの方は防カビ塗装も検討しましょう。
外壁塗装をすることにより、カビを落とすだけでなく他の劣化している箇所も修復することができ、外壁も綺麗になるので、定期的にメンテナンスすることをおすすめします。

カビを放置しておくと…
アレルギーの原因になる
カビの胞子が含まれる空気を継続して吸い続けると、アレルギーを発症する恐れがあります。人によって程度は異なりますが、主に皮膚のかゆみや咳や鼻炎、肺疾患などの症状が現れます。
家の美観を損ねる

カビは築年数を問わず条件さえそろえば、どこにでも繁殖します。
カビをそのままにしておくと外壁や屋根にも増殖してしまい、新築の住宅でも老朽化しているように見えてしまいます。
まとめ
カビを放置しておくと外壁の深部まで根を張ってしまい、きれいに除去できなくなってしまいます。
また、住宅の外観を損なうだけでなく、アレルギーを発症するなど人体に影響を及ぼす可能性があります。
まずは何が原因でカビが発生しているのか確認し、早期除去を心掛けましょう。

2022年4月11日
屋根塗装 何色が正解なの?
外壁塗装の色選びは、あっさりと決めることができたけれど、屋根の上は実際のところ見えないし何色を選ぶのが良いのかなぁ…とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
屋根の色選びには、いくつかポイントがあります。ご紹介しますので是非参考にして下さい。

色選びのポイント
住宅の屋根の色でよく選ばれているのは、ダークグレー・ダークブラウン・黒などの濃い色・暗めの色です。
これは、外壁に多く採用される淡い色(白・ベージュ・ライトグレーなど)やサッシの色と合わせやすく、汚れなどが目立ちにくいことから選ばれているのでしょう。

色の面積効果を考える
色の面積効果とは、同じ色でも塗り面積によって違った見え方をする現象のことをいいます。明るい色は大きな面積になるほどより鮮やかに見え、暗い色は大きな面積になるほどより暗く見えます。
小さな色見本で見た色は、実際に屋根に塗ってみると違った色に見えるため、明るい色を選ぶ場合は1つ暗めの色を、暗い色を選ぶ場合は1つ明るい色を選ぶとイメージにより近い色に仕上ります。

外壁や付帯部分の色とのバランスを考える
屋根の色は、外壁や付帯部分など他の箇所とのバランスも考えなければなりません。思いのままに選んで実際に塗ってしまうと、全体に落ち着かない雰囲気の外観になってしまう可能性があります。また、一度塗り替えをすると、次回の塗り替えまで10年~20年はそのままの状態となってしまいます。
窓のサッシや破風板などの付帯部分との色合いも考えながら慎重に選びましょう。
周囲の環境との調和を考える
周囲の街並みと雰囲気を調和させることは、とても大切です。
自分が好きな色だからと、派手な色や奇抜な色を塗ってしまうと悪目立ちして景観を崩してしまいます。色選びをする際は、近隣住宅の外壁や屋根の色をチェックしておくと良いでしょう。
また、市区町村によっては、街の景観を損なわないために建物の色に決まりを設ける「景観ガイドライン」が定められている地域があります。お住まいの地域に景観ガイドラインがあるかどうか、塗装前に確認しておきましょう。
屋根の色選びで失敗しないために
塗装後にイメージと全く違ったと感じる人は意外に多く、トラブルの原因にもなっています。簡単に塗り替えができるものではありませんので、仕上りのイメージと実際の仕上がりが大きく異ならないよう、塗装前には次のポイントに注意しておきましょう。
カラーシュミレーションで確認する
塗装前のお家を写真撮影し、画像を加工して塗装後の色に変身した住まいのイメージを作るのがカラーシミュレーションです。
さまざまな色でシミュレーションができ、塗装後のイメージがつかみやすくなります。ただし、カラーシミュレーションの色と実際の色は全く同じ色ではありません。塗装後のざっくりとしたイメージを掴みたいときに効果的な方法として知っておきましょう。
プロの塗装業者に希望の色を伝える
仕上りのイメージの色を口頭で伝えることは、なかなか困難です。近隣で希望する色の塗装をしている建物があれば、業者に同行して一緒に見てもらうとイメージの色がより伝わりやすいでしょう。
また、施工業者のHPなどで過去の施工例などを閲覧してみるのも良いでしょう。
まとめ
屋根の色は住宅の外観に大きく関わってきます。屋根の色選びのポイントを踏まえつつ、住宅全体の外観を考えながら選ぶことが重要です。
住宅全体の外観をイメージするには、カラーシミュレーションを活用し、より良い仕上りを目指して施工業者の実例などを参考に色選びをしましょう。
色選びに悩んだ日々がウソのように、思い通りの塗装リフォームが仕上がった時の喜びは何とも言い表せない爽快感があるでしょう。
2022年3月3日
危険!外壁・屋根塗装のDIY
外壁・屋根塗装は業者にお願いすると高額になるため、自分で塗装を考える方もいらっしゃると思います。
その反面、ご自身でDIYを行うにはそれなりのデメリットもあります。今回は外壁・屋根塗装のDIYのメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

