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2022年5月12日
お家のベランダ防水 メンテナンスの必要なサイン
お家のベランダ、洗濯物を干しに出た際に床面がぷよぷよと傷んでいる事に気がついたことはないですか。
家は築10年を経過すると、ひび割れや色あせなどの劣化症状が見られ始めます。それと同じように、ベランダの防水機能も年月と共に劣化が進むのです。特にベランダは日中に紫外線を直に受け、雨天時には風雨を受け止める場所でもあるため傷みやすい場所なのです。
ベランダ防水は定期的なメンテナンスが必要
一般的な戸建住宅の場合、ベランダの床面にはFRP防水というもので防水性能を持たせています。
防水面の一番上の層にはトップコートとよばれる塗料が塗られています。このトップコートは経年劣化により痛みが進んでいくため、5~6年程を目安に塗り替えていく必要があります。
ベランダ防水とは…
ベランダ防水とは雨水を遮断し、漏水を防ぐ為の防水工事のことです。ベランダ防水工事は雨水の浸入を遮断する為に薄い防水の層を重ねて作られています。ベランダ防水工事にはいくつかの種類があります。
①液状の樹脂で層を形成する塗膜防水工事
②シート上の防水材で層を形成するシート防水工事
③液状の樹脂とシートの両方を使用して隙間なく防水する複合防水工事
木造の戸建て住宅のベランダの場合は、FRP防水という種類の上記①塗膜防水工事が行われる事が多いです。
塗膜で防水層を形成した後、防水層を守る為にトップコートを塗布します。このトップコートの耐久性は5~6年程度と言われ、その後から劣化が始まります。トップコートの劣化を放置すると、その下の層まで傷みが進行することとなり最悪の場合には素地まで浸水してしまう可能性があります。
そのような状態を未然に防ぐ為には、定期的なトップコートのメンテナンスが必要です。
ベランダ床の劣化のサイン
次のような、劣化のサインが見られると、メンテナンスの時期だと考えましょう。
表面のひび割れ
防水層の上のトップコートが劣化して、ひび割れをしている状態です。ひび割れが、ひどくならないうちに、メンテナンスを検討しましょう。
防水の表面が色褪せ、ひび割れが確認できれば防水メンテナンスの時期です。
表面の剥がれ
防水は層になっています。各層の密着力が低下してくると剥離が起こります。広い範囲で剥がれが起きている場合は、下地からの湿気が上がってきていることが考えられます。下地のチェックが必要です。
雨漏り
ベランダ・バルコニーの裏の軒や、外壁が雨漏りしていたら防水工事が必要です。雨漏りを放置しておくと、下地が雨水に浸食されて下地ごと交換など大掛かりな工事が必要になるケースもあります。早急に防水工事をおススメします。
まとめ
ベランダも、屋根や外壁と同様に紫外線や風雨により劣化が進みます。
劣化症状を見つけたら、放置をしてはいけません。症状を悪化させるのみで改善は見込めません。
まずは、実績のあるプロに相談しましょう。
カテゴリ:防水
2022年3月24日
軒のない家は雨漏りしやすい?!
