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2024年5月30日
塗装中の快適な過ごし方を知ろう!
外壁塗装によるメンテナンス中に「工事期間中はどのように過ごしたら良いのだろうか」「留守にしても良いのだろうか」などの疑問が浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。
工事期間中は、家にいても留守にしていても問題ありませんが、気を付けなければいけない事もあります。今回は、外壁塗装中の疑問についてご紹介していきます。
塗装中に外出できる?
塗装工事は屋外で行うため、外出しても問題ありません。お茶やトイレの提供も強制ではないので、常に在宅していなくても大丈夫です。
しかし、高圧洗浄や電気工具での作業を行うため、水道や電源をお借りする場合があります。その際に不在だと作業がストップしてしまうので、出かける際はあらかじめ一声かけていただくか、電話番号を伝えておきましょう。
エアコンは使える?
外壁塗装業者の多くは、工事中であっても依頼者とそのご家族が快適に過ごせるよう配慮してくれます。しかし、 塗装工事である以上避けられないこともあります。 そのひとつが換気の問題です。
養生シートも使うので、夏などは室内に熱や湿気がたまりやすくなります。これを解消するには窓を開けて空気を入れ替えるのが1番ですが、 ニオイや工事に関わるゴミ、チリ、ホコリといった問題から、日中は難しいため、エアコンを活用しましょう。
洗濯物は外に干せる?
一時的ではありますが、洗濯物は外に干せなくなります。
洗濯物に飛散した塗料が付いてしまう可能性もありますし、ニオイが付く可能性があるからです。
そのため、部屋干しをするか、コインランドリーを利用しましょう。
ただし、 塗装工事をしていないタイミングであれば洗濯物を干すことは可能です。
具体的な日程や時間帯については外壁塗装業者が教えてくれますので、必ずその指示に従うようにしましょう。
工事中はうるさい?
外壁塗装工事は比較的静かな工事ですが、足場組立、解体時は大きな音がします。部材をハンマーで打ち付けて接続するため、大きな金属音が発生します。
足場は工事初日の組み立てと工事最終日解体の2日間あります。業者と作業時間を事前に確認し、騒音が最も気になる時間帯を避けるように調整しましょう。
注意点
近隣住民への配慮
外壁塗装中は、近隣住民にも騒音や臭いなどの影響が及ぶ可能性があります。そのため、工事前には挨拶や工事の内容・期間の説明をしておくと、トラブルを防げます。
また、場合によっては近隣住民の物や車に塗料が飛散しないように、飛散防止ネットや養生をおこなうことも必要です。
空き巣対策
外壁塗装中は、足場や養生シートの関係で家の中の様子が見えにくくなり、空き巣が入りやすくなります。そのため、家を留守にする際は、いつも以上に窓や玄関の施錠の確認をしっかりおこないましょう。
工事関係者に留守にすることを伝えておくと、安心です。また、部外者が足場に入れないようにするのも有効なので、足場の入口に扉を付けて鍵をかけることが可能かどうか業者に相談してみましょう。
他にもターポリンやセンサーライトを設置することも可能です。空き巣に狙われないような工夫をしましょう。
まとめ
外壁塗装は、一般的に数日から数週間という長期間おこなわれます。その間には騒音や臭いの問題、生活上できなくなることもあり、ストレスが溜まってしまうことも。他にも近隣住民との関係にも影響が及ぶこともあるでしょう。
しかし、適切な工夫や対応を取ることで不満なく過ごすことは可能です。業者の事前打ち合わせをしっかりと行い、コミュニケーションをとることで外壁塗装中の悩み事も減少します。
疑問点や不安に思うところはきちんと対策し、工事中もストレスなく快適に過ごしましょう。
カテゴリ:未分類
2024年5月27日
サイディングの種類と見分け方
サイディングは、レンガ調やタイル調、天然石を切り出したような石材調、漆喰調、木材調、モダンなものまで、数え切れないくらいあります。
戸建て住宅の場合、外壁に使われる建築資材は限られていますが、どの外壁材が使われているかは見た目だけで判断するのは難しいです。