メリット
費用がかからない
業者に塗装を依頼すると材料以外に、人件費、交通費、技術料などの諸経費が掛かってしまうため、ご自身で塗装を行うのであれば材料費だけで済みます。
自分の好きなように塗装できる

ペンキを自分の好きなように調色したり、好きなように配色できます。
また、失敗しても自己責任です。誰かに失敗されるよりも「自分のせいだから仕方ない」と割り切ることが出来ます。
業者を選ぶ手間が省ける
業者に依頼する場合は、まず業者選びをする必要があります。多数の業者から優良な業者を見つけるのは時間もかかるため、大変な作業です。しかし、ご自身で塗装をする際は業者を選ぶ手間が省けます。
デメリット
失敗する可能性が高い
塗装はただ単にペンキを塗る作業ではありません。専門性の高い工事で、技術力や経験がないと失敗しやすくなります。せっかく塗装をしてもすぐ剥がれてきてしまい、結局塗装業者にやり直してもらい、DIYの費用が無駄になることもあります。
時間がかかる
DIYしたほうが工期は短くなると思われがちですが、実は一人で作業したほうが時間はかかります。専門技術のある業者2~3人が塗装を行っても2週間程度はかかるので、一人で行う場合は3カ月~半年ほどかかってしまいます。
怪我をする可能性がある

DIYをオススメしない1番の理由としては怪我をする可能性があるからです。
1階部分の低い箇所だけならそこまで危険性はありませんが、足場を設置せず、脚立などで2階部分や屋根をご自身で塗装する場合、転落する危険性があります。
最悪の場合、命を落としてしまうこともあり、大変危険です。
塗料の効果が薄れる
塗料は塗る量や薄める量、気温、湿度など細かく決められており、とても繊細です。そのため使用の仕方を誤ると、塗料の効果が十分に発揮できず、劣化の原因になります。
塗料が飛散する
塗装は、建物や車などをしっかり養生していないと塗料が飛散するリスクがあり、自分の住居だけでなく近隣住民の住居にまで飛散する危険性があります。隣家の車や外壁を汚してしまい、賠償金を支払わなければならない可能性もあります。
まとめ
お伝えしたように、外壁や屋根の塗装のDIYはリスクが大きいです。
もちろん、塗装業者にお任せすることで費用が高くなるといったデメリットもあります。
しかし、未来のメリットも考えると、きちんとした業者選びをして、DIYよりも高品質な施工を適正価格で行うことが出来る塗装業者に依頼することをオススメします。

2022年2月7日
空き家の外壁塗装は資産価値を上げる!?
近年よく耳にする『空き家』ですが、年々増えてきて深刻な問題になっています。空き家といえば人の気配もなくひっそりと佇んでいる暗いイメージですよね。
そもそも空き家は誰も住んでいないし、放置していたらいけないの?と思う方も多いと思います。しかし、空き家を所有していながら放置していると、さまざまなリスクが発生してしまいます。
今回は空き家のメンテナンスの中でも重要な外壁塗装についてご説明します。

