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2020年4月11日
モルタル外壁の塗装工程
外壁に出来るヒビに強い弾性塗料
サイディングが普及する前は、吹き付け仕上げ材として最も人気だったのがモルタルです。近年では窯業系サイディングが主流の外壁ですが、モルタルには防火性があり、継ぎ目がないのでデザインの自由度があり根強い人気を持っています。
モルタルとは・・・
セメントと石灰や砂を混ぜて水で練った材料のことです。強度が強く耐火性にも優れていますが防水機能が切れると急激に劣化が進み、ヒビが出てきやすくなります。
モルタル外壁の場合、定期的な塗装が必要です。新築時からの塗り替え目安は約8~10年ですが、左官工の技量や仕上げを行う塗装工の腕により仕上りや耐久性に差が出てしまいます。
モルタル外壁の塗装目安になる症状
・築10年経過した住宅
・チョーキング現象が起きている(手に白い粉が付く)
・ひび割れが起きている
・色褪せやモルタルの剥離
モルタルは水を使って砂利と砂を乾燥させるため、その過程で乾燥収縮についていけずヒビが生じてしまいます。モルタルの性質上、避けられないのがひび割れなのです。ひび割れは弾性塗料で塗り替えることで発生を抑えることができます。
髪の毛のように細いヘアークラックのひび割れに対して、気を付けなければいけないのが大きなひび割れ構造クラックです。建物の構造的な欠陥や、地震などから発生する構造クラックは期間性が高く適切な修繕が必要になります。
チョーキング現象は外壁の防水効果が切れたというサインです。色褪せやモルタルの剥離も外壁の劣化症状の一つですので、塗替えサインを見逃すことなく塗装をして大切な家を守りましょう。
モルタル外壁の塗装工程
① 高圧洗浄
② 下地調整(ひび割れ補修)
③ 下塗り
④ 中塗り
⑤ 上塗り
モルタル壁は、下地調整のひび割れ補修が重要となります。小さなひび割れの補修は塗装で埋まりますが、大きなひび割れは通常の塗装では、一見きれいに埋まったように見えていても、しばらく経つとまたひび割れが発生してしまいます。
構造クラックはV字にカットして、弾性の強いシーリング材を奥まで充填させます。
下塗りは微弾性フィラーを厚く塗り、中塗り・上塗りともに弾性塗料を塗ることでひび割れの発生を抑えられます。
まとめ
モルタル壁の美観を維持していくためには、劣化のサインを見逃さずにメンテナンスをすることが大切です。モルタルの表面にチョーキングや亀裂・剥がれ・コケ・藻の発生などの症状が出たら、すぐに専門業者に現地調査の依頼をしましょう。
カテゴリ:外壁