軒は住まいにとって重要な役割を果たす機能の一つです。近年では「軒ゼロ住宅」や「キューブ型住宅」とも呼ばれ、スマートでデザイン性を重視した軒がない住宅が増えてきました。
しかし、軒がないと雨漏りのリスクが高くなるため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は軒のない家のメリットやデメリット、雨漏りなどのリスクなどに付いて紹介していきたいと思います。
メリット
デザインがシンプル&スタイリッシュ
軒のない家の最大のメリットは、美観です。キューブ型で、シンプルでモダンな印象になり、近代的な住宅にすることが出来ます。また片流れ屋根にするとソーラーパネルを設置でき、エコな住宅にすることもできます。
敷地いっぱいに家を建てられる
軒がない住宅にすれば、これまで軒が出っ張っていた分、家を広くすることが出来ます。軒を付けないことによって、狭い土地でも敷地いっぱいに家を建てることができ、居住面積を広く確保することが可能になります。
採光を取り入れやすい
住宅が密集した地域では昼間でも電気をつけなければいけません。軒がない家は、より多くの太陽光を取り入れることが出来ます。
窓から自然光を多く取り入れて室内を明るくすることで、電気代の節約になります。
断熱性・耐震性・気密性に優れている
キューブ型の家は建築構造がシンプルで、「柱」や「梁」の繋ぎ目がなく、耐震性に優れています。その他にも複雑な構造をしている住宅より凹凸がない分、外壁面積が減るので、外気による影響を軽減でき、光熱費の面でもコストパフォーマンスが良くなります。
デメリット
雨漏りしやすい
軒がない最大のデメリットは雨漏りのリスクが高まることです。住まいにおいて紫外線や湿気は劣化を早める天敵です。軒がなければ、外壁や窓枠に雨水が直接吹き込みやすくなり湿気を取り込んで住まいが劣化するスピードを早めてしまいます。
また、夕立やゲリラ豪雨で窓が開いている場合、室内に雨風が吹き込みやすく、床に雨染みができたり家財道具が水浸しになったりすることがあります。
付属品が劣化しやすい
軒がない家では、直射日光にさらされる時間が長くなり、外付けのエアコンの室外機や給湯器などの付属設備の劣化が早くなります。
強い日差しが差し込む
軒のある家は、夏の強い日差しを遮り、冬は熱の放射を減らし室温を調整し、強い西日が差し込むのを防ぐ効果があります。
軒がない家ではガラス越しに直射日光が差し込んでくるため、フローリングやカーペットが日焼けしてしまう可能性があるので、ブラインドやスクリーンなどで対策することが必要になります。
また、外壁や窓の面積が大きいほど外気の影響を受けやすく、空調機を使用することが多くなり、冷暖房費が高くなります。
対策
窓に庇を付ける
庇は開口部(窓や玄関)に取り付ける小さな屋根で、部分的な軒の役割を果たしてくれます。庇を付けることによって、シーリングが多く施されている窓回りを守ることが出来ます。
外壁に防水対策を施す
外壁塗料を撥水性のある艶有のものを採用し、外壁材は防水性の高いもの(磁器タイルなど)にすることによって劣化のスピードを遅らせることが出来ます。
点検を怠らない
雨樋のつまりや、壁の小さなヒビ(クラック)など雨漏りの原因になりそうな箇所は定期的に点検を行い、早期発見を心掛けましょう。
まとめ
軒のない家は近年多く見られ、スタイリッシュな外観ですが、リスクがあるということがお分かりいただけたと思います。個性的でおしゃれな外観や居住スペースの広さと、日本の風土にあった家屋の機能性、そのどちらを重視して住宅を建てるかは、人それぞれです。
多くの方にとって、住宅購入は一生に一度の大きな買い物となるはずです。軒のない住宅のメリット・デメリットをよく理解し、十分検討されたうえで快適なお住まいを手に入れましょう。
2022年2月14日
雨漏りで漏電するって本当?
天井からの雨漏りは漏電を引き起こす可能性があります。もし、「知らないうちにブレーカーが落ちていた」「雨が降ると家電の調子が悪い」などということがあれば、雨漏りが原因で漏電しているかもしれません。
今回は雨漏りでの漏電はどんな被害が出るのかご紹介したいと思います。
雨漏りは漏電を引き起こす
雨漏りは経年劣化により発生し、様々な被害を引き起こしますが、その中で最も危険なのが漏電です。
電化製品には、通常「絶縁」という処理が行われていますが、雨漏りによって雨水が天井や壁内部から電気配線やコードの内側に入り込むと漏電が起きる場合があります。
漏電による1次被害
家電の故障による修理・買い替え
家電のコードや本体が水で濡れ、絶縁不良になり故障すると、修理や買い替えが必要になります。経済的なダメージを受けることも少なくありません。
一時的な停電
漏電盤が漏電を感知すると、電気回路を遮断し、停電が起きます。家電自体に漏電が起こっている場合はそのコンセントのみ使用しなければ問題ありませんが、屋内の電気回路で漏電が起こっている場合は業者による修理が完了するまで一部の配線を利用できず、不便な生活を送ることになります。