空き家とは
国土交通省では1年以上住んでいない、または使われていない家を「空き家」と定義しています。
人工が少ない田舎に多いと思われがちですが、都会でも空き家が増加していると言われています。
空き家と言っても、誰も住んでいない老朽化した家ばかりではなく、定期的にメンテナンスを行い綺麗な状態を維持している家もたくさんあります。
空き家が劣化してしまう原因とは
空き家は誰も住んでいない状態なので、通常より劣化のスピードが速くなるというのを聞いたことはありませんか?
ではその原因を見てみましょう。
△住宅内の風通しの悪さ
毎日生活しているのと違い人が出入りすることがないため、室内の換気も行われず空気の入れ替えができません。
そのため長期にわたり湿気が滞留することでカビが発生し、建物内部の劣化生じます。
△紫外線や雨風による劣化
家は毎日強い紫外線と雨風に晒されています。

住まいとして生活していると外壁の変化に気付きやすいですが、空き家の場合は劣化に気付かず長期間放置してしまい、その結果台風や大雪により建物が大きなダメージを受けてしまったというケースもあります。
空き家は塗膜の劣化を加速してしまいます。
△水廻りの不具合
長期間使用していない水道の蛇口から通水した時に赤水が出る場合があります。
水廻りは使用していないと排水管が破損したり、給水管が腐食してしまいます。
これは、給水管や給湯器の配水管といった水が通る部分に使用されている鉄部分が徐々に錆びて、一定期間通水しなかったときに鉄部分から錆が剥がれたために起こる現象です。
空き家の資産価値を維持するための注意点
空き家で一番気になることは家の維持についてです。
実際に住んでいる家でも定期的なメンテナンスが必要ですが、誰も住んでいない空き家はよりメンテナンスが疎かになってしまうため維持するための注意がかかせません。
老朽化した住宅は資産価値を下げてしまうので、売却を検討している場合は特に定期的なメンテナンスを行い、住宅の劣化を防ぎましょう。
定期的に空き家を訪れる

空き家は日々の換気が行われないため、室内に湿気がこもりカビや苔が繁殖したり、シロアリによって劣化が進行する場合もあります。
定期的に空き家を訪れ、家の内部に劣化が無いかを確認します。
定期的なメンテナンス
屋根や外壁は経年劣化によって劣化が生じます。これはどの住まいにも起こることで、避けられません。
いかに劣化に早く気付き、対処するかが重要です。
外部の劣化は家の内部にまで影響を及ぼしかねません。現在、どのような劣化が生じていて、どのような対処が必要なのか、専門の知識を持った業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
空き家で誰も住んでいない建物にはお金を掛けたくない、と思われる方も多いようですが、それは大きな間違いです。空き家の期間が長くなればなるほど、劣化に注意すべきです。
外壁塗装をすれば家の外観がきれいになり買い手が見つかりやすくなるなど、多くのメリットが考えられます。
空き家を取り壊さずに売買や賃貸にすることを検討されている方は特に外壁塗装など定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
2022年1月31日
3階建ての外壁塗装
「3階建ての外壁塗装は2階建てより費用が高くなるの?」
「3階建てならではの塗装のポイントはあるの?」
などと疑問をお持ちの方いらっしゃいませんか?
3階は2階建てに比べると施工事例が少なく、お困りの方も多いと思います。今回は3階建ての塗装工事についてご紹介していきたいと思います。

相場はどのくらい?
3階建ての住宅は外壁の面積が大きく、足場追加費用などで2階建ての住宅に比べると少し費用がかかる傾向があります。坪数や使用する塗料、地域によっても変動はありますが3階建て(30坪前後)の塗装工事費用は70~140万円前後です。
必ずしも2階建てより費用が高くなるといったことはありません。上記の価格を参考にし、まずは見積をとることをおすすめします。
3階建て住宅の塗装ポイント
雨樋は入念に補修を行う
3階建て住宅は、建物を横に長く置けない場合の土地で空間の高さを生かすために作られており、全体的に縦長の長方形の形をしているため、屋根や軒、庇などの凸部の設置が省かれている所が多く、雨がそのまま外壁に流れ落ちて雨漏りが生じやすくなっています。
雨樋の流れが悪くなると、樋から水が溢れていつも雨が落ちてこない箇所が濡れ、外壁の腐食が進行することがあります。また、これまで水たまりが出来てなかった地面やベランダに水たまりができ、ベランダ床面の防水層の劣化や、建物基礎の軟弱化を誘発する恐れがあります。
ひび割れの対策
建物は高く建てるほど、地震の揺れによって負荷を受けやすくなる特徴があります。そのため、マンションや3階建ての建物は平屋や2階建てに比べて構造材の歪みやずれ、外壁の表面のひびなどが揺れによって生じやすくなっています。
また、ひびや歪みが原因で雨漏りに繋がるケースも多いため、クラックや外壁材の浮きなどもしっかりと点検しておくことが大切です。

