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2020年12月28日

屋根の防水シートにも寿命はあるの?


住宅の屋根材の下には、雨水の侵入を防ぐために防水シートが敷かれています。
この防水シートの耐用年数をご存じの方は少ないでしょう。
今回は、屋根材と防水シートの耐用年数について詳しくご紹介します。




屋根材の下の防水シートの耐用年数は?


屋根材の下に敷かれている防水シートのことを、「ルーフィング」と言いますが、このルーフィングには主に2種類のものがあります。
アスファルトを紙板に染み込ませて作られた「アスファルトルーフィング」と、ゴム樹脂で作られた「ゴム製ルーフィング」があります。

それぞれ耐用年数は、「アスファルトルーフィング」が約20年、「ゴム製ルーフィング」が約15年と言われています。

ルーフィングは屋根の基礎部分の野地板の上に施工されます。屋根材が雨水の侵入を防ぎきれなかった場合に、屋根内部へと雨水が侵入するのを防ぐ働きがあります。



耐用年数が過ぎたルーフィングでは雨漏りする?


ルーフィングには弾力性があり、建物の揺れなどで屋根の構造が伸縮しても追随して隙間が空かない(開かない)ようになっています。

この柔軟性が劣化にともない失われていき、寿命を迎えると堅くボロボロになってしまい、屋根の隙間を埋めることができなくなります。

ルーフィングがこのような状態であっても、屋根材の防水性が維持できていれば雨漏りがすぐに起こることは、ありません。屋根材に隙間ができてしまった場合は雨が大量に侵入してしまう恐れがあり大きな雨漏りへと発展してしまいます。

雨漏りが起きてしまってからでは建物の躯体部に大きなダメージを負う可能性が高くなりますので、ルーフィングの耐用年数を過ぎたら、できるだけ早いタイミングでルーフィングの交換を行いましょう。



屋根の防水メンテナンスのタイミングは?


先述の通り「アスファルトルーフィング」は約20年、「ゴム製ルーフィング」は約15年の耐用年数と言われていますが、メンテナンスはどのタイミングで行えば良いのでしょうか?

一番理想的な防水メンテナンスのタイミングは、耐用年数を迎える約1年前です。

但し、海沿いで潮風と強い日差しがある環境下や、雪国のように冷気と雪の重量で屋根に強い負荷がかかる場合は劣化が通常よりも早い場合があります。

ルーフィングの状態を確認するためには、屋根材をすべて撤去しなければなりません。

雨漏り等の被害を防止するためにも、耐用年数に達する前にルーフィングのメンテナンスを行うと良いでしょう。

アスファルトルーフィングの場合は耐用年数が約20年ですので、約19年でメンテナンスの準備をしましょう。同じようにゴム製ルーフィングの場合は耐用年数が約15年ですので、約14年で準備を始めましょう。



まとめ

建物の状態を良いまま長く保つためには、雨漏りによる躯体部への被害を防ぐことが重要です。雨の侵入を防ぐ役割を担う、ルーフィングの劣化を見逃さず耐用年数前の点検メンテナンスを心掛けましょう。

カテゴリ:屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月24日

屋根・外壁塗装 ―足場が必要な理由とは-

足場に囲まれた工事現場を目にしたことはありませんか?

屋根や外壁塗装をする際に必要になるのが、足場仮設です。


では、足場はなぜ必要なのでしょうか。その理由についてご紹介します。

 

 

 

 

足場とは

屋根や外壁の塗装工事をする際、住宅の周囲に足場を組立て、安全に施工できるようにするためのものです。

足場の緊結部分に日本古来のくさびの原理を採用しており、手すりや足場板の組み合わせ方によって、建物に合わせた足場を作ることが可能です。 

 

 

 

足場が必要な理由

①安全性

どんな工事であっても、安全性を第一に考えなければいけません。

足場の設置は、高い場所で作業する作業者を墜落などの危険から守るためです。

そして高所作業の中、自分自身の体を安定させることができる足場が欠かせません。

  

 

②作業の安定

足場の仮設は大掛かりに思えてしまうかもしれませんが、安定した更新質な塗装を仕上げるためにも必要と言えます。 

足場があることにより作業員の足元は安定し、その結果作業がしやすくなり、塗りムラや塗り残しを防ぎ、質の高い塗装に繋がります。

 

  

