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2021年7月26日
結露と雨漏りの違い
窓の周りや天井が湿っていて水滴が付いているということはありませんか?
これは結露?それとも雨漏り?と心配になってしまいますよね。
雨漏りと結露は症状が似ているように思いますが、もちろん別物です。
今回は結露と雨漏りについてご説明します。
結露とは
■結露とは
天候に関係なく空気中の水分が冷やされることによって起こる現象。
結露によって生じるデメリット
窓のサッシや木材が傷む
水分を含んだまま放置すると傷みが進行し、部材そのものを交換しなくてはいけなくなります。
カビが発生する
結露の放置はカーテンや壁紙などにカビが発生することがあります。
カビの胞子は非常に軽く、空気中を浮遊するので人間が吸い込んでしまう恐れがあり、アレルギーや喘息を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
雨漏りとは
■雨漏りとは
屋根や外壁など建物にできた隙間から雨水が入り込むことで発生。
雨漏りによって生じるデメリット
雨漏りは住宅内部の至る所を通過し、症状として現れます。
症状によって家に与える影響も様々ですが、劣化を防ぐためにも早期発見をすることが重要です。
天井や壁のシミ
天井や壁まで雨が侵入し、水分を含んだ状態が続くとシミが発生します。
シミができた部屋はカビが生え、カビ臭がすることもあります。
カビの胞子が体内に入ることで気管支ぜんそくや鼻炎といったアレルギー症状が現れる場合があります。
クロスの剥がれ
クロスが水分を吸収してしまうと、
剥がれの原因にもなります。
天井からの雨漏り
室内に雨漏りが発生した場合は、室内の家具や電化製品、床にまで影響を及ぼしてしまいます。
結露と雨漏りの見分け方
どちらも水分を含んだ症状で、一見似ているように感じてしまいますが、発生する原因が全く違います。水滴が発生した状況によって、判断することができる場合があります。
では、結露と雨漏りを見分ける方法を見てみましょう。
①時期
結露…秋や冬の寒い季節に発生しやすい。外気温と室内の温度差によって結露が発生する。
雨漏り…雨の日や台風の日、またその数日後。季節に関係なく、一年を通して発生する。
②場所や範囲
結露…壁や天井、窓ガラスやサッシなど広範囲に濡れている。
雨漏り…壁や天井、サッシ周りなどの一部分が濡れている。
結露・雨漏りの対処法
■結露の対処法
・室内の換気をする
お金をかけずに出来るのが、こまめな換気です。湿気をこもらせないように窓を開ける、または換気扇をまわすことで簡単に換気が行えます。
・除湿器を使用する
室内の湿気を取り除き、結露を軽減することができます。
・窓をリフォームする
窓を二重サッシやペアガラスにする、壁の断熱材を検討するなど、住居そのものの断熱性を上げて結露対策を考えてみる方法もあります。
■雨漏りの対処法
・セルフチェックを行う
劣化のサインを見逃さないように、日頃から家の外壁や天井などを意識して見るようにしましょう。
気になる箇所を見つけたら自己判断をせず、早めに専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
・定期的なメンテナンスをする
屋根の劣化は自分で気付くというのが難しい場所です。
前回の塗装、もしくは新築してから約10年が経過していたら、メンテナンスの時期とも言えます。
まとめ
このように症状だけでみると似ているように感じますが、起こる原因が全く違うことがわかります。
雨漏りは屋根以外に外壁や雨樋の劣化が原因で生じるケースもありますが、結露は日頃から気を付けていれば防ぐ事が出来ます。
結露も雨漏りも未然に防ぐことが一番です。
そのためにも早期発見&早期対処を心がけましょう!
2021年7月21日
太陽光パネルが載ってるけど、屋根塗装は必要?
皆さんのお家の屋根の上には太陽光パネルが設置されてますか?屋根材の保護や美観を目的として屋根塗装リフォームを行いますが、太陽光パネル下の部分は紫外線も雨も直接はほとんど当たらない為、劣化速度は落ちます。そうなると、メンテナンスを兼ねた塗り替え塗装リフォームは必要なのでしょうか?
今回は、太陽光パネルが屋根に設置されている家の屋根塗装リフォームについてご紹介します。
屋根塗装は必要です!
