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2020年6月27日

外壁・屋根塗装の剥がれの原因



家の外壁や屋根は、降り注ぐ紫外線や風雨にさらされています。


少しずつ経年劣化をしていきますが、外壁の劣化のうち剥がれに関しては一概に経年劣化が原因と言い切れないことがあり、経年劣化以外の原因も考えなくてはいけません。


今回は、外壁・屋根の塗装の剥がれ現象について、詳しく見ていきましょう。

外壁・屋根塗装の剥がれの原因



下地処理の不足




塗料をしっかりと密着させるためには、下地を整えることが重要です。


これを「下地処理」と呼びます。


下地処理には主に「高圧洗浄」「クラック補修」「ケレン作業」があります。




高圧洗浄



高圧洗浄は、風に乗って運ばれ外壁や屋根に付着したホコリや土、排気ガスのほか、日当たりの悪い箇所で繁殖しやすいカビや苔などを、強力な水圧により洗浄することです。



ホコリやカビなどが付着している壁の上からそのまま塗料を塗っても、汚れが付着している部分の外壁には塗料は密着できず、せっかく塗っても施工後すぐに剥がれてしまう可能性があります。



外壁・屋根塗装をする時は、施工面の汚れをしっかり取り除いておくことが、塗装の耐用年数を延ばすためにも重要なのです。





クラック補修




外壁のひび割れ(クラック)も、塗装の前に補修が必要です。



外壁のひび割れを見てしまうと、「ひび割れがどんどん進み家が崩れてしまう」と心配される方も多いでしょう。しかし、これは経年劣化による表面上の浅いひび割れで、建物の耐久性に害を与えるようなものではありません。




耐久性に問題がないからと、そのままずっと放置してしまうと、ひび割れているところから雨や汚れが入り込むようになり、外壁材の劣化へとつながります。



塗り替えリフォームをする時は、必ずひび割れの補修工事を先に行うことが大切です。





ケレン作業



ケレン作業では、高圧洗浄でも取り除けなかった古い塗膜やサビを丁寧に除去していきます。



外壁の塗替えでは下地調整の段階で、いかに塗面の状態を整えるかが重要なポイントとなり、下地調整の中でも「ケレン作業」は重要な工程といえます。







下塗り塗料の選択ミス




外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りと3回の重ね塗りが基本です。

下塗りでは、下塗り専用塗料を使用します。この下塗り塗料は、外壁下地と仕上用塗料の密着力を高める接着剤のような役割があります。


下塗り塗料には様々な種類があり、下地の劣化状況に応じて適切なものを選ぶ必要があります。



下地の状態や材質を調べずに下地材を選択してしまうと、塗った塗料がうまく付かずに塗料の剥がれの原因になってしまいます。






施工不良により剥がれが起きた時は




施工業者へ連絡



優良業者では、業者独自に発行する「自社保証」というものがあります。


この「自社保証」は、保証期間や内容は法律で定められておらず、業者に委ねられています。


塗装工事の契約を交わす際には、必ず確認しておきましょう。なぜなら、剥がれが起きるのが施工から2~3年後ということが多いからです。



施工後何年か後に剥がれが起きた時は、剥がれた部分の写真を撮り記録を残したうえで、施工業者へ連絡しましょう。

連絡を受けた施工業者は「自社保証」により無償で再工事を行うでしょう。




そのまま放置は危険



通常、剥がれは一ヵ所に留まらずに範囲がどんどん広がります。



剥がれた範囲が広くなれば、雨水が侵入しやすくなり家を支える構造体や木部にまで水分が浸透すると、天井や壁から雨漏りが起こり耐久性は低下し、部材の腐食にも繋がります。



放置しても、剥がれが収まることはなく状況を悪化させてしまうだけです。

早急に、施工業者へ連絡を入れましょう。




まとめ

塗膜の剥がれは、経年劣化により生じているように思えますが、施工不良でも起きやすい劣化の一つです。塗装工事後、数年で剥がれが起きた場合は施工不良の可能性が高いといえるでしょう。

このような事がないようにも、業者選びは慎重に行ないましょう。

カテゴリ:外壁, 屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

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