劣化を進めないこと
塗装費用を高額にする要因は、建物の面積だけではなく、建物のひび割れや付帯部の故障、鉄部の錆といった劣化が広範囲で進行しているほど修繕にかかる費用も高額になってしまいます。
塗装以外の工程が増える分、相場よりも割高な塗装工事になってしまいますので定期的なメンテナンスを行い、劣化を防ぎましょう。
足場工事の回数を減らすこと

安い塗料で何度も塗り替えを行うのと、高い塗料で1回の塗装を長持ちさせるのとでは、一見総費用は変わらないように見えます。
しかし、3階建て住宅は足場面積や養生箇所も他の建物より増えるので、何度も塗り替えを行うほど、足場代などの費用が階数の少ない建物よりもかさんでしまいます。
まとめ
外壁塗装の費用は、建物の面積が大きく影響し、階数の少ない平屋や2階建ての住宅に比べると、3階建ての住宅は塗装面積も大きいため当然割高になってしまいます。
建物の形や劣化具合によっても塗装費用に影響してくるので、3階建てだからといって必ずしも高額費用になるとは限りません。劣化しにくく、長持ちする塗装を行い、劣化する前に塗装を行うようにすることを心掛けましょう。

2022年1月17日
軒天をおしゃれに楽しむ方法
家を見る時、どこに目が行きますか?
ついつい外壁の色や家のデザインに目が行きがちですが、実は軒天で家の見た目が変わることをご存知ですか?
周りの家と差をつけたいという方におすすめ『軒天をおしゃれに楽しむ方法』をご紹介します。

軒天とは
住宅に付帯する部分で、建物から伸びている屋根の裏側部分のこと。
別名=軒天井(のきてんじょう)、軒裏(のきうら)などと呼ばれることもあります。
では実際どこの場所を指すのか見てみましょう。

軒天の役割
1. 外観の美しさ
軒天がない場合は下側から見た際に、屋根裏の野地板や垂木が丸見えになってしまいます。そこで軒天を張ることで、屋根の構造部分を隠しスッキリとした見た目を作り出します。
軒天は室内からも外側からも見えるため、色や材質によって外観の美しさが大きく変わってきます。
2. 雨漏りや紫外線を防ぐ
軒天は雨の吹き込みや紫外線を遮ることができます。
軒があることで外壁に直接当たることを防ぎ、結果として外壁の劣化を抑制することに繋がります。
また、雨の日は傘を開閉するスペースとして便利です。

その反面、軒天の無い住宅はスタイリッシュな印象になりますが、雨水を直接受けやすいため外壁材の経年劣化や雨だれによる汚れが発生しやすくなります。
3 .延焼防止
万が一、ご自宅や隣家で火災が発生した際に、軒天があることで屋根に火が燃え移るのを抑制する効果もあります。
軒天には不燃材を使用されていることが多く、軒天が延焼を遮り被害の拡大を防ぐ役割を持っています。
4 .屋根裏の換気

軒天材に表面に多数の穴が開いた有孔ボードを使用している場合や換気口の設置は、屋根裏に溜まった湿気を外部に排出することができます。風の通りをよくすることで、結露を防ぐ役割を持ちます。
換気がうまくできていないと温度差によって結露が発生し、木材が水分を吸うことで劣化が進んでしまうため、換気ができているかどうかは非常に重要なポイントです。
軒天塗装の色選び
軒天を塗装する際、何色にするのか悩みますよね。
軒天の色選びで大切になるのは建物全体のバランスです。
同系色で統一感を演出
建物全体で統一感を出したい場合、外壁や屋根と同じ色または同系色でまとめることをおすすめします。