一般的な住宅では、屋根の全面に太陽光パネルが搭載されているのは稀です。太陽光パネルが設置されている部分はパネルがあることで、その下の屋根材の劣化はパネルが無い部分よりも軽減されています。つまり、太陽光パネルが設置されてない面は、通常の屋根塗装の周期で塗装メンテナンスは必要というわけです。
それでは、どのようにして塗装を行うのでしょうか…。
太陽光パネルはそのままで取り外さないで施工
この場合は、新築時にパネルが取付られていた場合です。新築から13~15年で1回目の屋根塗装メンテナンスの時期を迎えます。太陽光パネルが載っている部分は直接、紫外線や風雨に当たることがなく、パネルが無い部分と比べると屋根材の劣化は、それほどでもありません。
パネルの取り外しを行わずに、その他の部分の塗り替えを行います。太陽光パネルの部分は、その他の部分を塗る際のペンキが飛んでパネル表面を汚すことを防ぐためにビニール養生をします。
また、太陽光パネルの取り外し、塗装後の取付費用がかからないので費用面でもお財布に優しくなります。ただし、次回の2回目の塗り替えリフォームの際にはパネル下の屋根材の寿命を考慮して、パネルは取り外したうえで塗装をしなければなりません。
太陽光パネルを取り外して施工
パネルを取り外して施工するのは、新築時にはパネルの取付はなく築後10年以上経ちパネルを取り付けた場合です。
築後10年で太陽光を取り付ける際に塗装を施してから取り付ければ問題はありませんが、屋根の塗装を行わずに10年経過した屋根の上に太陽光パネルを取り付けると、当然ながら13~15年で屋根の塗り替えリフォーム時期は迎えます。そうなると太陽光パネル下の屋根材もパネル取付前の10年間は直接、紫外線や雨風を受けており屋根材の劣化は否定できません。不安を取り除くためにも、塗り替えリフォームの際は、太陽光パネルを一旦取外し、塗装後に再度取付という施工になります。費用も塗装のみと比べパネルの施工費用がかかることになります。一般的に塗装費用+20万円程は予算をみておきましょう。
太陽光パネルが載っている屋根塗装はどこに依頼すればいい?
実際に塗装リフォームを検討する場合は、塗装はどこへ依頼すればよいのでしょうか。太陽光パネル設置会社?それとも塗装会社?
太陽光パネル設置会社へ依頼するのがベスト
太陽光パネルを取り外さずに、その他の部分のみの塗り替えの場合は塗装会社へ依頼でも大丈夫ですが、パネルを取り外して、再度塗り替え後に元の場所へ戻すという作業では太陽光パネルを設置した会社へ依頼をするのが一番です。なぜなら、施工後に不具合が起きた場合の保証問題があるからです。これはよくあるトラブルでもあります。まずは、パネル施工会社へ連絡をして見積りを取りましょう。塗装部分については、数社で相見積もりを取りパネル会社が提示する見積り価格が妥当なものか見極めましょう。
まとめ
太陽光パネルが取り付けてある屋根の塗装は、塗装業者がソーラーパネルを破損させ保証が切れてしまうというトラブルの心配があることから、まずは太陽光パネルを設置した業者に相談することをおススメします。また地元の塗装業者であれば、太陽光パネルが搭載された屋根塗装の実績の有無を必ず確認しておきましょう。せっかくの屋根の塗り替えリフォームです。満足のいく屋根に仕上げられると良いですね。
カテゴリ:屋根
2021年7月12日
軒がある家とない家 そのメリットとデメリット
少し前に建てられた戸建て住宅には、ほとんどの家に軒がありました。軒先で涼みながら、スイカを食べたり、庭で子供たちが花火をする姿を見たり…なんて場面を映画のワンシーンなどで見たことがあるでしょう。最近ではデザイン性を重視する住宅が増えたため、そもそも軒がない家が増えてきました。
軒とは、ただ夕涼みをするだけに必要だったものなのでしょうか?
今回は、軒があることで得ていたメリット、軒をなくして生じるデメリットについてご紹介します。
軒がある家の軒の持つ役割
軒とは・・・
軒とは屋根の端・延長部分です。外壁より外に突出しています。
軒にも部分名称があります。
軒先
雨樋が設置されている軒の先端
軒下
軒の下、雨が当たらない部分
軒天
突出している部分の下面
軒がある家のメリット
軒はただの屋根の延長ではありません。軒には住宅を守る機能が備わっています。
例えば
・雨の吹き込みを防いでくれる
・外壁を保護してくれる
・室外機が雨ざらしになることを防いでくれる
など、全体観からは目立つことはない部分ではありますが、しっかりとした役割を担っているのです。
同じような役割でケラバというのがあります。軒とは違う側面の屋根の延長、雨樋のついていない部分を指します。ケラバは破風板とも混同されがちですがケバラは部分のこと、破風板はケバラの先端についた部材のことをいいます。
雨漏りから住宅を守る
住宅において湿気や紫外線は劣化のスピードを早める天敵です。上の通り、軒はこれらの影響を和らげる役割を担っています。特に雨の吹込みを抑えるガード力は大きく、軒が雨をガードすることにより、外壁やサッシが直接的な強い雨のダメージを受けることを和らげています。普段何気なく軒下で過ごしていませんか? たまには軒を見上げて「よく頑張ってくれている」と褒めてあげるのもいいでしょう。
軒のない家のデメリット
軒のない家の最大のデメリットは雨漏りリスクが高まることです。軒は外壁を保護する役割があります。外壁面の劣化やトラブルは雨漏りに直結しやすく、雨漏りの原因としても多く挙げられる場所です。また、軒がなければ外壁や窓枠に直接雨水が吹き込みやすくなり、湿気を取り込み住宅劣化のスピードを早めてしまう可能性があります。
軒のない家は雨漏りからどう家を守る?