③近隣の住宅への配慮

屋根や外壁の塗装工事をする際、事前に行うのが高圧洗浄です。

高圧洗浄は、水を高圧で噴射させ長年で付着した汚れを洗い流します。

高圧洗浄や塗装の最中に、近隣のお宅に飛散するのを防ぐための養生ネットを取り付けます。 

  

 

 

 

足場のご近所トラブルを防ぐために

 

ご自宅が工事をする際、心配なことの一つにご近所トラブルが挙げられます。安心して工事をするために、トラブルを未然に防ぎましょう。  

 

 ■近隣の挨拶回り

工事前の挨拶は必要です。

工事内容にもよりますが、屋根や外壁リフォームの場合は足場仮設をするため、近隣の方への配慮が必要になります。 

 

塗料の匂いや作業中の工事車両が通行の妨げになるなど、万が一何か問題が発生した際でも、挨拶をしているかどうかで関係を良好に保つことができます。  

 

 

  

足場とセットにするとお得

  

足場が必要な工事は、できるだけまとめて行うことがポイントです。

別々に工事を依頼すると、それぞれで足場代金がかかることになります。 

 

屋根や外壁の塗装を検討されている方は、施工業者による現場調査の際にしっかりと見てもらいましょう。

足場を有効活用し、工事が必要な箇所は一緒にリフォームされることをおすすめします。

  

■足場が必要なリフォーム 

 

●外壁の塗替え・サイディング工事
●屋根の塗替え・葺き替え
●雨樋の交換
●破風や軒天の工事
●高所の窓や雨戸の交換

 

 

まとめ

足場の必要性についてお分かりいただけたかと思います。

プラニング・Kでは、屋根・外壁の無料点検を行っております。

足場が必要な工事でご不明な点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

カテゴリ:外壁, 屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月21日

変色するベランダの床、どうすれば綺麗に再生できる?


新築時には、ピカピカだったベランダの床も、雨風や日焼けにより時と共に汚れが目立ち退色してきます。そんな変色したベランダの床を再び綺麗にするには、どのような方法があるのでしょうか。
今回は、汚れたベランダの床を綺麗にする方法についてご紹介します。





ベランダの床は何故汚れるの?


いつの間にか変色してしまっているベランダの床。気づいた時には掃除をしても手遅れ状態ということも。
では、なぜベランダの床は汚れて変色してしまうのでしょか。


経年劣化による変色


新築時から年数が経過するにつれて、雨や紫外線の影響も多く受けることとなり、その影響でベランダの床が変色することが考えられます。
ベランダ床が防水塗装や、防水シート仕上げの場合は、その防水層の劣化による退色も考えられるため、専門業者に一度みてもらうことをおススメします。




外的要因による変色


ベランダの床の汚れは主に土ぼこりで汚れています。風により運ばれてきた土ぼこりがベランダ床に落ち堆積してしまうのです。また、鳥の糞や車の排気ガスなどで汚れてしまうこともあります。
これらの汚れを掃除せずに放っておくと、汚れ同士が絡まりあい簡単な水洗い程度では落としにくくなってしまいます。特に鳥の糞は酸性なためシミを作ってしまうこともあります。


ベランダの床の変色を綺麗にする方法


ベランダの汚れを綺麗にする方法は、「自分で掃除するセルフクリーニング」と「プロに依頼する」方法があります。



ベランダの床をセルフクリーニングする方法


ベランダの床の汚れに、すぐに気付いた場合はセルフクリーニングで十分に綺麗にすることが可能です。
水と柔らかいスポンジで軽く擦り汚れを落としてみましょう。
軽い汚れや変色であれば、洗剤を使用しなくても簡単に落とすことができるでしょう。
水だけで落ちない場合は、中性洗剤を薄めて軽く擦ってみましょう。
それでも落ちない場合は、防水シートや防水塗装に染み込んでいることが考えられますので、プロに依頼しましょう。



プロの業者に依頼して綺麗にする


セルフクリーニングで変色が落ちないときは、プロの業者に依頼します。
変色を元通りにする方法を見ていきましょう。


ベランダの床の変色は塗装で綺麗にする


ベランダの床が防水シートや防水塗装仕上げになっている場合は、防水塗料で重ね塗りをすることで変色を隠してしまうことができます。

防水塗装はFRP塗装とウレタン塗装が主流となり、どちらも厚い塗膜を作ることができます。



ベランダ床のシートごと替える方法


ベランダ床の表面を塗る塗装ではなく、塗装の下に敷かれたシートごと交換する方法です。変色だけでなく、防水シートの劣化が激しいときはシートごと替える方法を選択します。

