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2020年8月31日

外壁塗装 『吹き付け工法』と『手塗り工法』


外壁塗装といえば、ローラーでペンキを塗る画を想像される方が多いでしょう。

実際に塗装リフォームを検討していて、数社に見積りを依頼したところ、「吹き付け」という施工方法を提案する会社があったり、「手塗り」を提案する会社があったりと、どちらの工法が良いのかわからない状態でどちらかを選ぶのは難しいですね。

今回は、「吹き付け工法」と「手塗り工法」との違いや、どちらを選択するのかのポイントを詳しく見ていきましょう。



『吹き付け工法』とは…


外壁塗装工事の最終工程として、仕上げの塗装を「吹き付け」で行うことです。


吹き付け工法 専用の道具「スプレーガン」


吹き付け作業は、塗料を霧状にして外壁に吹き付ける方法で「スプレーガン」と呼ばれる道具を用います。専用の容器に入れた塗料を外壁に噴出させることで、外壁に塗布していきます。


吹き付ける材料(塗料)によってそれぞれ専用のスプレーガンが存在し、また噴出方法によって、「エアスプレーガン」「エアレススプレーガン」にも種別できます。

エアスプレーガン

圧縮した空気を使って塗料を微粒子化して噴射させる。


エアレススプレーガン

塗料自体に圧力をかけて噴射させる。

近年では、「エアレススプレーガン」が主流。



吹き付け工法のメリット・デメリット



吹き付け工法のメリット


複雑な模様等に対応できる

吹き付け工法の最大のメリットは、複雑な模様や凹凸のある立体感などに対応できるところです。

塗膜の品質を均一にでき、より多くの膜厚をつけやすい工法でもあるので、仕上がりが綺麗になることもメリットといえます。

高い技術力が求められるため、熟練した技術を持つ職人の施工が必須となります。

短時間で広範囲の施工が可能

短時間で広範囲の施工が可能なことから、工事が早く進みます。








吹き付け工法のデメリット


養生に時間がかかる

噴射時における塗料の飛び散り対策として養生をするのですが、手塗り工法の養生に比べてよりしっかりと、周辺の植木や建具などにも養生を施す必要があります。

塗料の無駄が多い

スプレーガンから噴射される塗料は飛び散りが多く、ロスが発生します。実際の塗装ではそのロスを見込んで、膜厚を確保できるように塗布しています。

高い技術が必要

熟練した職人の高い技術力が必要となります。
近年では未経験の職人が多く、吹き付け工法を避ける業者が多いのが現状です。


吹き付けか?手塗りか?どちらを選ぶかのポイント


周囲への影響やリスク

近隣への迷惑や、汚したくないものがある場合は、手塗り工法がお勧めです。塗料の飛び散りのリスクを考えると、吹き付け工法は避けましょう。経験豊富なベテラン職人の中には、無駄な飛散を最小限に抑えられる職人もいますが、いつでもそのような職人が工事してくれるとも限りません。リスクを考えて手塗り工法を選択しましょう。








外壁の仕上り

外壁の仕上がりを、凹凸のある立体感などで重厚感ある雰囲気なものにしたいと考えるなら、吹き付け工法を選びましょう。








まとめ

吹き付け工法を選ぶには、さまざまな基準やポイントがあります。外壁の仕上りを重視する方には、凹凸のある立体感や様々な模様に対応できる吹き付け工法は魅力といえます。吹き付け工法での塗り替えリフォームを検討の際は、対応できる職人の有無を事前に確認しておきましょう。また、既存の外壁材の種類により吹き付け工法の施工が難し場合もありますので、専門業者に相談した上で塗料や施工工法は決定するようにしましょう。

カテゴリ:外壁

ブログ執筆者:プラニング・K

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