アクセントカラーで個性的に
外壁や屋根と違う色にすることにより、軒天がアクセントになり個性的でおしゃれ度がアップします。


材質を活かして柔らかな印象に
クリア塗装では軒天の素材がそのまま表れることになり、特に軒天の材質が木材調のものはクリア塗装が良く栄えます。

ここで注意!!
気を付けなくてはいけないのが、外壁や屋根と相性の悪い色を選択してしまうことや、軒天の劣化具合とそぐわない塗料を選択してしまうことです。
わからないことは専門業者に相談しましょう。
まとめ
軒天は重要な役割を担う箇所でありながら、意外と見落とされがちです。
定期的なメンテナンスを行っていたら塗装工事だけで済むことも、長年放置し続けた結果、軒天の材質自体が経年劣化し張替えや増張りの補修が必要になるケースもあります。大切な住まいの状態を維持するためにも定期的な塗装が必要です。
そして、軒天は少し意識するだけで家の見た目がグッと引き締まるので、ぜひ理想的な空間づくりを楽しみましょう!
カテゴリ:屋根
2021年12月23日
冬になると多く発生する結露に注意!それはもしかしたら雨漏りかも!?
冬になると結露が気になるという方も多いのではないでしょうか。
実は冬は結露が起こりやすい環境なのです。
しかし、結露だと思っていたのに実は雨漏りだったなんてことも。
そんなことにならないためにも結露と雨漏りの違いについてご紹介します。

結露が発生する理由
天候に関係なく空気中の水分が冷やされることによって起こる現象。
特に冷たい外気の影響を受ける窓は、室内との温度差によりガラスに水滴がつきやすくなります。
結露による悪影響

・窓サッシや木材が傷む
水分を含んだまま放置すると傷みや劣化が進行し、部材そのものを交換しなくてはいけなくなります。
・カビが発生する
結露で濡れた部分を放置しておくと、カーテンや壁紙などにカビが発生することがあります。
カビの胞子は非常に軽く、空気中を浮遊するので人間が吸い込んでしまう恐れがあり、アレルギーや喘息・シックハウス症候群・アトピー性皮膚炎などの主要な原因物質と言われています。これらを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
雨漏りとは

雨漏りは基本的に雨が降った時に発生する住宅のトラブルで、屋根や外壁など建物にできた隙間から雨水が浸透する被害の一種です。
雨漏りによる悪影響
雨漏りは住宅内部の至る所を通過し、症状として現れます。
症状によって家に与える影響も様々ですが、劣化を防ぐためにも早期発見をすることが重要です。
・天井や壁のシミ
天井や壁まで雨が侵入し、水分を含んだ状態が続くとシミが発生します。

シミができた部屋はカビが生え、カビ臭がすることもあります。
カビの胞子が体内に入ることで気管支ぜんそくや鼻炎といったアレルギー症状が現れる場合があります。
・クロスの剥がれ