軒のない家が住宅を長持ちさせるためにはどうしたら良いのでしょう?
外壁タイルを採用する
外壁をタイル張りにすることをおすすめします。外壁タイルは高い防水性・耐久性を誇り、非常に丈夫です。軒のない住宅は外壁をタイル張りにすることで外壁からの雨漏りトラブルを軽減できます。
窓に庇をつける
庇は軒とよく混合されがちですが、庇は屋根の延長ではなく後付け可能な小屋根です。
特徴や形状、求められる機能は軒と変わりません。軒のない場合は庇を設置すると良いでしょう。
まとめ
軒の役割・機能をご紹介しました。軒がある家も軒がない家も、あなたが考え悩み手にした大切な我が家に変わりはありません。軒のない家は軒のある家より雨漏りのリスクを抱えることにはなりますが、少しでもリスクを軽減する工夫をすれば心配はいりません。プロの専門業者に相談して、より良いリスク回避を提案してもらいましょう。
2021年7月5日
屋根からの雨漏りの原因と修理方法
「屋根から雨漏りしているみたい…。どこか傷んでるのかなぁ?」「修理はどこに頼べばいいのだろう?」と一人で悩んでいませんか? 屋根からの雨漏りはそのまま放置していても自然に直ることはありません。どんどんひどくなるだけです。放置してしまうと屋根が傷む原因になります。
今回は、屋根からの雨漏りの原因とその対処方法について見ていきましょう。
屋根からの雨漏りの原因
屋根材の経年劣化
屋根は瓦などの屋根材によって雨水の浸入を防いでいます。
この屋根材が経年変化により劣化し、雨漏りが発生することがあります。劣化し、雨の侵入を止めることができなくなると、屋根の下地部分まで雨が入り、屋根裏を伝って雨漏りが起きてしまいます。
また、新築工事後20~30年程度経過した屋根は、風雨や紫外線の影響で屋根材がもろくなっています。その状態で台風や大雨によるダメージを受けると屋根が破損し、雨漏りすることもあります。
自然災害
台風による強風で屋根材が傷んだり、地震の揺れで屋根材が歪んだりしてしまうと、その隙間から雨が侵入してしまい、雨漏りが起こることがあります。
特に大きな地震の場合は、屋根材が固定されている部分に大きな力が伝わり、固定された箇所が緩んだり外れたりして屋根材がずれてしまい、雨漏りが起こりやすくなります。比較的割れやすい屋根材の瓦やスレートでは、台風によって発生した飛来物がぶつかると破損し、その部分から雨漏りを起こすこともあります。
屋根からの雨漏りが起きたらするべきこと
どこから雨漏りしているか目視で確認
雨漏りが発生したら、どこからどんな感じになっているのか目視で確認しましょう。スマホのカメラでなどで画像撮影をするとよいでしょう。後の業者との打合せの際に画像があるとスムーズに打合せが進むケースが多いです。
業者による雨漏り調査の目視確認は、屋根の上に登ったり屋根裏に入って雨漏り箇所を調査します。特に屋根裏の場合はシミやカビが発生していることが多いため、それらを考慮した上で雨もり箇所を探します。雨漏りの診断依頼では費用を請求される場合が多くその費用の目安は約1万円~3万円ほどかかります。
ビニールシートで応急処置をする
雨漏りの応急処置には、以下のような方法があります。
【屋外】
ビニールシートを屋根にかけて、周囲に石や土のうなど置いて飛来を防ぎましょう。
※あくまでも応急処置です。
【室内】
天井をビニールシートで覆ったり防水テープを貼ったりします。ビニールシートで覆った場合は水受けにバケツなどを用意しましょう。
※あくまでも応急処置であり、なるべく早く業者に修理してもらいましょう。このままの状態で台風や大雨が続けば、被害が拡大してしまいます。
雨漏りは、放置してはいけません。放置すると、被害が広がり悪化するだけです。また、放置した後の修理は大がかりな修繕工事になる可能性が高く、時間や費用が余計にかかります。雨漏りを発見した時点で修理を検討し、早めに業者に相談しましょう。