ご自身の家がどのような素材でできているか正しく理解していれば、適切にメンテナンスをすることができます。
そこで今回は、外壁材の種類や特徴、見分け方をご紹介していきます。
サイディングの種類
窯業系サイディング
セメントに木質系の繊維を混ぜて成型、加工したものです。
型に流し込んでよって成型するので、どんな形にもでき、塗料によって色付けされているので、塗装で自由に色を変えることもできます。
見分けるポイント💡
窯業系サイディングの大きさは455×3030mmがほとんどです。
3030mmの位置に目地ができるため、それを隠すために幕板をつけているケースも多くみられます。
ほかのサイディングと比べると、目地の存在感が強いといえます。
金属系サイディング
ステンレス、アルミ、ガルバリウム鋼板などの金属から作られた外壁材です。
金属の種類によって差はありますが、比較的耐久性があり、腐食にも強いとされています。
見分けるポイント💡
シンプルなデザインがほとんどだったものの、近年はレンガやタイルを模したデザインも増えてきており、窯業系サイディングとの区別が難しくなってきています。
目地が目立っているものは窯業系、目地が目立たないのが金属系です。
ALC
コンクリートに発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませることによって計量化したコンクリートパネルです。
耐火性や断熱性に優れ、パネルの内部に補強材として金網が入れ込まれていることから高い強度を誇ります。
見分けるポイント💡
ALCにはタイルを張り付けたものや、表面を切ったり削ったりして加工したものなどさまざまな種類があります。
いずれも目地がなく、全てシーリングで処理されているところが見分け方のポイントです。
木質サイディング
非常に硬く、虫害にも強い天然木を加工したサイディングです。腐食に強く、耐火性を備えたものもあります。
見分けるポイント💡
天然木を切り出して加工したものなので見分けるのは容易です。
タイル
粘土などを焼き固めたものです。粘土瓦とほぼ同じものであることから、耐用年数もかなり長いです。
見分けるポイント💡
窯業系サイディングや金属系サイディングでタイルを模したものもありますが、目地とタイルが一体化しておらず、違う素材が使われているため、すぐに見分けることができます。
お手入れ方法
窯業系サイディング
窯業系サイディングのお手入れは、塗膜面に傷を付けないように行う必要があるため、ホースまたは雑巾を使用して水洗いをしましょう。
汚れが落ちにくい場合はやわらかいブラシや中性洗剤を使用して、汚れを落とします。洗剤を使った場合は、しっかりと水洗いをしてください。
金属系サイディング
金属系サイディングは「表面塗膜の耐久性の低下」「サビ」などを引き起こす可能性があります。そのため、定期的に水洗いを行うのがおすすめです。
金属系サイディングの水洗いは、やわらかい布やスポンジを使って行い、汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を薄めて洗浄しましょう。
木質系サイディング
木質系サイディングは、水に弱いため高圧洗浄は実施せず、薬品を使用して汚れを落とします。
その後、サンドペーパーやケレンを使って表面を磨くことで、古い塗膜や汚れを落としていきます。
まとめ
近年、様々なデザインのサイディングが増え、パッと見ただけでは何のサイディングか見分けることが難しくなっています。
もし、ご自身の住宅が何のサイディングか分からない場合、業者に依頼してサイディングの判断、適切なメンテナンス方法をアドバイスしてもらいましょう。
カテゴリ:外壁
2024年5月23日
窓廻りのコーキング劣化
急な強い雨の日に『窓から雨漏りがしているかも』と窓枠などから雨漏りした経験はありませんか?その雨漏れの原因は、サッシのコーキングの劣化かもしれません。
コーキングは、サッシと外壁との隙間を埋めており、防水性やクッション性を保つ役割があります。コーキングが劣化してしまうと、外壁との間に隙間が出来て雨漏りを起こしてしまう事があります。
