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2020年7月31日

屋根用塗料の種類とその効果



皆さんの自宅の屋根はどのような塗料を使用しているかご存じでしょうか?

屋根の塗り替えを考えている場合、どの塗料を選べば良いのかわからないと思う方は多く、現在の屋根に使用している塗料と類似したものを選ばれる方は最も多い傾向にあります。

屋根用塗料には、室内温度を下げる効果のあるものや、耐久性の高いもの等様々な種類があります。

今回は、屋根用塗料の種類やその効果について見ていきましょう。





塗料の種類と機能


塗料の基本的な役割は「保護」「美観」ですが、そういった基本的な役割以外の機能を持つ塗料があります。

■遮熱機能

夏になると、室内温度が高くなり困っている方は多いでしょう。

太陽光に含まれる赤外線が建物表面の温度を上昇させ、その熱が家の内部に侵入していることが原因です。

特に屋根は昼間の表面温度が60℃以上にもなることがあり、天井を通り抜けて2階の居室へ熱が伝わり、室内温度を上昇させます。

遮熱塗料は、温度上昇の原因である赤外線を反射することにより塗膜や屋根表面の温度上昇を抑制します。

室内温度を下げたい、エアコンなどの光熱費を削減したいと考える方には、お薦めの塗料です。

■高耐久性機能

耐久性塗料とは、一般的に15年以上もつとされる塗料のことをいいます。

他の塗料に比べて耐久性が高いため、塗り替えの回数が少なくて済むことから、できるだけ塗り替えの回数を少なく済ませたい、ランニングコストを抑えたいという人にぴったりな塗料です。

また、高耐久性でありながら遮熱・断熱機能を持つ塗料もたくさんありますので塗料を選ぶ際には、一つの機能だけに拘らずに塗装業者に必要な機能を伝えたうえで、適切な塗料を提案してもらいましょう。



■断熱機能

断熱塗料は太陽光からの熱源を塗膜に溜め込むことで室内に熱を伝わりにくくする機能があります。

熱の移動を最小限に抑えることができ、冬は室内温度を外に逃さない効果もあります。

外壁や内装に使用できる断熱塗料もあるので、屋根は遮熱塗料、外壁は断熱塗料と使い分けてみたり、内装に使用するのも良いかもしれません。



樹脂(主成分)により耐久性に違いが!


塗料は、溶媒・樹脂(塗膜となる主成分)・顔料(色付けの役割)・添加物で構成されています。なかでも、樹脂による耐久性の違いは大きく、機能性とともに重要なポイントになります。

■樹脂の種類について

「ウレタン塗料」

ウレタン塗料とは、アクリル樹脂にウレタン樹脂を添加したものをいいます。現在はシリコン塗料が主流になっていますが、シリコン塗料が登場するまでは塗料の代表的なものでした。

安価であり、対摩擦性に優れていて現在でも鉄部の塗装や、雨戸・樋に用いることが多くあります。

耐久年数の目安:5~7年

「シリコン塗料」

シリコン塗料とは、価格と機能のバランス、コストパフォーマンスに優れた塗料です。カラーバリエーションを豊富で、色選びを楽しみたい方にはお勧めな塗料です。水に馴染む「親水性」という性質を持ち、塗膜の表面に汚れがつきにくくウレタン塗料などに比べ汚れに強いのが特徴です。

耐久年数の目安:7~10年

「フッ素塗料」

フッ素塗料とは、耐久性を優先する方にお薦めな塗料です。水をはじく撥水性能を持っており、とても強固な塗膜を生成します。

耐久年数の目安:15年~

「無機塗料」

無機塗料とは、無機とは自然界の鉱物物質のことで、紫外線の分解エネルギーよりも強い結合エネルギーを持ち、宝石や石などのように長期にわたり美しい状態を保ちます。

耐久年数の目安:15年~


樹脂の違いによって耐久性はそれぞれ違います。耐久性の低いものは価格はお手頃ですが、長期間保たないので注意が必要です。耐久性の高いものを選ぶことでランニングコストを低く抑えることができます。




まとめ

屋根の塗料も外壁の塗料同様に、種類がたくさんありその機能も様々です。
塗料の主成分により耐久性が変わってくることから、塗料選びは慎重に行わなければなりません。

屋根の塗装、塗料のご相談はお気軽にプラニング・Kまでお問合せ下さい。

カテゴリ:屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

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