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2020年6月8日
いろいろな屋根の形とその特徴
一言で「屋根」といっても住宅の屋根の形にはいろいろな種類があります。
今回は、建物の屋根にはどんな種類のものがあるか、それぞれの屋根にはどのような特徴があるかをご紹介します。
さまざまな屋根の種類
切妻屋根の特徴
最も一般的に採用されている形状の屋根です。
切妻屋根は、同じ長さ、同じ角度の屋根が三角形の形状で取り付けられています。
形状がシンプルなため、施工費用が安く、屋根の傾斜も調整できるためソーラーパネルを設置したい方にはおすすめです。
片流れ屋根の特徴
一枚の屋根を斜めに乗せた一方向だけに傾斜がある形状の屋根です。
片流れ屋根は、棟部分がないため雨漏りが起こりにくく、雨樋が一方向のみの設置ですむため施工費用を抑えることができます。
デザイン性に優れており屋根材にスレートや金属瓦など、いろいろな素材を使用することができます。
招き屋根の特徴
一般的な三角屋根の一方を長く、反対側を短くした互い違いな形状の屋根です。
招き屋根は、建物の形に合わせて屋根を設置することからデザインの自由が利くうえ、外観にこだわったお洒落な家を作り出せます。
屋根の高さが互い違いなことから、屋根裏を広く取りたいと考える方にはおすすめな屋根です。
陸屋根の特徴
屋根が水平に取付られた形状の屋根です。
陸屋根は、屋根に勾配がないため屋上としてスペースを活用することができます。
通常の勾配がある屋根と比べると、雨が溜まりやすい傾向があるため排水口や排水経路を整備して雨漏りのリスクを抑える必要があります。
その他の屋根の特徴
その他にも「寄棟屋根」「入母屋屋根」「越屋根」などがあります。
寄棟屋根とは、角度を付けた4枚の屋根を棟部分で合わせた形状の屋根です。
屋根が4面になることから、どの角度から見ても外観のバランスはよく見えます。
入母屋屋根とは、和風建築で使用される屋根の形状です。
屋根が二重構造に近い形状となるため、断熱性が高く、日本瓦と組み合わせることで重厚感があり耐久性高い屋根を作ることができます。
越屋根とは、通常の屋根に屋根を乗せた形状の屋根で、日本瓦を用いた和風建築に多い屋根です。
通気性や断熱性に優れています。
屋根形状と屋根材の相性
スレート材と屋根形状
スレート材はほとんどの屋根形状に調和します。
なかでも切妻屋根は小屋裏収納やロフトを設ける構造をしており、屋根材に断熱性の高いスレート材を選んでおくと夏でも過ごしやすい空間を作ることができます。
切妻屋根+スレート材
シンプルな中にも個性を求める方に、おすすめです。
日本瓦・セメント瓦と屋根形状
日本瓦・セメント瓦は和風建築の入母屋屋根や越屋根におすすめです。
最近では和モダンと称されるお洒落な和風デザインが人気で、切妻屋根に日本瓦やセメント瓦を合わせて瓦の重厚感とモダンな雰囲気を取り入れる方も多くなっています。
入母屋屋根や越屋根+日本瓦・セメント瓦
切妻屋根+日本瓦・セメント瓦
落ち着いた大人の雰囲気を求める方に、おすすめです。
ガルバリウム鋼板と屋根形状
軽くて加工がしやすいガルバリウム鋼板は形状が複雑な寄棟屋根に適しています。
片流れ屋根や招き屋根とガルバリウム鋼板は、双方がシャープでスタイリッシュな印象を持つことから相性の良い組み合わせといえます。
寄棟屋根+ガルバリウム鋼板
片流れ屋根・招き屋根+ガルバリウム鋼板
外観に洗練された格好良さを求める方には、おすすめです。
まとめ
それぞれの屋根形状の特徴と、相性の良い屋根材をご紹介しました。あなたのお家の屋根はどのような形状ですか?
お子さんや、お孫さんと散歩をしながら周辺の住宅の屋根を見てみましょう。いろいろな屋根の形に屋根の色を見ることができ楽しいですよ。
カテゴリ:屋根