クロスが水分を吸収してしまうと、剥がれの原因にもなります。
・天井からの雨漏り

室内に雨漏りが発生した場合は、室内の家具や電化製品、床にまで被害が及ぼしてしまいます。
結露と雨漏りの見分け方
雨漏りと結露は症状が似ているように思いますが、もちろん別物です。
どちらも水分を多く含んだ症状で一見似ているように感じてしまいますが、発生 する原因が全く違います。水滴が発生した状況によって判断することができる場合があります。
①時期
結露…秋や冬の寒い季節に発生しやすい。外気温と室内の温度差によって結露が発生する 。
雨漏り…雨の日や台風の日、またその数日後。季節に関係なく、一年を通して発生する。
②場所や範囲
結露…壁や天井、窓ガラスやサッシなど広範囲に濡れている。
雨漏り…壁や天井、サッシ周りなどの一部分が濡れている。
結露・雨漏りの対処法
■結露の対処法
〈室内の換気をする〉
お金をかけずに出来るのがこまめな換気です。湿気をこもらせないように窓を開ける。または換気扇をまわすことで簡単に換気が行えます。
〈除湿器を使用する〉
室内の湿気を取り除き、結露を軽減することができます。
〈窓をリフォームする〉
窓を二重サッシやペアガラスにする、壁の断熱材を検討するなど、住宅そのものの断熱性を上げて結露対策を考えてみる方法もあります。
■雨漏りの対処法
〈セルフチェックを行う〉
劣化のサインを見逃さないように、日頃から家の外壁や天井などを意識して見るようにしましょう。
気になる箇所を見つけたら自己判断をせず、早めに専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
〈定期的なメンテナンスをする〉
屋根の劣化は自分で気付くというのが難しい場所です。
前回の塗装もしくは新築してから約10年が経過していたら、メンテナンスの時期と言えます。
まとめ
このように症状だけ見ると似ているように感じますが、起こる原因が全く違うことがわかります。
結露だと思い込んで放置しているなんてことはありませんでしょうか?
雨漏りは屋根以外に外壁や雨樋の劣化が原因で生じるケースもありますが、結露は日頃から気を付けていれば防ぐ事が出来ます。放置することで住宅のみならず、様々な病気へのリスクが高まります。
結露も雨漏りも未然に防ぐことが一番です。もしかしたら雨漏りかもと思ったら、自己判断せずに専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
そのためにも早期発見&早期対処を心がけましょう!

2021年12月20日
遮熱塗料と断熱塗料の違い
遮熱塗料と断熱塗料の違いをご存じでしょうか?それぞれ似ているようで全く違う気のや特徴があります。今回は二つの塗料を分かりやすく説明します。
遮熱塗料の特徴
遮熱塗料は太陽光の中でも赤外線に近い熱を反射し、屋根や外壁などが受ける熱の影響を低減させることで、室内の温度の上昇を抑えます。
そのため、夏は涼しくなります。

遮熱塗料のメリット
室内の温度を下げる
前述したとおり、日差しそのものを反射することで屋根材や外壁材に熱がこもらなくなり、室内の温度の上昇を抑えることが出来ます。
節電・省エネ
遮熱塗料は室温を抑える効果があるため、夏などはエアコンが効きやすくなり、電気代を節約できるようになります。また、エアコンの使用量を減らすことでCO2削減に繋がります。
建材の熱損傷を防ぐ
屋根、外壁は熱を受けることで劣化が進み、耐用年数が短くなることがあります。遮熱塗料は表面の温度上昇を抑制する効果によって、熱によるダメージを軽減するため、建材の傷みも減らすことが出来ます。
遮熱塗料のデメリット
冬の室内を暖かくする効果はない

塗装で冬の寒さ対策をしたい方には不向きの塗料です。塗装した箇所の熱を反射する機能はありますが、室内の熱を逃げにくくする機能は持っていないため、室内が寒くなってしまいます。
塗膜の耐久性は高くない
塗膜の耐久性は一般のシリコン塗料と比べても変わりません。
「価格が高い塗料=長持ちする塗料」と思いがちですが、注意が必要です。
汚れると遮熱効果が落ちる
遮熱塗料は、塗膜の表面が綺麗だと遮熱効果を発揮しますが、表面が汚れていると熱を反射しにくくなり、遮熱効果が落ちてしまいます。
定期的に塗膜の洗浄を行うと、遮熱効果を維持することが出来ます。
断熱塗料の特徴
断熱塗料は熱伝導を抑えて室内外の温度の移動を抑える塗料です。太陽光を蓄積させることが出来るため、室内の温度を保つことが出来ます。
また熱も冷気も逃さないので夏も冬も快適に過ごすことが出来ます。
断熱塗料のメリット
夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが出来る
夏も冬も快適に過ごしたい方にはおすすめの塗料です。外からの熱を伝わりにくくし、室内の熱を逃さないので冷暖房が効きやすくなります。
節電・省エネ
夏場に節電できるのは遮熱塗料と同じですが、冬も室内の温度を快適に保ちつつ節電ができるのは断熱塗料ならではです。
防音効果
一般の塗料よりも表面が厚くなるため、室内での会話が外に漏れ出ることはありません。また、外部からの車や雨の音などもシャットダウンすることが出来ます。
断熱塗料のデメリット
工事費用が高い
一般塗料や遮熱塗料に比べて工事費用が高くなります。しかし、耐用年数は15~20年と他の塗料に比べて長く、コストパフォーマンスは高いと言えます。
断熱塗料だけでは実感できない場合がある
部屋が暑くなる原因はいくつかあり、その原因を塗料のみでカバーするのは難しいです。近年の住宅は断熱材が使用されているので、そのような住宅には断熱塗料を塗ってもあまり効果が感じられないことがあります。断熱塗料が効果的なケースは以下の通りです。
・断熱材を使用していない気密性の低い住宅
・空気層が無い勾配天井の住宅
・屋根や外壁が金属系の住宅
また、冬場は窓から室内の熱が逃げる影響が大きいため、窓を二重にするなど対策をしないと断熱塗料の効果が見込めない場合があります。