シート工法では、既存のシートの上に新しいシートを重ねて貼ります。
シートを密着させる効果の高い下地材を全体に塗布します。
水勾配を考えながらの施工となりますが、ほとんどの場合バルコニーの入口側からシートを敷き込んでいきます。
シートとシートのつなぎ目は、しっかりと接着します。
シートの貼り替えにより、元の綺麗なベランダの床を取り戻すことができます。



まとめ

ベランダの床の変色は、日頃から汚れの掃除をこまめに行うことで、抑えることができます。ただ、新築から10年も経過するとベランダ床下の防水シートの劣化が原因となることもありますので、新築から10年前後で一度専門業者に調査依頼をすることをおススメします。

カテゴリ:外壁

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月17日

チョーキングが及ぼす影響とは

 

ご自宅の外壁を触ったことはありますか?

普段生活している中で、なかなか外壁を触るということはないかと思います。

しかし、それこそが要注意です!

 

 

 

チョーキングって何?

外壁塗装の塗膜劣化により起こる症状で、外壁に触ると白い粉がつくことを『チョーキング』(白亜化現象)と言います。 

 

この白い粉は雨や紫外線によって塗料に含まれる合成樹脂が分解され、顔料が粉状となり表面に現れたものです。

立地条件によって症状が違うので、紫外線の影響でチョーキングが起こりやすい南側の壁(日当たりの良い箇所)を触って確認します。  

 

 

チョーキングを発見したら?

外壁の色あせが気になってきたり、触ってみたら白い粉のようなものが手についたなどといった症状が出ていたらリフォームの時期と言えます。

 

外壁だけでなく、外壁に付帯する雨どいやベランダ部分にも経年劣化が生じている可能性があります。専門業者に見てもらうことで、外壁の細かなひび割れや建物の防水性を保持するために継ぎ目に充填しているシーリング材の亀裂や剥離が見つかる場合もあります。 

 

チョーキング現象は、プロでなくてもわかる「外壁が防水機能を失ってきている」という外壁塗り替えのサインです。そのような症状が出ていたら、早急な対応が必要になります。 

  

 

チョーキングが発生しやすい場所とは

 

チョーキング現象は、特に紫外線の影響を受けやすい場所で発生します。  

 

・日当たりが良い南側の外壁
・日陰ができないバルコニーの壁
・西日が差す壁

 

 

起こりうる影響と対処法

 

チョーキングが発生すると塗膜の防水機能が低下している証拠です。

そのまま放置していると建物全体に影響を及ぼす可能性があります。

防水の低下によって雨などの水分を吸収しカビや苔などが発生したり、チョーキング現象が悪化しひび割れが生じ、そのひび割れから雨漏りが発生することも考えられます。  

 

■耐久性に優れた塗料を使用する

外壁や屋根は外的環境にさらされているため、経年劣化を避けることはできません。

そのため、いかに劣化を起こりにくくするかということが重要になってきます。

フッ素塗料のように防水性が高く耐久性に優れている塗料を使用した場合、耐用年数も長くなります。 

 

 

■専門業者による丁寧な施工

外壁の塗替えには様々な工程があります。劣化が進んだ塗膜は剥がれの原因になるため、まずは高圧洗浄を行い、チョーキングで発生した粉や長年で付着した汚れをしっかりと落とすことで新しい塗膜の密着度が違ってきます。

費用を抑えたいからと自分でDIYすることはおすすめできません。まずは専門業者に現状を見てもらいましょう。 

 

 

まとめ 

チョーキング現象は誰でも簡単にチェックできます。

大切な家の寿命を長くするためにも日ごろから意識的にセルフチェックを行い、チョーキングに気付いたら専門業者へ相談しましょう! 

 

プラニング・Kでは無料診断を行っております。ご自宅の壁を触って白い粉が付いたら、お気軽にご相談ください。

カテゴリ:外壁

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月14日

ご自宅の防水は大丈夫?

 

ベランダやバルコニー、屋上の防水対策は大丈夫ですか?

雨漏りとは屋根からするものだと思われていますが、ベランダやバルコニー、屋上などから家の内部に雨が侵入することも多くあります。

 

では、どのような防水対策を行えばよいでしょう。今回は塗膜防水工事についてご紹介します。 

 

  

 

防水工事とは?