電気代の高騰
電気が漏れているのと、家電等を動かすのに必要以上の電気を使用するため、急激に電気代が高くなります。
漏電による2次被害
感電
感電とは人体に電流が流れて傷害を受けることです。雨漏りで濡れたコンセントやコードにうっかり触って感電するということが考えられます。
また、絶縁状態の悪い洗濯機や電気水温器、水・湿気の多い場所で使用する電気器具なども触れる際には注意が必要です。
火災
雨漏り被害で漏電が最も危険と言われている理由が火災です。漏電が起こるとコンセントやコードが発熱するので、その近くに燃えやすいものがあると火事になる恐れがあります。
また、コンセントに溜まったホコリが雨漏りの影響で湿気を吸収し、発熱して出火する「トラッキング現象」と呼ばれる火事のリスクも高くなります。
漏電に気づいた時の対処法
電気保安協会に連絡
全国にある電気保安協会では電力会社からの依頼を受け、一般家庭や商店などの電気設備の安全診断を行っています。漏電が疑われる場合は、まずお住まいの地域の保安協会に連絡してみましょう。保安協会に依頼すると無料で調査してもらえます。
まとめ
漏電が起きている場合は、感電や火災など場合によっては命に関わる事故につながる恐れがあります。まずは安全確保のため、最寄りの電気保安協会や電気工事事業者に連絡して原因を追究しましょう。
そして、雨漏りは放っておくと様々な被害をもたらします。雨漏りに気づいたら早めに業者に修理してもらうようにしましょう。
カテゴリ:防水
2022年1月20日
雨漏りは健康被害を引き起こす?!
「雨漏り」というと天井からぽたぽたと水が落ちてきて住宅内の生活が少し困難になる、というイメージをお持ちの方がほとんどだと思います。もちろん間違いではないのですが、このような単純な問題だけではありません。
雨漏りに気づいてすぐ対処した場合はまだ大丈夫ですが、雨漏りを放置しておくと健康被害が出てくる可能性もあります。住宅で発生する雨漏りがどのような悪影響を及ぼす可能性があるのか見ていきましょう。
カビの発生
カビは建物の雨漏りしているところなど湿気の多い所に発生し、カビ類は300種類以上あります。カビは木材、接着剤、塗料などの建築材料や空気中の汚れなどを餌にしてどんどん増えてしまいます。
そうなることで住環境が不衛生になり、家族やペットの健康に悪影響を及ぼします。具体的な健康被害として、アトピーや気管支喘息などの呼吸器疾患、アレルギー性鼻炎などを引き起こす可能性があります。
ダニの発生
ダニはカビを餌にするので、カビの発生はダニの繁殖も招いてしまいます。ダニは生活空間のいたるところに発生していますが、エサが豊富にあると活発になります。
ダニが大量に発生してしまうことにより、死骸や糞がチリに混ざって部屋中を飛び回ります。するとアトピーや喘息などの呼吸器疾患などの症状を引き起こす可能性があります。
また、寝具やカーペットなどのほこりが溜まりやすい所で大量発生するチリダニはハウスダストなどのアレルギーの原因となることがあります。チリダニの死骸や糞は喘息やアレルギー鼻炎を引き起こします。
ねずみの繁殖
ねずみは下水や床下などの水回りを好みます。そのため、雨漏りで水分が床下などに溜まると繁殖する恐れがあります。不衛生な場所を移動するねずみは全身に病原菌をまとっているといっても過言ではありません。
菌やウイルスは、ねずみの身体の表面に付着しているだけでなく、糞や尿にも含まれています。ねずみは尿を垂れ流しながら動く習性があるため、家の中に病原菌をまき散らしながら動き回っていることになります。
湿気
雨漏りで木材が濡れ、湿気が多く、木材に水分が多い状態が継続すると木材を腐らせる‘‘木材腐朽菌‘‘が活発になります。2週間以上濡れたままで温度が適温の状態の時に発生します。
また、雨漏りが頻繁に発生している場所や高湿なところではキノコが繁殖してしまうことがあります。ほとんどのキノコは生えているだけで人体に影響を与えることはありませんが、中には胞子を吸い込むと肺の中で菌糸をつくり、気管支炎のような症状を引き起こすキノコもあります。
まとめ
雨漏りを放置していると生活を困難にするだけでなく、人体に影響を及ぼす可能性があります。こうした健康被害が起こらないよう、家の変化や建物の変化に早急に気付けるように知識を増やしていくことも大切です。
雨漏りを発見したら早めに業者に連絡し、原因追及、修復することをオススメします。
カテゴリ:防水
2021年11月1日
防水塗装の種類や特徴
ベランダやバルコニーの床、屋上などは雨や紫外線の影響を受けるため、定期的に補修や防水工事を行う必要があります。
防水塗装工事にはFRP防水、ウレタン防水、シート防水といった種類があります。
今回は各防水工事のメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