屋根からの雨漏りの修理方法
瓦や屋根材を部分的に交換
雨漏りの原因箇所となっている瓦やスレートの破損部分を交換します。
瓦やスレートの割れやズレによる雨漏りなら、該当部分を入れ替え・修理することで解決できます。割れが原因の場合は、割れにくい瓦に交換するのもおすすめです。
棟板金の浮きやズレの補修
ズレを戻して、しっかりと固定することにより浮きを沈めます。
強風などの影響を受け棟板金が浮いたりズレたりすることも、雨漏りの原因です。棟板金とは、スレート屋根の棟部分に使用される板金のことですが、問題なく見えても、細かなすき間から雨水が入って雨漏りの原因になっていることがあります。浮きやズレを戻して固定しコーキングやパテで細かな隙間を埋めて補修します。
屋根全体の葺き替え
部分補修よりも費用はかかります。広範囲に渡り破損が見られる場合や、屋根材自体の寿命の場合は屋根全体の葺き替えをおすすめします。
費用は高額にはなりますが、部分補修よりも先の何十年は安心して過ごすことができるでしょう。
まとめ
雨漏りは、放置しても自然に直ることはありません。雨が止み雨漏りが治まったと勘違いする方もいらっしゃいますが、再び雨が降ると前にもまして被害は大きくなります。早めに対処をすることで、最小限の被害で抑えることができ費用もそれほどかからず修繕することができます。雨漏りに気がついたときは、専門の業者に調査依頼をし、早い段階で修理をすることをおススメします。
カテゴリ:屋根
2021年7月1日
塗料が乾くまで注意すること!
屋根・外壁塗装の契約が終わると、いよいよ工事が始まります。美しく生まれ変わる我が家にワクワクしますよね。
しかし、工事が始まっても油断は禁物です!!
塗料が乾燥するまでに注意することがあります。塗装工事を成功させるために把握しておきましょう。
塗料が乾燥するまで
乾燥するまでやってはいけないこと
①屋外での作業を控える
塗装中は家を囲むように養生シートを覆っていますが、乾燥中の家の周りで外作業をするのは要注意です。
外壁に直接触れなければ特に問題は無いように思えますが、作業によっては土や草などが壁に付着してしまったり、洗剤を含んだ水分が飛散してしまう可能性があります。
外壁の塗膜が剥がれる原因になりかねません。完全に乾燥するまで屋外での作業を控えましょう。
②物を立てかけない
完全に塗装が乾燥する前に、傘や自転車など物を立てかけたりすると塗料の一部が剥がれたり、跡が残ってしまう可能性があります。
いつもの生活の癖で立てかけてしまうことの無いよう、意識して注意しましょう。
③むやみに触らない
乾燥しているかどうかを確認したいと、必要以上に外壁を触ることはおすすめできません。
乾いていなかった場合には、手や爪の跡がついてしまうこともあります。塗装業者に乾燥していることを確認してもらってから触るようにしましょう。
小さい子供がいるお宅は、子供が触ってしまう可能性もありますので注意が必要です。
乾燥時間は塗料の種類や季節でも変化する
塗料の乾燥には溶剤の揮発や水分の蒸発が必要となるため、気温や湿度、天候に大きく左右されます。
季節を選んで塗装しよう!
気温が高く、湿度が低ければ塗料は乾燥します。
梅雨の時期は雨のせいでジメジメと湿気が高い日が続くので、乾燥にかかる時間も長くなってしまいます。
短時間で塗料を乾燥させたい場合は、雨天が少なく気温が高い季節を選ぶと良いでしょう。春~秋にかけてが外壁塗装に最も適した時期と言えます。
まとめ
塗料の乾燥には、様々な条件が必要であることがお分かりいただけたかと思います。
乾燥までの期間にも注意を払うことが、塗装を成功させることに繋がります。
塗装工事が始まる前に施工業者との打ち合わせをしっかりと行い、注意事項等の確認を行いましょう。
2021年6月24日
住宅を守るために大切な基礎!その基礎を守るのは?