今回は、窓枠からの雨漏りについてご紹介していきます。
サッシが雨漏りする原因
窓は、四方のサッシによって外壁にしっかりとはめ込まれています。このサッシは外壁内部にある木材に取り付けられており、設置の際には雨風の浸入を防ぐための防水テープや防水紙などが使われています。
一番外側の外壁材を施工した後にはサッシとの境目にコーキング材が充填されます。こうして窓は、雨が浸入してくる隙間を作らないように施工されています。
窓近くの屋根
屋根が近くにあると、雨漏りが窓枠から起こってしまう事があります。屋根の境界部分にひび割れなどがあったり、穴が開いていたりすると、壁の中を伝い窓枠から雨漏りがしてしまいます。
外壁のひび割れ
外壁が劣化してしまうとヒビ割れが起きている事があります。 ヒビ割れから雨水が壁の中に入り込み、窓枠を伝って雨漏りを起こす事があります。
コーキング
コーキング材は紫外線によっても劣化します。
窓は当然のように日当たりの良い場所に作られるため、紫外線による劣化が進みやすくなります。
コーキングが割れたり剥がれたりして、隙間ができると、そこに雨が染み込みこみ、下地になっている防水紙や防水テープにもダメージを与えます。
さらにそこから入り込んだ雨水が、雨漏りとなってしまいます。
補修方法
コーキング補修
サッシや庇周り、換気扇周りなどのコーキングが劣化している場合は、コーキング補修を行います。
コーキングは、一度全て撤去してから充填しなおす“打ち替え”が一般的ですが、撤去の際にサッシを傷つけてしまう恐れもあるため、場所によっては上から増し打ちをする場合もあります。
また、サイディングボードの目地が劣化している場合もコーキングによる補修を行います。
外壁補修
外壁材のひび割れや破損が原因の場合には、コーキングやモルタルなどで補修する必要があります。
ひび割れや破損が起こっているということは外壁材そのものが傷んできている可能性があります。外壁の塗り替えも同時に行えばこの先も安心ですし、補修の跡も目立たなくなります。
応急処置
サッシから水が染み出てくる、上辺から水が垂れてくる、といった場合は雑巾や新聞紙で水を吸い取るようにしましょう。
濡れたらこまめに替えることも大切です。市販の吸水シートやペットシートがあれば、水を多く吸ってくれるので安心です。
サッシの雨漏りはDIYできる?
根本的な雨漏り解決はDIYでは難しいです。雨漏りは、どこが発生源か判断が難しい場合もあるからです。
雨漏りが別の場所から発生しているのに、窓枠からと誤解してしまう可能性もあります。
応急処置で一旦雨漏りが止まったら、その間に業者に依頼してしっかりと修理してもらいましょう。
まとめ
雨漏りは、屋根だけでなく窓枠からも発生します。結露と見間違い、発見が遅れる可能性もあります。
たとえ少量の雨漏りでも、長期間続けば周囲の壁が腐食しやすくなり、家そのものの寿命も短くなってしまいます。
雨漏りは放置しておくほどに、修理が大がかりになって修理費用もかさみます。雨漏りかな?と思ったら、できるだけ早く業者に検査を依頼しましょう。
カテゴリ:防水
2024年5月20日
外壁塗装で長持ちする色は何色?
外壁塗装をお考えの方の中には、「できる限り色あせや汚れが目立たない色にしたい」という方は多いのではないでしょうか。
外観は家の第一印象を決める重要な部分であるため、綺麗な状態を保ちやすい色を選びたいですよね。
そこで今回は、外壁塗装が長持ちしやすい色と、すぐにできる長持ちさせる色について紹介します。
色褪せの原因
自然の力の中でも最も影響が大きいのは太陽光で、その中でも一番の原因となっているのが紫外線です。
外壁の色を構成している顔料は、紫外線エネルギーによって破壊されてしまうのが原因のひとつです。
紫外線エネルギーは色素を劣化させる力があります。その上、酸性雨や風など様々な自然現象が重なり合い、さらに劣化が進んでしまいます。
もうひとつの原因は、経年劣化による化学変化の色あせです。最近は技術が大きく進歩し、なるべく劣化しない素材が開発されています。
それでも、酸素や水、日光を浴び続けることで少しずつ酸化していきます。
どんな色を選べばいいの?
