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2024年7月4日

屋根のカバー工法

「屋根のカバー工法ってどんなリフォーム方法なの?」「カバー工法で屋根のリフォームをしたいけど、どんな屋根でも対応できるのかな?」とお悩みの方いらっしゃいませんか?

屋根のリフォーム方法の一つである「カバー工法」は、屋根を長持ちさせたり、葺き替えに比べてコストを抑えられたりと、さまざまなメリットがあります。

今回は屋根のカバー工法についてご紹介していきます。

屋根のカバー工法

屋根のカバー工法とは、既存の屋根の上に、防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材をかぶせる施工方法のことです。

屋根材を撤去する必要がないため短期間で工事が完了します。一般的には、スレートやトタン、ガリバリウム鋼鉄が使用されている屋根に施せる工事方法です。

「重ね葺き」「カバールーフ工法」と呼ばれることもあります。

カバー工法のメリット

カバー工法は塗装による補修に比べて、長持ちします。塗装の耐用年数が約5年~20年に対して、カバー工法の耐用年数は約20~40年です。

補修の回数が少なくて済むため、長期的に見てコストパフォーマンスを求める方におすすめです。

また、葺き替えに比べて廃材がほとんどでないため、コストを抑えられます。

屋根カバー工法は二重屋根になるため、耐熱性・遮音性の向上が期待できる点や夏場の暑さや雨音の騒音対策ができることもメリットです。

さらに金属屋根を被せる際に、間にルーフィングと呼ばれる防水紙を張るため、防水性が向上します。

カバー工法のデメリット

カバー工法は屋根を重ねる施工なので、屋根の重量が増します。屋根が重くなると住宅にかかる負担も大きくなり、耐震性が懸念されます。

重量増は避けられませんが、少しでも負担を軽減できるように軽い金属屋根材などを選ぶことをおすすめします。

また、原則スレート系の屋根材の上に被せる方法のため、瓦屋根のような波形や厚みのある屋根は固定が難しく不向きです。

古いトタン屋根や劣化の激しい屋根も、屋根の下地材が傷んでいる可能性が高いため、カバー工法ができない可能性があります。

⚠注意点⚠

屋根カバー工法は1度きり

屋根カバー工法は2回繰り返すことはできません。

1度目のカバー工法は「古い屋根+新しい屋根」となり、重量は増すものの、軽い屋根材を選ぶことで、耐震性はそれほど心配いりません。

しかし、2度目になるとさらに屋根材の重みが加わり、住宅にとって大きな負担になるため、カバー工法は1度きりしかできません。

屋根に雨漏りがある場合

過去に屋根からの雨漏りを起こしたことのある家は、屋根下地や躯体に傷みが発生していると考えらます。

そのような屋根をカバー工法でリフォームすると、気づかないうちに内部で腐食等が進行する恐れがあります。

そのためカバー工法は、 屋根から雨漏りを起こしたことがある方は実施できません。

屋根カバー工法の工程

屋根カバー工法は5~7日程度が目安と、葺き替えに比べて工期が短いのが特徴です。

スレート屋根をカバー工法で施工する場合、以下のような流れで工事を進めます。

①頂上の棟板金を撤去

②防水シート(ルーフィング)を取り付ける

③屋根材を設置する

④頂上の棟板金を取り付ける

まとめ

カバー工法とは、既存の屋根を撤去せずに、新しい屋根を上から被せる工法です。葺き替えに比べて廃材がほとんどでないため、コストを抑えられます。

また、屋根カバー工事をするなら、外壁塗装も併せて行うことがおすすめです。

雨漏りや経年劣化など屋根材の傷みに不安を感じる時期は、おそらく外壁塗装の必要性も出てくる時期と同じくらいでしょう。

屋根と外壁、どちらのメンテナンスも欠かせません。お住まいの外壁屋根の症状に合ったメンテナンスを行いましょう。

カテゴリ:屋根

ブログ執筆者:プラニング・K

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