住宅をしっかり支えて守っているのが基礎ですが、その基礎を劣化から守っているのが塗装です。
皆さんは、塗装と聞くと屋根塗装や外壁塗装をイメージされるでしょう。屋根や外壁を支えているのが、基礎部分であり残念ながらその基礎部分も経年により少しずつ劣化をしてしまいます。その基礎の劣化を防ぎ守るのが塗装なのです。
今回は、住宅の基礎の役割、塗装の必要性についてご紹介します。
基礎とは・・・
住宅の基礎は3種類に分けられます。
ベタ基礎
近年の住宅のほとんどは、このベタ基礎を採用しています。
家が建つ予定の場所のほとんど全ての場所をコンクリートで覆い、面で支える基礎です。建物の底一面を、その分の面で支えますので、地震の揺れや不同沈下にも強いとされています。
住宅の被害の中でも多い「シロアリ」は、床下の土中から家の部分に這い上がり被害を及ぼします。しかし、ベタ基礎であれば家の床と基礎の部分が密着しているので、シロアリが入る隙間がありません。
また、湿気も溜まりにくいために、カビや腐食にも強い点も挙げられます。
布基礎
住宅の外周や間仕切り壁や柱が入る部分を中心に支えるのが布基礎です。
ベタ基礎が建物を面で支えるのに対して、布基礎では建物を点で支えることで、家の基礎としての役割を果たしています。
今はベタ基礎が主流ですが、地盤がしっかりしている土地、既に丁寧に地盤改良が行われている土地であれば、この布基礎でも問題はありません。
ベタ基礎は家が建つ部分のほとんどをコンクリートと鉄筋で覆ってしまいますので、資材の面ではコストが高くなります。布基礎は施工の手間はベタ基礎よりもかかりますが、資材を最小限に抑えることができます。コンクリートや鉄筋の量が少なく済むので、基礎そのものが軽量となるメリットがあります。
独立基礎
建物の主要部分以外に基礎が必要となる場合に使用するのが独立基礎です。
玄関ポーチを支えたり、デッキ部分を支える等、独立して支えが必要な部分に対して使用します。
基礎の役割
そもそも基礎はなぜ必要なのでしょうか。
住宅の建築における基礎とは、建物の1番下で支える土台を指します。
建物は非常に重いために、土や地面の上にそのままの状態で建てても、地面が耐えきれずに沈んでしまったり、地震の際に建物が傾いてしまう恐れがあります。
私たちが安心して生活するためにも、建物の下の部分に家の基礎という土台を作ることで沈下や転倒を防止しているのです。
また、地面の湿気から建物を守る役割も持っています。
基礎がないと住宅の重みを支えるものがなくなり、地面の揺れが直接外壁に伝わったり、外壁に加わる力をうまく逃がすことができずに、住宅の劣化を早めてしまう可能性があります。
住宅を長期間維持させるためには、基礎も十分に長く保たなくてはならないのです。
基礎を守るための塗装
住宅を守る役割がある大切な基礎ですが、その基礎を守るものは何でしょうか?
それは、ズバリ「塗装」です。
日本の住宅で主に基礎として使われているのは、コンクリートやセメント、モルタルです。以前はコンクリートよりも、木や石が基礎として使われていました。しかし、強度的などの問題から徐々にコンクリートやセメント、モルタルへとシフトして行きました。
コンクリートやセメントは素材自体に防水性はありません。吸水性が高い素材です。塗装をすることで吸水性を抑え、防水性を高めることができます。
塗装をすることで、基礎部分にも色が付き美観性を高めることもできます。
まとめ
外壁や屋根の塗装を検討の際は、住宅の基礎部分の劣化状況もしっかりと確認して、基礎の塗装も一緒に考えてみられてはいかがでしょうか。
住宅を守るために重要な役割を果たしている基礎です。長持ちさせるためにも塗装を検討してみてください。
2021年6月21日
ペンキと塗料は違うの??
