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2021年6月21日
ペンキと塗料は違うの??
外壁塗装に欠かせないのが塗料ですよね。
ペンキ=塗料と思われていることが多いのですが、実は別物なんです。
今回は意外と知られていないペンキと塗料の違いについてご紹介します。
ペンキとは
ペンキはオイルペイントや合成樹脂調合ペイントのことで、植物油などで稀釈します。
オイルペイントは昔ながらのペンキで、油性調整ペイントや油性ペイントとも呼ばれています。ホームセンターでよく見かける一般的なペンキです。
塗料とは
塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」の4つの成分から構成されています。
■顔料
顔料そのものが色を持つ粉末固体で、主に塗料の色彩などを形づくる成分。
顔料自体が私たちの目に塗膜として見えている。
大きく分類して、体質顔料・無機顔料・有機顔料の3種類がある。
①体質顔料
着色しないが、塗膜に厚みを持たせる。
②無機顔料
天然の鉱石や金属の化学反応によって得られる酸化物などから作られる顔料。
無機成分なので耐候性が高いが、くすんだ色合いになる。
③有機顔料
石油などから合成した顔料。
有機成分なので鮮やかな色合いが出せるが、耐候性が無機成分より若干劣る。
■樹脂
塗料の主成分。
樹脂は顔料を膜として密着させる働きを持ち、樹脂の種類によって耐候性・硬さ・汚染性などが決まる。
■溶剤
樹脂を溶かすための希釈用として水やシンナーを用いる。
塗料を塗りやすくするため適正な粘土に調整したり、塗面の仕上がりをよくするために使用する。
■添加剤
防藻、防カビ、低汚染、抗菌など塗料の機能を向上させる補助薬品。
塗装の目的とする機能や用途に応じて必要な添加剤を少量だけ混ぜ合わせる。
ペンキと塗料の違いについて
ペンキと塗料の違いは含まれている成分だけではありません。
では、その他にどのような違いがあるのか見てみましょう。
耐候性の違い
耐候性とは…屋外の環境での劣化に対する性能。
外壁塗装のように常に外の環境にさらされている場合、天候等による外的要因に対して劣化を抑えることができるかということ。
ペンキは外壁を保護する耐候性が低いため、塗装を行ってもすぐに色あせや剥がれが生じやすくなります。そのため、塗料に比べ短いスパンで塗替えが必要になります。
従って、塗料の方が耐候性が優れており、外的環境の中でも劣化しにくいと言えます。
乾燥時間の違い
ペンキは塗料に比べ、乾燥までに時間がかかります。
外壁塗装は天候が作業に影響するため、乾燥に時間がかかってしまっては工期も長くなってしまいます。
乾燥中に雨が降ってしまうと塗膜に雨が浸透し、塗り直しということにもなりかねません。
塗料を選ぶ際のポイント
塗料は美観だけでなく保護や機能を付与するため、役割的にも違いがあります。
塗料に含まれる樹脂には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの種類があり、中でもシリコン塗料は機能性や価格からみてもコストパフォーマンスが良く、人気の高い塗料です。
塗料の種類を変えるだけで、外壁の耐用年数も大きく変わります。
塗膜の性能や特徴を左右するため、最適な塗料選択には、まずそれぞれの樹脂の特徴を把握しておく必要があります。
まとめ
塗料とペンキの違いについてお解りいただけましたでしょうか。
塗装するという意味では同じものですが、成分や性能が異なるため厳密にいうと別のものになります。
外壁塗装では耐候性や耐用年数が求められるため、ペンキよりも塗料の方が適していると言えます。
塗料の特徴をよく理解した上で、外壁塗装に適した塗料を選びましょう。