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2021年11月1日

防水塗装の種類や特徴

ベランダやバルコニーの床、屋上などは雨や紫外線の影響を受けるため、定期的に補修や防水工事を行う必要があります。

防水塗装工事にはFRP防水、ウレタン防水、シート防水といった種類があります。

今回は各防水工事のメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

FRP防水

FRPとは

「繊維強化プラスチック(Fider Reinforced Prastics)」の略称です。

プラスチック材料のなかでも衝撃性に強く、耐水性や成形性がいいことから、ベランダ・バルコニーの床だけではなく、ボードや自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブなど様々な成型品に利用されています。

メリット

軽量

FRPは繊維とプラスチックの複合材で、プラスチック同様に非常に軽い性質です。軽量なFRPを使用することで家の負担を軽くし、安全性の向上に繋がります。

耐久性

FRP防水は摩耗性や耐久性に優れています。そのため、歩行することが多いベランダやバルコニーには最適です。

効果が早い

FRP防水は硬化するまでの時間が非常に短いため、施工期間を短縮することが可能です。

デメリット

ひび割れが生じやすい

FRP防水は伸び縮みしにくい性質があります。

そのため収縮しやすい木材建築や面積の大きい場所では防水層が建物の形状変化についていけず、ひび割れが発生しやすくなります。

紫外線に弱い

FRPは本質がプラスチックのため、紫外線に弱い傾向があります。

費用が高い

シート防水やウレタン塗膜防水と比べると少し費用が高くなってしまいます。

ウレタン防水塗装

ウレタン防水とは

ウレタン防水(ウレタン塗膜防水工法)とは、外壁や床などにウレタン樹脂を塗りつけることで防水機能を持たせる工事方法です。

液状のウレタン樹脂がゴム状に固まることにより、空気や水分を通さない密封性の高い塗装となります。

ウレタン防水工事は防水塗装工事の中でも多く取り扱われています。

メリット

費用が安い

ほかの防水工法と比べると工賃がかなり安くなります。

複雑な形状にも対応できる

ウレタン防水は塗料のため、階段や複雑な形状をしている箇所でも凹凸部分に塗料を塗るだけなので簡単に防水工事を行うことができます。

重ね塗りができる

前述したとおり、ウレタン防水は塗料なので高圧洗浄でキレイにすれば重ね塗りをすることができます。また材料処分の費用も出ないためエコなメンテナンスができます。

デメリット

施工の難易度が高い

ウレタン防水は手作業で塗っていくため、塗膜を均一にすることが難しいです。

塗膜にムラがあると劣化を早める原因になります。

もしムラができてしまった場合、雨水が排水溝に流れない、水たまりができる、薄く塗った場所から雨漏りを起こすことがあります。

乾燥が遅い

ウレタン塗料は乾くのが遅いため施工が数日かかります。

その間、雨にあたってしまうと硬化不良を起こしてしまう場合もあるので、工事の日程選びに注意しましょう。

シート防水

シート防水とは

シート防水とは、ゴム製や塩ビ製のシートによって浸水を防ぐ工事のことです。

専用の機械や接着剤で施工個所にシートを固定し、雨漏りしている穴にシートを被せるような処置をします。

ビルやマンションの屋上などの広い場所でよく使われる防水工事方法です。

メリット

既存の下地を選ばずに施工可能

シート防水は、工場で製造したシートを下地にかぶせて防水層を形成します。そのため既存の防水層を剝がさずに、上から施工可能です。

耐久性が高い

シート防水は、塗膜防水と比べると耐久性に優れています。

耐久年数はゴムシートで10~15年、塩ビシートで10~20年です。

広範囲を施工しやすい

シート防水は、広い面積の屋上に向いています。大きいシートを一気に敷き詰めることができ、ほかの防水工事と比べても施工期間が短く済みます。

デメリット

複雑な形状には対応できない

シート防水は、シートを敷きにくい複雑な形状には不向きです。

室外機などが多く設置されている屋上や、表面の凹凸が激しい場所などは、シートを均一に敷くこともシートを1枚ずつ細かいサイズに調整をすることも出来ないので、複雑な形状に対応できません。

無理やりシート防水を施したとしても、密着できずに隙間ができてしまい、そこから雨水が浸水してしまうリスクがあります。

工事中の振動音

シート防水を施工するとき、現在は機械式固定工法(絶縁工法)で行うのが主流です。

この工法では、下地部分に金具を取り付けて、シートを固定します。金具はドリルによって取り付けるため、下の階や建物付近に騒音が響いてしまいます。

まとめ

各防水工事のメリットとデメリットをご紹介しました。

施工したい箇所の面積や形状、使用用途などから最適な種類の防水工事を選びましょう。

カテゴリ:防水

ブログ執筆者:プラニング・K

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