まとめ
遮熱塗料と断熱塗料の違いをご理解いただけたでしょうか。
簡単に言えば熱を反射し遮るのが遮熱塗料、熱を伝わりにくくするのが断熱塗料です。
それぞれの塗料のメリット・デメリットを考慮し、住宅や地域の特徴に合わせて塗料を選ぶことが大切です。
2021年12月16日
軒天の劣化症状は見逃し厳禁!
軒天は屋根の裏側にあるため、雨風関係なく傷みにくいと思っていませんか?
実は軒天は傷みやすい箇所です。その理由やメンテナンス方法をご紹介していきたいと思います。
軒天の役割
まず軒天について説明します。軒天とは建物から飛び出ている屋根の裏側のことで、軒裏天井、軒裏とも呼ばれます。下図の緑で塗られているような箇所が軒天です。

雨風から外壁を守る
雨風が当たらないようにして外壁を保護する役割があります。
美観
屋根は下から見ることがほとんどです。下から見たときに屋根の下地材がむき出しだと見栄えが悪いですよね。軒天があることで下地材を人の目から隠す役割があります。
延焼防止
もし火災が発生し窓から炎が上がった場合、軒まで炎が到達するのを防ぐ役割があります。軒天が設置されていないと、短時間で炎が屋根裏に到達し、焼け落ちてしまいます。
軒天の劣化症状
軒天の劣化症状には以下のようなものがあります。
色褪せ
軒天に塗装をしている場合は、紫外線や経年劣化により塗装が色褪せてしまいます。
雨染み
屋根から雨漏りのある場合や雨樋の不具合によって軒天に伝ってしまうなど、雨水が影響してできるのが雨染みです。シミは放置しておくと軒天だけでなく屋根などの木材を腐らせてしまい、建物の強度にも関わってきます。
コケ・黒ずみ
雨染み以外にコケやカビの黒ずみも現れます。見た目も悪く、明らかに湿気がこもっている証拠なので対処が必要です。
剥がれ・穴あき
木質系の軒天だと板がささくれのように激しく剥がれたり、完全に剥がれ落ちて穴が開いてしまう場合があります。
放置してしまうと…
前述のような劣化症状を放置していしまうとどのような被害が出るか見ていきましょう。
剥がれた隙間から小動物が入り込む

軒天の剥がれたところや穴の開いたところからネズミや鳥などの小動物が入り込みます。
すると屋根裏はダニやノミ、寄生虫を持った小動物に侵され、ひどい場合だと、糞尿による健康被害が出てくるようになります。
さらに、鳥の巣に卵やヒナがいる状態での撤去は鳥獣保護法により禁止されているため、巣立つまでは撤去できません。その間は被害に耐えなくてはなりません。
雨漏りが発生
強風を伴う雨が降ると、剥がれや傷みのある箇所から雨水が入り込み、雨漏りが発生してしまいます。軒天が雨漏りをしていると、その周辺も傷んでしまい、劣化が早くなってしまいます。
強風が吹くと屋根が剥がれる危険性も
軒天が剥がれ、数十センチの穴が開いてしまうと、そこから屋根裏に風が吹き込み、屋根が剥がれてしまう危険性もあります。
メンテナンス方法
塗装
軒天の傷みが比較的軽い場合は塗装を行います。主に軒天の表面の防水性が落ちているときに行われます。表面に健全な塗膜を張ることにより、雨水が染み込まないようにし、劣化を防止します。
重ね張り
既存の軒天の上から新しい板を重ねて張る方法です。重ね張りの強度に耐えられると判断された場合、行われます。既存の軒天の材料を処分する必要もなく、工期を短縮し、費用も抑えられます。
張り替え
下地が腐食し、重ね張りに耐えられないと判断された場合に行われます。
既存の軒天を撤去し、すべて新しいものに張り替えます。
まとめ
軒天は屋根の上と違い、劣化や不具合などに気づきやすい箇所です。軒天に劣化がある場合、屋根や雨樋にも不具合が生じます。また、足場や脚立がなければ塗装や補修などのメンテナンスは行えません。少しでも軒天が気になる場合は一度業者に相談してみましょう。