外壁塗装に欠かせないのが塗料ですよね。
ペンキ=塗料と思われていることが多いのですが、実は別物なんです。
今回は意外と知られていないペンキと塗料の違いについてご紹介します。
ペンキとは
ペンキはオイルペイントや合成樹脂調合ペイントのことで、植物油などで稀釈します。
オイルペイントは昔ながらのペンキで、油性調整ペイントや油性ペイントとも呼ばれています。ホームセンターでよく見かける一般的なペンキです。
塗料とは
塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」の4つの成分から構成されています。
■顔料
顔料そのものが色を持つ粉末固体で、主に塗料の色彩などを形づくる成分。
顔料自体が私たちの目に塗膜として見えている。
大きく分類して、体質顔料・無機顔料・有機顔料の3種類がある。
①体質顔料
着色しないが、塗膜に厚みを持たせる。
②無機顔料
天然の鉱石や金属の化学反応によって得られる酸化物などから作られる顔料。
無機成分なので耐候性が高いが、くすんだ色合いになる。
③有機顔料
石油などから合成した顔料。
有機成分なので鮮やかな色合いが出せるが、耐候性が無機成分より若干劣る。
■樹脂
塗料の主成分。
樹脂は顔料を膜として密着させる働きを持ち、樹脂の種類によって耐候性・硬さ・汚染性などが決まる。
■溶剤
樹脂を溶かすための希釈用として水やシンナーを用いる。
塗料を塗りやすくするため適正な粘土に調整したり、塗面の仕上がりをよくするために使用する。
■添加剤
防藻、防カビ、低汚染、抗菌など塗料の機能を向上させる補助薬品。
塗装の目的とする機能や用途に応じて必要な添加剤を少量だけ混ぜ合わせる。
ペンキと塗料の違いについて
ペンキと塗料の違いは含まれている成分だけではありません。
では、その他にどのような違いがあるのか見てみましょう。
耐候性の違い
耐候性とは…屋外の環境での劣化に対する性能。
外壁塗装のように常に外の環境にさらされている場合、天候等による外的要因に対して劣化を抑えることができるかということ。
ペンキは外壁を保護する耐候性が低いため、塗装を行ってもすぐに色あせや剥がれが生じやすくなります。そのため、塗料に比べ短いスパンで塗替えが必要になります。
従って、塗料の方が耐候性が優れており、外的環境の中でも劣化しにくいと言えます。
乾燥時間の違い
ペンキは塗料に比べ、乾燥までに時間がかかります。
外壁塗装は天候が作業に影響するため、乾燥に時間がかかってしまっては工期も長くなってしまいます。
乾燥中に雨が降ってしまうと塗膜に雨が浸透し、塗り直しということにもなりかねません。
塗料を選ぶ際のポイント
塗料は美観だけでなく保護や機能を付与するため、役割的にも違いがあります。
塗料に含まれる樹脂には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの種類があり、中でもシリコン塗料は機能性や価格からみてもコストパフォーマンスが良く、人気の高い塗料です。
塗料の種類を変えるだけで、外壁の耐用年数も大きく変わります。
塗膜の性能や特徴を左右するため、最適な塗料選択には、まずそれぞれの樹脂の特徴を把握しておく必要があります。
まとめ
塗料とペンキの違いについてお解りいただけましたでしょうか。
塗装するという意味では同じものですが、成分や性能が異なるため厳密にいうと別のものになります。
外壁塗装では耐候性や耐用年数が求められるため、ペンキよりも塗料の方が適していると言えます。
塗料の特徴をよく理解した上で、外壁塗装に適した塗料を選びましょう。
2021年6月17日
適正な価格で外壁塗装を行うための基礎知識
外壁塗装を検討する時に複数の業者から見積りを取ることがありますが、各会社で価格が全然違って判断できないことはありませんか?各会社の見積り説明を受けても、提案された塗料メーカーや種類も違っていたり、そもそも同じ家を塗るための見積りが、塗料も価格もバラバラでは、どこの会社の見積りが適正なものなのかの判断も付きません。
外壁塗装の価格は使用する塗料や建物の状態によって変わってくる為、一概にいくらとは言えませんが、その価格の根拠を知れば業者から提案された価格が適正なのかを判断することはできます。
今回は、外壁塗装にかかる適正な見積り価格を判断できるポイントを紹介します。
外壁塗装の適正価格を知るために必要なこと
外壁塗装の価格は使用する塗料や建物の大きさ、劣化状態によって差がでてきます。また、業者によって設定している人件費や諸費用も異なる為、見積りの価格が違ってくるのです。
ポイント①外壁塗装の価格相場を知る
30坪 | 40坪 | 50坪 | 60坪 | |
アクリル塗料 | 40~70万円 | 50~80万円 | 60~90万円 | 70~100万円 |
ウレタン塗料 | 50~80万円 | 60~90万円 | 70~100万円 | 80~110万円 |
シリコン塗料 | 60~90万円 | 70~100万円 | 80~110万円 | 90~120万円 |
フッ素塗料 | 70~110万円 | 80~120万円 | 90~130万円 | 100~140万円 |
無機塗料 | 80~130万円 | 90~140万円 | 100~150万円 | 110~160万円 |
一般的な価格相場を知っていることで、業者から取った見積書の価格が相場価格からかけ離れた膨大な価格でないかどうかの判断をすることができます。悪徳業者に騙されないためには、必要な知識の一つです。
ポイント②メーカーの設計価格を知る!