「色あせしにくい色」は「汚れが目立たない色」とも考えられます。色あせしにくい・汚れが目立ちにくいのは薄い色で、濃い色になればなるほど色あせは目立つと言われています。
しかし耐久性や色あせの速度にはほとんど変わりがないので、濃い色だから長持ちしないわけではありません。
色あせしにくい塗装を第一優先に選びたい方は、薄い色にすることをおすすめします。
色褪せしにくい色
・白・ベージュ
白や白に近いベージュはもっとも色あせしにくい色です。
白は紫外線による影響を受けにくいため、ダメージを軽減でき化学変化も起こりにくいです。
しかし汚れが目立ちやすいという難点もあります。 ベージュであれば、若干ですが汚れを目立ちにくくなります
・黒
黒は、白と同じくらい色あせがしにくい色です。
黒い顔料に含まれる成分は太陽光に分解され、化学変化を起こりにくい特性があります。
ただ、白と同じようにちょっとした汚れが目立ちやすく、ツヤのある黒は色あせが目立ってしまいます。
また、熱を吸収しやすいという点もあります。
・グレー
グレーは色褪せしにくく、汚れが目立ちにくい色です。
グレーは黒と白の中間色であり、外壁に付着する汚れの多くは中間色だと言われています。
砂や土埃は薄茶色か黄土色、コケやカビは緑を含んだ薄茶のような色なので、同じ中間色であるグレーの外壁に付着しても目立ちにくいです。
・青
青も紫外線の影響を受けにくいため、色あせしにくい色です。
青は様々なカラーバリエーションがあります。濃い青だとやはり色あせしやすくなってしまいます。
薄い青やパステル系の青であれば、色あせが目立ちにくく爽やかな印象にもなります。
色褪せしやすい色
赤
赤は、様々な色の中でも耐光性が低い色で、退色しやすい色です。鮮やかな色のため、一見目を引きますが、色あせが目立つのも他の色より時期が早くなります。
紫
紫も赤の次に色あせしやすいと言われています。特に赤みの強い紫は更に色あせが早いようです。
黄
色褪せが一番早く起こると言われている色の一つです。また、汚れが目立ちやすい色でもあります。
このように、原色であればあるほど、色あせが目立ちやすくなります。お家の雰囲気や壁材に合わせて、お好みのカラーを選んでみてください。
まとめ
なるべく色あせせずに長く美しいさが保てる色選びのポイントについてご紹介しました。
せっかく外壁塗装をしても、数年で色あせてしまうという残念な気持ちになります。
そうならないためにも、信頼のおける塗装業者に相談し納得のいく外壁塗装をしましょう。
2024年5月16日
ツートンカラーで失敗しないためには
シンプルでおしゃれなツートンカラーの外壁、憧れますよね。しかし、シンプルがゆえに奥が深く、難しいとも言われています。
適当に決めた色で塗ってしまい後悔している、という方も少なくないと思います。今回はツートンカラーのポイントについてご紹介していきます。
ツートンとは
ツートンとは「two-tone」という意味で、2つの色を使う配色テクニックのことです。2つの色を使って配色することにより、単色では生み出せないデザイン性が生まれます。
ツートンカラーで塗装しても、使用する塗料のグレードが一緒であれば、費用は単色仕上げとほぼ変わりありません。
💡ツートンにする際のポイント
・配色の比率
外壁をツートンカラーにする時の黄金比は、6:4~7:3がベストだと言われています。
この比率にすることで、バランスの良いツートン外壁を作ることができます。色の配分を5:5などにしてしまうと、メリハリが薄れてまとまりのない外壁デザインになってしまうので注意しましょう。
・区切る向き
水平方向に区切るか、垂直方向に区切るかによって、外観の印象は全く異なります。水平方向に上下で色を区切ると、上の色と下の色が色の流れを作ります。
例えば、下半分に濃い目の色、上半分に薄い色を置くと、家の下部分が膨張したように目が錯覚し、ずっしりとした大きな家のような重厚感が生まれます。
反対に、垂直方向に左右で色を区切ると、スタイリッシュな印象が生まれます。
・大きい色見本
明るい色は、小さな面積に塗られたときよりも、大きな面積に塗ると鮮やかな色味に見え、反対に暗い色は、小さい面積に塗られていると濃く見えるように目が錯覚します。このような現象を色の「面積効果」と呼びます。
また、太陽光の下や影になったときでも色の見え方は異なります。色見本は、A4サイズなど大きなものを用意してもらい、その色見本を光にかざしたり、遠くから眺めたりして、実際に塗装された状態に近い環境で色を確認しましょう。
・周囲の環境に合わせる
周囲の環境やお住まいに調和していないと、せっかく綺麗に外壁塗装しても、悪目立ちしてしまう場合があります。周囲の環境やお住まいの外壁色を配慮しつつ、オリジナリティ溢れる外壁色にしましょう。
