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2022年1月20日
雨漏りは健康被害を引き起こす?!
「雨漏り」というと天井からぽたぽたと水が落ちてきて住宅内の生活が少し困難になる、というイメージをお持ちの方がほとんどだと思います。もちろん間違いではないのですが、このような単純な問題だけではありません。
雨漏りに気づいてすぐ対処した場合はまだ大丈夫ですが、雨漏りを放置しておくと健康被害が出てくる可能性もあります。住宅で発生する雨漏りがどのような悪影響を及ぼす可能性があるのか見ていきましょう。
カビの発生
カビは建物の雨漏りしているところなど湿気の多い所に発生し、カビ類は300種類以上あります。カビは木材、接着剤、塗料などの建築材料や空気中の汚れなどを餌にしてどんどん増えてしまいます。
そうなることで住環境が不衛生になり、家族やペットの健康に悪影響を及ぼします。具体的な健康被害として、アトピーや気管支喘息などの呼吸器疾患、アレルギー性鼻炎などを引き起こす可能性があります。
ダニの発生
ダニはカビを餌にするので、カビの発生はダニの繁殖も招いてしまいます。ダニは生活空間のいたるところに発生していますが、エサが豊富にあると活発になります。
ダニが大量に発生してしまうことにより、死骸や糞がチリに混ざって部屋中を飛び回ります。するとアトピーや喘息などの呼吸器疾患などの症状を引き起こす可能性があります。
また、寝具やカーペットなどのほこりが溜まりやすい所で大量発生するチリダニはハウスダストなどのアレルギーの原因となることがあります。チリダニの死骸や糞は喘息やアレルギー鼻炎を引き起こします。
ねずみの繁殖
ねずみは下水や床下などの水回りを好みます。そのため、雨漏りで水分が床下などに溜まると繁殖する恐れがあります。不衛生な場所を移動するねずみは全身に病原菌をまとっているといっても過言ではありません。
菌やウイルスは、ねずみの身体の表面に付着しているだけでなく、糞や尿にも含まれています。ねずみは尿を垂れ流しながら動く習性があるため、家の中に病原菌をまき散らしながら動き回っていることになります。
湿気
雨漏りで木材が濡れ、湿気が多く、木材に水分が多い状態が継続すると木材を腐らせる‘‘木材腐朽菌‘‘が活発になります。2週間以上濡れたままで温度が適温の状態の時に発生します。
また、雨漏りが頻繁に発生している場所や高湿なところではキノコが繁殖してしまうことがあります。ほとんどのキノコは生えているだけで人体に影響を与えることはありませんが、中には胞子を吸い込むと肺の中で菌糸をつくり、気管支炎のような症状を引き起こすキノコもあります。
まとめ
雨漏りを放置していると生活を困難にするだけでなく、人体に影響を及ぼす可能性があります。こうした健康被害が起こらないよう、家の変化や建物の変化に早急に気付けるように知識を増やしていくことも大切です。
雨漏りを発見したら早めに業者に連絡し、原因追及、修復することをオススメします。
カテゴリ:防水