 

施工直後であれば高い防水機能を維持しているため、建物の内部に雨水が侵入することはありません。 

 

しかし、常に強い直射日光や雨風にさらされている状態のベランダや屋上の防水層はダメージを受けています。防水層の劣化は防水機能を失い建物の内部へ雨水が侵入しやすくなります。

 

 

  

こんな症状が出ていたら要注意!

色あせ

色あせは塗膜の防水機能が低下している現れです。

  

膨れ・剥がれ

剥がれや膨れを見つけたら、トップコートや防水層だけでなく下地まで影響を及ぼしている可能性があります。下地が劣化している場合は、その分工事費用も高くなります。  

  

水たまりができる

ベランダに水が溜まる原因は、ドレン(排水口)にゴミが詰まっている・防水機能が低下している。その他、雨水が自然に流れるよう勾配処理がされていなかったなどが考えられます。

 

 

 

藻の発生 

 

ベランダやバルコニーの床に藻が発生していませんか?

コンクリートの隙間から植物が芽を出しているということもあります。放置していると範囲を拡大していく恐れがあります

 

  

 

  

雨漏り  

 

雨漏りは緊急性の高い症状です。

室内に雨水が侵入してきている状態が長く続けば、家を支えている柱などの木材が腐敗したりしまいます。

  

 

  

 

 

 

 

 

プラニング・Kで施工した防水工事の実例 

 

施工前】 

 

①下地処理

電動サンダーで既存の劣化した塗膜を削り、表面を滑らかにします。

②プライマー塗布

プライマーは防水層とトップコートの吸着力を促進させる接着材の役割を果たします。

③マット貼り及び樹脂剤塗

ポリエステル樹脂の上にガラス繊維で出来たマットを敷き再度、樹脂を塗布し固めます。

 

 

④トップコート塗布

最後にトップコートを塗り、工事完了です。

 

施工後】 

 

 

まとめ

このように、ベランダやバルコニーの防水機能が低下した症状は様々です。

早期発見&早期対処によって費用も最低限に抑える事が出来ます。 住まいの安全性を維持するためにも、日頃から意識してチェックすることをおすすめします。 

 

そして劣化の症状に気が付いたら、専門業者に点検を依頼しましょう。

  

カテゴリ:外壁, 屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月10日

屋根塗装~塗替え時期について~

外壁塗装は色あせやひび割れなど、様々な症状が目で見てわかるため『そろそろ塗替えの時期かな』と思うことがありますよね。 

 

しかし、屋根は目の届かない場所であり、どうしても劣化を見落としがちになってしまいます。

では、屋根の塗替えに適した時期はいつでしょうか。

 

 

屋根塗装が必要な理由

 

屋根塗装の目的

屋根塗装はどうして行うのでしょうか。

屋根は家を守る大切な場所です。 

①美観

塗装することによって、色あせた素材に鮮やかな色や光沢を再生することができます。

新築のような美しい美観を取り戻した家は、清潔感のある明るい印象を与えます。

②保護

屋根は紫外線や雨風の影響を強く受け、経年劣化します。

塗装をすることで外的環境から保護する事ができ、屋根と家を長持ちさせる事ができます。

 

 

③機能性の向上

素材に合った機能性の高い塗料を塗ることで、表面に機能を付与して価値を高めることができます。

 

 

屋根塗装に使用する塗料について

塗料にはそれぞれの特徴があります。

まずは塗料の長所と短所を把握し、どのような点を重視したいのかを考え使用する塗料を選びましょう!

 

 

シリコン塗料

機能性に対し、価格がお手頃なのが魅力で一番主流な塗料。

耐用年数は約7~10年。

 

◎耐水性や耐候性が高く、汚れが付きにくい。耐久性が高いため長期的なトータルコストを抑えられる。

×水性や油性などの種類が様々なので、性能の違いを判断しづらい。 

 

 

 

フッ素塗料

耐用年数が長く、約15~20年と耐久性に優れている。 

 

◎防水性に優れているため汚れにくい。光沢感があり美しい仕上がりになる。

×高品質のためか価格が高い。塗膜が硬い分ひび割れが生じやすい。

  

 

遮熱塗料

太陽熱など外部からの熱を反射させることで、建物が受ける熱の影響を軽減させる効果を持つ塗料。 

屋根に遮熱塗料を塗ると、熱エネルギーの吸収が軽減されるため、屋根材の温度上昇を抑えることができ、室内の上昇温度を下げる効果があります。耐用年数は10~15年程度。 