色の組み合わせ方
同系色×同系色
同系色で組み合わせたパターンは、色の相性がよいため失敗がありません。
例えば、ダークブラウン×ベージュ、ネイビー×ライトブルーなど、同系色で組み合わせを見つけましょう。
また、同じ木目の壁を色違いで組み合わせる方法もあります。仕上がりイメージに近い色を吟味することで、相性のよい組み合わせが見つかることもあります。
白×有彩色・無彩色
白は、どのような色にも合わせられます。
白と有彩色や無彩色を組み合わせることで、フラットな外壁にコントラストをつけることが可能です。
有彩色とは、赤、黄、青、緑などの色を指し、無彩色はその中間の白、黒、グレーなどです。
有彩色は色によってキュートな印象を与えるものもあるため、クールな外壁を目指すのであれば無彩色や濃いネイビー、ブルーなどを合わせましょう。
色×柄
木目やレンガ、タイルなどをベースカラーに取り入れたタイプは、家に動きや立体感が生まれ、存在感や高級感がアップします。
例えば、明るく優しいブルーグレー×ナチュラルカラーの木材などです。シンプルなフォルムの家には、色×柄がよく映えます。
まとめ
ツートンカラーは、今の外壁デザインに物足りなさを感じている人であれば、ぜひ取り入れたい配色テクニックです。
配色の割合や色によってイメージは大きく変わってきます。カラーシミュレーションや色見本で比較など、塗装する前にしっかり検討して、満足のいくおしゃれな外壁にしましょう。
2024年5月13日
艶消し塗料でシックな住宅の印象に!
外壁塗装で、建物を高級感のあるシックな印象にしたい!という方におすすめなのが、艶消し塗料です。
塗料の艶を抑えた外壁塗料を使う事で、塗りたてのピカピカ感を抑えて、外壁や屋根を落ち着いたイメージに仕上げる事ができます。
今回は艶消し塗料のメリット・デメリット、艶あり塗料との違いについてご紹介していきます。
艶消し塗料とは
艶消し塗料は、「マット仕上げ」「フラット仕上げ」とも呼ばれ、光をあまり反射しない、落ち着いた塗料になります。
艶消し塗料は艶あり塗料につや調整剤を混ぜ込むことで塗った後に艶が出ないように調整されています。
艶消し剤を混ぜる事によって、塗料を塗った後の膜である塗膜の表面が細かいでこぼこな形状になります。
この形状が光を分散反射するため、艶がなくなって見える、という仕組みです。
艶消し塗料のメリット・デメリット
メリット
艶消し塗料は、純和風住宅や砂壁調など意匠性の高い建物とよく合います。また、落ち着いた雰囲気を出しやすく、高級感のある印象になります。
艶あり塗料だとテカテカしすぎて落ち着きがない印象になります。マイホームを高級感のあるシックな印象にしたい方は艶消し塗料がおすすめです。
デメリット
艶消し塗料は塗膜の表面が凹凸になっているので、ほこりや汚れがつきやすくなります。
ほこりや汚れが付くと塗膜の劣化が早まるため、艶有塗料より、少しだけ耐久性が低い傾向にあります。
しかし、外壁塗装にもさまざまなことが求められるようになり、艶消しのマットな仕上がりの外壁塗装を求められることも増え、艶を抑えても耐久性のある塗料も登場しています。
また、艶消し塗料は色の種類が、艶あり塗料に比べて少ない傾向があります。
色の選択肢があまりないため、気に入った色が見つからない可能性があります。
艶消し塗料の注意点
・色見本は太陽光の下で
室内と屋外で色見本を見ると光の当たり方が全く違います。
落ち着いた色を選んだつもりが、思ったよりも明るい色になってしまった、ということがないように、屋外で様々な角度から入念に色のチェックを行いましょう。
・立地条件
艶消し塗料は埃や汚れ、コケなどがつきやすくなるため、大通りに面している住宅や川の近くにお住まいの方は注意が必要です。
立地条件が厳しいけど、艶なし塗装をしたい、という方は3分艶や5分艶などを選ぶと良いでしょう。
光沢を程よく抑えつつ完全に艶がない塗料よりも汚染を防ぐことができます。
・明るめの色を選ぶ
これはご自身の好みの問題にもなりますが、艶消し塗料は明るめの色を選ぶと良いとされています。
これは光をほとんど反射しないため、暗い色を選ぶとやや重たい印象になってしまいます。
反対に、艶有の塗料は光を反射するため暗めの色を選ぶと良いです。外壁塗装は艶の有無を使い分けるとうまくいきます。
まとめ
今回は艶消し塗料についてご紹介しました。
艶消し塗料は高級感や風情を感じさせる和風住宅や、景観に馴染む落ち着いた家と相性が抜群です。
艶有、艶なし塗料で賛否両論ありますが、ご自身のご自宅に合った塗料で外壁塗装を行いましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年5月9日
梅雨がくる前に外壁・屋根塗装を!