見積書をよく見ると、使用する塗料メーカーと塗料名が記載されていませんか?また、そこには材料と工賃の区分の記載がされていますか?
塗料には1㎡施工した場合の材料代と工賃を合わせた基準価格となる、「設計価格」というものがメーカーから公表されています。
設計価格は各メーカーのWEBサイトなどで確認することができます。
この、設計価格より見積書に記載されている材工価格の㎡単価が高い場合は、業者が利益を多く設定しているという事になり、適正な見積価格とはいえません。
業者によって価格が違う理由
下請けの有無
外壁塗装の施工業者は、ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、ホームセンター、塗装専門店など形態がさまざまです。
ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社が塗装を行う場合は、塗装業者が下請けで入ります。下請けが入ることにより元請けの利益分のマージンが価格に上乗せされます。
すべての会社がそうとは言い切れませんが、このような下請け構造があるため、ハウスメーカーや工務店に頼んだ場合は直接塗装専門店に頼むよりも価格が高めになる傾向があります。
◆ハウスメーカー・工務店・リフォーム会社
企業の安定性や定期的なメンテナンスサービスは安心できる。実際に塗装をするのは下請けの塗装会社となり、元請け利益分の中間マージンがかかる為、割高になる傾向。
◆塗装専門店
直接頼んだ場合は中間マージンが発生しないため他の形態の業者より割安になる傾向がある。塗装工事を行なう場合は価格・工事ともに一番お得。
使用する塗料の違い
業者によって扱っている塗料に違いがあります。塗料が変われば当然価格も変わってきます。塗料に含まれる樹脂の種類により耐用年数等にも違いがあり、最近ではコストパフォーマンスが高い、シリコン樹脂系の塗料が人気となっています。
まとめ
外壁塗装の検討をする際は、複数の業者に相見積りを取って価格を比較し、価格だけでは判断せずにしっかりとした工事をしてくれる業者を選ぶことが大切です。相場より安くても手抜きの施工をされては結果的に追加のコストが発生してしまいます。相場よりも多少高くてもしっかりとした施工を行ってくれる業者なら、結果的に建物が長持ちしてメンテナンスコストが安く上がるかもしれません。サービスの品質に見合った価格かどうかということを判断して信頼できる業者へ工事の依頼をしましょう。
2021年6月10日
梅雨の時期が来る前に家のセルフチェックをしましょう!
もうすぐ、じとじと雨が続く梅雨の時期がやってきます。降り続く雨の中、気分も落ち込みがちなところ、家の不具合まで重なってしまうと大変です。
今回は、雨が降る前に自分でできる、家の現状チェックについて、そのチェックポイントを見ていきましょう。
梅雨到来の前にチェックする場所
梅雨到来の前にできるだけ家の現状を把握しましょう。セルフチェックの際には写真やメモをとり、後にどの場所の写真やメモなのかがわかるように、簡単な間取り図や、立面図を書き記しておくとよいでしょう。
チェック① 外回り
【セルフチェックに必要なもの】
・カメラ(デジカメ、携帯)
・簡単な立面図
・シャープペン、ボールペン
・メジャー(スケール)
※日差しがキツイ場合は防止やサングラスなど…
基礎部分や外壁のひび
外壁や基礎の部分でひびがないかチェックしましょう。0.5mm以上(シャープペンの芯が入る程度)だと注意が必要です。
ひびの大きさをスケールではかり1mm以上あるものは、ひびを埋めるなど補修が必要です。
シーリングの隙間
外壁のサイディングの間の目地部分を埋めているシーリングが割れていたり、剥がれてしまっている場合は埋めるなどして補修が必要です。隙間から雨水が浸入し構造躯体の腐食につながります。
屋根瓦のズレや浮き
屋根の写真を撮るのは足場がないと危険です。2階の部屋の窓から下屋根の確認と、下から屋根がズレたり浮いたりている箇所がないかチェックしましょう。
雨樋の詰まり
梅雨だけに限りませんが雨樋が正常に機能しないと、屋根や外壁に常に水がかかり、屋根や外壁を傷めてしまいます。また、水が溜まることで、虫やシロアリの発生原因を作ってしまいます。
雨樋の状態や雨の日に雨樋が通常に機能しているかどうか確認しましょう。
チェック② 室内
屋根裏
