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2020年6月18日
外壁材 サイディングボードの種類とメンテナンス
近年の住宅では、工場で製造したパネル状の外壁材を張り付けて仕上げる外壁が多くなっています。
このパネル状の外壁材は「サイディングボード」と呼ばれており施工しやすく耐久性にも優れていることから、ほとんどの木造住宅で採用されています。
今回はサイディングボードの種類とメンテナンスの方法を、ご紹介します。
サイディングボードの種類
サイディングボードには主に4つのタイプに分けられています。
■窯業系サイディングボード
■樹脂系サイディングボード
■金属系サイディングボード
■木質系サイディングボード
それぞれのサイディングボードで特徴や施工費用も変わってきます。
■窯業系サイディングボード
窯業系サイディングボードは、セメントや繊維質などを混ぜ合わせて形成したパネルです。
施工が簡単でデザインのバリエーションが多く、大変人気があります。
現在の日本の住宅の約7割が、外壁に窯業系サイディングボードを使用しています。
■樹脂系サイディングボード
樹脂系サイディングボードは、劣化しにくい塩化ビニール樹脂で耐久性が高いのが魅力です。
パネルとパネルの隙間目地の部分のシーリングが必要ない商品もあり、メンテナンス費用を抑えることができます。
日本では普及率が低く取扱業者が少ないのがデメリットでしょう。
■金属系サイディングボード
金属系サイディングボードには、様々な金属が使用されていますが現在ではガルバリウム鋼板製のものが多くなっています。
薄くて軽いのが特徴で、リフォームの際の「カバー工法」でもよく使用されます。
金属系サイディングボードは落ち着いたデザインで人気はありますが防錆処理を定期的に行う必要があり手間と費用がかかるのがデメリットです。
■木質系サイディングボード
木質系サイディングボードは、実際に木材で作られているため窯業系のサイディングボードとは違い本物の木の温もりある風合いがあります。
他のサイディングボードより高額なことと、定期的に防腐処理のメンテナンス費用がかかるのが人気の妨げとなっています。
リフォームを考えるタイミング
サイディングボードを長持ちさせるためには、外壁を定期的に点検し劣化が見られる部分は、その状態に応じた補修をすることが重要です。
耐久性の高いサイディングボードでも10年程経過すると、劣化症状が見られるようになります。
◇シーリングの劣化
窯業系サイディングボードの継ぎ目の目地部分や、窓やサッシ、ドア周りのすき間などには防水のため弾力性のある樹脂製シーリング材が充填されています。
一般的なシーリング材は紫外線に弱く施工から5年程で、硬化現象が起きひび割れや縮みが生じます。そうなると外壁内部に雨水や湿気が入り込むようになってしまいます。
水分に弱い木材を使用した土台や柱、梁などが濡れてカビが発生したり腐敗により建物の強度が落ちたりする事態を招くことになります。
シーリングの劣化が見られたら、シーリング材の打替えをしましょう。シーリング材の打替えのみでリフォーム工事を依頼しても足場の設置費用がかかります。外壁・屋根の塗装リフォームのタイミングで同時にシーリング補修工事を行うのが良いでしょう。
◇サイディングボードの反り
太陽の紫外線や雨風の影響により少しずつサイディングボードは変形しますが、そのまま放置するとサイディングボードが反ってしまうことがあります。
弾力性のないサイディングボードは一度反ってしまうと、元の状態に戻すことはできません。修繕するには、張り替え工事しか選択肢がなく費用も高額になります。
張り替え工事は高額になりますが、家全体の外観を新築のような状態にすることができる工事です。防水機能や耐久性を元通りかそれ以上に高めることができるので、カバー工法で外壁の重量が増加し家本来の強度を低下させるよりも、おすすめです。
◇塗装の劣化
塗装の表面に指で触れるとチョークの粉のような汚れが付着する「チョーキング現象」が見られると、外壁は塗料の保護力を失っており、下地であるサイディングボードも紫外線や雨風からのダメージを受け始めていると判断できます。
適切な時期に塗装リフォームを行うことが重要です。
外壁塗装リフォームは、下地の素材に合わせた塗料を塗ることが大切です。確かな技術と実績を持つ業者に依頼しましょう。
まとめ
扱いやすくデザインも豊富なサイディングボードは優れた建材と言えます。定期的なメンテナンスを行い、高額なリフォーム工事が必要な事態にならないように気を付けましょう。
プラニング・Kでは屋根・外壁リフォームの無料相談を実施しています。お気軽に、お問合せ下さい。
カテゴリ:外壁