「そろそろ外壁を塗り替えたいけど、もうすぐ梅雨なので、塗装ができるか心配」という方も多いのではないでしょうか。
梅雨に入ると塗装工事ができなくなると思われがちですが、塗装工事は基本的にはいつでも可能です。今回は梅雨入り前に塗装工事を行うメリットをご紹介します。
梅雨に塗装工事が行いにくくなる理由
塗装工事が梅雨に行いにくくなる理由としては、雨や湿度です。
乾ききっていない絵の具の上に水がこぼれると、絵の具が溶けてにじんでしまうように、外壁や屋根に塗る塗料も、雨水が当たるとその部分が溶け出してしまいます。
また、塗料は水による影響を受けやすい部材です。雨で薄まってしまった塗料は、塗膜の剥がれや膨れ、浮き、収縮など、様々な施工不良の原因となり、本来の強度を発揮することができません。
そのため、塗装工事は雨の続く梅雨時期には行いにくくなります。
梅雨入り前に塗装するメリット
・雨漏りを防ぐ
梅雨の前に塗装工事をすると雨漏りを防ぐことができます。
塗装工事は美観だけでなく、家の防水機能を維持することも目的とされています。
雨の日が多くなる前に、未然に雨漏りを防ぎましょう。
・工期の延長を防ぐ
一般的に雨天などで悪天候の日は塗装工事を行えません。
本来なら塗装工事にかかる日数は、外壁塗装の場合は7~10日間、外壁塗装と屋根塗装の場合は10~14日間です。
塗装工事中は足場組んでいるため、工期が伸びるほど生活の不便さを長く感じることになってしまいます。
工事を長引かせたくない方は、梅雨前の気候の安定している春に塗装工事を行うと良いでしょう。
・塗装のむらを防ぐ
梅雨前の春は気温も穏やかなので塗料も乾きやすく、真夏のように作業中に塗料が乾燥してしまう心配がありません。
高い湿度だと塗料が乾きにくく塗装面にムラができやすくなってしまうのですが、春は湿度が低いためムラになりづらくなります。
梅雨前に塗装できなかったら?
雨漏り対策
雨漏りは少しの雨で発生することはありません。梅雨時期の長い雨や台風などにより雨量が増えたときに発生します。
また、雨漏りは屋根だけではなく、雨樋に落ち葉やゴミが溜まってうまく排水できずに雨漏りなるケースや、外壁のヒビから雨水が侵入して雨漏りになるケースがあります。
もし、梅雨までに塗装工事ができない場合は雨漏りしそうな箇所がないか点検することをおすすめします。
セルフチェック
劣化のサインを見落とさないように、日頃から家の外壁や天井を意識して見るようにしましょう。
気になる箇所を見つけたら自己判断をせず、早めに専門業者に確認してもらうことをお勧めします。
梅雨でも塗装工事は可能
外壁塗装は、梅雨でも実施することは可能です。
ただし、工事が長期間中断する可能性や、塗料が雨や湿度の影響を受けやすいという点を理解したうえで、適切に工事工程を組んでくれる業者を選ぶ必要があります。
雨が長期間続きそうな時は、工事スケジュールを決定する前に、開始日を遅らせたり、雨でも行える工事内容を盛り込んだりと、できるだけ何も行えない期間が少なくなるよう配慮してくれる業者かどうか、打ち合わせの時に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
外壁塗装には美観を維持するだけでなく、建物の耐久性や耐水性を向上させるという役割があります。
経年劣化などで塗膜やコーキングが劣化してしまうと、雨水が侵入しやすくなり 雨漏りの原因となります。
そのため、梅雨前の春に外壁塗装を行っておくことで、梅雨やゲリラ豪雨、台風など、大雨に対する備えにもなります。
外壁塗装をご検討されている方は、ぜひプラニング・Kまでご相談ください。
カテゴリ:塗装工事
2024年5月2日
下塗り、中塗り、上塗りの役割
外壁塗装というのは三回塗りが基本で、一回目を下塗り、二回目を中塗り、三回目上塗りと言います。この三回塗りは絶対に必要です。