FRP防水
FRPとは
「繊維強化プラスチック(Fider Reinforced Prastics)」の略称です。
プラスチック材料のなかでも衝撃性に強く、耐水性や成形性がいいことから、ベランダ・バルコニーの床だけではなく、ボードや自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブなど様々な成型品に利用されています。
メリット
軽量
FRPは繊維とプラスチックの複合材で、プラスチック同様に非常に軽い性質です。軽量なFRPを使用することで家の負担を軽くし、安全性の向上に繋がります。
耐久性
FRP防水は摩耗性や耐久性に優れています。そのため、歩行することが多いベランダやバルコニーには最適です。
効果が早い
FRP防水は硬化するまでの時間が非常に短いため、施工期間を短縮することが可能です。
デメリット
ひび割れが生じやすい
FRP防水は伸び縮みしにくい性質があります。
そのため収縮しやすい木材建築や面積の大きい場所では防水層が建物の形状変化についていけず、ひび割れが発生しやすくなります。
紫外線に弱い
FRPは本質がプラスチックのため、紫外線に弱い傾向があります。
費用が高い
シート防水やウレタン塗膜防水と比べると少し費用が高くなってしまいます。
ウレタン防水塗装
ウレタン防水とは
ウレタン防水(ウレタン塗膜防水工法)とは、外壁や床などにウレタン樹脂を塗りつけることで防水機能を持たせる工事方法です。
液状のウレタン樹脂がゴム状に固まることにより、空気や水分を通さない密封性の高い塗装となります。
ウレタン防水工事は防水塗装工事の中でも多く取り扱われています。
メリット
費用が安い
ほかの防水工法と比べると工賃がかなり安くなります。
複雑な形状にも対応できる
ウレタン防水は塗料のため、階段や複雑な形状をしている箇所でも凹凸部分に塗料を塗るだけなので簡単に防水工事を行うことができます。
重ね塗りができる
前述したとおり、ウレタン防水は塗料なので高圧洗浄でキレイにすれば重ね塗りをすることができます。また材料処分の費用も出ないためエコなメンテナンスができます。
デメリット
施工の難易度が高い
ウレタン防水は手作業で塗っていくため、塗膜を均一にすることが難しいです。
塗膜にムラがあると劣化を早める原因になります。
もしムラができてしまった場合、雨水が排水溝に流れない、水たまりができる、薄く塗った場所から雨漏りを起こすことがあります。
乾燥が遅い
ウレタン塗料は乾くのが遅いため施工が数日かかります。
その間、雨にあたってしまうと硬化不良を起こしてしまう場合もあるので、工事の日程選びに注意しましょう。
シート防水
シート防水とは
シート防水とは、ゴム製や塩ビ製のシートによって浸水を防ぐ工事のことです。
専用の機械や接着剤で施工個所にシートを固定し、雨漏りしている穴にシートを被せるような処置をします。
ビルやマンションの屋上などの広い場所でよく使われる防水工事方法です。
メリット
既存の下地を選ばずに施工可能
シート防水は、工場で製造したシートを下地にかぶせて防水層を形成します。そのため既存の防水層を剝がさずに、上から施工可能です。
耐久性が高い
シート防水は、塗膜防水と比べると耐久性に優れています。
耐久年数はゴムシートで10~15年、塩ビシートで10~20年です。
広範囲を施工しやすい
シート防水は、広い面積の屋上に向いています。大きいシートを一気に敷き詰めることができ、ほかの防水工事と比べても施工期間が短く済みます。
デメリット
複雑な形状には対応できない
シート防水は、シートを敷きにくい複雑な形状には不向きです。
室外機などが多く設置されている屋上や、表面の凹凸が激しい場所などは、シートを均一に敷くこともシートを1枚ずつ細かいサイズに調整をすることも出来ないので、複雑な形状に対応できません。
無理やりシート防水を施したとしても、密着できずに隙間ができてしまい、そこから雨水が浸水してしまうリスクがあります。
工事中の振動音
シート防水を施工するとき、現在は機械式固定工法(絶縁工法)で行うのが主流です。
この工法では、下地部分に金具を取り付けて、シートを固定します。金具はドリルによって取り付けるため、下の階や建物付近に騒音が響いてしまいます。
まとめ
各防水工事のメリットとデメリットをご紹介しました。
施工したい箇所の面積や形状、使用用途などから最適な種類の防水工事を選びましょう。
カテゴリ:防水
2021年9月9日
実はすごく大事!ベランダの防水工事で雨漏り回避
外壁や屋根の塗装工事については、必要性を感じている方も多いですが、ベランダの防水工事の必要性を感じている方は、まだまだ少ないようです。
ベランダは、雨漏りの原因になりやすい箇所でもあり、定期的なメンテナンスは必要です。
今回は、ベランダの雨漏りを回避するための防水工事の必要性について、ご紹介します。
ベランダ防水とは?