天井裏へ上れる階段から上がってみましょう。屋根面(頭上)、天井面(足元)の両方をチェックしましょう。湿気が溜まりカビが繁殖していないか。また屋根面は雨漏りしているような疑いを持つような染みがないか。不安に思うような染みを発見した場合は専門家に診断を仰ぎましょう。
窓サッシまわり、天井
天井や、窓廻りの室内クロスに染みや浮きがあるかチェックしましょう。染みが年輪のようになっていたら複数回の不具合があったことを表します。日常生活の上で、上部を確認することは意外と少ないものです。天井などを見上げてチェックしましょう。
換気扇
梅雨時期は窓を開けるタイミングも少なく、換気ができなくて室内に湿気がこもりやすくなります。湿気はカビの原因にもなりますので、換気扇や除湿機などを上手に使い湿気がこもらないようにしましょう。換気扇や除湿機のフィルターのホコリやゴミ詰まりの清掃は済ませておきましょう。
まとめ
日頃から、家のセルフチェックを行っている家庭では梅雨の長雨を前に慌てることはありませんね。家のセルフチェックなんてしたことない、というご家庭はこの記事を参考に是非チェックしてみて下さい。
セルフチェックで不具合をみつけた場合は、自己判断せずにまずは専門家の診断を仰ぎましょう。
2021年6月3日
夏の紫外線に負けない!夏を快適に過ごすための屋根遮熱塗装
春の過ごしやすい気温から5月~6月にかけて急激に外気温も上がってきました。晴れた日は特に室内の暑さが気になる方も多いでしょう。
この室内のモワーっとした空気を軽減することができる「屋根の遮熱」をご存知ですか。
今回は「屋根の遮熱」について、遮熱塗装をご紹介していきます。
どうして家の中がモワーっと暑くなる?
屋根が直射日光を受けるから
屋根はもともと遮熱機能を持っていないものが多く、太陽に一番近い部分の屋根へ直射日光が降り注ぐことにより、屋根の表面温度が上がり、日光を反射する機能のない屋根を通過し、建物内へ熱が伝わってしまうことが原因です。
この屋根が受ける直射日光を遮熱することで、屋根の表面温度を下げることができます。
遮熱方法として最も手軽なうえコスト的にも優秀な方法が遮熱塗装です。
遮熱塗装を行うと屋根の表面温度が約20℃下がります。
遮熱塗装をされたお施主様には、「クーラー設定温度を27℃にしてもよくなった」や「2階のモワッとした空気がなくなった」などの声があります。
遮熱塗料とは…
遮熱塗料とは、熱の原因となる太陽光を反射させ、室内の温度上昇を抑える塗料です。
屋根や外壁に塗ると光を反射して建物内部への熱の侵入を防いでくれるので、夏の室内の温度を快適に保ってくれます。
遮熱塗装の効果
塗料を塗るだけで本当に効果はあるの?と思われる方も多いと思いますが、遮熱塗料を塗ると屋根の表面温度で15℃~20℃下がります。
屋根自体の劣化が進んでいると、その上から塗装を行うことは不可能で、屋根の張替えや重ね張りという塗装以外の対策を打たなければならない場合があります。築年数は経っていないけれど、暑さに悩んでいたり、ちょうど外壁も塗り替えるから屋根も同時に!と思っている方には遮熱塗装はオススメです。
遮熱塗料のメリット
①夏場の室内温度が快適に保てる
遮熱塗料には、夏の暑くなる原因である太陽光を反射し、室内の温度を快適に保つ効果があります。
太陽光を反射してくれるので、猛暑のような夏でも室内への影響が少なくなります。遮熱塗装をしたかどうかで、室温は最大で2〜3度下がるでしょう。
②電気代の削減ができる
遮熱塗料の効果により室内温度が低くなるため冷房の頻度が減り、電気代の大幅な削減が可能です。
室内温度が1度下がると、約10%の電気代が削減できると言われていて冷房の使い過ぎを減らし、省エネ効果にもつながります。
③屋根材を熱から守る
遮熱塗料は、外壁や屋根の劣化を防ぐ効果もあります。
外壁や屋根などの建材は、太陽光などの熱を直接受けることで劣化が進みやすくなります。その結果、耐用年数が短くなってしまうのです。
遮熱塗料を塗布することのより、光を反射し、表面温度の上昇を抑えてくれるので、熱による建材自体のダメージを減らすことができます。
まとめ
夏を快適に家で過ごす対策として屋根の遮熱塗装をご紹介しました。コスト的にも取り組みやすい対策であるうえ、屋根の表面温度を15℃~20℃も下げる効果が期待できます。ただし屋根材自体の劣化が進んでいる場合は遮熱塗装が不可能な場合もありますので、まずは専門業者に相談してみましょう。室内環境を整えて暑い夏を乗り切りましょう。
カテゴリ:屋根