悪徳業者や手抜き業者がこの三回塗りを行わず、後からすぐに塗料がはがれてトラブルになるという事がよくあります。
仕上げ(上塗り)の 1 回塗りだけでは様々なダメージに耐えられる頑丈な塗膜が形成されないからです。そこで、今回は塗装工事における3回塗りについてご説明します。
なぜ3回塗りが必要なのか
「下塗り・中塗り・上塗り」には各種重要な役割があり、どの工程も欠かすことができません。
この3回塗りを施工することによって外壁塗装の耐久性が確保されます。特に各塗料の乾燥時間・希釈率等をきっちり守ることによって、塗料の機能を最大限発揮することができます。
依頼する塗装業者によっては経験不足や知識不足により「手抜き工事」と言われてもおかしく無いような施工をすることがあります。
そのため、工事を依頼する場合は、全てお任せするのではなく定期的に施工会社とコミュニケーションを取り、工事の進捗状況などを確認するようにしましょう。
下塗り
高圧洗浄や、脆弱塗膜の剥離作業などの下地処理を終えた後に最初に塗料を塗る作業です。
上から塗っていく中塗り、上塗りが、しっかりと塗装面にくっつくように、古い外壁をよみがえらせる為の塗料となります。
外壁の状態によって使う下塗り塗料が異なってきます。シーラー、フィラー、プライマーなど様々な種類の下塗り材が存在します。下塗りの工程は塗りの中でも最も大事な工程です。
いい加減にするとすぐに塗装が剥がれるので必ず丁寧に塗ってくれる業者に依頼しましょう。
中塗り
中塗りから上塗り材を塗っていきます。上塗り材は「建物を保護する」「色艶を持たせ、美観性を向上させる」「低汚染性や防カビ・防藻性など機能性を付加させる」などの目的があります。
塗装工事で使用する塗料は、樹脂塗料が一般的です。樹脂塗料には配合されている樹脂の種類があり、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などがあります。樹脂の違いで価格や耐用年数が変わってきます。
また、中塗りを省いて一度に上塗りをしようとすると必ず塗りムラが出来ます。下塗り一回、上塗り一回で工事を済ませようとする業者は手抜き業者という事になります。
上塗り
中塗り後は上塗りの工程です。ここでは同じ上塗り剤を塗り重ねていきます。
中塗り時に残ったムラなどを平滑にし、塗膜に厚みを持たせる役割があります。
仕上げの工程にもなるため、見た目も気にする必要があり、非常に重要な工程です。
下塗り塗料の種類
・シーラー・プライマー
外壁のダメージ状況によっては外壁材が塗料を吸い込んでしまうことがあります。そのため、まずは外壁材にシーラーを吸い込ませて中塗り材の吸い込みを防ぐことが必要です。
また、外壁材のダメージ状況によって吸い込み量が変わるので、状況に合わせて下塗りを 2 回以上塗ることもあります。
・フィラー
軽微なひび割れがある場合や、段差を平滑にする場合に用いられます。最もよく使用されるフィラーは「微弾性フィラー」という材料で、シーラーとフィラーの機能を合わせ持っています。
乾燥時間は非常に重要で、しっかり乾燥していない状態で中塗りを施工してしまうと塗膜同士の密着不良を起こしてしまいます。
上塗り塗料の種類
・シリコン塗料
現在日本の戸建て住宅に最も多く使われている塗料です。費用と耐久性のバランスが良く長期的なコストパフォーマンスを考えた時にもお勧めできる塗料です。
・ウレタン塗料
仕上げ塗料の種類の中でも安価なのが特徴です。ただ耐久性は低いため、長期的なコストパフォーマンスの点では他の塗料に劣ります。
まとめ
下塗り、中塗り、上塗りとすべて家全体に均一に塗るということは、非常に難易度が高く、ローラーで適当に塗れば良いという事はありません。
本当の意味で外壁塗装工事を成功させるためには、塗料の知識だけでなく依頼した施工会社とのコミュニケーションも大切です。
カテゴリ:塗装工事