ベランダは「FRP防水」や「ウレタン防水」などの防水処理によって雨水の侵入を防いでいます。FRPやウレタンなどの防水層を保護するためにトップコートと呼ばれる表面処理をしています。
防水層を保護するトップコートは劣化すると、剥がれやひび割れを起こします。
そうすると、防水層は剥き出しになりトップコートを塗り替える必要があります。防水層を長持ちさせるためには、10年~15年の目安でトップコートの塗り替えが必要となります。
また、雨漏りの原因がベランダにある場合は、防水層に亀裂が生じているなど防水層の不具合や劣化が生じている可能性があります。
この場合は、既存の防水層を撤去して新たに防水層を形成する防水工事が必要になります。
ベランダの劣化症状
トップコートの色褪せ・剥がれ
トップコートのチョーキング現象(色褪せ)や、剥がれが発生した場合は、トップコートの塗り替え工事が必要です。この段階で行うと、施工費用が安く抑えられます。
防水層のひび
防水層のひび割れは、雨漏りを起こす可能性が高く早急に防水工事が必要です。防水層に不具合が生じて新規に防水工事を行った場合は、10万円〜15万円のメンテナンス費用が必要となります。
ベランダの劣化は、早く気づき対処すればトップコートの塗り替えで済み、費用も抑えることができます。
防水工事の種類
ベランダの防水は「FRP防水」「ウレタン防水」の2つの種類があります。
一般的な戸建て住宅のベランダは「FRP防水」という防水工法で施工されています。FRPの防水層に不具合がなければトップコートの塗り替えによるメンテナンスが一般的です。
FRP防水
FRPは強化ガラス繊維プラスチック(Fiver Reinforced Plastivs)の略称です。ガラス繊維で補強されたプラスチック複合材料です。
良く知るとこでは、強化ガラスプラスチック(FRP)はお風呂の浴槽などで使用されています。
FRP防水は戸建て住宅のベランダでは最も普及している防水工法です。
10年〜15年を目安にトップコートの塗り替えメンテナンスが必要です。
ウレタン防水
塗料状のウレタンゴムを刷毛やローラーで塗って防水層を形成する塗膜防水です。液体のウレタンゴムを流し込むことから、防水面の形状を気にすることなく、どんな場所にも施工できるのが特徴です。
柔らかい仕上がりになるために、傷つきやすいのが弱点です。
ウレタン防水もFRP防水同様に、トップコートによって防水層を保護しているため、10年〜15年を目安にトップコートの塗り替えメンテナンスが必要です。
まとめ
外壁や屋根のメンテナンスは気になる方でも、ベランダの防水についてはそれほど気に留めていない方が多いのは事実です。しかしベランダは雨漏りのリスクが高い箇所であり何のメンテナンスもせず放置していると、トップコートの劣化だけで留まらず防水層まで傷めてしまう事態となります。外壁や屋根のメンテナンスの際は、ベランダも一緒にメンテナンスを受けることを強くおススメします。
カテゴリ:防水
2021年2月12日
マンション ベランダ防水他リフォーム
購入した際には、綺麗だったマンションのベランダも時間の経過と共に汚れが目立つようになってきます。水廻りのキッチンやお風呂、トイレのようにベランダのリフォームをすることは、できるのでしょうか?