 

◎遮熱効果によって室内温度が抑えられるため、夏も快適に過ごすことができ光熱費削減になる。耐用年数が長い。

×価格が高い。塗膜の表面に汚れが付着してくると、太陽光を反射しにくくなり遮熱効果が低下する。

 

【キクスイSPパワーサーモSi】

 

・近赤外線領域の波長を特殊遮熱無機顔料やチタン系黒色遮熱顔料を用いて効率よく反射。

・チタン系黒色遮熱顔料は、高耐候性を有している為、長期に亘り安定した発色性を維持。

 

 

 

まとめ

塗り替え時期は、塗料の成分や耐久年数、適用箇所により違いが出ます。

塗料の耐久年数を目安に、塗替えを検討することも必要です。 

 

そして、日頃から大切な住まいをセルフチェックし、塗り時替え時期を見逃さないようにしましょう。


カテゴリ:屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月7日

外壁塗装 今の外壁デザイン,模様をそのまま活かす塗装をするには?


外壁塗装をする一番の目的は、外壁を劣化させないように保護することですが、美観を向上させることも、その目的の一つです。

新築時は綺麗な模様が映えていましたが、塗装の劣化が始まると艶が失われ綺麗な模様も色褪せてしまいます。

今回は、新築時のデザイン,模様を蘇らせる塗装についてご紹介します。




デザイン,模様を造り出すサイディングボード



近年では、工場で製造したパネルを家の周りに張り合わせるサイディングボードによる外壁が主流となっています。

サイデイングボードの模様は様々

サイディングボードのデザインは様々で、レンガ調や石材調、ストライプ柄などたくさんの模様の中から好きなものを選べるメリットがあります。




サイディングボードの模様を活かすクリヤー塗装


新築時に、どのサイディングボードを選んだとしても、サイディングボードは紫外線や雨の影響により徐々に色褪せてきます。

そのため、定期的に塗装メンテナンスが必要です。

今の外壁のデザイン,模様をそのまま生かしたい場合(模様が多いサイディングボードの場合)に、無色透明のクリヤー塗装を選択することでサイディングボードの模様を潰すことなく塗装を行うことができます。


クリヤー塗料とは?


クリヤー塗料は主成分の樹脂のグレードにより耐久性に違いが生じ、樹脂のグレードが高いほど、その耐久性は高くなります。

アクリル樹脂塗料が最も性能が低く、フッ素樹脂のクリヤー塗料が性能が高く価格も高額になります。

どのクリヤー塗料を選択すかは、次の塗り替えまでの期間の設定を明確にすることで、選択しやすくなるでしょう。

無色のクリヤー塗料は、サイディングボードの模様を潰すことなく外壁の塗装をすることができますが、色褪せが酷い部分は色褪せたまま表面に透けて見えてしまう難点もあります。
この場合は、色褪せが酷い部分のサイディングボードのパネル自体を交換することで、元の綺麗な状態にすることができます。



高い耐久性と、お気に入りの模様を維持するためには


外壁のデザイン、模様を残して維持したいけれど、劣化した部分まで残ってしまう状況を作らないためには、外壁が劣化して色褪せてしまう前にクリヤー塗料で塗り替えておくことが大切です。

外壁の模様が綺麗であっても、すぐに剥がれたり、ひび割れなどが生じてしまうと、綺麗な模様も台無しです。きちんと耐久性を備えた塗装を行うことが重要になってきます。

安心して施工を任せられる業者を見つけるためには、検討している業者が施工してきた物件の写真や実績をチェックすることがポイントです。最近では、自社のホームページを持つ会社も多くあります。気になる会社のホームページを見てみると、その会社の軌跡はもちろん、施工写真、施工実績の情報はすぐに確認できるでしょう。



施工業者が決まり工事が始まったら気を付けて見ておくこと


外壁の綺麗な模様を活かす塗装には、下地処理が最大のポイントとなります。

工事前の外壁は、紫外線や雨風によるダメージが蓄積された状態ですが、丁寧な下地処理をすれば模様を保つことができます。
剥がれ、ひび割れ、色褪せといった様々な劣化が生じている場合、このような劣化を残したまま塗装をしても塗膜が密着できずに施工不良を起こしてしまいます。
塗装により塗膜をしっかり密着させるためには、下地処理という劣化を補修する工程が必要となります。

