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2021年11月18日
ラジカル塗料のメリット・デメリット
外壁塗装を検討している方の中にはラジカル塗料の使用を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし多くの方がラジカル塗料ってなに?ほかの塗料と何が違うの?どういう機能があるの?といった疑問を持っていると思います。
そこで今回はラジカル塗料のメリット・デメリットを簡単に、分かりやすくご紹介していきたいと思います。
ラジカル塗料とは
ラジカル塗料
まずはじめに、ラジカル塗料の‘‘ラジカル‘‘とは何か説明したいと思います。
ラジカルとは外壁や屋根の塗料に含まれている顔料に酵素や紫外線、水などが接触することで発生する劣化因子のことです。
つまりラジカルは外壁や屋根が劣化している原因の一つであり、劣化症状であるチョーキング現象を発生させてしまいます。
このラジカルの発生を可能な限り抑え、長期間塗膜の劣化を防ぐのがラジカル塗料です。
ラジカル塗料の成分
ラジカル制御の仕組みとしては、各メーカーによって違うものの、基本的には
ラジカルを発生させない仕組み
ラジカルを封じ込める仕組み
の2つが加わってラジカルを制御しています。
ラジカル塗料のメリット
コスパが良い
外壁塗装で一番人気の高いシリコン塗料と比べ、ラジカル塗料は若干相場が上がりますがほとんど差はありません。
価格を少し抑えたい場合はシリコン塗料を、性能を重視する場合はラジカル塗料、というように目的に応じて使い分けると良いでしょう。
耐久性が高い
塗料の説明にもあったように、ラジカル塗料は劣化因子を抑える塗料なので外壁塗装の塗り替えのサインであるチョーキングも起こりにくくなります。
また、一般的なシリコン塗料の耐久年数は8~12年なのに対し、ラジカル塗料は12~15年という実験結果が出ています。塗装を長持ちさせたい方にはオススメです。
汚れにくい
ラジカル塗料は光沢があるため、表面の艶が落ちにくく低汚染性に優れています。
ラジカル塗料は低汚染機能がついているのがほとんどで親水性が高く、外壁についた汚れも雨と一緒に洗い流してくれます。艶消しも可能ですが、塗膜の寿命を延ばしたい場合は艶ありがおすすめです。
また、カビや藻の胞子も付着しづらくなるので、防カビ・防藻対策にもなり、住宅の外観を損なうこともありません。
作業効率が良い
ラジカル塗料は相性の悪い下地がないため金属サイディング、窯業系サイディング、モルタル、ALCパネル、木部、鋼板など、どんな外壁にも塗装が可能です。
また一液性であれば塗料の伸びが良く軽いため、飛散しにくいという特徴があり、作業効率が非常に高いです。
ラジカル塗料のデメリット
実績が少ない
ラジカル塗料の最初の販売は2012年で、比較的新しい塗料です。
そのため、ほかの塗料に比べて実績は少なく、積極的に取り扱っている業者も少ないことがデメリットです。しかし、性能は良いため今後取り扱う業者も増えてくるでしょう。
また、実際の耐用年数も不明確です。実験では耐用年数12~15年という結果が出ていますが、販売から年数が経っていないため本当の耐用年数は分かっていません。費用対効果が不明瞭な点もデメリットといえます。
濃色にはあまり効果がない
ラジカルを制御する機能は白色の顔料に対して発揮されます。濃い色は淡い色に比べ、ラジカルが発生しにくいためラジカル塗料でなくとも耐久性は変わりません。そのため濃色の塗装の場合、他の塗料を使用することが多くなります。
まとめ
ラジカル塗料は比較的新しい塗料ですが、大きなデメリットはない優れた塗料です。年々人気が出てきており実績も増えています。
塗装を長持ちさせたい、お家を綺麗なまま保ちたいという方はラジカル塗料を選んでみてはいかがでしょうか。
また、どのような塗料にもメリットとデメリットはあります。
しっかりと塗料の特徴を理解したうえで自宅に合った塗料を選定しましょう。
カテゴリ:外壁