ベランダのリフォームをすることは可能です。
しかしながら、リフォームをする前に注意する点や、依頼する業者選びなど事前に知っておきたい注意点があります。
今回は、マンションのベランダリフォームをする際の注意すべき点をご紹介します。
マンションのベランダリフォームで綺麗にできるところ
マンションのベランダリフォームでは、どのようなことができるのでしょうか?
防水リフォーム
マンションのベランダやバルコニーの防水層が劣化してしまうと雨漏りの原因となってしまいます。
マンションの共用部分のリフォームとなる場合は、本来は大規模修繕工事の際に管理組合主導のもとで施工を行います。
個人で業者へ依頼することは、ほとんどありません。
既に雨漏りが発生している状況の場合は、下階に損害を及ぼす可能性がありますので、管理組合や管理会社に連絡し早急に修繕の手配をお願いしましょう。
手すりのリフォーム
マンションのベランダに設置されている手すりを交換、修繕することも可能なリフォームの一つです。
マンションにおいては、ベランダは共用部分となるため個人でリフォームを行うことはできません。
マンションの場合は外観の統一性を維持する規約が定められており1部屋だけ他部屋と違う独自の手すりを取り付けることはできません。
破損や劣化により安全性に問題がある場合は、管理組合に依頼して修繕リフォームを行いましょう。
サンルーフ設置リフォーム
ベランダやバルコニーへのサンルーフの設置にも、共用部分のため許可が必要になります。
※庇や屋根が付いているものを「ベランダ」付いていないものを「バルコニー」と呼びます。
サンルーフ設置を検討している場合は、まずは管理組合に問い合わせてリフォーム可能かどうかを確認しましょう。
マンションのベランダリフォームで注意するべきこと
マンションのベランダやバルコニーのリフォームは、マンションの種類や施主の立場により注意すべきことがあります。
分譲マンション 家主の場合
分譲マンションでは、ベランダやバルコニーなどの屋外部分は共有部分とされている場合がほとんどです。
共有部分とは、マンション全体の資産と扱われる部分を指し、家主が自由に手を加えることはできない部分です。
そのため、ベランダやバルコニーのリフォームについては、マンション全体の管理をしている管理組合や管理会社の許可を得なければ施工することはできません。
共有部分の修繕は基本的に管理組合が主導で修繕を行いますので、個人で自由にリフォームすることはできません。
賃貸マンション 貸主
マンションを所有しているオーナーなら、ベランダやバルコニーを自由にリフォームすることができます。
ベランダやバルコニー部分は雨風の影響により経年劣化が進んでしまう部分ですので修繕を兼ねたリフォームを行うことも多くあります。
賃貸マンション 借主
賃貸マンションの場合、貸主の許可が得られればリフォームを行うことができます。
ベランダやバルコニー部分は外から見える部分ですので外観が大きく変わるようなリフォームについては許可が得られない場合もあります。
外観に影響しないウッドデッキの設置や、退去時に撤去できるマットシート類などを用いたリフォームについては許可されることが多いようです。
マンションのベランダリフォームを依頼する業者選びの注意点
マンションのベランダやバルコニーのリフォームを依頼する場合は、経験の有無を確認することが大切です。
リフォーム業者のホームページなどをチェックして今まで施工した事例などを確かめておくと良いでしょう。
また、質問や問合せについて、すぐの答えてくれたり対応が丁寧だったりする業者を選ぶと安心でしょう。
マンションのオーナーや管理組合にリフォーム業者を紹介してもらうのも良いでしょう。
いずれにしても、リフォーム工事は1社だけに相談するのではなく、数社に相談をして、それぞれに見積提示をお願いしましょう。そうすることで工事内容や適性価格かどうかの判断ができます。
まとめ
マンションのベランダやバルコニーのリフォームには個人で自由に施工できない場合が多くあります。まずは、マンションの管理組合にリフォーム可能か否かの確認を取りましょう。
プラニング・Kではマンションの大規模修繕工事をはじめ各部分の修繕、リフォームを数多く施工しています。マンションのベランダ、バルコニーのリフォームを検討中の方は、是非ご相談下さい。
カテゴリ:防水