下地処理に時間を掛けて、丁寧に作業をしてくれているか、しっかりと見ておきましょう。

※主な下地処理とは、鉄部のサビを落とす「ケレン作業」や、ひび割れを補修する「クラック処理」などがあります。


まとめ

外壁のデザイン、模様を綺麗な状態で維持するためには、劣化のサインを見逃さないことが重要です。日頃から、家の周りをぐるりと回ってみて、劣化症状かな?と思う部分が見つかった場合は早めに専門業者へ相談しましょう。
プラニング・Kでは、塗装に関する相談を受付しています。お電話、ホームページよりお気軽にご相談下さい。

カテゴリ:外壁

ブログ執筆者:プラニング・K

2020年12月3日

外壁塗装の目地の重要性


外壁の外壁材と外壁材の間には目地があります。その目地にはコーキングが打たれていますが、コーキングが劣化してしまうと目地の隙間から雨水や湿気が外壁内部へと侵入してしまいます。
建物(家)の耐久性を保つためには、このコーキングの役割は非常に大きく、メンテナンスは欠かさないことが大切です。

今回は、外壁の目地の重要性についてご紹介します。




目地の役割


外壁材の中でも特に人気のある、「窯業系サイディングボード」や「ALCパネル」は、外壁に張り付けていく方法で施工します。
貼りつけられたパネル同士の間に「目地」と呼ばれる隙間ができるのです。

一般的な窯業系サイディングやALCパネルには、衝撃や歪みに当たると割れたり欠けたりする性質があります。

この性質により外壁が破損してしまわないように、パネル同士の間に適度に隙間を作り貼りつけていくのです。

その隙間「目地」をそのままの状態にしておくと、雨水や湿気は外壁内部へ簡単に侵入し建物を劣化させることになります。そのような事態にならないためにパネル同士の隙間にコーキング材を注入して目地を塞ぐのです。


ゴム性のコーキング材


目地を塞ぐコーキング材は、湿度の変化による膨張や収縮、振動などの影響を受けます。

このダメージを吸収し外壁を良い状態に保つために、ゴムのような弾力があり柔軟な樹脂性のコーキング材を充填する必要があるのです。

コーキング材は隙間を埋めるだけではなく、外壁パネルに掛かる負荷を吸収する役割を担っています。

経年劣化によりひび割れたり剥がれたりすると、その保護力は失っているサインです。メンテナンスを急ぎましょう。


目地の劣化


建物は常に外気の温度差や湿度の変動による膨張と収縮の影響を受けています。

特にモルタル仕上げの建物では、蓄積されたダメージが徐々にクラックなどになり表面に出始めます。

サイディングやALCパネルの目地のコーキング材も年月が経つにつれて、ひび割れたり剥がれたりしてきます。

コーキング材には紫外線による結合力の低下や、高温による膨張などの負荷がかかります。負荷がかかると、コーキング材は目地に隙間ができるほど縮みきって元には戻らなくなります。


主な劣化症状



コーキングの耐用年数


昔に比べるとコーキング材の耐久性は高まっていますが、完全に劣化を止めることはできません。

寒暖差が激しかったり、長時間日光に当たり続けていると5~7年程度で交換が必要になる場合もあります。

コーキング材は外壁材の強度を保ち、外壁内部への水分の侵入を防ぐ役割を持っています。

目立たない小さな部分ですがコーキング材の果たす役割は大きく、とても重要です。



コーキングの補修方法


コーキング工事には、既存のコーキングの上から新しいコーキングを被せる「増し打ち」と、既存のコーキングを完全に除去し新たにコーキングを充填する「打替え」があります。

「増し打ち」は価格も安く時間もかかりませんが、十分な耐用年数は期待できません。ほとんどの場合、「打替え」を行います。



コーキング打替えの様子



まとめ


外壁全体からみれば、コーキング材の施工部分はわずかです。ほとんど注目されることのない箇所ですが、外壁を含め建物全体を雨水や振動から守る重要な役割を担っています。
外壁塗装、屋根塗装を検討の際には、目地のコーキング材の打替えを是非検討しましょう。一見、簡単そうに見えるコーキング工事ですが高い技術を要する工事ですので、経験豊富で実績がある専門業者に依頼しましょう。

カテゴリ:外壁

ブログ執筆者:プラニング・K

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