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2022年3月17日
シーリング工事とは?
外壁塗装について調べていると、”シーリング工事”という言葉をよく見かけます。シーリングという言葉は一般の方からするとあまり馴染みがないため、どのような意味があるのか疑問に思う方が多いと思います。今回はシーリングについて見ていきたいと思います。
シーリング工事とは
建物の外壁にはサイディングボードが多く使用されており、ボードとボードの間には目地と呼ばれる隙間があります。また外壁に使用されているガラスとサッシの間にも隙間ができるようになっています。
どんな材質でできた建物でも気温や湿度の影響を受け、膨張と収縮を繰り返しています。また地震や台風などの振動により、多少の歪みが生じています。これらの膨張・収縮・振動を吸収するために外壁には隙間が設けられています。
この隙間がないと膨張・収縮・振動をうまく吸収できずにが奇癖同士がぶつかり合い、ひびが入る原因になります。そのためこの隙間は必要不可欠な部分になります。しかし、隙間は何もない状態で放っておくと雨風が入り込んで外壁が劣化してしまいます。
そのため、気密性と防水性を確保するため、柔軟な素材を充填して隙間を塞ぐ工事が必要になります。これがシーリング工事です。
シーリングとコーキングの違い
各工事会社によってシーリングとコーキングの2種類の呼び方があります。
それぞれ、
シーリング(sealing)=蓋をする、密閉する
コーキング(caulking)=ものを詰める
という意味があり、呼び方は違えど、ほぼ同異義語として使用されているのでどちらも大きな違いはありません。
シーリングの寿命
シーリングの耐用年数は環境にもよりますが約7~10年と言われています。劣化が進むと防水性や伸縮性がなくなり、最終的には雨漏りや外壁材のひび割れの原因になります。
シーリングの劣化症状
肉やせ
シーリング材に含まれる可塑剤が溶け出す症状です。
シーリングの厚みがなくなり、次第に隙間が出来てしまいます。
剥離
シーリング材が剥がれ、ボードやパネルとの間に隙間が出来てしまう症状です。
隙間から雨水が入り込み、サイディングの腐食や割れ、反りが発生してしまうケースがあります。
ひび割れ
表面に細かなひびが入っている状態です。
経年劣化や地震による建物の揺れに追従できない場合に起こります。
破断
ひび割れが広がり、シーリングの真ん中から切れてしまう状態です。
シーリングの劣化や寿命で起こる可能性が高く、このような状態になる前に補修することをおすすめします。
欠落
シーリングが剥がれ落ちて内部が見えている状態です。シーリングがなくなるとボードやパネルが落ちてきたり、内部に雨水が多く侵入したりして非常に危険です。早急な補修が必要になります。
まとめ
一見すると地味な工事のように見えますが、ご自宅を守るとても重要な工事です。防水機能を回復させ、建物の耐用年数の維持に大きく貢献してくれます。
ご自宅のシーリングがどのような状態なのか確認し、外壁材や内部の劣化に繋がってしまう前に補修を行いましょう。
カテゴリ:外壁