カテゴリ:屋根
2021年12月2日
外壁や屋根の劣化でコウモリが住みつく!?
夕暮れ時にコウモリが飛んでいる姿を見たことありませんか?
ただ飛んでいるだけならまだいいですが、コウモリは家に住み着くことがあります。コウモリが住み着くと聞いただけで恐ろしいですよね。
そうならないためにも原因を探ってみましょう。

家に住みつくコウモリとは?
家に住みつくほとんどがアブラコウモリ(別名:イエコウモリ)という種類のコウモリです。体調は4~6㎝と小さく、蚊やユスリカなどの小型昆虫類を餌にして生活します。
特徴としては繁殖力が強く、また家族単位で行動することも多いので、1匹発見したら数十匹のコウモリが実は暮らしていた!ということもよくあります。
一度住みかとしてしまうと、駆除をしない限りずっと住み続けてしまいます。気が付かない間に数年後に100匹程の群れになることもあります。
どんな場所に住みつくの?
①古い家
築年数が古い家は外壁や屋根などに経年劣化による小さな隙間ができていることが多くあります。ほんの2~3㎝の小さな隙間でも侵入することができ、家の中を自由に出入りします。

②温かい場所
コウモリは家の中で人目につかない温かい場所を好みます。
屋根裏など雨風を凌ぐことができる家の中は、コウモリにとって生活しやすい環境でもあります。
③換気口や通気口による隙間
換気口や通気口など、故障によってできた穴や隙間から侵入することもあります。
ご自身で侵入経路を特定するのは難しいので、専門の業者に依頼することをおすすめします。
コウモリによる悪影響
■ダニやノミの発生

コウモリにはダニやノミが寄生していることが多く、それらが家の中に落下し人体に悪影響を及ぼします。
小さな子供や高齢者がいるお宅は特に注意が必要です。
■コウモリの糞
コウモリの糞は人体に有害な菌や寄生虫が付着しています。放置された糞は乾燥し、空気中にウイルスが蔓延してしまいます。その空気を吸い込むとアレルギーや感染症などを引き起こす恐れがあります。
また糞は悪臭を放つため、室内で臭いを感じて気が付くというケースもあります。
注意!!
糞を見つけたら決して素手で触らず、ゴム手袋やビニール手袋をし適切に処理を行ってください。
コウモリを発見したら
仮にコウモリの姿が見えなくても羽音や鳴き声が聞こえたり、糞が落ちていたらそこにコウモリが出入りしいている証です。
すぐにでも駆除したいところですが、コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、無断で捕獲や殺処分を行うと法律によって罰せられる可能性があります。
対処法
ご自身でできる対処法
●自然に出ていくのを待つ

●燻煙剤や忌避スプレーなどを使用し撃退する
※これだけでは問題解決になりません。
侵入経路を塞がなければ、またコウモリがやって来ます。
速やかに専門の業者に依頼し、住まいに発生した隙間を埋める工事を行いましょう。
まとめ
外壁や屋根の劣化によって、気付かないうちにひび割れや隙間が発生しているケースは多くあります。
これらを放置することで家の劣化を進行させるだけでなく、コウモリによる被害が起こる可能性も高くなります。
『我が家は大丈夫!』と過信せず、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう!