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2021年7月19日
海が近いお家必見!塩害から家を守る対策(塗装or張替え)
大きな窓から外を見れば、そこには海が広がる…なんて、リゾート感覚でとっても素敵ですよね。しかし、海から風にのり漂う塩は少し厄介で、停めてある車や、家の外壁やサッシなどに付着してしまうと、それらを傷めてしまうことがあります。これを「塩害」といいますが、今回は塩害から大切な家を守るために塗装リフォームでどのような対処ができるのかを、ご紹介します。
海の近くの暮らしでは「塩害」は無視できない!
「塩害とは」…
塩害とは、大気や水に含まれた塩分が、土壌や近くの田畑に影響を与えることで農作物の成長を阻害したり、塩分が風に乗り農作物だけではなく付近の電線や建物にも影響を及ぼすことをいいます。
塩害は主に海の近くの地域で起こります。海岸地方ではアルミニウム建材やアンテナ、コンクリート製の建材にまで塩害が見られることがあります。
海の近くの暮らしでは塩害は無視できません。大切な家を長持ちさせるためにも適切なメンテナンスが必要です。
「塩害」はなぜ起こる?
コンクリート外壁は、塩害とは無縁に見えますが、コンクリートの塩害は内部で密かに進行します。
どのようにコンクリートや鉄部で塩害が発生するのでしょうか?
コンクリート造の建築物は骨子として中に鉄筋が入っています。この鉄筋が塩分の影響を受けてさびてしまい膨張し、コンクリートのひび割れや剥落を起こします。
コンクリート内の鉄筋は、通常強いアルカリ性で保護された膜を形成していて、さびにくくなっています。しかしコンクリート自体が潮風にさらされ続けて塩分濃度が上がるとコンクリートに含まれる塩分が一定の濃度を超えてしまい、
鉄筋を守っていた被膜も破壊され腐食が始まるのです。
鉄筋の腐食が始まってしまうと、鉄筋自体が膨張し周囲のコンクリートにひび割れを生じさせます。この状態になると、ひび割れた部分からさらに腐食因子が入り込む事態となり腐食はどんどん進むという悪循環に陥ります。一度塩害により劣化が始まると、適切な補修がされない限り繰り返します。
「塩害」を塗料(塗装)で対策!
塩害を受けた部分をそのままにしておくことは危険です。塩害を受けた建物のメンテナンスは必要不可欠です。
塩害を受けてしまったらどのような対策を取ればようのでしょうか。
「塩害」を受けてしまったら…
・耐塩性や耐候性のある塗料への塗り替え
海沿いの地域は内陸部よりも建物の塗装の耐久年数が短く、通常より2~3年ほど寿命が早まってしまいます。
こまめな塗り替えが必要となり、この時に耐塩性や耐候性のある塗料を使用することで塩害への対策をします。
塩害対策としておすすめの塗料は、「フッ素系塗料」や「変性無機系塗料」です。これらの塗料は一般的な、ウレタン塗料やシリコン塗料と比べ、緻密な被膜を形成することが特徴です。その細かな樹脂被膜によって紫外線や塩害などから建物を守ります。耐久性や耐候性があり非常に優れていますが、その分価格も高めです。
・耐塩性・耐久性の高い壁への張り替え
外壁自体を耐塩性・耐久性の高いものに取り替えることで、塩害に強い建物になります。
塩化ビニル樹脂製の外壁材である樹脂系サイディングが、塩害対策としてはおすすめです。樹脂系サイディングはビス固定でき、最初から顔料が加えられていることが多いので色落ちがしにくいのも特徴です。
まとめ
塩害は気付かぬうちに進行します。大切な家が海から近くにある方は特に注意して定期的なメンテナンスを心掛けましょう。塩害が考えられるような劣化を見つけた際は、自己判断はせずに専門の業者に診断をしてもらい対策を提案してもらいましょう。安心して過ごせる家は大事な資産の一つでもあります。綺麗な海を見ながら、ゆっくりとリラックスした時間をすごせるように「塩害対策」をきちんと行うことをおススメします。
カテゴリ:外壁